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南小陽

南小陽

基本情報

本名 南小陽(みなみこはる)
あだ名   キバ子 小陽ちゃん ブタ クゥハルちゃん 女豚(じょとん)
英語表記 Minami
初登場   喪99
肩書き   高校生
家族  不明
所属  原宿教育学園幕張秀英高等学校
2年4組
3年5組
名前の由来 南昌輝

概要

原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で黒木智子の2・3年次のクラスメイト。2年次の修学旅行前エピソード(喪69)にて名字が言及された後、修学旅行後の初登場エピソード(喪99)にて名字が本人と一致し、3年次の遠足エピソード(喪129)にて名前も判明したことでフルネームが確定した。

特徴

一人称は「私」(喪122)。

髪型は、モノクロ原稿では明るい色・カラーイラストでは黄色系(単行本20巻カバー表(表紙))の色の髪の毛先に軽くウェーブをかけたミディアムヘアをしているが、2年次まではツインテールでまとめており、中学時代(『私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。』「未来への希望」)は玉が2個付いたゴム・原幕入学時~1年次は水玉のリボン(特別編211)ほか。ただし、時には喪172のように中学時代の玉ゴムを使うこともあった模様)で留めていた。その他にも1年次の蛍輝祭(喪186(後編)2) )・3年次の球技大会(喪150ほか)や蛍輝祭1日目(喪220(前編)3)扉絵)のようにお団子状にまとめる場合もある。また、おでこ辺りの髪に様々な種類の髪留めのアクセサリー(後述)を付けていることが特徴。

身長のデータは明らかにされていないが、作中の描写から160cm(単行本18巻特装版小冊子)である友人の田中真子よりも背が低いことがわかる(喪112)。

制服の着こなし方は1年次当初(単行本20巻おまけ「1年の時 小陽ちゃんとの思い出」)はネクタイを締めていたが、途中より大多数の在校生と同じく首元で緩めるようになった。トップスはカーディガン(喪99ほか)を着用していることがほとんどで、ブレザーを着用しているシーンは極めて少なく、1年次や2年次のバレンタインエピソード(喪112)くらいしか見当たらない。盛夏時は半袖シャツの上にベスト(喪187ほか)を重ね着している。靴下は原幕入学時より一貫してオーバーニーソックスを履いており(特別編21)、こちらも特徴のひとつとなっている。

口の左側に1本だけ生えている八重歯は南さんの代名詞だと言える特徴であり、智子が付けた「キバ子」(喪117)・「キバコ」(喪129)というあだ名の由来となっている(後述)。

居住エリアは明らかにされていないが学校にはバスで通学しており、登校時はつぐちゃん三家さん楠夏帆二木四季と乗り合わせる機会が多い(喪184(前編)4)「環境」・187)。ちなみに乗り合わせている4名はいずれも2年次もしくは3年次のクラスメイトだが、作中からわかる限りでは会話は発生せず、挨拶を交わすこともない。

「Outstagram」(ネーミングから写真・動画共有SNSのInstagramが元ネタだと思われる)なるSNSに「koha_runrun」という南さんを連想させるアカウント名が記載されていること(単行本20巻アニメイト購入特典)から、同SNSのアカウント保有者である可能性が高い。

趣味かどうかは明言されていないが真子や美馬サチとカラオケに行っているようで、2年次の打ち上げ時に誘いを断った真子が「ごめん次は行くから!」と詫びていたこと(喪120)や、打ち上げ時の埋め合わせで約束通り真子が参加することを「今日はまこっち来るからー」と笑顔でサチたちに話している様子(喪137)から、定期的に行っていることが窺える。

2年次では年頃の女子らしく体重を気にしている様子をみせていたが(喪107)、3年次の遠足で岡田茜加藤明日香と三人でお茶しているシーンでは二人が飲み物で済ませているなか、ひとりだけステーキあるいはワッフルのようなメニューを食べようとしており(喪128)、本作品のファンの間で何を食べたのかが話題になったこともある。これ以降も食べることを好んでいるような描写が徐々に増えており、3年次の蛍輝祭では1日目の2年4組の演劇初演開始前にチョコバナナやクレープを食べ(喪217(後編)5)、その後もポップコーンを持っている(喪220(前編)扉絵)。南さんの食べることへの意欲的な様子や食べている様子を見たサチが呆れながら内心(喪217(後編)ほか)もしくは直接本人へツッコミを入れること(喪217(中編)ほか)がお約束になっている。

食べ物への執着心は強く、クラスメイトの小宮山琴美がほぼ空のポップコーンの容器に足を引っかけて倒してしまった時は強い調子で弁償を求め、彼女からほぼ空であることを指摘されると「小さいカスにおいしさが凝縮してるの!!」と言い返したこともある(喪222(後編)6) )。ただし食べ物に関しては食べるだけではなくそれなりに知識も有しており、3年次の蛍輝祭の前夜祭で杏奈たちがやっていたクイズゲームの助っ人として途中参加した時は得意ジャンルの「グルメ」で計3問正解し、ゲームクリアに貢献している(喪214(後編)7) )。

体育の授業については真剣に取り組んでいる様子が見受けられず、2年次の授業がマラソンだった時はそのコースのほとんどをサチとおしゃべりしながら歩いていたにもかかわらず、サチに「めっちゃ走ったわー 1キロくらいやせた?」とのたまい、楽しそうにはしゃいでいた(喪107)。また、3年次では授業開始前にサチ・ノリとおしゃべりしており、サチから間に合うのかと尋ねられた際は「どうせ遊びだし いいよ 後からで」と返したように、まるで授業を舐めているような態度を取っている(喪187)。

興味がないからかスポーツに関する知識は皆無で、3年次の球技大会で参加していたソフトボールでは5回で終了することを知らなかったり8)9)(喪150)、同じく3年次の体育の授業で行ったフットサルは猿を意味すること10)だと思っていた(喪187)。

仲が良い・自分に好意的な人物に対しては積極的に話しかけて明るく振る舞う性格であり、2年次の席替えの際に隣の席になった加藤さんに対してもにこやかに挨拶(会話)をしていた(喪106)。その反面、自身が納得いかないことに対しては感情的になって大声を出す傾向が見られ、3年次のクラス替えで仲良しグループから南さんひとりだけ別のクラスになった時には「嘘!?」「私一人だけ3-5とかおかしくない!?」などと不満を露わにしたり(喪122)、3年次の遠足で行動を共にしていた岡田さんから「あんたなんでいんの?」「別に誘ってないんだけど」と疑問を呈された時には「はぁー!?別にあんたなんかについてきてないし!!」と反論するだけでなく「つーかバカじゃない?」などと暴言を吐いていた(喪128「バラバラ」)。

その他、南さんに気を遣ったサチから「まこっちいるじゃん」と慰められた時は彼女に対して「まこっちしかいないんだよバカ!!」と心の中で悪態を付く(喪122)・岡田さんとの諍い後に「ばーか」「ばーか」という捨て台詞を吐きながら岡田さんと加藤さんの元から走り去る(喪128)・ひとりぼっちになった状況を偶然会った仲良しグループに目撃された時は強がりを言って誘いを断る(喪129)・花火の打ち上げ開始前は混雑していた状況に対して不満そうな表情で「ねえー まこっちー帰らない?」と真子に訴えていたものの、いざ打ち上げが開始されると一転して笑顔で花火を見つめる(喪130(下))などの子供っぽい一面や、前述通り一方的に別れた形となった加藤さんからLINEメッセージを通して再度誘われた時には「私なんかみんなどうでもいいんだよ!」と叫んだ(喪130(上))様に、思い込みが激しい(被害妄想)一面も持ち合わせている。

一方、田村ゆり(詳細は後述)や智子など自分が気に食わない(と思われる)人物に対してはよろしくない態度を取っており、智子に対してはゆりや真子と一緒に歩いていて学校の階段につまづいて転んだ智子の後ろから黒髪の友人と一緒にやって来た時に、通り過ぎざまに「うける」と笑いながら発言していた(喪117「知らない顔」。なお、これを聞いた智子は「うっせーキバ子… 歯 矯正すんぞ」と小声で発言している)。また、(陰では)悪口しか言わない人物で、加藤さんも内心ではうっとおしく感じているんじゃないかと指摘されてしまうほどのものだったことが岡田さんの発言から窺える(喪128「バラバラ」)。

2年次に真子が智子と友人になろうとして女子トイレの個室に一緒に入った時の真子のモノローグから、南さんが智子の悪口を言うような人物であることが示唆されていたが(喪99)、その後根元陽菜に智子が転んだ時の様子を馬鹿にするように笑いながら話しており(単行本12巻おまけ「喪117その後…」)、3年次の遠足でも岡田さんや加藤さんに「調子乗ってる」「キモかった」などと智子の悪口を言っていたこと(喪128「バラバラ」)から、2年次より悪感情を抱いているもしくは見下していることがわかる。また、根元さんが智子の悪口に乗らず、馬鹿にするつもりでものまねをしたわけじゃないと言われたことで彼女に対して「うわぁ…なんかノリ悪……」という印象を抱いた(単行本12巻おまけ「喪117その後…」)。この件との因果関係は明らかにされていないが、彼女についても快く思っていなかったらしく、3年次の遠足で二人に対して智子への悪口に続ける形で「オタ(ク)」「高校デビュー」などとまるで見下した様な悪口を言っていた(喪128「バラバラ」)。

前述した例からも、第三者に対して人の悪口を言う時は同意を求めるように伝えることで、第三者が自分と一緒になって悪口を言うように仕向けているふしがあるが、この場合の第三者に該当する根元さん・岡田さん・加藤さんの3名はいずれも同意しなかったため、予想が外れて驚いているかのような描写が見られる。なお、喪132の智子・ゆりへの反応から、自分が人の悪口を言っているという自覚はさすがにあるようで、むしろ人間関係に人の悪口を一緒に言い合える点を求めている可能性がある。そういう意味では南ちゃんグループは彼女にとってはうってつけの場だったと言える。

髪留めのアクセサリー

南さんは、トレードマークとも言える髪留めのアクセサリーを複数所持している。2025年9月現在、判明している種類および登場回は以下の通り。

形状 仕様(イベント) 登場回
正三角形 2・3年次通常 喪99(初登場)・単行本20巻おまけ「1年の時 小陽ちゃんとの思い出」(リボン付き)・単行本20巻特装版小冊子「キバ子グループに入ってその後」および、下記を除く全ての登場回(具体的な話数は下記「登場回」の項目を参照)
ハート プライベート時ほか 喪119120(以上、2年次打ち上げ)・特別編10「それぞれの夏休み」(3年次夏休み)・199(中編)「小陽の誕生日」(3年次誕生日)・214(中編)214(後編)(以上、3年次前夜祭)
ネズミー 3年次遠足 喪125128129130(上)130(下)131
二等辺三角形 3年次球技大会 喪150
2・3年次七夕祭り 喪162
棒状(通常のヘアピン?)×2 1年次通常 喪191扉絵・単行本18巻特装版小冊子「もしモテないしキバ子グループに入ってたら」・特別編21
花びら 1年次 喪189扉絵
小さなハートの集合体×2 3年次蛍輝祭(1日目) 喪217(中編)217(後編)220(前編)扉絵・220(中編)「見ながら食う」・222(前編)222(後編)224(後編)
リボン 3年次蛍輝祭(2日目) 喪226(中編)「メスガキ」・227228230(中編)「取り込まれる」・231232(前編)232(後編)234(前編)「性欲減退」・234(後編)「終わる」
ヘアピン(ワンポイント付き) 特殊 単行本20巻特装版小冊子「性格」

上記から通常の学校生活(2年次以降)では正三角形を、プライベート時や特別なイベント時はそれ以外のものを装着していることがわかるが、3年次の蛍輝祭では1日目と2日目で種類を変えており、ここからも南さんの髪留めのアクセサリーに対するこだわりが窺える。逆に1年次では髪留め以外にリボンをしており、全体のバランスをとるためか髪留めは簡素なものとなっている。また、髪留めを付けていないこともあった模様(喪172186(後編)192(後編)223)。

高校1年次の南小陽

田村ゆり田中真子美馬サチとグループを組んでおり、大隣凪とも同じクラスであることが喪172で判明した。

高校2年次の南小陽

2年次ではクラスメイトである田中真子と親しく接しており「まこっち」とあだ名で呼んでいるが、真子の親友であるゆりとは交流がなかった。南さんはゆり抜きで真子と一緒に過ごすために、ゆりと一緒に修学旅行の班を組むはずだった真子を自分の班に誘い11)、断りきれなかった真子が約束を反故にした結果2人が仲違いしてしまい、結果的にゆりを孤立させた(喪69。なお、ゆりは後に智子と同じ修学旅行4班のメンバーとなり、真子との関係も修学旅行中に修復された)・ゆりが風邪で学校を休んだ際に真子を昼食に誘う(喪99)・2年4組の打ち上げの席替えでゆりの隣の席となるが、ゆりとは一言も口をきかず、わざわざ後ろの席に座る真子と会話(この時、意図的かどうかは不明だが修学旅行の時の話題を出し、中でも三日目の自由行動のくだりでは「まこっち裏切るんだもんー」とまで言っていた)をしていたことでゆりを再度孤立させる(喪120)など、まるでゆりに対して何らかの感情を抱いているかの様な行動を取っていた。

まこっち以外では美馬サチ(後述)と一緒にいるシーンが圧倒的に多く(喪99、107、112、117、120)、ノリマキ(後述)と一緒のシーンはほとんど見られない(喪162の2年時回想で、一緒に短冊を吊るしているシーンがある)。

高校3年次の南小陽

3年次は真子と引き続きクラスメイトとなるが、その他の友人達とは別々のクラスになった。真子に対しても、作中で確認できる限りでは後述する遠足時までは2年次の時の様な交流は見られなくなっている。代わりに真子と同様、3年次に引き続きクラスメイトとなった加藤さんに対して、新学期初日に岡田さんに挨拶していた加藤さんを見かけた瞬間、直前まで黒髪の友人に見せていた態度(前述)を変えてまで2人に声をかけており(喪122)、その後も遠足の買い物に誘う(喪124)など加藤さん(もしくは二人)との距離を急速に縮めようとしている描写・自分の周りをきょろきょろ窺う様な描写が散見される様になった。

ただし、二人から一歩離れて付いてきている(喪122・124・125)・遠足の買い物を加藤さんから断られそうになった時に岡田さんの様子を見ている(喪124)・遠足で男女に別れてしまった時に男子グループにいたものの、男子から存在をスルーされてしまい、あわてて追いついた加藤さんから「あれ?南さんも来るの?」と言われてしまった(喪125)などの描写から、まだ2人の輪の中に入りきれていない状況であることが示唆されていたが、岡田さんの疑問(前述)に対して感情的になってしまった南さんが「はぁー!?別にあんたなんかについてきてないし!!」と大声で言い返し、根元さんと喧嘩している状況を「こんな所で空気悪くしてイライラしてさー!!」と馬鹿にするなど、岡田さんに対しては本心から親しくしようとしていたわけじゃないことが窺え、すぐさま二人の元から飛び出したことで(喪128「バラバラ」)、自分の置かれた状況を理解していた節がある。その直後、泣きべそをかきながら一人で園内を歩いていた時に2年次の友人の三人と出会い、一人でいるのを気付かれて一緒に回ることを提案されるも、前述した通り強がりからその誘いを断ってしまう(喪129)。

そして、南さんが一人ぼっちでいることに気付き(喪128「バラバラ」)、友人達の誘いを断っていた様子も見ていた真子が智子達のグループから離れ、南さんと行動を共にするようになる(喪129)。その後の二人の行動の様子は噴水に座っていたことおよび、夜に行われた花火の打ち上げを観ていたこと以外は描かれていないが、遠足終了時点呼の集合場所に現れなかったことは判明している(喪130(上))。南さんは真子に対して、加藤さんとの再合流を優しく諭された時に「やだ!」と断ったり花火の打ち上げ前に帰ろうと訴えていたシーンこそあったが、2年次と同様に「まこっち」とあだ名で呼んでいたことにより、交流自体は途絶えていなかったことが窺える。

球技大会でソフトボールに参加し、ピッチャーに選抜される(喪150)。試合途中でサイン通りにボール球を投げない理由で降板させられる。以降しばらく「外野は捨てて」と言われた右翼手を務めて、打者としての評価もあまり芳しくない模様(15巻おまけ)。しかし最後はなんとか復帰登板を果たし、野球にうるさい小宮山さんが念入りに作戦を練った準決勝でピッチャーとして出場し、ソフトボール上級者の佐々木風夏と投げ合う。点差が開かない末に風夏に逆転ホームランを撃たれてクラス敗退、試合後は落胆な表情を見せている(喪154)。

遠足以来、岡田さんのいるリア充グループでの居場所を失う、旧友の真子は過去自分が敵に回したゆり・智子とつるんでいて絡みにくい、3-4にサチ達を会いに行きすぎると逆にバカにされるなどと理由で孤立気味になる(喪132)。そんな状況の中で、自尊心的にも一人飯を避けようとする南さんは週単位のローテーション形式で毎日昼飯相手を選出する。ところが、 このローテーションで水曜日に一緒に昼飯することになる三家さんが2学期に入ると、わざわざ南さんに手料理を用意してきて、その非常に不味い手料理を耐えられない南さんは、仕方なく三家さんを諦めて、かつてぼっち陰キャとして見下ろした二木四季を昼飯相手にする。独特かつ傍若無人なライフスタイルをする二木さんに惹かれて、ゲーセンにまでついていって、二木さんが作った非公認部活「原幕音ゲー部」の活動を見学するようになる(喪187)。

二木さんとの付き合いが深まるにつれて、南さんの自分たちより二木さんを優先する傾向に気づいた美馬サチは突如ゲーセンに現れて、南さんを強引に自分のグループへ連れ戻す。久しぶりにス●バで集まった南・サチ・ノリ・マキの4人は、いつものように他人の陰口で盛り上がろうとするが、南さんは乗り気がなく、矛先となった二木さんとその友人をひたすらフォローする。それを聞いてイラついたサチは、南さんの失言をダシに、今までうわべの友情だけを維持したグループメンバーの不仲を公開化させる。グループはすぐさま崩壊した(喪188)。翌日、南さんはサチが前日の事件でぼっちになったことを聞いて、最初は根にもってサチに仕返ししようとしたが(喪190)、最終的に仲直りを選択して、サチと友人関係を続けることになる(喪191)。以降二人は誕生日会を開いたり(喪199(中編))、サチクラスの出し物をこっそり遊んだり(喪203)、よく一緒に行動する。

二木さんに頼まれて、3-5の出し物映画の撮影役を担当して、ついでに岡田さんと和解した(喪210(中編))。この時期度々サチと共にノリマキに遭遇して、険悪な気分になる。南さんは誰の敵も味方もならず、元友人同士の争いを辟易している。

登場回

本編外での登場

単行本12巻のカバー裏にサチ・うっちー・かよさんと共に登場。2年4組最後の打ち上げエピソードより、二次会会場であるカラオケ店で曲を選んでいる(【現実】)。

単行本13巻のカバー裏および表紙 裏に登場。前者では遠足エピソードより、加藤さん・岡田さん・清田くん・鈴木くんとのグループの先頭に立っており、鈴木くんに笑いながら肘打ちをしている(【理想】)・前を歩いている智子・ゆり・加藤さん・岡田さんのグループの後ろで真子と一緒に居り、彼女たちを見つめている(【現実】)。後者では一緒にいる真子へ「ねぇねぇ かわいくない?」と言いながら、頭に付けた水玉模様の大きなリボンを自慢している。

単行本13巻のアニメイト購入特典(ミニ色紙14) )に単独で登場。ネズミー仕様の髪留めのアクセサリーを付けており、嬉しそうな表情をしながらネズミーの形をしたワッフルを食べようとしている。前述した本巻に収録されている遠足のシーンと一致しているため、同シーンの別シチュエーションと言える内容になっている。

単行本15巻のカバー裏に登場。GW明けの席替えエピソード(喪144)より、浮かない表情をしているゆりのひとつ前の席で、同じく浮かない表情をしている(【現実】)。

ガンガンJOKER創刊10周年記念 リバイバル作品描き下ろしリレー『私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。』(月刊ガンガンJOKER 2019年7月号)の「未来への希望」にゆりと共に登場。南さんの中学時代の様子が描かれており、友人2名とおしゃべりしながら歩いている。また、ゆりも南さんと同じ制服を着ていたことから中学校の同級生であることが明らかにされたが、二人はすれ違っており間の距離も置いていた様子から、後の特別編にて判明する二人の関係性への伏線となっている。

単行本18巻特装版小冊子の描き下ろし特別編「もしモテないしキバ子グループに入ってたら」に登場。1年次に組んでいたサチ・真子・ゆりとの4人グループにもし智子が加わったら…というifストーリーを描いている。

単行本20巻のカバー表(表紙)およびカバー裏に登場。前者は初表紙・初カラーイラスト。浮かぬ表情をしており、左手を腰に当てながら立っている。後者は三家さん・快と昼食を共にするエピソード(喪187)より、三家さんに空になった弁当箱を見せながらおかわりがないことを嘆く(【理想】)・三家さんにもうお腹いっぱいと言い、食べるのをやめたがっている(【現実】)。

単行本20巻特装版小冊子の描き下ろし特別編「キバ子グループに入ってその後」に登場。「もしモテないしキバ子グループに入ってたら」の続編で、2年次では智子・サチと別のクラスになり、引き続きクラスメイトになった真子・ゆりと3人グループを組んでいる。

単行本20巻の各社購入特典に登場。アニメイト(ミニ色紙15) )では「Outsatagram」なるSNSに南ちゃんグループ(南さん・サチ・ノリ・マキ)の集合写真がアップされた様子が描かれている。投稿者は不明だが、南さんと思しきアカウント(koha_runrun)からいいねが付けられており、マキと思しきアカウント(maki_dayo)からコメントされていることがわかる。ゲーマーズ(ブロマイド)ではデフォルメ状態の南ちゃんグループがサチ・マキとノリ・南さんに分かれてそれぞれひそひそ話をしている様子が描かれており、ノリから耳打ちされた南さんはわくわくする様子をみせている。BOOK☆WALKER・マンガUP!など11社のデジタル版特典(イラストデータ)では髪をお団子状にまとめ多数の髪留めを付け、スニーカーを履いている南さんが片肘を付きつつしゃがみながらこちらを見ている様子が描かれている。

単行本21巻の各社購入特典に登場。とらのあな(イラストカード)では本巻収録の喪199「小陽の誕生日」のifと言える展開が描写されており、本編ではサチが用意していたが南さんへ渡さなかった「プレゼント第二弾」(裏金と表記されたポチ袋)をサチから見せられた南さんが大喜びしている。BOOK☆WALKER・まんが王国などのデジタル版特典(イラストデータ)では智子・ゆうちゃん・今江さん・ゆりと共にいる様子が記念撮影風に描かれている。ちなみに本編では4名のうち、今江さんとだけは全く絡んでいない。

単行本22巻のゲーマーズ購入特典(ブロマイド)にサチと共に登場。密着状態の彼女から耳打ちされた南さんが嬉しそうな表情をみせている様子が描かれている。

単行本25巻のゲーマーズ購入特典(イラストカード)にサチ・真子と共に登場。蛍輝祭仕様の南さんがポップコーンやアメリカンドッグを食べながらサチが手にするわたあめ・真子が手にするドーナツにも目移りしている様子が描かれている。

単行本26巻のメロンブックス購入特典(イラストカード)にサチの想像という形で登場。同じベンチに座っている二木さんと呉越同舟状態のサチがスマートフォンを眺めながら、南さんの顔と一緒に「HAYAKU KOI BUTA」(早く来い豚)と思っている様子が描かれている。

友人

美馬サチノリマキの3人が固定的な友人であるらしい(研究ノートも参照)。その一方、孤立を恐れ、それ以上に他人から孤立していると思われることを恐れているようで、表面的な友人を増やすことに熱心であるが、その際にも相手を格付けし、その人と親しくする自分が他人からどう見られるかを常に気にしつつ選ぶ傾向が見受けられる(例えば喪156「出禁」)。3年次の新学期初日のセリフ(喪122)他から、1年に引き続き2年次にも同じクラスになった田中真子を「まこっち」と呼んで親しみ、その傾向は3年次から顕著となるが、それも上記3人に5組で孤立していないように見せかける目的からのようであり、実際には頻繁に3人のいる4組に避難している(喪156「出禁」)16)。また、昼食時は真子が田村ゆりと一緒で構ってもらえない為にサチ達に頼らざるをえないものの、それも頻繁だと5組に居場所がないと思われるからといった理由から(喪132)、昼食の相手として「(他人から見て一緒にいても)レベル的にはOK」な三家さんに接近している(喪145「狭間」)。なお、真子とは中学が別なので(トモモテ「普遍性」17))知り合ったのは原幕入学後であろう。

補足

前述通り「キバ子」は智子が付けたあだ名だったが、本作品のファンからもインターネット上においてあだ名で呼ばれることが多い。

「黒木智子交遊録!」(単行本18巻時点での智子3年次の人物相関図)によると、南さんから智子は「バカにしていたクラスメイト」・智子から南さんは「リア充グループの子」、南さんから真子は「仲良し」・真子から南さんは「もどかしい友達」という関係性である(単行本18巻特装版小冊子)。

本作品の連載10周年を記念して2021年6月3日~7月1日まで開催されたキャラクター人気コンテストでは第8位(3,496ポイント)だった。また、ベストコンビランキングでもサチとのコンビで第4位(5,840ポイント)・二木さんとのコンビで第14位(1,838ポイント)だったことで単独・コンビの両方でランキング入りを果たし(更に二木さんとのコンビは「PICKUP!」の項目で取り上げられている)、ベストコンビ数は3キャラだった黒木智貴に次ぐ2キャラという結果になった(単行本20巻特装版小冊子)。

研究ノート

修学旅行班について

修学旅行において、女子は各班4から5人の全5班であったと考えられるが、南班で判明しているのは南さん本人と真子のみである。班分けでは3人班は認められなかったようなので真子を誘う時点で3人はいるものの1人足りていなかった状態であり、真子が加わって初めて1班を作れたものと考えられる(仮に5人班だとすると4人班が原則の条件下であえて真子を誘うことは南さんのゆりに対する並々ならぬ敵愾心(後述)からあり得るものの、真子は一緒の班になる約束のゆりを捨てて既に4人で足りている南班に加わったことになって、それはちょっと考えにくいので、南班は4人班だったとしか考えられない)。その場合の残りの2人であるが、南さんが友人と自認するサチ・ノリ・マキの中の2人が想定され、その場合、サチ(仮)は4組所属が確認できる上に南さんと一緒の描写も多いので彼女が一員である蓋然性は高いものの、ノリ(仮)とマキは4組所属が確認できない上にクラスの人数的にも別クラスだと考えられるので(以上の班分けや4組所属女子に関する詳細は2年4組の研究ノートや下記サチ・ノリ・マキについて参照)、残り1枠は恐らく三家さんつぐちゃん以外の委員長グループからの合流だと思われる18)

ところで、もし南さんが自分の班に真子を誘っていなければ、修学旅行4班は智子以外は別のメンバー構成になっていた可能性があり、智子とゆり、吉田さん、あるいはうっちーとの交遊は生まれなかったルートも有りえる。南さんの行動は、その後の物語の流れを作ったきっかけになったと考えられる。ある意味、わたモテの隠れたキーマンである。

ゆりとの関係について

3年次のクラス替えの結果に不満を感じていた南さんは「それにまこっちは あいつと仲いいし…!」と心の中で思っており(喪122)、作中で真子と関係する「特定の人物」に対する心情が初めて描かれたが、普段の態度から「あいつ」がゆりを指すことは明らかである。例えば、上記修学旅行の班分けでゆりが必ず組む筈の真子をわざわざ自班に取り込んでゆりを孤立させたり(喪69)、2年終業の打ち上げで隣なのにゆりは存在していないかのように無視しただけでなく後ろの(ゆりが最も親しい)真子にしきりに話しかけたり(喪120)とである。一方ゆりも南さんを嫌っており、智子の「キバ子」という罵声に溜飲を下げ(喪117「知らない顔」)、南さんの欠席を期待したり(喪156「ぬかよろこび」)とであり、あえて「私は仲良くないから」と明言し(喪129)、名前ではなく「これ」呼ばわりすることすらあった(喪136)。なお、真子によればゆりは滅多に他人に同意しないのに、智子の自分に理不尽な仕打ちをした相手を安易に許す事を許さない的な意見には即座に同意しており、南・ゆり間のこうした関係は南さんの方に一方的な原因があるようであり、南さんもその会話を漏れ聞いて「無理だ」と関係修復を諦めていて加害意識を自覚しているようである(喪132)。また、2人は同じ中学で(喪191)、中学2年生以前にそうした関係であったことを窺わせる描写もある(トモモテ「普遍性」19))。

3年2学期になり南さんが二木さんと昼食に取る姿を見てゆりは真子にいいの?と問いかけているが、了承済みのようで二人の姿を見ながら「ふーん…」と相槌を打っている。

南さんの回想シーンより、ゆりと南さんは中学生の時既に世間話をする程の交流があった。原幕に入学してからもそれは続き1年生の時はゆり、真子、サチを含め付き合いがあった(南さん談「中学一緒だったから間違って(グループに)入れちゃった」)。その年のクリスマス会でゆりがいつの間にか途中で帰ってしまい、今までの経緯を含め南さんはゆりの自分勝手(マイペース)な対応を嫌がっていた。

しかし二木さんのマイペースな行動を見て当時の事を思い出しつつも『昔嫌いだったなー』と当時とは異なる感情を抱いてる事に気付いていた。とはいえ後日サチが「田村さんなら(つるんでも)まあいいか」の発言に対しては「いや私が嫌なんだけど」と返答をしていた。

(以上喪187喪191より)

サチ・ノリ・マキについて

南さんが友人と認識しているサチ・ノリ・マキの3人であるが、喪156「出禁」で黒髪セミロング(運動時には2つに結う)と黒髪ショートの女子に「サチー」「ノリー」と呼び掛けているのでこの2人がサチとノリであると分かるが、どちらがどちらかは未明で、マキを作中から特定できるような明らかな描写もない。但しサチとノリだと、南さんと一緒の場面が古くかつ多いのはセミの方であり(ショートは3年になってから登場)、言及されるのもサチの方が多いので、速断はできないものの、この描写と言及の頻度からセミがサチでショートがノリである可能性と、しかもノリ(とマキ)は2年次には別のクラスだった可能性が考えられる。因みにサチ(仮)は喪107112・117・120・122・129・134137145150・156に登場し20)、ノリ(仮)の方は喪129・134・137・150・156である(喪156現在)。なお、マキは喪129・134に登場するベタなしロングの可能性が出てくる(彼女も3年になってからの描写である)。⇒喪163でサチとノリが、特別編10でマキが確定した。以降は美馬サチノリマキのそれぞれの記事を参照。

誕生日について

喪199(中編)において美馬サチの「明日小陽ちゃんの誕生日だけどどうしよう?」というモノローグがあり、その翌日南小陽の誕生日を祝っている。

喪199(前編)宮崎さんの「昨日 本郷の文化祭行ったんでしょ?」という発言と喪197の本郷文化祭の招待チケットの日付「9月25日」から、喪199(前編)は「9月26日」の出来事と推測される。

喪199(前編)扉絵の「文化祭(まで)28日」という窓ガラスの掲示が喪199(後編)の最後では「文化祭まで27日」となってる事から喪199(後編)は「9月27日」の出来事と推測される。

喪199の前編から後編までのエピソードが時系列順であるとする根拠は今のところないが、仮に時系列順とすると南小陽の誕生日は9月27日である。

外部リンク

「南小陽論」として参考になる頁を、蒐集しておく。もちろんここに集めた論が「唯一の正解」というわけではない。なお、※が付いたリンク先については2025年9月22日現在、閲覧するためにパスワード入力が必要となっている。

1) , 12) , 13)
ガンガンONLINE初出時はナンバリングなし
2)
単行本20巻には前後編がまとめられた喪186として収録
3)
単行本25巻には前中後編がまとめられた喪220として収録
4)
単行本19巻には前後編がまとめられた喪184として収録
5)
単行本25巻には前中後編がまとめられた喪217として収録
6)
単行本26巻には前中後編がまとめられた喪222として収録
7)
単行本24巻には前中後編がまとめられた喪214として収録
8)
ソフトボールのルールではイニング数は7回と定められているので、5回は原幕の球技大会におけるローカルルールである
9)
試合が5回で終了することは事前に説明されているはずなので、南さんはその説明すらきちんと聞いていなかったことがわかる
10)
「サル」は猿という意味ではなく、室内を意味するスペイン語・ポルトガル語である
11)
喪69での直接的な描写はなく、真子のセリフから明らかとなった
14)
紙媒体版のみ。デジタル版はデジタルデータとして配布
15)
紙媒体版のみ。デジタル版はイラストデータとして配布
16)
ノリ(仮)から「もううちらのクラスになっちゃえば」とからかわれている
17)
制服が異なっている
18)
喪145での南さんの言及から少なくとも三家さんではないことが分かり、委員長は三家さんと一緒の場面が多いので三家さんと同じ班だったと思われる
19)
『トモモテ』の舞台は中学2年の1年間
20)
トモモテ「普遍性」にも彼女らしき南さんの同校生がいる
南小陽.txt · 最終更新: by syumote