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喪134

喪134

モテないし周りは騒がしい

基本情報

収録巻 14巻
英題 I'm not popular, so People around me are Rowdy.
ページ数 11
初出 2018年5月10日

あらすじ

前話黒木智子たちが学食にいる頃、3年5組の教室では加藤明日香楠夏帆が昼食を摂りながらおしゃべりしていた。教室に人が少ないことに疑問を感じた夏帆だったが、加藤さんは「今日は学食行ってる人が多いみたい」と返事した。一方、その学食では黒木智貴に絡んでいた吉田茉咲に向かって小宮山琴美が怒鳴ったことがきっかけとなって両者が睨み合うというちょっとした騒ぎになっていたが、その様子を友人たちと観ていた南小陽は目を輝かせて「やれ!やっちゃえ!」と心の中で煽っていた。

我に返った小宮山さんは心の中で、智貴の前で怒鳴ってしまったことで自分のイメージが悪くなると感じ、目の前の吉田さんもめっちゃキレているので彼女の友人だと認識した智子たちが止めてくれることを望んでいたが、智子は呆れ、伊藤光は状況がわからないために様子見を決め込み、根元陽菜から止めに入るのか尋ねられた岡田茜は小宮山さんが原因だと思いつつも騒ぎが発展しそうになった場合に吉田さんに言うと根元さんに告げた。田中真子は騒ぎを止めようとして立ち上がるが、田村ゆりから智子をシメている時もやりすぎることはないから大丈夫だと告げられ、三人でよく一緒にいるからわかっているよねとゆりから振られた智子も一応同意する。こうして、結局誰も止めようとしない状況を無理もないと感じた小宮山さんは、野球で死球を与えた投手が帽子を取らない行為に例えながら非は自分にあると認め、吉田さんに素直に謝罪、略して素謝(後述)をしようと決めるが、実は別の思惑もあった。しかし、吉田さんの取った行動を目の当たりにした小宮山さんは…?

登場人物

名言

よくわかんないけどやれ!やっちゃえ! みんなケンカすればいいんだ!!(南小陽)

とりあえずまだ状況がわからないし… ここは「見【けん】」にまわろう(伊藤光)

素直に謝罪しよう…… 素謝【すしゃ】だな… そしてあわよくば智貴くんに良いイメージを与えたい(小宮山琴美)

なんか弟にされてる…!?(黒木智貴)

じゃあともだな 私は茉咲だから好きに呼べよ(吉田茉咲)

人が謝ってる最中(に)イチャってんじゃねーよ!!(小宮山琴美)

私はあのヤンキーの服の下からおっぱいと乳首さわってるから私の方が上だぞ(黒木智子)

補足

これまでの扉絵は、基本的に本編と独立して描かれていたが(内容自体は本編と関連している、もしくは本編を連想させるもの)、本話では扉絵から続けて本編が始まるように描かれている。

日本の野球界では、投手が打者に死球を与えてしまった場合は帽子を取って謝ることがマナーとされており、小宮山さんの例え話のくだりで帽子を取らないとあるのは、即ち謝らないという意味になる1)。余談だが、アメリカの野球界では帽子を取るという概念がない。これは死球も全力プレーの結果起こったアクシデントとみなされ、故意ではないので謝る必要がないという暗黙のルールが存在するからである。

各人が食べていたメニューについては、原宿教育学園幕張秀英高等学校の学生食堂の項目を参照されたい。

前述通り本話は前話の続きになるので、ラストの昼食シーンは智子と雫が会話していた日(喪132)の翌々日となる。つまり、智子は根元さんとの約束の翌日に雫とも約束していたことがわかる。

本話ではなつの髪の色が無色で描かれており、本来はグラデーションカラーであることからスクリーントーンの貼り忘れだと思われるが、本話が収録された単行本14巻では修正されていない。

研究ノート

豚の餌さんの所属クラスについて

本話の扉絵および1ページ目に豚の餌さんが3年5組の教室で男子生徒2)と昼食を摂っている描写があるが、同じくその場にいた夏帆さん(3年4組所属)のように他クラスから来た可能性もあるので本話のみで5組所属とは断定し難く、今後の描写が期待される。⇒南さんが昼食を共にするエピソード(喪145「狭間」)においてクラスメイトであることが無事確定し、本サイトにて豚の餌さんと呼称されていた女子生徒の名字が「三家【みけ】」であることも併せて明らかになった。

「素謝」について

恐らく元ネタは人気声優である上坂すみれ氏が個人のTwitterアカウント(現在は削除済)で挙げた画像に対する反応3)から生まれたネットスラング「素射」で、そこからのもじりだと思われる。

扉絵

ランチタイムに3年5組の教室でおしゃべりする加藤さんと夏帆さん、豚の餌さんと男子生徒(らしき後姿)。廊下を駆けていくうっちー

扉絵

外部リンク

※リンクが貼られていないブログについては削除済み(2024年5月12日現在)のため閲覧できなくなっているが、当時の様子を保持する必要性からリンク先案内は存置とさせていただく。


喪133 喪135

1)
1987年、中日ドラゴンズの宮下昌己投手(当時)が読売ジャイアンツのウォーレン・クロマティ選手(当時)に死球を与えた際に帽子を取らず、宮下氏の行為に対してクロマティ氏が激高し乱闘になった事件が有名である
2)
当該人物の上半身は手前に描かれている加藤さんに隠れる形になっているが、脚のあたりをよく見ると黒く着色されていること(スラックスの表現)から女子生徒ではないことがわかる
3)
ファンからのリプライに「素直に射精です。」という文章が記載されていた
喪134.txt · 最終更新: by syumote