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かよ

かよ

基本情報

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本名
あだ名   かよ ぱっつん
英語表記
初登場   喪59(?) 喪80
肩書き   高校生
家族  不明
所属 原宿教育学園幕張秀英高等学校
2年4組
雌猫の間グループ
3年4組

概要

原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で黒木智子の2年次のクラスメイト。雌猫の間グループの一員。3年次の球技大会(喪152)にてあだ名で呼ばれていることが判明したが、本名は明らかにされていない。

特徴

一人称は「うち」「私」(喪152)。

髪型は黒髪を肩まで伸ばし、眉の上で前髪を切りそろえた状態のいわゆる「ぱっつんボブ」と呼ばれるもので、本サイトにおけるかつての呼称名(後述)の由来となった。

目が「白抜きのハイライトの無い状態」で描かれていることも非常に特徴的で、他の登場人物の中で近い描写がされているのは和田くんしか該当しない1)。まゆげはへの字型。

身長は明らかにされていないが、160cm(単行本18巻特装版小冊子)である内笑美莉よりもわずかに背が低く描かれており、3年次のグループメンバー6名の中でも背が低い部類に入る(喪122・152)。

制服の着こなし方は大多数の在校生と同様にネクタイの首元を緩めており、ブレザーの他にカーディガン(喪122ほか)やベスト(喪188ほか)を着用していることも多い。3年次では蛍輝祭の準備期間の途中よりクラスで作成したお揃いのTシャツを着用するようになった(喪210(後編)2)「回転する時間の流れ」ほか)。靴下は黒(喪122ほか)や白(喪224(中編))のクルーソックスを履いているが、2年次に一度だけタイツもしくはストッキングを履いたことがある(喪93)。

自身の恋愛話についてはグループメンバーに打ち明けているような描写が見られず、意中の人物がいるのかどうかも明らかにされていないが、色恋ごと自体には興味があるお年頃らしく他のメンバーと一緒になつの恋バナを聞こうとしていたり(喪77)、恋愛成就のご利益で有名な野宮神社を訪れている(喪79扉絵)。3年次の蛍輝祭で2年4組の演劇を観覧していた時は友人たちの会話よりも生のキスシーンの方が気になっている様子を見せたこともある(喪228)。

自身のスマートフォンにアイスクリームがデザインされたカバーを装着している(喪152)・夏合宿の就寝前に他のメンバーとコスメを見せ合う・2年4組の演劇(前述)で黒木智貴井口朱里のキスシーン3)を目の当たりにした際に大はしゃぎする(喪228)ような年相応の女子らしいふるまいを見せる反面、メンバーの言動に対して冷静にツッコんだり(喪152・172ほか)、主に智子絡みの話題で感じたことを心の中でつぶやく(喪175(前編)4)・224(中編))といったクールなふるまいを見せることも多い。

温厚な性格で怒ったり声を荒げることがないグループメンバーの中では、珍しく露骨に不満を表に出して言いたいことをはっきりと言い、例え友人だったとしても真っ向から反論するタイプの人物である。2年次の修学旅行以降、智子への興味・関心を抱いたうっちーがメンバーと行動を共にしている最中でもおかしな言動・行動を頻繁に見せるようになったことについて他のメンバー共々疑問を感じており、特にかよさんは不満を募らせていた。3年次の球技大会ではうっちーが女子卓球で敗れたメンバーに対して智子絡みのわがままな態度を取ったことがトリガとなり、彼女に対してこれまで溜まっていた不満を爆発させてしまう。感情的になっていたこともあって彼女の言い分を聞かないまま責め立てたことで最終的に二人が仲違いするところまで発展してしまったが、後に冷静になると自分からうっちーに謝罪し、関係を修復している(喪152)。

2年次のクラスメイトである南小陽のことを「性格(が)いい」と評価しており(喪210(後編)「回転する時間の流れ」)、「南ちゃん」と呼んでいる(喪188)。性格上トラブルメーカーで嫌われ者になりやすい南さんの理解者かつ好意的に接している数少ない人物のひとりで、サチたちと揉めた彼女の様子を気にかけており、南さんが二木四季と接している様子を大隣凪と共に見守っている(喪188)。

凪さん曰く「南ちゃんグループ」(喪188)の一員だったノリはかよさんについて「あいつ意地悪いから」と称しており(喪210(後編)「回転する時の流れ」)、かよさんも陰で南さんの悪口を言って面白がっていたノリやマキについて「あんなに性格悪かったっけ」と凪さんに同意を求めていたこと5)から(喪188)、お互いに相手のことを快く思っていない様子が窺える。そして美馬サチとノリ・マキが仲違いしたことも認識しており、「仲直りしたら面白い」というだけの理由で南さんを彼女たちとくっつけて関係を修復させようと画策したこともある(喪210(後編)「回転する時の流れ」)。その理由を聞いたうっちーから「かよもいい性格してる」と称された通り、彼女の性格が垣間見えるエピソードだと言える。

高校卒業後の進路は、自身の学力レベル的に厳しいと認識しつつも友人たちと共に青山学園大学への進学を希望しており、・なつさんを除くグループメンバーとともに青学のオープンキャンパスや冥光アカデミー主催の夏合宿へ参加している(詳細は後述)。

高校1年次のかよ

原幕へ入学。所属クラスは明らかにされておらず、学校生活の様子も描かれていない。

高校2年次のかよ

2年生に進級し、所属する4組では智子やうっちー・宮崎さん・凪さん・楓さん・なつさんたちとクラスメイトになる。この時に智子を除く5名と仲良くなりグループを組んだようで、後述するように行動を共にする様子が頻繁に描かれている。なお、作中では智子を含めたグループメンバー以外のクラスメイトと接している様子は見られなかったが、田中真子を「まこっち」と呼んでいること(喪172)から彼女とはそれなりの関係性である様子が窺え、田村ゆりのこともきちんと認識しており、3年次の夏合宿での会話でゆりが智子と仲良くなったきっかけが修学旅行だったことを知った際には、真子と同じくらい付き合いが長いものだと思っていた(喪172)。

初登場である野球部の応援イベントでは、球場へ向かうバスの車内でうっちーが智子の隣に座った時に二人の後ろの席に宮崎さんと並んで座っているかよさんとおぼしき女子生徒の横顔が確認できる(喪59)。なお、この時はモブキャラクター扱いだったからなのか目が描かれていない。

修学旅行出発前にはうっちーが智子に「5人組になれなかったからこの班にいるだけだし」と発言している傍らで宮崎さんとおぼしき女子生徒と話している様子(後姿)が確認できる(喪69)。

修学旅行出発後には二日目の夜にグループメンバーが「雌猫の間」に集まっており、状況や髪型からみてかよさんだとおぼしき女子生徒が「ああー」と発言している様子が確認できる(喪77)。ちなみに、この時はその他のメンバーも合わせて8名ほどの大所帯になっていた。三日目の自由行動ではお揃いの私服に身を包んだグループメンバーで野宮神社を訪れており、うっちーに隠れる形でかよさんとおぼしき黒髪の女子生徒がいることが確認できる(喪79扉絵)。最終日の帰りの新幹線の車内ではうっちーと宮崎さんの間に挟まれる形で座っており、前夜の智子の言動や行動が原因でぼーっとしていて呼びかけにも上の空だったうっちーに対して何度も呼びかけていた(喪80)。なお、この時に作中で初めてはっきりとかよさんの存在が確認できるような描写が見られるが、キャラクターが固まっていなかったからなのか目の描き方が現在のものとは異なっていることがわかる。

修学旅行直後の学校生活では、お昼休みに校内の自販機コーナー前でうっちー・宮崎さん・凪さんと一緒におしゃべりしている様子を智子に目撃されている(喪82)。

修学旅行後はうっちー・宮崎さんと行動を共にする機会が多くなり、下校時に三人でアウトレットパークに寄り道したこともある(喪93)。なお、この時は智子と成瀬優小宮山琴美への誕生日プレゼントを買いに行くために同所を訪れていたが、うっちー以外の2名は彼女たちの存在に気付いていなかった。ちなみにこのエピソードでは、かよさんがタイツもしくはストッキングを着用している貴重なシーンが拝見できる(前述)。

高校3年次のかよ

3年生に進級し、所属する4組では雌猫の間グループメンバー5名・楠夏帆・サチ・ノリ・マキと引き続きクラスメイトになった。クラス分けの発表時にメンバー6人が同じクラスになったことを喜んでいたが、智子と別のクラスになったために泣きながら地面でのたうち回っていたうっちーに引いていた(喪122)。メンバーとは2年次と同様に行動を共にしており仲良く接しているが、しばしば目にするうっちーの不可解な行動について疑問を感じており、同様に疑問を感じていた宮崎さんがそのことについて尋ねてきた際には、付き合いが悪くなったと愚痴ることもあった(単行本14巻表紙 裏)。

宮崎さんとうっちーと会話しながら3年5組の教室前の廊下を歩いていた時は、かよさんと宮崎さんが会話で盛り上がっている隙にうっちーが智子がいるかどうか確認するために5組の教室内を通り抜け、その後しれっと二人に合流するというおかしな行動を取っていたが、二人は全く気付いていなかった。なお、この時の一部始終をとある理由で居合わせた智貴に目撃されている(喪123)。

遠足ではなつさんを除くグループメンバー5名でお揃いの「耳」を付けながら回っていたが、うっちーが「例のあの人」(智子)がひとりぼっちでかわいそうだから一緒に回るという理由6)で途中離脱したことを宮崎さんへのLINEメッセージで知ることとなった(喪128)。その後、とある事情でゆりと一緒にいたうっちーを見かけた際にはLINEメッセージの「例のあの人」はゆりを指していたのかと思い、驚いていた(喪129)。メンバーと共にうっちーを回収した後は、凪さんの希望でうっちーが智子たちと既に訪れていた「meeting kowarith!【ミーティングコワリィッチ】」(喪127)へ入り、メンバーと共にコワリィッチとのやりとりを楽しんでいた(単行本13巻おまけ「喪129その後…」。ちなみに凪さんと一緒にいる時のカットは後の企画ものに流用されている(詳細は後述))。夜のパレードではメンバーと共に打ち上げ花火を観覧している(喪130(下)7) )。

遠足直後の学校生活では窓の外を見ながら黄昏れていたうっちーが気になったようで、宮崎さんと共にうっちーの所へ行き、うっちーの目の前で手を振っていた。また、この時のかよさんのセリフから、うっちーが休み時間になるとどこかへ行ってしまうことが明らかにされた(喪131)。

GW中には楓さん・なつさんを除くメンバーと共に青山学園大学のオープンキャンパスに参加しており、青学がおしゃれでいいと喜ぶ凪さんに同意し、レベル的に厳しいけど受験しようねと返している。途中でうっちーがたまたま同日に訪れていた智子と加藤明日香に気付いたことがきっかけで二人と出会うが、その際に智子を「く 黒木…? さん」と呼んでいたことから彼女の名字をはっきりと認識していない様子が窺える。その後は二人と別れて経営学部を見学しに行っていた。青学から帰る際に智子と加藤さんが会話している場に居合わせており、智子の「私 実はド変態なんだ」という発言に対して宮崎さん・凪さんと共に驚きながら心の中で「あの人 何言ってんだ!?」というツッコミを入れていた(喪140)。

冥光ゼミナール主催の夏合宿にうっちー・宮崎さん・凪さんと共に参加しており、智子からは「ぱっつん」というあだ名を付けられている。クラス分けでは前・後期共、前述の3名やゆりと同じ「私大文系①-Bクラス」に所属しており、うっちーから問題の答えを教えてもらっているシーンも見られた。合宿中は智子と会話しているシーンはなく、彼女たちと積極的に会話していた凪さんが智子ともっと早くから仲良くなればよかったと発言したことには疑問を感じてはいたものの、球技大会での一件がきっかけとなって智子の人となりを理解していたこともあって2年次のように避けることもなく入浴を共にしており、ゆりとも入浴時に会話したり授業時間外での勉強を共に行うなど彼女なりの距離感で二人と接していた(喪175)。

登場回

本編外での登場

単行本12巻のカバー 裏に登場。2年4組打ち上げイベントの二次会できょろきょろしながら智子を探しているうっちーの様子を不思議そうに眺めていた(「現実」)。

単行本14巻の表紙 裏に登場。「最近うっちーおかしくない?」と尋ねてきた宮崎さんに同意し、「ねー 付き合い悪いし」と愚痴をこぼしており、後の伏線となっている。

単行本20巻特装版小冊子の描き下ろし特別編「キバ子グループに入ってその後」に登場。特別編の世界では楓さん・凪さん・後から入ってきた智子と4人グループを組んでいる。

友人

雌猫の間グループ

3年次のクラス替えで引き続き同じクラスになれたことを喜ぶなどグループメンバー間の仲は良好だが、その中でも校内外問わずうっちー・宮崎さんと行動を共にすることが多く、二人とは特に仲が良いことが窺える。また、後者とは二人きりでお互いに愚痴を言い合える関係性でもある(単行本14巻表紙 裏)。3年次では自身と同じく南さんを気にかけている凪さんと会話したり行動を共にする機会が増えてきており(喪162165・188)、うっちー不在時の蛍輝祭(3年次)では宮崎さんを入れた三人で演劇を観に行っている(喪226(中編)「メスガキ」)。

補足

初登場より氏名不詳だった時期が長らく続いていた人物のひとりで、あだ名が明らかになるまでの本サイトでは外見の特徴から便宜上「雌猫(前髪ぱっつん黒)」と呼称されていた。

本作品の連載10周年記念企画として行われたキャラクター人気コンテストではランキング入りはかなわなかったが、「特に熱く濃い(!?)一票を集めたキャラクター」(原文ママ)として凪さん・和田くん・初芝くん柿沼くん智子母9)の6名とともに「その他」のカテゴリでピックアップされた。この時のかよさん(および凪さん)は前述通りイラストこそ流用(単行本13巻おまけ「喪129その後…」1コマ目より)だったが、「投票ありがとうございました!」というセリフを与えられた凪さんと共に大きく扱われている(単行本20巻特装版小冊子)。

研究ノート

1)
ただし和田くんは単行本23巻カバー表(表紙)のカラーイラストでは目が着色されており、かよさんも同様のケースでは着色される可能性がある
2)
単行本23巻には前中後編がまとめられた喪210として収録
3)
アングル上、客席からはキスをしているように見えるが実際には行っていなかった
4)
単行本18巻には前後編がまとめられた喪175として収録
5)
凪さんは「2年の時もあんま話さなかったからどうだろうね」という曖昧な返事をしており、かよさんに同意しなかった
6)
作中での描写からわかる通り、むしろひとりぼっちだったのはうっちーの方で、智子と一緒に回りたいがために真子にウソを付いていたが(喪125)、メンバーに対してもウソを付き、真逆のことを伝えている
7)
単行本13巻には上下がまとめられた喪130として収録
8)
ガンガンONLINE初出時はナンバリングなし
9)
「智子の母」名義
かよ.txt · 最終更新: by syumote