喪226(中編)
モテないし文化祭2日目(中編)
基本情報
収録巻 | 26巻 |
英題 | |
ページ数 | 11 |
初出 | 2024年10月31日(アプリ) |
あらすじ
思い出の場所
登場人物
気にならない
「思い出の場所」の続き。四人が校門に着くと、既に2日目の入場が始まっていた。そして、四人に気付いた文化祭実行委員長の涌井美月は加藤さんに話しかけてくるが…。
登場人物
メスガキ
登場人物
よくある展開
2年4組の演劇『シンデレット』が公演開始を控えた10分前。シンデレットの姉役である与田紗弥加が左足のけがのために出演できなくなってしまい、これから代役を立てるのも難しい情勢の中、順番待ちをしていたとある上級生が控室に入ってきた。その人物の目的とは?
登場人物
登場人物
※上記「あらすじ」の項目を参照。
名言
今日でみんなでいた思い出に変わるね(加藤明日香)
ったく生徒会長なのに見る目ねぇな 前生徒会長は見る目あったぞ(黒木智子)
子供は嫌いじゃないけど 女になった子供は嫌い(美馬サチ)
黒木くんが与田さんにカーフキックしたからこんなことに…(眼鏡監督)
補足
「思い出の場所」にて智子が寄り道したがっていた場所は、彼女曰く「学校のはじっこ」(喪21)にある階段で、1年次の蛍輝祭(1日目)エピソードではここに辿り着くまでの様子が描かれている(喪21)。
涌井美月は初登場以来目が描かれていなかったが「気にならない」にて初めて目が描かれた。また、智子の心の声から現在の生徒会長は涌井さんであるという情報が明らかにされたことに伴い、第2回七夕祭り(喪162)で智子が出会った生徒会メンバーの女子生徒は涌井さん本人であることが濃厚となった。
前述の内容から涌井さんは生徒会長と文化祭実行委員長を兼任していることになるが、先代生徒会長の今江恵美も同様だったことから、原幕の生徒会長は文化祭実行委員長を兼任するしきたりであることがわかる。
「気にならない」にてゆりが「間」に受けないでと発言しているが、正しくは「真」に受けないでであることから誤字だと思われる。なお、単行本26巻では修正されていない。
サチは自分のクラスの出し物(準備期間中含む)に全く関与していなかったからか、クラスお揃いのTシャツを着用していなかったが(喪210(後編)1)「回転する時間の流れ」ほか)、「メスガキ」にて案内係に入ることになった関係で初めてTシャツを着用する姿が描かれた。
他クラスの映画作品に出演していた楠夏帆も、自クラスの出し物に関与している様子は内笑美莉との会話で準備の進捗状況を把握していた(喪209(後編)2) ) 以外の描写は見られなかったが、「メスガキ」にてクラスお揃いのTシャツを着用して案内係に入っている様子が描かれた。
「よくある展開」にて眼鏡監督が発言していた「カーフキック」とは、カーフが英語でふくらはぎという意味から「相手のふくらはぎを蹴る技」を指しており、場合によれば一撃KOも狙えるほどの強力な技であることからキックボクシングやムエタイなどの格闘技で用いられている。また、演劇の練習中に黒木智貴がローキックについて言及した際には、そのワードについての疑問がなかった描写(喪204(後編)3)「それぞれの思い」)も見られたことから、眼鏡監督は格闘技の知識を有していることが窺える。
研究ノート
智子の発言内容について
智子は「気にならない」で涌井さんのことを「初対面の人 信用したい…」と発言しているが、第2回七夕祭りの生徒会メンバーが涌井さん本人だった場合、二人は既に出会っていることになり矛盾が発生してしまう。単に智子が涌井さんのことを忘れてしまっていた可能性もあるが、現在の智子にとっても大切な存在である「前の生徒会長=今江さん」が七夕祭りでの会話に絡んでいたことから、相手のことを忘れてしまったと断定することは難しいと考えられる。いずれにせよ、今後の展開を期待したい。
ゆりの心境の変化
「思い出の場所」でゆりが「しらじらしい」と思いながらも3人の写真を撮ったのは、喪225の最後(陽菜の発言)で思い出を残す重要性に気づいたからであろう。彼女の心境の変化がうかがえる場面である。