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喪209_後編

喪209(後編)

モテないし野球回 後編

基本情報

収録巻 23巻
英題
ページ数 9
初出 2022年10月13日(アプリ)

あらすじ

前話より引き続き、黒木組映画の早朝ロケエピソード(完結編)。

演出込みの野球シーンを撮ることができた黒木智子は、続いて普通の野球シーンを撮影することを決める。キャストたちが野球の試合を行うなか、とても野球とは思えない独特なスイングを行っていた田村ゆりが初めてボールをバットに当てることができた。そして試合が終了し、結果を見た小宮山琴美は「ひでー試合内容だ」と呆れるが、智子は「映画の中では(演出と編集の力で)いい勝負になるから」と返した。そして智子はゆりに花を摘んでくるよう頼み、このロケでオールアップとなる内笑美莉楠夏帆のために花を渡す「儀式」(詳細は後述)を加藤明日香根元陽菜佐々木風夏と共に行い、二人を労った。

早朝ロケが終了したことで「打ち上げいっとく?」という成田美保の提案に、朝から何も食べていなかった根元さんが賛成したこともあり、撮影メンバー全員で朝食を摂りに「幕張珈琲店」へ向かうことになった。メンバー同士で蛍輝祭の出し物やその準備についての話題に花が咲くなか、誰とも会話ができないゆりは…?

登場人物

名言

いや いきなり野ションの指示出さないから(黒木智子)

人生でもう審判することないから大丈夫(伊藤光)

やることないから水と食い物すぐなくなる 陰キャあるある!!(黒木智子)

糸目の女なんてエロキャラの代名詞だろ(小宮山琴美)

補足

本話は単行本23巻には喪209として収録されているが(前話のページを参照)、本話にあたる内容は14ページ目以降となる。

ゆりがボールを捕球しようとしない状況を見ていた小宮山さんが発言した「捕球Gだな」は、パワプロプロダクション開発・コナミデジタルエンタテインメント販売の野球ゲーム(『実況パワフルプロ野球』シリーズおよび『プロ野球スピリッツ』シリーズ)に使用されている能力値ランクが元ネタだと思われる。同ゲームでは各選手の能力ごとに(最高)S>A>B>C>D>E>F>G(最低)という計8種類のアルファベットのうち1種類を付与することによって能力の高低を表現しているが、これをふまえると小宮山さんの発言は「捕球能力は最低ランクだな」という意味になる。また、ここから小宮山さんが野球ゲームを嗜んでいる様子が窺える。

智子がゆりに花を摘んでくるよう頼んだ時にゆりは「トイレしてこいってこと?」と尋ねているが、これは「花を摘む」という言葉が「女子がトイレに行くこと」の隠語であるためで、ゆりはその意味を理解していることになる。由来は花を摘む時の姿勢が女子が用を足す時のそれに似ているからと言われており、元々は登山用語であるが、詳細についてはこちらも参照されたい。

智子たちがうっちーと夏帆さんに花を渡していたのは、映像作品の撮影における慣例としてオールアップやクランクアップを迎えた時にスタッフがキャストへお疲れさまでしたという意味を込めた花束を贈呈することを指しており、一般人も作品のメイキング映像や公式サイトにアップされた画像などでその光景を目にする機会が多い。なお、オールアップとクランクアップは共に撮影が完了するという意味だが、両者の違いは前者が「キャストの全出演シーン」で、後者が「作品全体」である。後者については清田・岡田組映画の撮影エピソード(喪210(中編)1)「お祭りさわぎ」)にてその様子が描かれている。

智子は「幕張珈琲店」でホットのブラックコーヒーを注文していたことから、受験勉強の眠気覚ましがきっかけでブラックコーヒーを飲み始め、毎日朝・昼・夜と飲むようになった習慣が続いていることがわかる(喪192(後編)2)「ブラック」)。

小宮山さんは2年次の夏休みに訪れたコミケでマリーンズ絡みの同人誌を2冊3)購入していたが(喪64「8月17日 コミケ」)、本話にて審判員の同人誌も所有していることが明らかになった。また、審判員役で撮影に途中参加した伊藤さんのために「NPBの審判ごとの見逃し三振のポーズ集」なる動画も見せていたが、マリーンズと本作品のコラボレーションイベントを描いたエピソード(特別編6)同様、小宮山さんの野球に対するマニアックぶりが存分に感じられるエピソードである。

うっちーと夏帆さんは2年次からのクラスメイトだがグループが異なるからか、これまでの作中では絡みがみられなかったが、本話にて二人の会話シーンが初めて描かれた。余談だがこの二人は本話の早朝ロケにてオールアップを迎えたキャストでもある(前述)。

智子と根元さんは1年次の時点では交流がなかったが、本話の根元さんが「クロも1年の文化祭 何もやってないもんね」と発言していたことから、1年次の自己紹介(喪39)と同様に智子の動向をチェックしていた様子が窺える。

小宮山さんとゆりの発言がきっかけとなり、美保さんと風夏さんが黒木智貴の存在を知ることとなった。また、美保さんが小宮山さんを気に入ったのか「メガネちゃん」というあだ名で呼ぶようになったのも本話からである。

「加藤さんの発言にて言及された」という形ではあるが、彼女の兄が青山学園大学のオープンキャンパスエピソード(喪140)以来となる、約4年1ヶ月ぶりの再登場を果たした。また、この時の加藤さんは友人の風夏さんが目の前にいたにもかかわらず「私ももし急に風夏と兄が付き合ったりしたら 吐き気を催すわ」という冗談だとすればあまりに度が過ぎた辛らつなコメントを笑顔で発しており、彼女の明らかにおかしいダークな一面が垣間見えるような描写となっている。

作者からの本話更新告知ツイート1(下記「外部リンク」の項目を参照)にて、作中のセリフの一部分を消した状態のまま原稿を上げてしまったというミスが明らかにされた。なお、対処方法については「~焦っていたのですが、一応意味は通じているのでコミックで直します」とコメントしている。該当する箇所は3ページ(単行本では16ページ)4コマ目の智子のセリフ「映画監督じゃなく」で、単行本収録時に「それじゃ 映画監督じゃなくAV監督じゃん」へ加筆修正された。

上記に関連して、告知ツイートにリプライしたファンからの「最終ページ4コマ目でゆりと根元さんの間の仕切りが描かれていないことについては意図的なのですか(大意)」という質問に対して作者は「ミスっす」とリプライしており、こちらも単行本収録時に仕切りを加筆する修正4)を行っている。

研究ノート

本話に登場した店舗のモデルについて

本話にて智子たちがロケ終了後に訪れた「幕張珈琲店」は店舗の外観やメニューから倉式珈琲店 イオンモール幕張新都心店(千葉市美浜区豊砂)がモデルになったと考えられる。モデル元となった倉式珈琲店でも作中で描かれていたサイフォン珈琲やモーニングのトースト、風夏さんが注文した(メロン)クリームソーダをそれぞれ楽しむことができる。

外部リンク

1)
単行本23巻には前中後編がまとめられた喪210として収録
2)
単行本20巻には前後編がまとめられた喪192として収録
3)
「ロッ QVC 全72試合観戦レポートアンソロ」「ロッ若手選手 2013私服コレクション 鴎これ」。なお、なぜロッチ名義なのかは明らかにされていない。喪64のページも参照
4)
これに伴い、ゆりの前に描かれていたサイフォン一台が削除された
喪209_後編.txt · 最終更新: by syumote