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楠夏帆

楠夏帆

基本情報

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本名 楠夏帆(くすのきかほ)
あだ名 夏帆 KAHO
英語表記 Kaho Kusunoki
初登場 喪71
肩書き 高校生
家族 不明
所属 原宿教育学園幕張秀英高等学校
2年4組
加藤班
3年4組
名前の由来 楠貴彦

概要

原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で黒木智子の2年次のクラスメイト。3年次に友人の加藤明日香からの告知(喪146)という形で名前が判明した後、夏合宿中のエピソード(喪173「ととのう」)にて名字も判明し、フルネームが確定した。

特徴

そばかすと黒のショートカットで右目上のまゆげとおでこが見えるように分けている前髪と二重瞼が特徴。特に二重瞼に関してはこだわりがあるようで、本人曰く「一重が嫌」なことを知った加藤さんよりアイプチ1)を用いての手入れ方法を教えてもらったことがあり、それ以降は毎日自分で二重瞼を作るようになった(特別編9「813」)  。

居住地は明らかにされていないが、学校への通学時(喪184(前編)2)「環境」)やJR海浜幕張駅周辺で行われた3年次のクリスマス会から帰宅する際(特別編12 3) )はバスを利用している。

普段は裸眼で過ごしているが、勉強時には眼鏡を掛ける場合がある(喪155・単行本16巻表紙 表)。眼鏡を掛ける理由については作中では明らかにされていない。また、視力に関しても言及されていない。

映画鑑賞を好んでいるようで、『バッファ●ー66』という作品を成田美保の自宅に持ち込み、美保さん・加藤さん・佐々木風夏4)と一緒に鑑賞したこともある(喪212)。

冥光ゼミナール主催の夏合宿のちらしを再度求めてきた加藤さんに、スマートフォンからでも申し込みが可能なことを教える(喪164)・夏合宿時に二重瞼のメイクに興味を抱いた伊藤光から質問された際に「伊藤さんもやってみる?」と提案し、自身が加藤さんから施してもらった時のこと(前述)を思い出しながら伊藤さんに二重瞼を施してあげる(特別編9「813」)・バス通学時に高齢者の女性が乗車してきたことに気付くと「よかったらどうぞ」と声を掛けながら座席を譲る(喪184(前編)「環境」)・「幕張珈琲店」で注文したメニューを運んできた店員に「ありがとうございます」とお礼の言葉を伝える(喪209(後編)5) )などのエピソードから、他者に対して親切かつ優しい性格であることがわかる。

小宮山琴美の特徴のひとつでもあるな奇天烈な行動や言動は、1年次からの友人で彼女のことを「百人引きの琴」(喪173「ととのう」)と称している伊藤さんはもちろん、中学時代からの長い付き合いで親友の成瀬優ですら引いてしまうほどのレベルだが、夏合宿が初対面だった夏帆さんはそんな小宮山さんに対して全く引くことなく普通に接している(その様子を観察していた伊藤さんからは「めずらしい人」と称されていた)。その一方で、伊藤さんが更衣室のロッカーの暗証番号に「5103」(ことみ)と小宮山さんの名前の語呂合わせで設定していたことについて「…えっ?」と引くなど、感性が他者よりも若干ズレているような様子がみられる(喪173「ととのう」)。

部活動に参加している(もしくはしていた)ことが加藤さんとの会話で判明したが、部活名は明らかにされていない(喪224(前編))。

卒業後の進路は、田中真子と同じく国立である千葉西大学への進学を希望している(喪146の加藤さんの発言および喪155にて本人が言及)。進学へ向けて予備校(冥光アカデミー)に通っているかどうかは不明だが、加藤さんや風夏さんを同校主催の夏合宿(後述)に誘っており(喪164)、これがきっかけとなって智子やゆうちゃんたちも参加することになった。

高校1年次の楠夏帆

原幕に入学。所属クラスは明らかにされていない。加藤さんのスマートフォンに保存されている1年次のクリスマス会の画像では加藤さん・風夏さん・美保さん・莉瀬と一緒に写っていることから4人とは1年次より親しく、グループの中では加藤さんと親密な関係だったことが窺える(特別編11)。

高校2年次の楠夏帆

2年生に進級し、所属している4組では智子や加藤さんとクラスメイトになる。前述通り、加藤さんとは1年次の時点で友人関係であるような描写がみられた(それがいつからなのかという詳細は明らかにされていない)が、2年次においても2学期に実施した修学旅行の行きの新幹線に乗車する前に、加藤さんおよび他の女子生徒2名と談笑している姿(上記「基本情報」の画像)が描かれていて同じ班だったと推測され(喪71)、体育祭でも出演競技を決める際の回想シーンで「体育祭の出演競技はもう決まった?」とつぐちゃんにたずねる荻野先生の後ろ、加藤さんの右隣に描かれていたり(喪86)、当日の騎馬戦で、加藤さん・岡田茜根元陽菜と共に騎馬を組んでいたり(喪88)と、引き続き加藤さんと非常に親しい間柄だった様子が窺える。その一方で、加藤さんと同様に親しい間柄になっていた風夏さんや美保さんとは疎遠になってしまったどうかは不明だが、作中でわかる限りでは二人との絡みは描かれていない6)

3年次の出来事で、加藤さんが智子・田村ゆり・真子へ今後の勉強会には夏帆さんも呼ぶことを伝えた際に、智子とゆりは夏帆さんが2年次のクラスメイトであったことを説明されたにもかかわらず誰だか思い出せないような様子だったのに対して、真子は夏帆さんの顔を思い浮かべることで即座に反応していた様子から、真子ともそれなりの関係を築いていたことが窺える(喪146)。

高校3年次の楠夏帆

3年生に進級し、所属する4組では雌猫の間グループの6名や美馬サチと引き続きクラスメイトとなった。一方、5組になった加藤さんとはクラスが分かれてしまったが、英和辞典の貸し借りをしたり(喪131での推測)、5組に赴いた際は昼食を共にしたり(喪134)、岡田さん(この時にお互いにあいさつをしていると思しき描写あり)を交えて3人で会話したり(喪155扉絵)、志望進路を教え合ったり勉強会に気安く誘い合ったり(喪146での推測)という風に、そうした関係性に変化はないようである。

また、6組になった風夏さん・美保さん・莉瀬さんとはクラスは異なるものの、前者2名とは2年次と異なり気軽に会話している描写(喪155・164・171など)がみられ、1年次のクリスマス会のように5人グループ(またはそのうちの数名と)で日々を過ごすシーンが多くみられるようになった。2年次には絡みがなかった智子とも加藤さんを介して接する機会が徐々に増えており、智子も夏帆さんに対して「KAHO?」(喪146)から「KAHO」(喪171)へと変化したことから名前を認識した様子が窺え、その後の映画制作早朝ロケでは「楠さん」と名字で呼ぶまでになった(喪209(後編))。

夏合宿のクラス分けでは、小宮山さん・伊藤さんと共に「国立文系B」クラスに所属し、ホテルの部屋も同じ813号室だった(喪171)。その関係からか授業外では二人と行動を共にすることが多く、前述したようにコミュニケーションを取り、交流を深めている(喪173「ととのう」・特別編9「813」)。授業中は特に辛そうな表情はみせておらず(喪171・174)、疲れていた様子もなかったが、ホテルのスカイビューラウンジで加藤さんと一緒になった時は「苦手教科が大変なこと」と「志望校を加藤さんと同じ青学にすればよかったかなと少しだけ後悔していること」を笑顔で吐露している。

ラウンジでの会話で加藤さんから夏帆さんと仲良くなったきっかけを尋ねられた時には、彼女から話しかけてくれたことが理由(喪175(前編))だと返しており、その時は加藤さんが智子に接する時のような「お母さん」みたいな感じではなかったとも伝えている。また、「お母さん」は同級生と話す感じではないのでそれをやめれば(智子と)もっと仲良くなれるよとアドバイスしたことで、加藤さん自身が智子に対する接し方を見つめなおすきっかけとなった(加藤さんは後に初対面の里崎希心と会話した際にその時の心境を伝えている(喪224(前編))。その後、夏合宿最終日の早朝に加藤さんと智子が自然に会話している様子を目撃した際は、微笑みながらその様子を眺めていた(喪175(後編))。

ゆうちゃんが提案したクリスマス会では、「チキン一年ぶりに食った」と言いながらパクつく小宮山さんの隣で楽しそうにものを食べていたり、カラオケでは根元さんの選曲を興味深そうに眺めていたり、智子と内笑美莉平沢雫の3人で合唱していた『ジングルベル』に合いの手を入れていた(特別編12)。

蛍輝祭では、他クラスながら5組の出し物のひとつである黒木組映画に生徒会会計「久木【くき】」役(喪208。なお、役名が明らかにされたのは喪216(後編))で出演することになり、野球シーン7)を撮影するための早朝ロケにも参加した(喪209(前編)・209(後編))。夏帆さんはこの野球シーンでオールアップを迎えたため、黒木監督の提案で加藤さんから花を贈呈されている。ロケ終了後に訪れた「幕張喫茶店」で加藤さんから早朝ロケに参加してくれたことについて感謝された際、最近では受験勉強ばかりの日々だったのでいい息抜きになったと笑顔で返している(喪209(後編))。一方で自分のクラスについても、うっちーとの会話から準備の進捗状況をきちんと把握していることがわかる(ただし、4組の準備風景では夏帆さんがいる様子が確認できないため、彼女がどのような形で準備に関わっていたのかは不明)。

蛍輝祭開幕後は、1日目の校内発表で風夏さん・美保さんと共に2年4組の演劇『シンデレット』を鑑賞していた(喪217(後編)219)。中夜祭終了後に加藤さんと合流した際は、彼女からどこへ行っていたのかと尋ねられており、夏帆さんは「ちょっと部のほうに顔を出してた」と答えている(喪224(前編))。2日目は自クラスの出し物に参加しており、クラスTシャツを着用して三角帽子を被っている。その際に、廊下に座り込んでいた一般参加者へ注意することを巡ってマキと一触即発の状態になっていたサチを見かねて「あっ 私言ってこようか?」と声をかけていた8)(喪226(中編)「メスガキ」)。その後はサチたちと交代して案内係に入ったようで、教室に訪れた一般来場者を案内している(喪227)。

誕生日

夏合宿で宿泊しているホテルのロッカーの暗証番号を「0918」に設定しており(喪173「ととのう」)、この時のモノローグに「0918」(誕生日)という記載がみられることから9月18日が誕生日であると思われ、本作品の登場人物で誕生日について言及された数少ないひとりである。

登場回

本編外での登場

単行本16巻の表紙 表(カバー下)に登場。眼鏡を掛けている様子から勉強中だと思しきポーズを取っている。

単行本17巻のカバー表(表紙)に風夏さん・美保さんと共に登場。初表紙および初カラーイラスト。夏服姿で笑顔をみせながら佇んでいる。

私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 小説アンソロジー』の収録作品「夏帆」(相沢沙呼)に主人公として登場。2年次の様子が描かれている。

友人

加藤班 加藤明日香 佐々木風夏 成田美保 莉瀬

前述通り、2年次の修学旅行では同じ班であると思われる加藤さんや女子生徒2名と談笑しているシーンから、この3名と親しい関係だったことが窺えるが、3年次では加藤さん・風夏さん・美保さんと交流しているシーンがしばしば描かれるようになり、お互いに名前で呼び合っている。美保さんとも良い関係性を築いており、「え!? 夏帆そんな頭よかった!?」と冗談でツッコまれた時には笑いながら「ひどくない?」と返している様子からもわかる(喪155)。また、莉瀬さんとの会話シーンは描かれていないが、1年次のクリスマス会(特別編11)や廊下で談笑しているシーン(喪193)では一緒にいることから、彼女とも仲が良いことが窺える。

補足

初登場以降、長らく氏名が明らかにされなかった人物のひとりで、名前が判明するまでの本サイトでは交友関係と特徴から便宜上「加藤班(そばかす)」と呼称されていた。

「黒木智子交遊録!」(智子3年次の人物相関図)では、加藤さん・風夏さん9)とお互いに「同じグループの仲良し」という関係性である(単行本18巻特装版小冊子)。

本作品の連載10周年を記念して2021年6月3日~7月1日まで開催されたキャラクター人気コンテストでは、第23位(471ポイント)にランクインした(単行本20巻特装版小冊子)。

研究ノート

新幹線の座席順について

2年次の修学旅行では1日目の新幹線の座席は荻野先生の指示で出席番号順となったことから、本来ならば夏帆さんは加藤さんと智子の間に座るはずだが二人は隣同士になっており、夏帆さんは描かれていない。作中では喪71の研究ノート#新幹線での座席で挙げられている内容が理由として考えられるが、本作品としては当時の夏帆さんがモブキャラクター扱いで氏名も未設定だったことが理由だと考えられる。

1)
瞼に使用して二重瞼を作るためのアイテム
2)
単行本19巻には前後編がまとめられた喪184として収録
3)
ガンガンONLINE初出時のサブタイトルは「クリスマス特別編」だったが、単行本21巻収録時に改題された
4)
ただし、その時の美保さんの回想では彼女のみ寝ていたような描写が見られたが…
5)
単行本23巻には前後編がまとめられた喪209として収録
6)
もっとも、この当時の二人は体育祭編にて名無しのモブキャラクターとして1コマのみ登場した描写しかみられず、加藤さんと同学年で友人という設定が付与されたり智子と絡むメインキャラとして再登場したのは3年次になってからだったという構成上の事情もある
7)
ゆりが演じる「田中まり」が所属する第二文芸部の存続をかけて、生徒会メンバーと野球で勝負するという設定
8)
サチは夏帆さんの申し出に「大丈夫 私が行ってくるよ」と断り、自ら注意しに行っている
9)
美保さんは記載なし
楠夏帆.txt · 最終更新: by syumote