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基本情報

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本名
あだ名   楓(かえで)
英語表記
初登場   喪77
肩書き   高校生
家族  不明
所属 原宿教育学園幕張秀英高等学校
2年4組
雌猫の間グループ
3年4組

概要

原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で黒木智子の2年次のクラスメイト。雌猫の間グループの一員。3年次に冥光ゼミナール主催の夏合宿に参加していたグループメンバーの大隣凪の発言という形で名前が判明したが(喪172)、名字は明らかにされていない(考察については「研究ノート」の項目を参照)。

特徴

一人称は「私」(単行本14巻表紙 表ほか)。

そばかす・つり目気味で縦に長い目・腰まで伸びた長い髪(色はスクリーントーンが貼られている)を一本の太い三つ編みにまとめ、髪留めを付けた髪型(他の登場人物では麗奈が似た髪型をしている)が特徴。髪留めは基本的に同じものを使用しているが、3年次の蛍輝祭2日目では花柄のもの1)に変えていた(喪226(中編)「メスガキ」)。

身長は160cm(単行本18巻特装版小冊子)の内笑美莉よりもわずかに高く、グループメンバー6名中では最も高身長である(喪152)。

制服の着こなし方は、夏服時は他のメンバー同様に袖なしベストを着ね着していることが多い(喪157喪197扉絵ほか)。靴下は白のショートクルー(喪161扉絵)や黒のクルー(喪197扉絵)を履いている。他の女子生徒と同様、スカートの下にジャージのズボンを履いていることもある(喪213(前編)原宿教育学園幕張秀英高等学校#制服の項目も参照)。3年次の蛍輝祭では、準備期間の途中よりクラスで作成したお揃いのTシャツを着用するようになった(喪210(後編)2)「回転する時間の流れ」ほか)。

性格は他のメンバー同様に明るく温厚で、作中で声を荒げたり怒ったりするようなシーンは一度もない(ただし、後述するように不満そうな態度は取ったことがある)。また、他者の悪口や陰口を言うようなこともしない。体育祭のふりつけの出来に不安を感じていた内笑美莉の練習に付き合おうとしたり、彼女が体調不良に陥った際には凪さんたちと共に介抱していたことから優しい性格の人物であることがわかる(喪87)。お年頃の女子らしく恋愛ごとに興味があるようで、2年次の修学旅行ではなつの恋バナを聞こうとしていたり(喪77)、自らも恋愛ごとに関係するような行動を取っている(後述)。3年次では他のメンバーと同様、下級生の黒木智貴に関心を抱いているふしがあり、井口朱里と二人でいるところをみかけた際は宮崎さんに「さっちゃんといたのに今度別の女の子といんじゃん 結構モテ系?」と話していた(喪232(後編))。

2年次では打ち上げ(喪119)、3年次では蛍輝祭の出し物(喪197扉絵)といったクラスのイベント時には凪さんやなつさんと一緒に幹事を務めており、クラスメイトに指示を出すなど中心的存在となって進めていく機会が多い。プレゼンテーションでは書記を担当しており、年相応の女子らしい字を板書している様子が確認できる(喪119・197扉絵)。

身体能力に関しては、2年次の体育祭では白組のチアリーダーとして応援合戦に参加したり(喪87)、3年次の球技大会での発言(喪152)から得意なスポーツはテニスであることが窺え、グループの中では身体を動かすことを割と好んでいる様子である。

この年代の女子の例に漏れずかわいいものを好んでいるようで、2年次のクラスメイトだった吉田茉咲も好んでいるキャラクター(喪92)の手鏡らしきアイテムを手にしているシーンがある(喪157)。

グループメンバーの中ではなつさんと共に智子と接する機会が最も少なく、一度も会話したことがない。球技大会の時に他メンバーがこぞって智子にうっちーのことを尋ねている中で楓さんは特に何も尋ねなかったが、智子とうっちーの関係性についてなつさんと話し合っており(喪152)、本人を避けたり毛嫌いしているわけではない。グループ外の女子生徒との関係性については、同じ中学校に通っていた加藤明日香(喪213(前編)3) )や3年連続でクラスメイトになった美馬サチ(喪226(中編)「メスガキ」)と親しげに会話しているシーンがみられ、個人レベルでの交友関係はグループ内外問わないような様子が窺える。前述の2名と同様にクラスメイトだった田村ゆりとはお互いに違うグループだったために会話は発生しなかったものの、存在自体は認識しており特に悪印象もなかったからか、3年次の遠足ではとある目的のためにメンバーで唯一彼女に声をかけている(後述)。

卒業後の進路については明らかにされていないが、凪さんから青山学園大学のオープンキャンパスに誘われた時は手を横に振りつつ笑顔で 「あー私はいい どうせ絶対受からないもん」と返して誘いを断っており(単行本14巻表紙 表)、自分の成績では合格しないだろうと認識していることがわかる。また、冥光アカデミー主催の夏合宿にも参加しておらず(喪171)、その間の動向も描かれなかった(喪173)。

中学時代の楓

加藤さん(『私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。』「普遍性」)・凪さんと同じ中学校(学校名は明らかにされていない)に通っている。当時のヘアスタイルは現在と同じ三つ編みだが、一本にはまとめていなかった。凪さんとはクリスマスイルミネーションをバックに自撮りツーショット写真を撮影していたことから、二人は中学時代より仲が良かったことがわかる(『友モテ。』「記念」)。

高校1年次の楓

前述の2名と共に原幕へ入学した。所属クラスは明らかにされていない。凪さん・ゆり・田中真子南小陽・サチが1年次のクラスメイトだったが、楓さんは凪さんと共にゆり・真子・南さん・サチのグループとは異なるグループに属していた(喪172)。

高校2年次の楓

2年生に進級し、所属している4組では前述の5名と引き続きクラスメイトとなった。また、智子や加藤さんともクラスメイトになるが、この時に結成したと思われる雌猫の間グループに属していた凪さん以外の6名とは、作中でわかる限りでは絡みはみられなかった。

作中初登場である修学旅行では、二日目夜のホテルでおしゃべりしたり(喪77)、自由行動で訪れた嵐山・野宮神社では野宮大黒天「神石(亀石)」4)前で絵馬を書いている(喪79扉絵)などグループメンバーと一緒に旅を満喫していたが、うっちーが修学旅行中に智子と接してからの行動や言動がおかしくなっていったことについては口にしていなかったものの、他のグループメンバー共々気になっていたようである(後述)。

体育祭では白組に所属し、応援合戦のチアリーディングにはうっちー・凪さんと共に参加した5) (喪87)。本番前の体育館でうっちーのふりつけを確認していた時に彼女から「できてる? (私の)ふりつけ」と尋ねられた際には「大丈夫じゃない?」と返答し、全員集まった際に合わせるので(練習は)もういいんじゃないと声を掛けている。その後、凪さんたちを連れてきた際(上記「基本情報」の画像)に真っ青になってしまった6)うっちーを心配していた(喪87)。また、体育祭が終了するまでの間に三人で記念撮影していたようで、うっちーの部屋の机にはこの時の記念写真が飾られている(喪114)。

バレンタインデーの友チョコイベントにはグループメンバーと共に参加しており、凪さんの席に集まって友チョコを交換し合う際、自分が用意したチョコを見た宮崎さんから「かわいー」と言われ、なつさんから「どこで買ったの?」と質問されていた(喪112)。

高校3年次の楓

3年生に進級し、4組では雌猫の間グループメンバー5名・サチ・ノリ・マキ・楠夏帆と引き続きクラスメイトになった(そのうち、凪さんとサチとは3年連続となる)。グループメンバーとの関係は変わらず良好で、昼食時になつさんを除く5名で机を合わせる(喪188191)、体育館の2階にてうっちーを除いた5名で寄り添いながらかよさんのスマートフォンで集合写真を撮る(喪152扉絵)、凪さん・かよさん・宮崎さんと一緒に下校している(喪161扉絵)など、主にうっちーとなつさんがそれぞれの事情で欠けることはあるものの、楓さんがメンバーと行動を共にしている日常風景の様子がしばしば描かれている。

遠足では、うっちーとなつさんを除くグループメンバー3名とお揃いの「耳」を付けながら行動を共にしており、途中でゆりと一緒に歩いていたうっちーを発見した時はうっちーを回収してグループに合流させたが、そうすることでひとりぼっちになってしまうゆりに笑顔で「田村さんも来る? そしたら6人じゃん」と誘っている(この時のフォントは普段と違うものが使われており、嬉しそうな様子が窺える)。ゆりはこの場に留まらなければいけない事情があったために誘いを断るが、楓さんは「あっそうなんだ 残念だね」と返事し、特に気を悪くすることもなくゆりと別れている(喪129)。その後、5人で訪れた「meeting kowarith!【ミーティングコワリィッチ!】」(うっちーは智子たちと一度訪れていた)では、凪さんやかよさんと一緒にコワリィッチへ「ワイハー」と返事していた(単行本13巻おまけ「喪129その後…」)。

球技大会では、女子ソフトボールに参加したなつさんを除く他のグループメンバー4名と共に女子卓球に参加していた(喪152)。4組は三回戦で3年1組に敗れてしまうが、凪さんに「でも結構勝ち進んだよね」と嬉しそうに話しており、三回戦敗退で悲しんでいたうっちーにも「私もテニスならそれなりにいけたんだけど」と笑顔で声をかけていた。その後、うっちーとかよさんが仲違いしてしまった時はグループ側に付き、後にかよさんが反省し謝罪するためにうっちーと智子の元へ訪れる際、他のメンバー共々彼女に付き添っている(喪152)。その後、試合に戻ろうとした智子がうっちーの付き添いを断った7)ことでうっちーが泣きながらグループを飛び出してしまった時は、うっちーの言動や行動がおかしくなっていることについてグループメンバーで話し合っており、楓さんは「どうだろう 2年の時から? 体育祭の時とかも…」と発言している(喪152)。話し合いの結果、うっちーがおかしくなるのは智子が絡んだ時だと睨んだメンバーが智子に質問した後、うっちーの気になる人は智子のことだったのかなと聞いてきたなつさんに対して「どうだろう?」と疑問を呈しつつ、もし智子だったらうっちーのおかしな行動に辻褄が合うとも伝えていた(喪152)。

蛍輝祭の準備編では、前述通り凪さん・なつさんと共に幹事を務め、楓さんは書記として出し物である「HSJ」8)のコーヒーカップ制作の担当分けを黒板に記載していた(喪197扉絵)。コーヒーカップの試作機が完成した際は屋外での運転実験を二人と共ににチェックしており(喪203)、その後教室内で重量確認のための試運転を行う際に、乗車する男子3名を指名していた(喪210(後編)「回転する時間の流れ」)。教室での準備が終了した後はうっちー・宮崎さん・かよさんと共に宣伝係に回り、生徒たちにちらしを配っている。この時、ちらしを手にした加藤さんと親しげに会話していた(喪213(前編))。

蛍輝祭開幕後は、1日目のオープニングイベントのCMタイムに凪さん・かよさん・うっちーと共に登場し、ちらしを手にしながらクラスの出し物をアピールしていた(喪217(前編)9) )。その後は凪さんと共に出し物の受付を担当しており、彼女に「いやー 大盛況だねー」と笑顔で話しかけていた。サチと智貴が訪れた際には、別の来客を受付していたからなのか彼の話題で盛り上がるメンバーの輪の中には入っていなかった(喪218)。

2日目は他の業務に回っていたが、宮崎さん・凪さん・かよさんが演劇を観に行ってしまったため人手不足になってしまったようで、サチに謝りながら案内係として入ってもらうよう依頼している(サチは依頼を了承し、マキと案内係を行うことになった)。この時は前述の状況からか珍しく不満そうな表情をしており、三人を「あいつら」と呼んでいる様子もみられた(喪226(中編)「メスガキ」)。三人が戻ってきた時はなつさんと会話していた(喪228)。その後三人と共に「第一回ミス原幕コンテスト」決勝戦を観覧しに行き、ギャラリーの中に智貴と朱里がいることに気付くと、凪さんやかよさんのように彼らに話しかけることはなかったが、智貴について宮崎さんとコソコソ話をしており、二人で盛り上がっていた(彼女との初会話シーンでもある)。出場者の和田くんが智貴とディープ・キスを行った時は、大はしゃぎしていた凪さんと対照的な真顔で「えっ? さっき舌入れて……」と発言していた(喪232(後編))。

登場回

本編外での登場

単行本14巻の表紙 表に登場。内容は上記「特徴」の項目を参照のこと。

単行本20巻特装版小冊子の描き下ろし特別編「キバ子グループに入ってその後」に登場。特別編の世界では凪さん・かよさん・後から入ってきた智子とグループを組んでいる。

私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。』(月刊ガンガンJOKER 2021年1月号)の「記念」に中学時代の様子が描かれており、凪さんと同じ中学校に通っていたことが明らかにされた(前述)。

友人

雌猫の間グループ

前述通り作中ではグループメンバーとの仲は良好であり、友チョコ交換イベントでは他のメンバーから関心を抱かれるほどのチョコを用意してきたこともある。中学時代からの付き合いである凪さん(喪12810)・151)や、なつさん(喪112・152・157・228)との会話シーンが多く、一緒にイベントごとの幹事を務めること(前述)からも、グループの中では特にこの2名と仲が良い様子が窺える。メンバーとは基本的に行動を共にしているが、3年次では青山学院大学のオープンキャンパスや夏合宿といった進路関係のイベントにおいて、なつさん共々姿を見かけないことが増えてきている。

3年次に智子や彼女の友人たちへ自分から積極的に接していく様子が度々描かれるようになった凪さんや宮崎さんと異なり、楓さんは特にそのような様子は見られないものの、サチ(喪218・226(中編)「メスガキ」)のようにあだ名で呼んでいる人物もいることから、他グループの女子生徒ともそれなりに関係を築いているようである(前述)。

補足

初登場以降、 氏名不詳だった時期が長らく続いていた人物のひとりで、 呼び方が判明したのは雌猫の間グループメンバー6名中、最も遅かった。 また、氏名不詳だった時期の本サイトでは特徴にちなんで便宜上「雌猫(三つ編み)」と呼称されていた。

研究ノート

「岸楓」という人物について

楓さんが2年次の生徒会イベントである七夕祭り(初開催)で、笹に飾られた短冊の中に「彼氏ほしー」という願いごとを書いた「岸楓」という人物のものが見られるが(喪55)、楓さん本人が書いたものなのかどうかは作中での描写がないため不明である。ただ、前述した通り2年次の修学旅行の自由行動で楓さんは「恋愛成就」のご利益で有名な野宮神社へグループメンバー共々訪れており、「良縁祈願」と大書されている野宮大黒天前で絵馬を書いている(喪79扉絵)。絵馬の願いごとが場所にちなんだ恋愛絡みの内容である可能性は高く、その場合は短冊の願いごとと内容が合うので短冊の人物は楓さん本人だと考えられる。ちなみに「岸」という名字が該当するマリーンズの選手は2014年シーズンのみ育成選手(投手)として在籍し、その後退団した岸敬祐氏が挙げられる。

1)
理由は明らかにされていないが、その直後に元の髪留めに戻している(喪228)
2)
単行本23巻には前中後編がまとめられた喪210として収録
3)
単行本24巻には前中後編がまとめられた喪213として収録
4)
野宮神社最大のパワースポットである大きな石のことで、撫でながらお祈りすると一年以内に願いごとが叶うと言われており、当該シーンでは凪さんがピースサインをしながら撫でている様子が描かれている
5)
グループメンバー以外の主な参加者は佐々木風夏成田美保根元陽菜岡田茜・加藤さんなど
6)
この時居合わせた智子に興味本位からローアングルで覗かれてしまったため
7)
ただいたずらに断ったわけではなく、グループが不穏な雰囲気になったことを感じ、自らが憎まれ役になりヘイトを向けることでグループを仲直りさせようという智子なりの気遣いによるもの
8)
「ハラマクスタジオジャパン」の略で、ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(大阪市此花区)をモチーフにしているものと思われる
9)
単行本25巻には前中後編がまとめられた喪217として収録
10)
ただし、セリフがない会話風景
楓.txt · 最終更新: by syumote