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喪106

喪106

モテないし最後の冬

基本情報

収録巻 11巻
英題 I'm not popular, so It's the last winter.
ページ数 13
初出 2016年11月3日

あらすじ

黒木智子たち2年生3学期の学校生活の様子を描いた短編回エピソード。

成人式→成人式①

朝の登校時。途中で一緒になった田村ゆりに「毎年荒れる新成人のニュースが好き」という話をする智子。それを聞いて「やっぱりちょっと歪んでるなぁ…」と考えるゆり。そして智子はとある人物について触れるのだが…。

登場人物

成人式②

麗奈杏奈は朝のテレビ番組で取り上げられていた成人式の話題について話していた。二人の会話を聞いていた吉田茉咲も会話に加わるが、彼女が千葉市の成人式はとある場所で行われ、とあるキャラクターからお祝いしてもらえるものだと思い込んでいたことが発覚する。

登場人物

一目瞭然

廊下で智子が黒木智貴と一緒にいる所を目撃したかよ宮崎さん、そして内笑美莉。二人が智子と智貴の関係をあれこれ話していると、それを否定するようにうっちーが…?

登場人物

挨拶

伊藤光と一緒に廊下を歩いている途中に智貴とすれ違った小宮山琴美。「ども…」と智貴から控えめに挨拶されて全身が震えるほどの喜びを味わった後、自分も挨拶を返してないことに気付いた小宮山さんが取った行動とは?

登場人物

深呼吸

席替えで加藤明日香南小陽根元陽菜といった派手な女子たちに囲まれることになった智子。そして彼女が「派手な女」たちに感じたこととは?

登場人物

聞き捨てならない

「深呼吸」の続き。後ろの席の智子から見られていることに気付いた加藤さんが後ろを振り返り、智子はびっくりしてしまう。そして智子の目をじっと見ていた加藤さんは、彼女にとあるお願いをする。

登場人物

不意打ち

「聞き捨てならない」の続き。加藤さんから「目だけ」派手なメイクを施された智子を見た根元さんが笑いをこらえていると…?

登場人物

最後の3学期

下校時に田中真子と一緒だったゆりから「途中まで一緒に帰ろう?」と声をかけられた智子。校舎がいつもより人気の少ないことに気付いた智子は、ゆりから3年生はもう自由登校だということを知らされる。そこから智子が思ったこととは?

登場人物

登場人物

※上記各短編「登場人物」の項目を参照。

名言

やっぱりちょっと歪んでるなぁ……(田村ゆり)

いや どう見ても弟でしょ(内笑美莉)

遺伝子が一緒って感じするじゃん(同上)

黒木さんとまた隣同志だねー なんか縁があるのかな(根元陽菜)

いい匂いしかしない!? 派手な女すごい!!(黒木智子)

ねぇ黒木さんかわいくない?(加藤明日香)

凄いかわいいーー(根元陽菜)

補足

ガンガンONLINE初出時の本話1本目の短編題は「成人式」だったが、単行本11巻収録時に「成人式①」へ改題された(「成人式②」に合わせるためだと思われる)。また、「成人式」では智子がこれまであだ名で呼んでいた吉田茉咲をはじめて「吉田さん」と呼んでおり、彼女の名字をきちんと認識していることがわかる。ただし、ゆりとの会話上必要となったためであり(作中では「ヤン……」と言いかけており、その後言い直したことがわかる)、本人に直接言ったわけではない。

「成人式②」で杏奈が言及していた通り、浦安市では2001~2020年まではディ●ニーで、2021年以降はシーでそれぞれ成人式が開催されている。ちなみに作中で杏奈から「確か地味な所だったぞ」と言われてしまった千葉市の成人式の開催場所は千葉ポートアリーナである。

「一目瞭然」ではかよの顔に目鼻が描かれ、現在に至る顔のデザインが確立された(修学旅行最終日のエピソード(喪80でも目鼻が描かれているが、デザインが固まっていなかったのか現在のものとは異なっており、その後のエピソード(喪93105)では目が描かれていなかった)。

ガンガンONLINE初出時の「挨拶」では伊藤さんが小宮山さんに「こみ?」と呼びかけているが、あやまりだったようで単行本11巻収録時に「こと?」へ修正された。

「深呼吸」では根元さんが智子に隣同「志」と発言しているが、この場合、同志では意味が通らないので隣同「士」のあやまりだと思われる。なお、単行本11巻では修正されていない。

「聞き捨てならない」にて智子が対面で加藤明日香とはじめて交流した(夏休み中に電話で通話したことはある(喪58))。また、加藤さんがメイクを嗜んでいる様子がはじめて描かれ、後のエピソードでもしばしば描かれることになる。二人きりで智子にメイクを施す様子は22巻おまけでも描かれている。

「最後の3学期」にて3年生は3学期が自由登校になることがゆりのセリフから判明した。また、智子・ゆり・真子の三人が多数のトロフィーと「~原幕メモリアル~」と称したサッカー・バスケットボール・野球の一コマと思しきパネルが展示されているスペースを通っていたことから、原幕は部活動(運動系)の強豪校である様子が窺える。

研究ノート

本話に登場した施設について

本話扉絵の聖地(舞台)はイオン幕張店1)付近で、横断歩道・信号・駐輪場・歩道橋・看板などが実在しており、Googleマップのストリートビューでも確認できる。本話当時のモデルになっている看板の店舗はすき家(左上)・サンマルクカフェ(右上)・Pietro CORTE2)(左下)・ASBee3)(右下)だが、2025年現在ではASBee以外の店舗は全て閉店している。ストリートビューでは看板の店舗がコーナン(上)・Seria(下)に変わっていることや、駐輪場の駐車位置(自転車の向き)も当時から変わっていることがわかる。ちなみにストリートビューによると、横断歩道は2018年3月までは白線が消えかかっていた状態だったが、2019年1月からは新しい綺麗な白線に直された。本話ではかつての白線が消えかかった状態の横断歩道が描かれている。

扉絵

登校時、喪95の扉絵と同じあたりを歩くコートを着た智子の後ろ姿

扉絵

外部リンク

1)
本話公開当時。その後2021年12月1日よりイオン海浜幕張店へ改称
2)
かつてピエトロが展開しでいたレストランブランド
3)
株式会社ジーフットが展開しているシューズチェーン
喪106.txt · 最終更新: by syumote