目次
喪95
モテないし秋の終わり
基本情報
収録巻 | 10巻 |
英題 | I'm not popular, so It's the end of autumn. |
ページ数 | 14 |
初出 | 2016年5月12日 |
あらすじ
2年生秋の終わりの学校生活を描いた短編回エピソード。
気になる建物
朝、信号待ちをしていた黒木智子に田村ゆりが声をかけた。そしてゆりは前方を歩いていた吉田茉咲にも声をかけ、三人で登校することになった。無言のまま歩を進めていた三人だったが、突然、吉田さんが口を開きはじめた。
登場人物
印象
「気になる建物」の続き。三人で校内を歩いている途中で自販機を見かけた智子はつい、いつものクセでつり銭あさりをしてしまう。必死にごまかそうとする智子だったが、ゆりは智子のことはわかっているし、もしそうだったとしても別に変だと思わないと冷静に返し、吉田さんも同意したことで胸をなでおろす智子。ところが…?
登場人物
おせっかい
廊下で智子を見かけた井口朱里と与田紗弥加。朱里から智子が黒木智貴の姉だと聞かされ、もう恋のライバルじゃないと認識した紗弥加は積極的に智子に声をかけた。紗弥加から振られた朱里は遠慮がちに挨拶をするが、智子からちんちんの話題を振られたことで真っ赤になりながら半泣きになってしまう。ところがその様子を見ていた紗弥加が…?
登場人物
顔以外
「おせっかい」の続き。紗弥加のとある発言により、恥ずかしさでいたたまれなくなった朱里に彼女が謝っていると、前方から智貴と中村くんがやってきた。智貴の顔がまともに見れない朱里だったが…。
登場人物
やけに詳しい
登場人物
判明
登場人物
月曜日の日課
放課後、クラスメイトの様子を見ながら「みんな色々忙しいなー… 私も今日は忙しいけど…」と思った智子はコンビニに寄り道していた。
登場人物
冬の気配
「月曜日の日課」の続き。何冊もの週刊少年雑誌を読み終えた智子がホットコーヒーのレギュラーサイズを手にしながらコンビニを出ると、そこには…。
登場人物
登場人物
※上記各短編「登場人物」の項目を参照。
名言
吉田さんわかってないし夢こわさないであげよ(田村ゆり)
むしろガキ【それ】を作る場所だけどな…(黒木智子)
ああー別にもう黒木さんのことわかってるし別にそうだとしても変に思わないけどね(田村ゆり)
えっ!? 私ってつり銭パカパカしてそうなイメージだったの!?(黒木智子)
純粋に智貴くんのちんちんが見たかっただけです!!(紗弥加)
もう死にたい!!(井口朱里)
店員に覚えられてたな…… 立ち読みコーヒー野郎とかあだ名ついてるかもしれん…(黒木智子)
補足
「気になる建物」の冒頭は扉絵からの続きで、「扉絵で走る智子とその後ろを歩くゆり」→「ゆりが信号待ちの智子に追い付く」という流れになる(下記外部サイト「オーシャンズロデオ」を参照)。
「気になる建物」の吉田さんの回想シーンで彼女が乗っていた乗り物は「モペッド1)」というペダルの付いた原動機付自転車→ペダルの付いた電動バイク2)である(車種の考察については研究ノートの項目を参照)。また、吉田さんが原動機付自転車免許(原付免許)を取得していることがわかる。
「印象」にてゆりが智子に「ああー別にもう黒木さんのことわかってるし~」と発言しているが、これはゆりが智子について修学旅行中とその直後の登校日(喪82)に感じたことを指しており、後のエピソードにて智子についていろいろと知ることにより、この認識は変化することになる(喪124・127・136)。
「印象」の授業のシーンでは男性教師が描かれているが、後姿のみで担当教科も不明。
「おせっかい」にて朱里の友人(与田紗弥加)の名前が判明し、智子とははじめて会話した(二人は智貴が学校を休んだエピソード(喪25)で顔を合わせているが、直接の会話は発生しなかった)。
「やけに詳しい」にて保健の授業の様子がはじめて描かれた。また、荻野先生が質問した「LGBT」については近年の社会情勢において大きく取り上げられることや「LGBTQ+」と呼称されることも増えてきているが、詳細は各自で確認されたい。
「判明」にて杏奈と麗奈の会話から、彼女たちの共通の知人として「カズ」と「レイナ」という人物がいることがわかる。なお、二人が原幕生かどうかは不明。
「月曜日の日課」にてゆりと真子が何らかの委員会に所属していることがわかる。また、これまでのエピソードで存在が言及されていた三家さんの恋人と思しき人物がはじめて登場した。ただしこの人物は髪型もはっきりしないシルエットで描かれているため、この時点では快と同一人物であるかは明確にされていない。
研究ノート
本話に登場した店舗・乗り物のモデルについて
扉絵の聖地(舞台)はROOMDECO【ルームデコ】かねたや 幕張新都心店(美浜区ひび野)がモデルになったと考えられる。なお、聖地研究者の調査によると、作中で描かれた看板(イオンバイク海浜幕張店付近に設置)は2023年12月中旬の時点で撤去されており、現存しない。また、Googleマップのストリートビューでも看板が撤去されている様子が確認できる(2025年10月現在。よく見てみると、看板の基礎は存置されていることがわかる)。看板があった頃の様子はこちらを参照。
「気になる建物」にて吉田さんが見かけた「UFOみたいな建物」は特徴的な外観からラブホテル「Hotel UFO」(花見川区幕張本郷)がモデルになったと考えられる。後に本作品で描かれたことを知った同ホテルがTwitter公式アカウントの2018年11月24日付けのツイートで反応・言及しており、感謝の言葉を述べている。更に本作品の単行本を当時の最新巻(13巻)まで購入したことを2018年11月25日付けのツイートにて報告している。
「気になる建物」にて吉田さんが乗っているモペッドは、ヘッドライトの形状やフレームに「TOMO」という文字が記載されていることから「TOMOS CLASSIC Ⅰ」(TOMOS。生産終了)がモデルになったと考えられる。
扉絵
登校時、海浜幕張駅から学校に向けて走る智子。そのはるか後方ではゆりが歩いている
外部リンク
- わたモテにドハマリしてるのでだだ語り その2 - オーシャンズロデオ(扉絵にゆりも描かれていることと「気になる建物」の冒頭が扉絵から続いていることに言及している)