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鈴木くん

基本情報

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本名 鈴木(すずき)
あだ名   鈴木くん
英語表記 Suzuki
初登場   喪19
肩書き   高校生
家族 
所属 原宿教育学園幕張秀英高等学校
1年10組
2年1組
3年5組
岩瀬周平
名前の由来 鈴木大地 (野球)

概要

原宿教育学園幕張秀英高等学校の男子生徒で黒木智子の1・3年次のクラスメイト。本作品の初期より登場しており、テレビアニメ版にて名字が設定された人物のひとり。後に原作においてもアニメから逆輸入する形で3年次一学期の席替えエピソード(喪144)にて名字のみ先行で登場した後、クラスメイトである南小陽のエピソード(喪163「こはるちゃん②」)にて名字と顔が一致し、本人であることが確定した。名前は明らかにされていない。

特徴

一人称は「俺」(喪97)。

髪型のスタイルがショートカットなのは原作とテレビアニメ版で共通しているが、後者では若干長めでボリューム感があるように描かれている。髪の色は原作のモノクロ原稿では無色・カラーイラスト(単行本23巻カバー表(表紙))ではベージュ。アニメ(アニメ喪1ほか)では茶色。

端正な顔立ちをしており、そのさまは同学年の麗奈から「イケメン」(喪222(前編)1) )と称されるほど。身長のデータは明らかにされていないが、リア充グループでは清田良典よりもわずかに背が高く(喪125)、男子生徒の中でも高身長の部類に入る。

制服の着こなし方はワイシャツとベストの組み合わせが定番(喪19ほか)で、男子生徒の中では珍しくネクタイを着用しないラフなスタイルで過ごすことが多い(喪122125207ほか)。

性格面では温厚な人物が多い男子生徒の中では珍しく、1年次二学期の席替え直後に冗談で「やべー周りうぜー奴多い」と発言する(喪19。上記「基本情報」の画像)・3年次に和田くんマロを撫でている様子を見掛けた時は不機嫌そうな表情で「なんだこの犬」と尋ね、清田くんからマロの素行を説明された後に「まじか変態犬か…つーか飼い主が変態なのか そんなの仕込んで」と発言する(単行本17巻おまけ「飼い犬」)など口の悪さが目立ち、3年次の遠足で仲違いした根元陽菜岡田茜がグループを離脱した際には「うぜーなあいつら こんなとこでケンカしてんじゃねーよ」と不満を口にする(喪125)・3年次の蛍輝祭で和田くんが下級生の黒木智貴から頭を殴られた際は激高しながら智貴の胸倉を掴む(喪232(後編)2) )など気が短く、けんかっ早い様子も窺える。ただし智貴からは返り討ちにされた上、後に彼への復讐を誓った際に和田くんから「鈴木じゃ無理じゃない」と言われてしまっていることから(喪234(中編)「傷だらけのみんな」)、けんかの実力はあまり高くないようである。

その一方で、2年次にひとりだけ違うクラスになったことについて清田くんから「戦力外だけどな」とイジられた際に「俺だけ2-1に選抜だっつーの」と言い返す(喪97)・3年次の球技大会では全競技終了後の表彰式でクラスの代表として総合3位の表彰状を授与されていた清田くんに向かって「おい! (サッカーで)一回戦負けした奴がなんで代表面してんだよ」と辛らつなツッコミを入れており、その後も「ひっこめー」と野次を飛ばしている(喪154)・3年次の蛍輝祭では女子生徒からのウケがいいからという理由だけで和田くんに密着する(喪220(中編)3)「見ながら食う」)など、親しい友人に対しては子どもっぽい一面や自分勝手な一面をみせているが、智貴が和田くんを殴った時(前述)は即座に怒鳴りながら智貴に対して「2年のくせに何 和田に手出してんだ!」と怒りをあらわにしていたことから(喪232(後編))、友人が危害を加えられた際にはそれを見過ごせない熱い一面も持ち合わせている。

友人の清田くんや和田くんと異なり、仲の良いグループ以外の女子生徒へ自分から話しかけている描写がほぼみられないことも特徴で、例えば智子に対しては1年次二学期の席替え時(喪19・23特別編2)や2年次に学食で同席した際(喪97)など接する機会はそれなりにあったにもかかわらず、これまで会話したことが一度もない(智子の友人かつ3年次のクラスメイトである田村ゆり田中真子吉田茉咲たちに対しても同様)。南さんに対しては興味がないからなのか、遠足では彼女が目の前にいたにもかかわらず「もう男4人で回らね?」とまるで存在を無視するような発言をしていたが、彼女から友人(美馬サチ)が日本史Aの教科書を忘れたので貸してほしいと頼まれた時には「ん?ああまぁいいけど」と反応しつつも快く貸しており(喪163「こはるちゃん②」)、全く嫌っているわけではないことや話しかけられた際にはきちんと応対している様子がわかる。3年次の蛍輝祭では他クラスの麗奈に自分から話しかけているが、二人に面識があったのかどうかは不明(喪222(前編))。

スポーツが得意かどうかは不明だが身体能力やコントロール能力はそれなりに高いようで、3年次の清田・岡田組映画では飛んできたサッカーボールを左足でリフティングし、続けて右足で和田くんへパスしている描写(喪210(中編)4)「お祭りさわぎ」)や自分の下駄箱(下から四段目)に靴を蹴って入れている描写(喪217(前編)5) )がみられる。

高校卒業後の進路については明らかにされていない。

高校1年次の鈴木くん

原幕に入学。所属クラスの10組では智子・清田くん・和田くん6)・岡田さん・根元さん・大松さん岡さんとクラスメイトになった。智子が認識している「リア充グループ」メンバーの一員で、二学期の席替えでは彼らと近い席になり、笑いながら軽口を叩きあっていた(喪19)。智子の左隣でもあるが、原作では前述通り特に会話をしている様子はみられなかった(喪19・23・特別編2)。テレビアニメ版については後述。

高校2年次の鈴木くん

2年生に進級し、1組所属となった(喪97)。清田くんたちとはクラスが別々になってしまったが疎遠になったわけではなく、放課後に岡田さんや大松さん7)と会話していたり(喪50)、清田くん・岡田さん・根元さんと一緒に学食に訪れる(喪97)など、彼らとの交友は変わらず続いていることがわかる。

高校3年次の鈴木くん

3年生に進級し、所属する5組では智子・清田くん・和田くん・根元さん・岡田さん・岡さんの6名と再びクラスメイトになった。所属クラスについては、クラス分け直後の教室で清田くんと会話している8)(喪122)・ゴールデンウィーク前の全校集会で5組生徒が整列している中、清田くんの後ろにいること(喪137扉絵)・席替え後の座席表に名字が記載されていること(喪144)から確認できる。これまでと同様、清田くんや和田くんと行動を共にすることが多い。

遠足では当初男女8人グループで回る予定だったが、根元さんと岡田さんが仲違いの末にそれぞれ取った行動に対して不快感を示し、その場に南さんがいたにもかかわらず男子4名で回ることを提案した。その結果、彼女たちの行動に困惑した様子をみせていた清田くんも同意せざるを得ず、男子グループと女子グループで別行動することになってしまう(喪125)。鈴木くんは二人の行為に不快感を示しながらも彼なりに心配していたようで、本音をぶつけ合って仲直りした根元さんと岡田さんが男子グループと再合流した際に、根元さんに「どうする?今から一緒に回るか」と声をかけている(喪130(上)9) )。最終的には男女グループが復活し、途中離脱した南さんを除く7名で回ることになった(喪130(上))。

GW後の席替えでは智子の左斜め前の席になり、座席表には「鈴木」と記載されている。また、この時は智子の周りに清田くん(右斜め前の席)・和田くん(ひとつ前の席)・岡さん(右隣の席)たち元1年10組のメンバーが集まっており、鈴木くんも該当するはずだが、清田くんがそのことを話題にしていた時はなぜか輪の中に加わらなかった(喪144)。

球技大会では大会中の様子は描写されていなかったが(同じく描写がない男子バスケットボールに参加していた可能性がある)、全競技終了後の表彰式でクラスの代表者として総合3位の表彰状を授与されていた清田くんに向かって辛らつなツッコミを入れており、その後も野次を飛ばしていた(喪154)。

担任の荻野先生より「智子と吉田茉咲に謹慎処分が下された」という報告を受けた後は友人たちと集まり、マンガを介して智子と関係があった和田くんや清田くんが謹慎について会話しているのを横で聞いていたが、清田くんが「それだ!二人にマンガ雑誌差し入れすんべ」と発言した際には「刑務所かよ」というツッコミを入れていた(喪157)。

蛍輝祭の準備編では当初、清田・岡田組映画『バカッコイイ日常。』にスタッフ側として参加していた(喪207)。三家さんからの差し入れが原因で多数のスタッフ・キャストが体調不良で欠席してしまう事態(鈴木くんは無事だった)が発生したことで人員が不足し撮影に支障が出る状況まで追い込まれてしまった時は、二木四季が友人関係であるクラスメイトの廣畑くん・南さんや他クラスの杏奈・麗奈・柿沼くん10)に依頼し、補充要員として手伝ってもらうことを提案したが、岡田監督が他クラスの生徒が参加することについて疑問を呈した際には笑顔でとりなすように「緊急だしよくね?」「和田が女役やってる状況だし」というフォローを入れたことで最終的に岡田監督も彼らの参加を受け入れた(喪210(中編)「お祭りさわぎ」)。また、鈴木くん自身もキャスト側に回り、欠席した男子生徒の代役として出演することになった。

蛍輝祭1日目では、5組の仮打ち上げ時も女装を続けていた和田くんにあきれた様子をみせていたが、彼から清田くんより「女装コンテスト(第一回ミス原幕コンテスト)」への出場を勧められたという話を聞かされると「お前出たら余裕で勝つだろ」と返している(喪217(中編))。その和田くんとは二人で校内を歩く様子もみられた喪220(前編)扉絵。和田くんが出場したコンテストの予選で拍手数による決勝戦進出者を決める際はクラスメイトが笑顔で拍手しているなか、なぜかひとりだけ真顔だった11)。その後和田くんに「やっぱ楽勝じゃねーか」と声を掛けている(喪220(中編)「見ながら食う」)。

その後は和田くんと共にライブを観戦していたが、その近くに智貴と吉田さんが二人きりで会話しだすと麗奈・二木さんたち共々、彼らの動向を気にしつつ観戦するようになった。麗奈が彼らに動きがなくてつまらないと口にした時は「あの二人の前で 誰かがイチャついたりしたら雰囲気変わんじゃね」という作戦を提案し、彼女はその作戦に同意していた。なお、この作戦では後からやってきた清田くんが近くにいた三家さんとを呼んでいるが、二人ののろけっぷりを見せつけられた吉田さんをイラつかせる結果に終わっている(喪222(前編))。その後、智貴たちは見知った人物が増えたために自分たちが見られていることに気付いており、杏奈から別の作戦を尋ねられた際は「まぁ こんなもんじゃね」と返している(喪222(中編))。それ以降も和田くん・杏奈たちと共に智貴たち四人(根元さんと小宮山琴美が加わったため)の様子を眺めていた(喪222(後編))。

蛍輝祭2日目は和田くんが決勝戦に進出した「第一回ミス原幕コンテスト」を清田くん・岡田さん・小宮山クラスメイトたちと共に観戦しており(喪232(前編))、「和田くんの自己アピールタイムにステージへ上がり、彼をお姫様だっこする」という計画を立てていた(和田くんは鈴木くんを見ながら「盛り上げる為に軽く仕込んではいるけど…」(喪232(前編))と称していた)。ところが他の決勝進出者の自己アピールのインパクトが強すぎたため、鈴木くんの計画では女子ウケはしても、ネタ的にも真剣【ガチ】的にも弱いと感じた和田くんから指で×印のサイン(計画中止の意味)を送られている。その後、和田くんは自己アピール時にアドリブでお互いに面識のない智貴とディープ・キスをしたため、ギャラリーに強い印象は残せたものの怒った彼から頭を殴られてしまい、その様子を見ていた鈴木くんも怒声を上げつつ智貴に詰め寄ったが、何もできないまま左ほほを殴られKOされてしまった(喪232(後編))。

登場回

喪19 喪23(シルエット) 特別編2 喪50 喪97 喪122 喪125 喪130(上) 喪137 喪144(名前のみ) 喪145(扉絵) 喪147?(扉絵) 喪154 喪155 喪157 喪163 17巻おまけ 喪185 喪186(前編)(智子の想像) 喪186(後編) 喪197 喪207 喪210(中編) 喪211 23巻おまけ 喪213(前編) 喪217(前編)(映像) 喪217(中編) 喪220(前編)(扉絵) 喪220(中編) 喪222(前編) 喪222(中編) 喪222(後編) 喪232(前編) 喪232(後編) 喪234(中編)

本編外での登場

単行本13巻のカバー裏に登場。清田くん・加藤明日香・岡田さん・南さん(彼女からは笑顔で肘打ちされている)たちと一緒に遠足を楽しんでいる様子が描かれている(「理想」)。

単行本15巻の表紙 表に登場。 教室のベランダで清田くん・和田くんと会話しているシーンが描かれている。

単行本18巻特装版小冊子の描き下ろし特別編「世界から男が消えたなら」に登場(言及のみ)。特別編の世界では清田くん共々突然いなくなってしまい、岡田さんが二人を捜していた。また、本話では岡田さんから「鈴木」と呼ばれていることが判明した(テレビアニメ版では1年次二学期の席替えエピソード(アニメ喪10)で呼ばれている)。

単行本22巻の表紙 裏に登場。さわやかな笑顔を見せつつ『バカッコイイ日常。』に登場する紙の束を抱えている和田くんの隣でペットボトルを手にしており、撮影合間のオフショットを連想させるようなシーンが描かれている。

単行本23巻のカバー表(表紙)に登場。初表紙。髪の色が茶色系であることが判明した。岡さんの代役を務める和田くんと共に黒髪男子の代役として、険しい表情をしながら目の前でスマートフォンを構えている二木さんからの指示を聞いている様子が描かれている。

テレビアニメ版アニメ喪156101112に登場。担当声優は岩瀬周平氏。喪1のエンディングクレジットに「鈴木」名義で表記されていることから、原作と異なり名字はあらかじめ設定されていることがわかる。髪型は原作と若干異なっており(前述)、髪の色は濃い茶色。アニメでの初登場は、放課後の玄関昇降口でファミレスへ行く話をしていた根元さんと岡田さんに清田くんと共に絡み、後姿のアングルで「俺らも行くー」と発言しているシーン(アニメ喪1。原作の喪2にあたるシーンだが、シチュエーションは異なる)。原作と同様に「リア充グループ」のメンバーとして登場しているが、二学期の席替えエピソード(アニメ喪10)では、智子に挨拶する時と初絡みをアピールする時のセリフが原作での清田くんから鈴木くんへ変更されたこともあってかテンションが高くノリが軽い性格が強調されており、原作ではみられない智子と絡むシーンも描かれた。また、原作では未登場だったワクドナルドのシーン(アニメ喪1)や蛍輝祭のエピソード(アニメ喪11)などに登場しており、原作よりも出番が増えている。

友人

和田くん 清田良典 根元陽菜 岡田茜 大松さん

補足

本ページについては、テレビアニメ版の設定を受けて「鈴木くん」の名称で新規作成されたという経緯があった。

研究ノート

名字について

(前述の通り、作中では鈴木くんだと判断できるカットは3年次までは存在しなかったが)テレビアニメ版の喪10で公開された1年10組の座席表では「鈴木」と記載されており(原作にあたる喪19では記載なし)、席の位置も原作と同様だったことから当該人物の名字は「鈴木」の可能性が高いと思われる。

⇒南さんのセリフ(喪163「こはるちゃん②」)から名字と顔が一致し「鈴木」であることが確定した。なお、本ページでは新規作成時のいきさつおよび本項目の内容に則り、便宜上確定描写以前の内容に関しても「鈴木」と呼称している。

根元陽菜との交友関係について

遠足のエピソード(喪125)で、これまで仲が良かった根元さんと清田くん・岡田さんの関係性が変化していると覚しきシーンが散見される様になったが(後に一時的なものだったことが判明し、関係は修復されている)、鈴木くんも遠足の時に根元さんと岡田さんがそれぞれ取った行動に対して咎めたり理由を尋ねるようなことはいっさいしておらず(ただし清田くんの前で不快感は示していた)、彼女と鈴木くんとの関係性の変化が暗示されていたが、前述通り根元さんが再合流後は気を遣うように一緒に回るかと声をかけていたため、根元さんの変化に対して関係を終わらせるのではなく、状況を静観していた可能性もある。

1)
単行本26巻には前中後編がまとめられた喪222として収録
2)
単行本27巻には前中後編がまとめられた喪232として収録
3)
単行本25巻には前中後編がまとめられた喪220として収録
4)
単行本23巻には前中後編がまとめられた喪210として収録
5)
単行本25巻には前中後編がまとめられた喪217として収録
6)
当時は登場なし
7)
2年次のクラスは不明
8)
この時点では別クラスではないかという見解もみられた。清田くんのページを参照
9)
単行本13巻には(上)(下)がまとめられた喪130として収録
10)
彼のみ所属クラス不明
11)
この時に両手を下ろしているが手の部分はコマ外のため、拍手しているかどうかは確認できない