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喪232_前編

喪232(前編)

モテないし二度目の……(前編)

基本情報

収録巻 27巻
英題
ページ数 10
初出 2025年5月8日(アプリ)

あらすじ

引き続き、蛍輝祭(文化祭)2日目の様子を描いたエピソード。涌井美月は「ミス原幕(男の娘)コンテスト」決勝戦の司会進行を担当するためにマクゾーを中庭のステージへ連れていき、その様子を見守っていた黒木智貴里崎希心もステージへ向かった。そして、コンテストを観覧していた智貴たちを見つけた与田紗弥加は、行動を共にしていた井口朱里に彼の隣が空いていることを伝えて彼女の背中を押そうとしたが、「言われなくてもそのつもりよ」と返した朱里が取った行動とは…?

登場人物

名言

言われなくてもそのつもりよ(井口朱里)

まあ別に勝つ必要もないんだけど 黒木さんとかみんな頑張って盛り上げてたしなぁ……(和田くん)

うっせー 女豚【じょとん】(美馬サチ)

今江先輩…… 私が今ここに立っているのは…… 先輩のようになる為頑張ってきたからです!(涌井美月)

補足

本話にて「ミス原幕コンテスト」の司会進行を務めている女子生徒の名字が「森」・コンテスト決勝戦に出場している2年生の男子生徒(エントリーNo.2)の名字が「西川」(初登場)であることがそれぞれ明らかになった。なお、残り2名の出場者(共に初登場)の名字については本ページ登場人物の項目に便宜上記載しているが、エピソード上では次話で明らかにされた。

本話で涌井さんが生徒会長だった当時の今江恵美とのやりとりを回想していた際に「今回の七夕のイベントだって先輩が考えたんですから」と発言していたこととイベントの企画書を提出したこと、そして今江さんと共に生徒会で活動していた生徒会女子が「涌井ちゃん」と呼んでいた(面識があった)ことから、涌井さんが少なくとも(第1回)七夕祭りイベント(喪55)の時点で生徒会に参加していたことが判明した。

本話ラスト、吉田茉咲が想像の中で披露していたお姫様スタイル(左側)は、彼女の初夢に登場した姿と同一である(特別編15「吉田茉咲の初夢」1) )。ここからお姫様スタイルが彼女にとっての「かわいい女」であることが窺える。

単行本27巻には本話と次話がまとめられた喪232として収録された。

研究ノート

涌井さんと今江さんの会話時期について

本話の描写から二人が生徒会室で会話していた時期は七夕祭りイベントよりも前だったことがわかるが、そこから更に考察してみると、イベントの開催直前にあたる智子2年次の夕暮れの放課後エピソード(喪50)では夏服姿の智子が生徒会室を通りがかった際にひとり黄昏る夏服姿の今江さんを目撃しており、本話における今江さんが夕暮れ時にひとり黄昏ていたとおぼしき描写・イベントの企画案を提出したという涌井さんの発言・生徒会室前で智子と涌井さんがすれ違っている描写と合わせると、二人の会話は智子が今江さんを目撃した後の出来事だった可能性が考えられる。もっとも、智子2年次のエピソードでは今江さんが黄昏ていたのは教室内ではなくベランダだったり2)、当時未登場だった涌井さんが智子とすれ違う描写がなかったという相違点もあるため、この考察が正解だとは断言できないが可能性のひとつとして記載する。

七夕祭りイベントでの発言について

智子3年次の第2回七夕祭りイベント(喪162)で智子と出会った「生徒会メンバーの女子生徒」が涌井さんと同一人物だと仮定した場合(考察については本人のページおよび喪162・215の研究ノートも参照)、本話の涌井さんが七夕祭りを発案した今江さんに対する想いを打ち明けている描写をふまえると、女子生徒の「前の生徒会長(今江さん)が考えたんですよ このイベント」という発言がその時の表情とあいまって、どこか得意げのようにも感じられる。ここまではあくまでも編集者の考察ではあるが、今後の展開において両者が同一人物であることが明らかにされるかどうか注目したい。

外部リンク

1)
同話は単行本23巻収録時にナンバリングの追加と短編題が「吉田の初夢」から修正されている
2)
智子が目撃した後にベランダから教室内へ移動したのかもしれないが…
喪232_前編.txt · 最終更新: by syumote