ユーザ用ツール

サイト用ツール


アニメ喪10

アニメ喪10

モテないし、二学期が始まる

基本情報

初回放送日 2013年9月9日1)(テレビ東京)
収録巻 BD/DVD 5巻
脚本 吉岡たかを
絵コンテ 西田正義
演出 徳本善信
作画監督 空流辺広子
エンディングテーマ 「どう考えても私は悪くない」黒木智子(橘田いずみ)
挿入歌 「日常キラリ」Remi
エンドカードイラスト2)3) もち
英題 Since I'm Not Popular, Second Term Is Starting

あらすじ

夏休みが終わり、二学期が始まった。 黒木智子は登校前に「これからが本番」だと意気込むが、学校では早くもその意気込みが打ち砕かれようとしていた。二学期初日に行われた席替えの結果、智子の周りには忌み嫌っているリア充グループのメンバーが集まったことで、彼らと会話するどころか挨拶すらままならない智子にとってストレスがたまりやすい環境になってしまったのだ。そしてお昼休みの時間、トイレから戻ってきた智子は自分の椅子がクラスメイトに使われてしまっていたため、弁当を食べる場所を探していたところ…?

対応する原作のエピソード

喪18 喪19 喪26

本話の流れは大まかに記すと、喪18(ラストシーンのみ)→喪19(席替え~屋上出入口前~保健室)→喪26(ぬいぐるみ入手)→喪19(出し物決め)→喪26(部活動申請)というものになっている。

主な原作との相違点

原作喪18(テレビアニメ版は前話)にあたるパートで智子が出発前に決意表明するラストシーンが切り離され、本話の冒頭(アバンタイトル)に組み込まれる形で描写された。また、この時のモノローグも原作における「夏が終わり、次のステージ(二学期)へ向かわないといけない自分を勇気付ける」ものから「今まではウォーミングアップ(チュートリアル)で、これからが本番…!と意気込む」ものへ変更された。

原作での座席表では智子の新しい座席の位置をクローズアップする形でごく一部分のみが描写されており、クラスメイトの名字も記載されていなかったが、本話ではアニメのオリジナル要素としてクラスメイト全員の名字が明らかにされた。本話での座席表は以下の通り。

教卓
新巻 岡田 清田 根元 青山
大塚 鈴木 智子 今岡 牛島
中後 飯塚 伊東 大松 松山
塀内 有藤 新井 石井
金田 香月 水谷 大迫 福浦
井口 角中 里崎 横田 川崎

名字およびクラス編成に関する考察は1年10組の研究ノートの項目を参照されたい。

「あ 黒木さんよろしくねー」と智子にあいさつした後、「やっべ 俺黒木さんと初絡みだ!」とはしゃぐ役回りが智子のひとつ前の席の清田良典から左隣の席の鈴木くんへ変更された。なお、原作での鈴木くんは3年次の現在に至るまで智子と会話したことが一度もない。また、清田くんと岡田茜の掛け合いセリフもそれぞれ追加されており、リア充グループの賑やかさが強調された。

智子が動画視聴中に流れるジングルが原作の「ニーゴニゴ動画」から元ネタの「ニーコニコ動画」へ変更され、時報のお知らせ4)を聴いた智子が慌てて教室へ戻ろうとするシーンが追加された。なお、アニメで元ネタを使用できた理由は不明。

智子が携帯ゲーム機で遊ぶシーンの前に教室を出るシーンが追加された。ちなみに、その際の女子生徒たちの会話で「じゃあ いつ食べるの?」「今でしょ!」というとある人物を連想させるような掛け合いが行われている。

智子がお昼休みの時間を屋上出入口前で過ごすようになった後の日数経過の演出が、原作の「一週間後」から切り離された日めくりカレンダーが多数流れていくものへ変更され、その際にプールがワンカットが挿入されている。

原作での在校生が放課後に机と椅子を運び出しているシーンから、智子が授業の休み時間にも来ようかなと思っていた時に机と椅子の運び出し作業を終えた男子生徒4名が階段を下りながら愚痴り合う様子を目撃するシーンへ変更されたことで、智子が屋上出入口前がすっからかんになったことを知るタイミングも変更されている。

原作の智子は体育の授業時に体操服の半袖シャツを着用していたが、本話ではジャージの上着を重ね着している。また、智子が体育の授業中に貧血で倒れる前は荻野先生がチームへ指示を出すセリフが、倒れた後は女子生徒が「黒木さん!」と呼びかけるセリフがそれぞれ追加された。

智子が保健室で横になっているシーンの直前に、保健室が原作では未登場である多目的室・用務員室の間に位置することがわかる描写が追加された。また、智子が休息していた保健室から立ち去るシーンでは、保健医と智子のやりとりがテキストのみで描写されていた原作に対し、本話では保健医に加えて原作ではこの時点で不在だった1年担任(「ご飯ちゃんと食べろよ」「おう、じゃあな」のセリフ付き)の二人から見送られる描写が追加されたことで、1年担任が智子が回復するまで保健室に留まっていたことが窺えるような演出となっている。

原作では屋上出入口前から運び出された机と椅子の行方は明らかにされなかったが、本話では玄関昇降口付近に積まれている。また、下校する際に机と椅子の山を見つけた智子が腹を立てて椅子を蹴ったことで、机と椅子の山が崩れそうになるのを慌てて止めるシーンが追加された。その後、智子が寄り道するという形で原作喪26へ繋げられている。

ゲームセンターでクレーンゲームをプレイしていた学生カップルは、アニメでは制服の上下とも配色が異なることから他校生であることが明確にされた。また、智子が入手したぬいぐるみ(大)はパープルに配色されている。

ぬいぐるみ入手と部活動申請エピソードの間に蛍輝祭の出し物決めエピソード(原作喪19)が挿入された関係で、蛍輝祭終了後の出来事だった原作喪26は、本話では開催前の出来事とされている。

蛍輝祭の出し物について周知する際の1年担任の服装(トップス)がワイシャツからパーカーに変更され、セリフも「1年で決まってないのはこのクラスだけだ~」から「1年で決まってないのはお前らだけだ~」へ変更された。また、本話の彼は直後に終礼して教室から立ち去っているため、出し物決めは放課後に生徒たちのみで行う形になっている(原作で1年担任が教室を去った描写はみられない)。リア充グループの会話シーンでは原作の「2年と3年のクラス」というセリフに続ける形で「~だってやってんじゃん」というセリフが追加された(本話での発言者は鈴木くん)。他にもセリフの順番の入れ替えが行われた。なお、本話終盤で「コスプレcafe」に決まったことが明らかにされた。

原作喪19から26へ繋げられる流れは「クラスで出し物の話し合いが行われている最中に教室から去る→生徒会室の前を通り、部活動申請書の存在に気付く→文化棟を眺めながら願望していた部活動を回想する→猛ダッシュで申請書を取りに戻る」という内容である。また、智子に見られていることに気付いた文化部の男子生徒に友人が掛けたセリフが時期の関係上「まじで? 弁当食ったし 早く行こうぜ!」から「そんなんいいから 文化祭の準備進めちまおうぜ!」に変更された。

原作では部活動申請書が用意されている掲示板の設置場所については明確にされていないが、本話では生徒会室の真横に設置されている。また、本話での申請書には提出者所属クラス名・提出者名の記入らんおよび「幕張秀英高等学校 生徒会執行部」という記載が追加されており、発行元が明確にされると同時に当時の原作喪26では明らかにされていなかった学校名についても言及されている(しかし、なぜか「原宿教育学園」の箇所は省略されている)。

智子が申請書を書き上げた後にベッドで大の字になりながら「文化祭も部活での参加ってことで、クラスの準備に参加しなくて済むしな~」と思うシーンが追加された。

部活動申請結果については原作では掲示板のみが表示されていたが、本話では智子が直接掲示板まで確認しに行き、結果を知って落胆するというシーンが追加された。

登場人物

補足

本話でゲームセンターから流れていた効果音はアーケード版『ドンキーコング』(任天堂)3面5)のものである。1981年に発売されたレトロゲームをチョイスした演出の意図は不明。ちなみにテレビアニメ版の年代設定は「20××年」(アニメ喪7)もしくは「201×年」(アニメ喪11)とされている。

本話の挿入歌「日常キラリ」は日常部の空想シーンに使用されている。

本話に登場した保健医はエンディングのクレジットでは保「険」医と表記されており、テロップミスだと思われる。

研究ノート

外部リンク

1)
放映リスト上のもので、実際は深夜帯に放送されるため翌10日未明となる
2)
エンディングのクレジットは「special thanks」と表記
3)
エンドカードはdアニメストアなどの配信サイトではカットされている
4)
内容は「ドワンゴが午後1時ぐらいをお知らせします」
5)
ファミリーコンピュータ版では2面(アーケード版の2面がカットされたため)
アニメ喪10.txt · 最終更新: by syumote