高校1年次の黒木智子と同じ時間に同じ電車を通学に利用している、薙刀を手にした高校生(後述)の女子二人組。彼女たちの本名は明らかにされていないため、本サイトでは本ページ作成のいきさつから便宜上、本ページ名や二人を一括して記述する場合は「薙刀女子」と呼称し、各自に触れる場合は上記「基本情報」内の画像では左側の人物を「薙刀女子1」、同じく右側の人物を「薙刀女子2」と呼称する。

初登場時(喪24。以下、原作)では二人共制服を着用していたものの身分は不明だったが、後に薙刀女子1が再登場した際(後述)の智子のセリフから薙刀女子は高校生だったことが判明した(喪224(中編))。学年は明らかにされていないが、智子2年次以降の通学風景では薙刀女子の姿がみられなくなったことから、智子よりも上級生で先に卒業した可能性がある。

薙刀女子の学校名も明らかにされていないものの、二人の特徴からなぎなた部が存在していることが窺え、制服は細めのリボンとブレザーの前ボタンがダブルであることが最大の特徴で、ブレザー・スカート共にスクリーントーンのかかった色(原作)または紺色系の色(アニメ喪4。以下、テレビアニメ版)をしている。

薙刀女子1はショートカットで、髪の色は黒(原作)または茶色系(テレビアニメ版)。不可抗力とは言え、彼女の薙刀が智子の痴漢騒動の原因となってしまった。薙刀女子2はおさげで、髪の色は黒。薙刀女子1よりも若干背が高い。作中では薙刀女子1との会話シーンはあるものの、彼女自身はセリフを一言も発していない。二人とも通学時には常に薙刀を手にしていることから、学校ではなぎなた部に所属している部活動仲間だと思われる。

前述通り、智子と同じ時間の同じ電車で通学しているが、ただ乗り合わせているだけの関係なのでお互いに面識はない。混雑時、股間に異物があることを感じ、痴漢被害に遭っていると確信した智子が途中下車し被害を訴えるが、その際に満員のあおりで薙刀女子1の薙刀が奥に行ってしまった(テレビアニメ版では倒れた)拍子に、その先端が智子の股間に引っかかっていたことが判明した。

薙刀女子1は原作では事情を説明後、申し訳なさそうに薙刀を離してもらってもいいか智子にお願いしていたが、テレビアニメ版では頭を下げながら智子に何度も謝罪した後に事情を説明し、再度謝罪していた。また、薙刀を離した智子の元から去っていくシーンが追加されている。薙刀女子2は、原作では薙刀女子1の薙刀が智子の股間に引っかかっていた際にただ驚いているような表情をみせていただけだったが、テレビアニメ版では智子に謝罪する薙刀女子1の隣で申し訳なさそうな表情をしていた(ただしセリフはなし)。

痴漢騒動から2年後の智子3年次に智子の想像という形で薙刀女子1のみ再登場した。とある事情から自身が監督を務めた映画の上映が間に合わず、時間稼ぎをしていてももう限界…という時に助っ人として川本さん・野良猫と共に姿を現したが、智子からは「電車で私の股を薙刀で犯した女子高生!?」と呼ばれており、薙刀女子1は笑顔で「今日も満員だね」と返していた。智子の中での薙刀女子1は「今まで私に関わった全ての人大集合」(喪224(中編))というカテゴリでくくられているらしく、呼び方の内容と相まって強い印象を残していたことが窺える。

あくまでも智子の想像内での出来事であるため、現在でも高校生であるかどうかは不明だが、年相応に成長したともとれるように描かれている。

喪24 喪224(中編)¹⁾ (智子の想像)

薙刀女子は常に一緒であることから仲の良さが窺えるが、智子が痴漢被害を訴えた日は無色ショートカットの髪型をしている女子学生を含めた三人で会話しているシーンがみられる²⁾ことから、彼女も二人の友人だと思われる(原作のみ)。

喪224(中編)での薙刀女子1は初登場時から12年ぶりの登場となった。

薙刀女子1は、テレビアニメ版のキャストクレジットでは「薙刀少女」と記載されている。

本ページでは「ナギナタ」というワードについて漢字とひらがなの記載がみられるが、武器としては「薙刀」と漢字で表記されていることに対して、現代の競技化された武道(部活動など)としては「なぎなた」とひらがなで表記されており、両者は明確に区別されている。

薙刀女子の制服は前述した通り、ダブルのブレザーという特徴的なものであるが、千葉県内でなぎなた部が存在する高等学校(4校)の制服はいずれもシングルのブレザーでデザインも類似性がみられないことから、実在の高校をモデルにしたものではないことが考えられる。