アニメ喪7
モテないし、夏休みを満喫する
基本情報
初回放送日 | 2013年8月19日(テレビ東京) |
収録巻 | BD/DVD 4巻 |
脚本 | 関根アユミ |
絵コンテ | 小柴純弥 |
演出 | 小柴純弥 |
作画監督 | 竹森由加・長谷川亨雄 |
エンディングテーマ | どう考えても私は悪くない |
エンドカードイラスト | 宮城りん |
英題 | Since I'm Not Popular, I'll Enjoy Summer Vacation |
あらすじ
黒木智子の夏休み9日間の様子を描いたエピソード。黒木智貴に迷惑をかけつつも、夏休みをだらだらと過ごしていた智子だったが、予定がないまま夏休みが終わってしまうのではないかという危機感を抱いてしまう。そんな時、ふと目にした雑誌でとあるイベントがあることを知った智子は予定ができたと喜ぶのだが…。
対応する原作のエピソード
主な原作との相違点
原作喪13は7日間の様子を描いた内容だったが、本話では他のエピソードも追加された関係で9日間の様子を描いた内容になっている(短編題は「夏休み●日目」で統一)。また、本話では「20XX年7月21~29日」に起こった出来事とされており、原作喪13「7日目」での智貴のセリフである「そういや 7月もそろそろ終わりか…」に合わせたことが窺える。
原作喪13「夏休み初日」では明らかにされていなかったゲーム実況動画の配信元が、本話「夏休み1日目」では「へらへら動画」であることが描写され、後の伏線となった。また、視聴していたテレビアニメの登場人物を揶揄する際の呼び方が「ト●ボ」(元ネタは『魔女の修行をするべく旅立った少女のアニメ』に登場する少年「トンボ」だと思われる)から「メガネ」へ変更されている。
智子が「ぺろぺろ」というワードを検索するエピソードが原作喪13「2日目」から「夏休み4日目」へ変更された。
本話「夏休み3日目」の冒頭に智子母が水やりをしているシーンが追加された。
本話「夏休み5日目」の内容は原作喪13「4日目」「5日目」のそれを合わせたものとなったが、前者での智子がインターネットを見ながらティッシュ箱を手にするシーンは「夏休み7日目」の前半へ移されている。
本話「夏休み7日目」後半では、智子が昼間にKonozama.co.jpで購入したWebカメラ1)を使用して「へらへら動画」のへらへら生放送デビューを果たしたものの、話のネタに困ってトークが続かない生配信の中で大量の批判コメントを浴びる妄想が入ったために無言で終了後、ベッドで横たわってしまうというテレビアニメ版オリジナルエピソードが追加された。なお、後年の原作においても智子がゲーム実況配信を行おうとするエピソードが描かれている(喪176)。
本話「夏休み8日目」では、せっかくの夏休みなのに予定がなく焦っていた智子がたまたま読んでいた雑誌で声優イベントのことを知り、乙女ゲーム『聖女タイム』のソフトに入っていた初回購入特典(イベントのチケット。後述)を手にした際に開催が翌日であることも判明したために予定ができて喜ぶという流れが描かれたことで、智子の声優イベントへの参加に至る経緯や理由付けが掘り下げられた。その後、声優に言ってもらいたいセリフを検索している時に見つけた怖い話2)を見ているうちに深夜となり、原作喪13「3日目」の冒頭にあたるシーンへと繋げられた。
原作喪13「3日目」「女子力」のエピソードが本話「夏休み8日目」3)へ変更された関係で、「3日目」にて智子が突然の尿意に困った際に「(漏れるまで)持って15分」「明日はイベントで握手会だから寝ないと起きられない…」という内容のモノローグが追加された。
原作喪17での伊志嶺潤のイベント内容が「特別握手会」から「握手&ミニ収録会」(ただし、伊志嶺が登場するシーンの直前では「特別握手会」のみの表記も見られる)へ変更され、会場に伊志嶺のポスターが多数貼られたことでよりイベントらしい雰囲気が増している。購入特典は原作では智子からの説明のみだったが、本話では「初回購入特典としてソフトに同梱されiているチケット」と目に見える形で描写されており、そのチケットには原作では明らかにされていなかった開催日時が「20XX年7月29日」(夏休み9日目)と記載されている。
声優に好きなセリフをなんでも要求できることは原作喪17では「ゲーム購入特典」とされていたが、本話「夏休み9日目」では「ミニ収録会」の内容として生アフレコで行われることがアピールされており、原作では智子のみが独自に持ち込んでいた録音機器についても、本話では持ち込みおよび録音OKであることがイベントサイドより事前に周知される4)という内容に変更されたことに伴い、智子のひとり前にいた女性ファンも録音機器を取り出す様子が描かれている。
伊志嶺が智子と対面した時に発した呼びかけが原作喪17の「どうもありがとうございます!」から夏休みを反映した「暑い中ありがとうございます」へ変更されたことで、彼の人柄が窺えるものとなっている。
智子が伊志嶺に言ってもらおうとしていたセリフを脳内再生するタイミングが彼との握手前から握手後へ変更された。セリフも7種類から13種類へ増えたことに伴い、内容のバリエーションも増えている。また、脳内再生時には彼が声をアテたと思われるキャラクターがそれぞれ描かれていた。
本話「夏休み9日目」の声優イベント後は、智子が音声を編集中に単行本1巻おまけのエピソードが挿入された。なお、夏休みである関係でこの時の智貴は制服が夏服へ変更されており、きょうだいの幼少期ビデオ視聴後は自室には戻らずその場で絶望している点も原作とは異なっている。ラストは原作喪13「7日目」同様、智貴が姉の花火シーンを眺めながらつぶやく内容で締めくくられた。
登場人物
補足
本話にて伊志嶺潤の声を担当した鳥海浩輔氏は、EDでのキャストクレジットではメインゲスト扱いとして一番最後に記載されている。
テレビアニメ版のオリジナル要素として、原作の「ト●ボ」(前述)から更に追加する形でテレビアニメのパロディだと思われる描写が散見されている。「夏休み2日目」では『見た目は子どもで頭脳は大人である名探偵のアニメ』を、「夏休み3日目」では『発明家である小学生とその助手ロボットのアニメ』をそれぞれ智子が視聴しながらツッコミを入れている描写が追加されており、元ネタのキャラクター5)が写されたシーンも描かれている。