黒木智子が遊んでいた乙女ゲーム『聖女タイム』に出演している新人の男性声優で、原宿教育学園幕張秀英高等学校関係者以外の登場人物で智子と何らかの関わりを持ったことがあるうちのひとりである。

前髪を右に流しているスクリーントーン(テレビアニメ版では茶色)がかかったサラサラヘアーと、職業上常に絶やすことがない笑顔が特徴。また、本人を見かけた智子が「意外と格好いい…」(喪17)と感じてしまうほど端正な顔立ちをしている。年齢は明らかにされていない。

智子によると声優としてはまだ駆け出しの存在であるようだがイベントでは多数の女性ファンが詰めかけており、この時点でも潜在的なファンが多いことが窺える。智子は『聖女タイム』の購入特典(後述)目当てだと理由付けしていた(喪17)。

職業上ファンに対しては常に丁寧な言葉遣いを用いて接しており、テレビアニメ版ではファンを気遣う優しい人柄が垣間見えるような声掛けも行っていた(後述)。

興味や関心がないのかどうかは不明だが、作中では声優を目指している根元陽菜の口から彼の名前が挙げられたことは一度もない。

『聖女タイム』の発売記念で開催された「特別握手会」のシーンが作中での初登場となった。握手会に参加した智子から汗をかいてしまった手で握手された時やゲームの購入特典である「好きな台詞をなんでも要求できる」権利を行使した彼女から「過激な内容かつ長台詞」を言ってもらうようにお願いされた時も嫌な顔ひとつせず、笑顔と共に全て応えていた(喪17。上記「基本情報」の画像)。

伊志嶺本人はその後の作中には登場していないが、智子の中では印象に残っていたエピソードだったようで後年の回想という形で度々言及しており、名前こそ出ないものの「声優とのビジネス握手」(2年次。喪87)・「声優と汗だくAKUSYU【あくしゅ】したし…」(3年次。喪163「モテないし夏」)と表現されている。

喪17 喪87(言及のみ) 喪163(言及のみ)

テレビアニメ版(アニメ喪7「モテないし、夏休みを満喫する」)に登場。担当声優は鳥海浩輔氏。原作同様に『聖女タイム』のイベントである「握手&ミニ収録会」¹⁾に参加している。智子への声掛けが原作での「どうもありがとうございます!」から夏の時期を反映した「暑い中ありがとうございます」へ変更されており、本人の人柄が感じられるものとなっている。また、智子が脳内再生していたセリフのシーンでは多数のキャラクターが登場していたことから、『乙女タイム』以外にも多数の作品に出演していたことが窺える。キャラクターとしての原作との相違点は、髪の色が茶色で描写されており、髪の長さも若干だが短くなっている。

伊志嶺が登場したエピソードはテレビアニメ版では夏休み中の出来事として描かれ、原作では不明だった日時も「20XX年7月29日」の14:23以降とされている。