喪222(後編)
モテないしライブ(後編)
基本情報
収録巻 | 26巻 |
英題 | |
ページ数 | 11 |
初出 | 2024年4月25日(アプリ) |
あらすじ
黒木智貴と吉田茉咲が二人きりで会話している様子を廊下の窓から見かけた(喪222(前編))小宮山琴美は、彼らの元へダッシュで向かっていた(喪222(中編))。
その途中で南小陽とちょっとしたトラブルになるものの、早々と事態を収束させた小宮山さんはようやく智貴たちの元へ辿り着くとなにやら大声で叫び、智貴・吉田さん・そして途中から二人の輪に加わった根元陽菜の隣に座り出した。小宮山さんの目的、そして三人の反応は?
登場人物
小宮山琴美 黒木智貴 吉田茉咲 根元陽菜 黒木智子 南小陽 三家さん 快 杏奈 麗奈 加藤明日香 岡田茜 二木四季 和田くん 鈴木くん 伊藤光 佐々木風夏 成田美保 田村ゆり 田中真子 美馬サチ 井口朱里
名言
小さいカスにおいしさが凝縮してるの!!(南小陽)
「おおい メスゴリラとブタピンク」つってたよなぁ!!(吉田茉咲)
ロッテ【わたし】の応援歌 (伊藤さん みんな) 1) (小宮山琴美)
智貴くん 私のことお兄ちゃんって呼んでほしい(同上)
ねえちゃん! あっ…!?(黒木智貴)
補足
吉田さんの「食堂の時みたく~」という発言は、以前学食で小宮山さんと口げんかしたことを指している(喪134)。なお、この時の諍いのきっかけとなったのは小宮山さんが吉田さんの行為(智貴の肩に手を回していた)を目撃したことで、逆上した小宮山さんが一方的にけんかを売るという本話と似た流れとなっている(喪133)。
伊藤光は本話にて共にセッションを組んだ成田美保と佐々木風夏に感謝していたようで、2日目に美保さんたちと会った際にお礼の品を渡している(喪230(前編)「ロッ●を応援してて眼球を舐めたい」)。
ロッテの応援歌と吹奏楽部の伊藤のトランペットは、喪117(野球、ロマサガ戦闘曲、ロッテのチャンステーマなど)や喪166(モンキーターンなど)を読み返せば、より深く理解できる。
智貴が智子を「ねえちゃん」と呼んだのは智貴の高校受験の願書エピソード(喪35。表記は「ねーちゃん」)以来であるが、この時は自宅での出来事だったので、学校で呼んだのは本話が初となる。
作者は本話の更新告知ポスト(下記「外部リンク」の項目を参照)にて、単行本25巻の作業に入ることおよび今回の話(ライブ編)は無駄に描いてしまったため25巻には収録されない旨のコメントをしている。ライブ編については前話の更新告知でのコメント(前話の「補足」の項目を参照)でも言及していたが、本話の告知からもライブ編の内容が当初の構想より変化していることが窺える。その後、ライブ編の全エピソードが単行本26巻に収録された。
単行本26巻には喪222として収録されているが(詳細は喪222(前編)のページを参照)、本話にあたるのは24ページ以降となる。
研究ノート
小宮山さんの発言内容について
本話で小宮山さんは「今の素直な気持ち」として「 智貴くん 私のことお兄ちゃんって呼んでほしい」と智貴にお願いしていたが、なぜ「お姉ちゃん」ではなく「お兄ちゃん」なのだろうか?仮に前者ならば、実の姉である智子と丸被りになってしまうのでそれを避けるためとも考えられるが、その直後に智貴が姉を「ねえちゃん!」と呼んだのを目の前で聞いており、「半分イッたようなもん」という表現で割と満足しているような素振りも見せていたことから全く別の理由なのかもしれない。いずれにせよ真の理由については明らかにされなかったため、今後の展開に期待したい。なお、小宮山はスカイプで伊藤光と成瀬優に「智貴くんのお兄ちゃんになりたい」と言ったこともある(喪143)。一方、喪195では、「私だってなれるなら智貴くんのお姉ちゃんキャラになりたい」と言った。
麗奈の発言
麗奈の発言、「やべーぞメガネだ」の元ネタは梅澤春人(うめざわはると)による『無頼男 -ブレーメン-』の火野麗児(ひのレイジ)の発言、「やべーぞレイプだ」であると考えられる。梅澤春人は喪209(前編)のファックボールの元ネタである『BØY』の作者でもある。いずれの作品も週刊少年ジャンプで連載されたヤンキー漫画である。
失恋ソング
麗奈が弾き語りしている人に頼んだテンションが下がる失恋ソングの1曲目、「見つめ合うと素直になれなーい」はおそらくサザンオールスターズの「TSUNAMI」。2曲目の「あの時どうして気持ちを伝えられなかったの」はChicago Poodleの「1225 ~君がいたクリスマス~」に似ているが、全く同じ歌詞ではないため、確証はない。同様に、3曲目の「君が突然 僕の目の前からいなくなって」はSEKAI NO OWARIの「Missing」に似ているが、確証はない。4曲目の「あの時から僕の胸の穴がぽっかりとあいて」は不明。無論、単なるオリジナルである可能性もある。1曲目はほぼ間違いないが、2~4曲目は似たような曲がいくつもあるため、断言できない。(有識者の情報求む!)
杏奈の発言
最後で和田(と二木?)が「姉弟だったの?」と聞き、杏奈が「そうそう知らんかったんか?」と答えていることから、杏奈は智子と智貴が姉弟であることを既に知っていると考えられる。杏奈は2人が姉弟であることをいつ知ったのだろうか。前夜祭の喪214(中編)や喪214(後編)あたりで2人の関係を把握したということだろうか。あるいはどこかで吉田に聞いたのかもしれない。なお、その吉田は喪168と喪169で知った。