喪223
モテないし懐く
基本情報
収録巻 | 26巻 |
英題 | |
ページ数 | 9 |
初出 | 2024年5月23日(アプリ) |
あらすじ
事前に田中真子から黒木智子と黒木智貴がきょうだいであることを聞かされてはいたものの(喪220(後編)1)「利用」)、小宮山琴美の振る舞いがきっかけとなった智貴の発言を耳にしたことで智子と智貴の関係性を確信した美馬サチは、智貴と吉田茉咲の様子を共に見守っていた井口朱里に話しかけた。すると、二人が楽しそうに会話している様子を目の当たりにした与田紗弥加が会話に割り込み、サチに先輩のためならなんでも協力すると言い出した。紗弥加のアクションに対してサチ、そして朱里が感じたこととは…?
登場人物
名言
あれ……!?(与田紗弥加)
ありがとう 私も紗弥加ちゃんって呼んでいい?(美馬サチ)
思えば最近の私 紗弥加のことを厳しくしつけてるだけであの人みたく褒めてあげてない!(井口朱里)
そばかす…… あーー本当だ! ありますねー! じゃああっちのがネクラ先輩ですね!(与田紗弥加)
補足
研究ノート
サチが「紗弥加ちゃん」と呼ぶことについて
サチが紗弥加を「紗弥加ちゃん」と呼ぶのは本話が初ではなく、喪222(中編)にて紗弥加がサチに自己紹介した際にその流れで「紗弥加ちゃん」と呼んでいる(呼び方一覧のページも参照)。しかし、本話であらためて「紗弥加ちゃん」と呼んだのは、サチは紗弥加を自分の手下として手懐けるためにあだ名呼びすることで(そのため、ご丁寧にも事前に断りまで入れている)、紗弥加にとってよき先輩というイメージを植え付けようとしていたことが考えられる。もっとも、紗弥加が自己紹介の際のやりとりを覚えていたかどうかはわからないが…。
ラストシーンのモデルになったゲーム作品について
ラストシーンで描かれていた「ちびキャラになった紗弥加」は彼女が頭に三角巾を巻いていることや、画面のレイアウトからすごろくのゲームソフトである『桃太郎電鉄シリーズ』(コナミデジタルエンタテインメント3) )に登場するお邪魔キャラクターの「貧乏神」がモデルになったと考えられる。更に解説すると「貧乏神」は最下位のプレイヤー(作中では「みま社長」)に取り付くが、他プレイヤー(作中では「あかり社長」)と同じマスに止まったりすれ違うことで「貧乏神」をなすりつけることができる特徴があり、朱里のモノローグはそのことを指しているものだと思われる。