原宿教育学園幕張秀英高等学校の男子生徒で黒木智子の1・3年次のクラスメイト。 3年次のエピソード(喪135。上記「基本情報」の画像)にて名字が判明したが、名前は明らかにされていない。
一人称は「僕」(喪156「こうかい」)。
3年次のクラスメイトである田中真子とほぼ同じショートカットの髪型をしているが、髪の色は真子と異なりスクリーントーンがかかっている。3年次の蛍輝祭編では、後述する事情によりリボンの付いたパープル系(単行本23巻カバー表(表紙))のウイッグを装着している。
身長のデータは明らかにされていないが、高身長の人物が多い原幕の男子生徒の中では珍しく背が低い。初登場だった遠足(3年次)の集合風景では、女子生徒の中でも背の低い方である南小陽とあまり変わらない身長で描かれていたが(喪125)、同じく遠足で根元陽菜とにこやかに並んで歩いていた時は161cm(単行本18巻特装版小冊子)の彼女よりも少し高い身長で描かれていたことから(喪130(上) 1) )、描写には多少のゆれが見られる。
目が「白抜きのハイライトの無い状態」で描かれていることも非常に特徴的で、他の登場人物の中でイメージ的に近い描写がされているのはかよぐらいしか見当たらないが、単行本23巻のカバー表(表紙)で初めて彼のカラーイラストが描かれた際に、目の色が茶色系(ハイライトなし)であることが判明した2)。
制服の着こなし方は、トップスについては事実上の初登場回である1年次のエピソード(喪4)ではブレザーを着用していたが、それ以降は根元さんが「定番」だと称しているパーカーと制服の組み合わせが多く、彼女から男子生徒の例として挙げられた際もパーカーを着用していた(喪135)。盛夏時は半袖シャツにベストを重ねて着用していることが多い(喪185など)。女装(男の娘)時は他の大多数の女子生徒と同様にスカート丈を短くしている(喪210(前編)3)「お祭りさわぎ」など)。
智子に対しても気軽に話しかけるなど人当たりがよく、男女分け隔てなく仲良くなれるタイプである。口癖なのか、他者からの問いかけに「まぁいいけど」という、何か含みがあるような返事をすることがしばしば見受けられる(喪186(後編) 4) ・210(前編)「お祭りさわぎ」)。
本作品にて筆跡が明らかになっている数少ない人物のひとりで、3年次の蛍輝祭の出し物決めで書記を務めた時には丸みを帯びた可愛らしい文字を板書していた(喪186(後編))。
運動が得意なのかどうかは明らかにされていないが、清田・岡田組の映画撮影時には鈴木くんからパスされたサッカーボールを左足でリフティングし、彼に返していた描写(喪210(前編)「お祭りさわぎ」)から、それなりの運動能力を有していることが窺える。
2年次に腰や尻が痛いと言っていた理由が、1年次の「コスプレcafe」で声をかけられた時に連絡先を教えた男子と何度か会ったためというエピソードを披露したり(喪192(後編)「自嘲」 5) )、男性の自慰行為の対象6)にされることについては笑顔で「えー まぁいいけど」と発言するなど(喪210(前編)「お祭りさわぎ」)、本人は冗談のつもりでも、他者からすれば本当なのかそうでないのか判断しずらい性的絡みの話題(清田くん曰く「やべーこと」)に触れる場合がある。その結果、前者のケースではエピソードを聞いていた智子たちが引いてしまったらしく、一時的に無言になってしまった(喪192(後編)「自嘲」)。3年次の蛍輝祭「第一回ミス原幕コンテスト」では、下級生の黒木智貴に対して唐突にディープキスを行い、観客を唖然とさせてしまったこともある(喪232(後編))。
高校卒業後の進路は明らかにされていない。
10組所属で智子のクラスメイト。 清田良典・根元陽菜・岡田茜たちのリア充グループメンバーの一員で、彼らとはこの時から仲が良かった。テスト終了後、メンバーでカラオケに行った後に立ち寄ったワクドナルド(この時、智子も居合わせていた)では岡田さんたちとの会話中、原幕の女子生徒(彼らに存在がバレないようにするために変装していた智子)がいたことに気付いた清田くんに反応していた(喪4)。なお、智子は和田くんが当時のクラスメイトだったことはおろか、彼の存在自体を知らなかった(後述)。
蛍輝祭の出し物であるメイド喫茶「コスプレcafe」では、清田くんとともに女装した男の娘メイドで参加しており7)、岡田さんのスマートフォンには二人のツーショット画像が収められている(喪192(後編)「自嘲」)。この時の和田くんは女装していたにもかかわらず、お客の男子生徒から声をかけられるほどの人気があったようで、和田くんも普通に連絡先を教えていたというエピソードが3年次の清田くんと根元さんから明かされている(喪192(後編)「自嘲」)。
所属クラスは明らかにされていないが、清田くんに腰や尻が痛いという話(前述)をしていたことがある(喪192(後編)「自嘲」)。
3年生に進級し、所属する5組では智子・根元さん・岡田さん・岡さん・清田くん・鈴木くんと再びクラスメイトになった。
智子が根元さんと制服の着こなしについて会話している時に、 根元さんは制服とパーカーを組み合わせている男子生徒の例として、黒板の前で清田くんを少し見上げる形で向かい合って談笑している和田くん(この時に名字が判明した)を挙げているが、それに対して智子が「誰やねん……」と返していることから、彼の存在を知らなかったことがわかる(喪135)。
席替えで智子の前の席になった時は、右隣りの席になった清田くんの「ここ! 1-10のメンバーそろってね? 岡さんと和田さん8)と俺と黒木さんでしょ」という発言に対して笑顔で話を聞いており、元1年10組のメンバーであったことが判明した(喪144)。また、和田くんは智子と同様にジャンプの読者であるようで、後ろの席の智子に対して「黒木さんもジャンプ読んでんの?何好き?」とにこにこしながら気さくに話しかけており、智子もしどろもどろになりながら返事していた。なお、この時の作中描写から二人(一時は乱入してきた内笑美莉を交えた三人)で割と長い時間会話していたらしく、智子にとって和田くんは5分以上会話した初めての男性で、この日だけでここ5年間くらいの男性(弟は除く)との総会話時間を軽く超えたと後に振り返っている(喪144)。
また、雑誌を介した智子との絡みはその後も続き、智子がマ●ジンの「Hな袋とじ」を開けようとしたもののハサミを持っておらず、根元さんにハサミを持っていないか尋ねていた様子に気付くと、後ろを振り向き「僕 持ってるよ」と笑顔で伝えている(予期していなかったからか、この時の智子は焦り気味だった)。そして、智子が和田くんから借りることになったハサミで袋とじを開封する儀式を根元さん・岡田さんと一緒に眺めていた(喪156「こうかい」)。なお、マ●ジンは後に智子から借りて清田くんと読んでいたが、内笑美莉が突然現れたことに対して内心で驚いていた清田くんと対照的に何ら動じることなく、彼女の質問にも気軽に答えている(単行本16巻おまけ「喪156おまけ」)。
蛍輝祭の出し物を決めるホームルームの時間では清田くんから誘われる形で実行委員(他のメンバーは智子・ゆり・根元さん・岡田さん)に就任し、岡田さんと一緒に書記を務めていた(喪186(後編))。その後、清田・岡田班の映画『バカッコイイ日常。』に当初はスタッフ9)として参加していたが(喪207)、体調不良からの欠席者が続出したアクシデントにより人員が不足し撮影に支障をきたす事態に追い込まれてしまった時は、岡さんの代役キャストとして女装10)した上で出演することになった(喪210(前編)「お祭りさわぎ」)。
喪4 喪125 喪130(上) 喪135 喪144 喪147 喪150 喪155(扉絵) 喪156 喪157 16巻おまけ 喪163 喪165 17巻おまけ 喪184(後編) 喪185 喪186(後編) 喪192(後編) 喪197 喪206 喪207 喪210(中編) 23巻おまけ 喪213(前編) 喪217(中編) 喪220(前編)(扉絵) 喪220(中編) 喪222(前編) 喪222(中編) 喪222(後編) 喪231(言及のみ) 喪232(前編) 喪232(後編) 喪234(前編)(言及のみ) 喪234(中編) 喪234(後編)
単行本15巻の表紙 表に登場。教室のベランダで清田くん・鈴木くんと会話しているシーンが描かれている。
単行本18巻特装版小冊子の描き下ろし特別編「世界から男が消えたなら」に登場。特別編の世界では友人の清田くんや鈴木くんがサブタイトル通り急にいなくなってしまった中、なぜか和田くんだけは普通に登場しており11)、岡田さんと彼らの行方について会話していた。
単行本22巻の表紙 裏に登場。ペットボトルを手にしている鈴木くんの隣で、さわやかな笑顔を見せつつ『バカッコイイ日常。』に登場する紙の束を両手で抱えている。撮影合間のオフショットを連想させるようなシーン。
単行本23巻のカバー表(表紙)に登場。初表紙。岡さんの代役として、ライトパープルのウイッグとスカートを装着しており、ボールを手にしている。同じく黒髪男子の代役を務める鈴木くんと共に、目の前でスマートフォンを構えている二木さんからの指示を聞いている様子が描かれている。
本作品の連載10周年記念企画として行われたキャラクター人気コンテストではランキング入りはかなわなかったが、「特に熱く濃い(!?)一票を集めたキャラクター」(原文ママ)として、大隣凪・かよさん・智子母・清田くん・初芝くん・柿沼くんの6名と共に「その他」のカテゴリでピックアップされている(単行本20巻特装版小冊子)。
2年次の智子は教室で休み時間にジャンプ12)を読むことで周りにアピールして男子に話しかけてもらう作戦を実行するが、一向に成果は表れなかったばかりか結果的に「クラスメイトと会話せずにひとりで漫画ばかり読んでいる子」とアピールする形になり、その様子を見ていた荻野先生から注意されたことで作戦を断念している(喪40)。もし和田くんが2年次のクラスメイトだったら、智子の目論見は成功していたのかもしれない。
和田くんは喪144にて1年10組のメンバーとして確定したことから、喪125以前から登場していた可能性が高くなった。元々、ファンの間からは喪4のワクドナルドのシーンに登場する男子がそうではないかと噂されていたが、喪135の研究ノートの時点では確定要素が無かったため否定されていた。しかし、確定要素が出た以上、そう考えた方が自然である。なお、喪7にも似た髪型の人物は登場しているが、喪4とは制服の着方が違うため、別人であると考えられる。