喪39
モテないし自己紹介する
基本情報
収録巻 | 5巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll introduce myself. |
ページ数 | 13 |
初出 | 2013年4月4日 |
あらすじ
黒木智子が2年生に進級した初日のエピソード。
一年前…1年10組初日の自己紹介のシーンを回想していた智子は、笑いを取ろうとして「長い紙を読むと見せかけて一言だけ発する」というネタを仕込んできたが、1年担任やクラスメイトからスルーされてしまったことでスベってしまう大失敗をしてしまい、それをきっかけに自意識過剰になったことが高校生活のスタートダッシュに失敗したと分析し、2年生という新しい環境でやり直すことを決意する。そして2年4組の教室では…。
登場人物
名言
た… 確かネモ的な名前だった気が… 立場的に私のが名前覚えてないとまずい…(黒木智子)
よかった! 覚えててくれたー 私存在感薄いからさー(根元陽菜)
く く 黒木智子です… え…え… Fカップです(黒木智子)
補足
更新日の関係上、本話は現実での新入学・新学年シーズンと一致している(春休みのエピソードを描いた前話も同様)。
本話にて智子の2年次の所属クラスが4組で、担任が荻野先生であることが判明した。また、智子が「見知った奴が何人かいるな…」と思っていた通り、1年次のリア充グループから根元陽菜・岡田茜・清田良典の3名が引き続きクラスメイトとなった。そして3名のうち、1年次では唯一氏名不詳だった根元さんに関してはクラスの自己紹介という形でフルネームが判明・確定し、彼女のあだ名である「ネモ」(後述)も本話が初出である。
智子の1年次初日の回想シーンにて、彼女が行っていた自己紹介の内容や岡田さんが千葉西中学校出身でバスケットボール部に所属していたことが判明した。なお、本作品の登場人物の中で出身中学が明らかにされているのは岡田さんのみ。同じく、清田くんが自己紹介時に発していた「ちょりーす」(くだけた表現の挨拶)に対して智子は「あんなオリジナリティのない芸人の真似ごと」と揶揄していたが、現実で有名になったのは元タレントの木下優樹菜氏の口癖がきっかけだった。ちなみに彼女の(元)夫はお笑い芸人である。また、智子の自己紹介を根元さんが見ている様子(本話の後の伏線)もわかる。
智子が根元さんの名字を思い出そうとしていた時に想像していたのはロボットアニメ『機動戦士Ζガンダム』に登場するモビルスーツ「ネモ」の頭部である(ただし著作権管理に厳しいアニメ制作会社1)の作品であり、そのまま描くのはさすがにマズいからか目線が入っている)。このことがきっかけで、智子は心の中で根元さんを「ネモ」というあだ名で呼ぶようになった。なお、『Ζガンダム』ネタは本話以降のエピソード(喪53「見られてる」・72など)でも散見される。
上記と関連して、智子が根元さんの名字を思い出そうとしていた時に「た… 確かネモ的な前だった気が…」と思っていたことから1年次の時点で根元さんの名字を認識していたことが窺えるものの、前述通り1年次では彼女の氏名は明らかにされていなかったが、この件については後に根元さんが智子に自己紹介を行うシーン(特別編82) )が描かれたことで補完された。
研究ノート
根元さんの発言について
根元さんが智子に発言した「よかった! 覚えててくれたー」というセリフは、1年次にクラスメイトだった表向きの意味と共に何らかの意味があったことが窺える(後に判明するが、喪110・117・122においてもそのことを匂わすような発言や行動を取っている)。また、自身で「私存在感薄いからさー」とも発言しているが、この後は特に存在感が薄いキャラクターとしては描かれておらず、本話での存在感云々は智子の忘れっぷりへのフォローまたは皮肉だと考えられる。