ユーザ用ツール

サイト用ツール


喪72

喪72

モテないし京都に着く

基本情報

収録巻 8巻
英題 I'm not popular, so I'll arrive in Kyoto.
ページ数 11
初出 2015年2月5日

あらすじ

前話に引き続き修学旅行1日目、黒木智子たちがJR京都駅に到着してからの出来事を描いたエピソード。

旅行先でもぼっちだった智子は、観光バスで向かった奈良公園では鹿にシカトされてしまい、次に向かった東大寺大仏殿では「奈良の大仏」や「柱くぐり」(後述)をやっていた根元陽菜を見ながら色々と想像して過ごしていた。そして法隆寺をめぐり、また観光バスで京都へ戻ってきた智子たちはホテルに到着した。4班の部屋「蝙蝠の間」では内笑美莉田村ゆり、そして班決めの時に不在だった吉田茉咲が姿をみせたことでメンバー全員が集結したが、智子はここからが本当の地獄だと感じていた…。

登場人物

名言

京都タワーだって なんか駅も京都感ないね(女子生徒)

さて…これからがほんとうの修学旅行【じごく】だ(黒木智子)

だいたい私がこんなに気を使ってるんだからあいつらも気遣えよ そんなんだからお前らぼっちなんだよ!!(同上)

補足

「旅のしおり」に記載された京都駅到着以降のルートは以下の通り。

京都駅→(バス移動)→奈良→昼食→奈良公園・東大寺→法隆寺※→ホテル

※法隆寺は五重塔が描かれているが、現地での出来事は省略されている。

東大寺大仏殿にて奈良の大仏を見た智子が連想していた「ガ●ツで主人公にぶっ殺された大仏だな…」は、実写映画版『GANTZ』に登場する「大仏星人」(主人公たちの敵)が元ネタだと思われる。なお、大仏星人が登場する場所は奈良県ではなく東京都の上野である。

東大寺で男子生徒・根元陽菜・智子が柱の穴をくぐっていたのは「柱くぐり」と呼ばれているもので、大仏殿の柱に開けられている穴(大仏の鼻の穴と同じサイズ)をくぐることで無病息災・心願成就のご利益があると言われている(こちらも参照)。

智子たちが3日目朝(喪79)まで滞在することになるホテルは、なぜか部屋名が「蝙蝠の間」「雌猫の間」(喪77)といったひとクセあるものばかりになっている。

班決めのエピソード(喪69)にて不在だったために、名字のみ明らかにされていた吉田茉咲が本話で初登場した。なお、智子の彼女を見た時の初印象は「……こいつ 誰だよ」だった。

智子が4班メンバーに気を遣ってテレビを付けた時に「MX千葉テレ1)やってないんだねー」と独立局に触れるシーンがあるが、京都にもKBS京都という独立局が存在している。その後、同じくメンバーを気遣うために外を見ながら言っていた「大きな星が点いたり消えたりしてる 彗星かな?」というセリフは、ロボットアニメ『機動戦士Ζガンダム』テレビ版最終回にて主人公のカミーユ・ビダンが精神崩壊した際に発したセリフ「あっ、大きな星が点いたり消えたりしている。アハハ、大きい…彗星かな?(後略)」が元ネタだと思われる。

智子以外の生徒が私服の館内着を用意していたのは「旅のしおり」の服装(館内着)規定で「校内指定のジャージなど動きやすいもの。」と記載されていたからだと思われる。

研究ノート

本話に登場した施設について

冒頭1コマ目に描かれているのは、1997年に完成し4代目駅舎となる京都駅ビルの「烏丸【からすま】中央口」で、関西圏の在来線を管轄しているJR西日本(ブルー)が管理している。2コマ目に描かれているのは女子生徒が口にしていた京都タワーで、前述した烏丸中央口の正面に位置している。1964年に竣工しタワー部とビルを合わせた高さは131メートル。作中でも再現された上層部の楕円形は有料の展望室になっており、クリスマスの時期(12月24・25日)にはタワー部が緑と赤にライトアップされる。なお、現在の管理者は京阪グループの京阪ホテルズ&リゾーツだが、京都に本社があるニデックが命名権を所得したため2024年4月から5年間は「ニデック京都タワー」という名称になっている。

外部リンク

1)
表記ゆれの可能性もあるが、同局では「千葉」の箇所もカタカナで記載された「チバテレ」と呼称している
喪72.txt · 最終更新: by syumote