私モテ掲示板 私モテ レビューサイトリンク 蠱惑の壺DX (海外反応) もこっちを見守る会 (更新休止中) 滅びゆくじじい ネット最大級の個人アニメ感想ブログ ざつあじ まろあくあぶろぐ 各サイトさんはご自分のペースで執筆されています、まったりと更新を待ちましょう。
今日はアプリで喪196 モテないし映画作りは進まないが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「これでほんとに映画作りが始まるのかな?」です。 遅々として進まぬ映画制作に疑問を呈する感想が目立ち始めたこの昨今、ここで現状もこっちの映画作りの何が問題なのか私なりの見解を語ってみたいと思います。 谷川先生がネタ作りに苦労してるとかそういうメタ的な話ではなく、仮に自分がこの映画作りに参加していたら何を感じるだろうかという視点のお話をします。 まず最大の問題はもこっちに責任と負担が集中しすぎていて他のクラスメートがほとんど機能してない点ですね。 今回ようやくネモがもこっちの脚本づくりの参考となる資料を持ってきてみんなでアイデアを出しあっていましたが、こんなのは本来プレゼンが通ったその日のうちにクラス全員の意見を聞いたり、最低でも文化祭実行委員で話し合っておくべき事だと思います。 もこっちが脚本の担当だからと言って、クラスのみんなから意見や要望を聞いてはいけないなんて事はないし、脚本づくりに行き詰っているならなおさら他のみんなにアイデアを出してもらうのが普通でしょう。 もちろんクラスメートの中にはやる気のある生徒もいればない生徒もいるので、全員が全員同じ熱量で参加しろだなんて無茶な事は言いませんが、現状もこっちをはじめとして映画作りに前のめりになってるキャラが一人もいないのは酷いというか不思議に思います。 おそらくもこっちは自分が好きなアニメである「涼宮ハルヒの憂鬱」での映画作りをイメージしてるんだろうと思いますけど、もこっちはハルヒのように自分の我を通す形でリーダーシップを発揮するタイプではないし、自分の作るものは絶対に面白くなるはずだという自信家でもない。 もこっちにはもこっちの映画作りのやり方がきっとあるはずで、それは1年生の時には不可能だった友達やクラスメートの力を借りて作るものであって欲しいというのが私の願望です。SOS団のように仲間内だけで作る映画制作はして欲しくない。 ただ実を言うとプレゼンの時点で最大の懸念だった南さんの問題は解決してるんですよね。前にも言いましたが、二木さんがカメラ担当になれば南さんがカメラアシスタント的な役割をするのは自然な流れだし、本人が希望すればちょい役で出演しても良いと思います。 あとは文化祭実行委員である清田くんや和田くんを中心に、これまで端役で登場していた3年5組のキャラ達に少しづつ役割が与えられて映画作りを進めれば、映画の内容がどうであれ谷川先生なら物語としていくらでも面白くできるだろうし、むしろそういう流れこそがワタモテの本道だと私は思います。 一時期ワタモテを「青春群像劇」と表現する人が結構いて、私は大げさだなあと思ったものですが、この言葉を借りるなら今のワタモテは「青春」の部分だけがクローズアップされて、「群像」の部分がぼやけてしまっているのかも知れません。 これまたワタモテの感想でよく見る言葉に「成長」というのがありますが、他人を信頼し頼る事ができるようになるのも大事な成長の一つだと思います。 とまあ、あれこれと好き勝手に書きましたが、結局のところ私は映画制作から文化祭までの一連の物語が面白いものになる事を疑っていません。 何話か面白くない回があったとしても、その次に私の想像を超える面白い回が来るという事をこれまで何度も体験して谷川先生を信頼しているからです。
今日はアプリで喪195 モテないし個性が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「期待してたのとは違うけど、まあこれはこれで」です。 前回のエピソードを読んでサチとこみちゃんの遭遇からのこみちゃん無双を期待していた私としては、最初のコマでこみちゃんが登場して「お、これは」と思ったものの、すぐ期待していた話とは違うとわかって少しがっかりしました。 掲示板では「一週間更新を延期してこれか」という意見が多く、私もまあその気持ちが分かりますが、今回の話はタイトルどおりの各キャラの個性ではなく、もこっちの観察眼に注目するとそこまで悪くないと思います。 たとえば教室でスポーツ新聞を読むこみちゃん。確かに女子がスポーツ新聞を読んでるのを見たら珍しいなと思いますが、これがもこっちのモノローグを通して見ると、すごく特殊な行動をしている様に思えてきます。 「演出だろうが本物だろうが教室でスポーツ紙を読んでる女子は新しいし絶妙だ!!」 理屈はよく分からないけど言われてみればそうだなと思ってしまう謎の説得力。 その後の吉田さん、二木さん、初芝くんなども、確かに少し変わった事をしているけど冷静に考えるとそこまで変な事はしていない。特に読者はそれぞれの行動に至る事情を知ってるはずなのに、もこっちというフィルターを通すとすごくおかしな事をしているように見えてきます。 風夏は例外です。風夏もそうですが、あの状況で普通に風夏と応対してる加藤さんも少し変わってる人に見えます。加藤さんの場合はもこっちのツッコミがないから逆に読者として気になってしまうのかも知れません。 こみちゃんが本を読んでるだけで「ロッテの変態のくせに」とまで言う段になると完全にイチャモンとしか思えませんが、そんな風に周囲を観察しているもこっち自身もかなり変わっているという事に本人が気づいてないんですね。 例えばですけど、今回のもこっちの役割を誰でもいいので他のキャラに置き換えて想像してみると、ほとんどの場合お話が転がらない事に気づくはずです。特にゆりちゃんはほんとどうにもならない。 ここ数年掲示板でよく見かける意見に「個性的な友達が増えてもこっちがツッコミに回るしかなくなってしまった」というのがありますが、私はツッコミの切り口さえマンネリにならなければ、無理にボケ役に回る必要はないと考えます。 上でも言った通り、一部の例外を除いてワタモテのキャラは実はそこまで異常な行動は取る事はほとんどなくて、むしろ日常の延長線上にある何気ない行動にもこっちが個性的な切り口でツッコミを入れる事で面白くなってるケースがかなり多いです。 それでいてごく稀に、その一部の例外たちがハチャメチャやるから面白いのであって、常にそればかりになってしまったら絶対につまらくなるだろうなと思います。 これらを踏まえた上で、今回の話は特にギャグがキレてたとか、もこっちのツッコミがいつもより冴えてたって訳ではないんですが、まあこれはこれで悪くはない、というのが正直な感想です。
今日はアプリで喪194 モテないしそんな日はないが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「今回の話は今後の前フリかな」です。 6ページという短さもあって、面白い部分もいくつかあったけど、もうちょっと何か欲しかったなというのが正直な所ですかね。 今後の前フリというのは智貴とサチの件ですね。喪192でこの二人が初絡みした時にも言われてましたが、今回の話を読んでサチとこみちゃんの対決への期待値が私を含めた一部の読者の間で高まってきています。 また今回吉田さんが登場した事で、これが三つ巴の戦いに発展するかも知れないというのは完全に予想外でした。これもどうなってしまうのか今から楽しみですね。 こうなると朱里ちゃんはどうなる? という意見も出ていて、まあ当然の疑問ではありますが、私個人としては朱里ちゃんと紗弥加まで絡んでくるとさすがに収拾がつかなくなる気がするので、しばらくは遠慮してもらって最後においしい所を持っていってくれると良いななんて考えています。 で今回面白いと思ったのは冒頭の画像でも選んだ南さんの「今日は悪口言っていい日!!?」です。 前にも言いましたが、私はネズミー編以降の南さんの精神がどんどん幼児化していった事に不満を持っていました。それがここ最近の南さん編でようやく普通の高校生レベルに戻ってきたなと思っていたらこれですよ。 サチの「私じゃん」の時と同じく「落差」が生んだ面白さですね。見た瞬間思わず吹き出して笑ってしまい、正直「やられた」と思いました。 あとは細かいところでお弁当のおかず交換で、豆を玉子焼きやウインナーと交換しようとする南さんは面白さと可愛さを兼ね備えていて良かったですね。 それでも私はやっぱり南さんをあまり幼児化させて欲しくないなと思いますが、面白ければ別に気にならないし、面白くなければどうでもいい事まで気になってしまうものなのかなと思います。 気になると言えばたぶん多くの読者が気になっている「文化祭と映画を進めないのかよ」という事についてですが、今はイッコ先生も南さんやサチを動かす方が話を作りやすいのかなと思います。私自身も含めてファンも新鮮な気持ちで読めますしね。 私はつい最近まで少しづつでも良いから映画製作の話を進めて欲しいと思ってましたが、面白い話が続く限りはしばらく先延ばしにしてもらっても良いかなという風に気持ちが変わってきました。 また次の更新まで3週間の空きですが、夏の暑さにやられないよう気を付けて過ごしましょう。
今日はアプリで喪193 モテないしラーメンでも食っていくが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「男子高校生が学校帰りにラーメンを食べるのって言うほどあるあるか?」です。 高校生活が終わりを迎えようとしている今、もこっちがやり残した数々の憧れを実現しようとする流れ自体は良いと思います。ただ学校帰りにみんなでラーメンを食べに行くというシチュエーションが、漫画の中のお話としても実体験としても私は正直あまりピンとは来ませんでした。 例えば運動部の部員が休日の練習の後にみんなでラーメンを食べに行くというなら容易にイメージが沸きます。それこそ漫画の中でよく見た光景です。 でも帰宅部の生徒が平日の放課後に思いつきでラーメン屋に行くとなると「そんなバカな」と思ってしまいます。 帰宅部の男子高生が放課後に食べるのは、1年の時の清田くん達のようにマクドナルドなどのファストフードか、コンビニのホットスナックやカップラーメン、あるいは駅のロータリーにあるカウンターだけの小さな店で売ってるたこ焼きやソフトクリームと私の中では相場が決まっています。 なぜなら彼らの目的は友達とおしゃべりをする事であって、食べ物はその間の小腹を満たしてくれれば良いからです。 私の思い出に残っているものでは、マクドナルドの2階席で大富豪などのトランプをして、勝負がつくごとに負けた人が勝った人に一番安いハンバーガーをおごるというのをやっていました。当時の価格で1個100円、平均して2~300円の出費で2~3個のハンバーガーを食べながらおしゃべりしつつ時間も潰せると言う割と良くできたシステムでした。 もちろん絶対にラーメン屋にはいかないとまでは言いません。例えばみんなが知ってる評判のお店とか、近所に新しくできたラーメン屋とか、そのお店に行くこと自体が話題となるケースならみんなで話し合って行くこともあるでしょう。 それこそ今回のようにみんなで予定を立てて二郎系のラーメンを食べに行くというのは普通にあってもおかしくない流れだと思いますが、もこっちは「こういうのじゃないんだよな」という反応をしています。 今回の話をシンプルに「みんなでラーメンを食べに行く話」として見れば、満腹感に黙って耐えるゆりちゃんとか面白いと思える部分もあったんですけど、残念ながら私自身ともこっちとのイメージのギャップが気になって上手く気持ちを乗せて読む事ができませんでした。 他に面白かった点をあげると、掲示板にいるワタモテファンはおじさんが多いからか、「吐く」と言えばでお酒の席での体験がたくさん書き込まれていたのがおかしかったですね。 まあでも、以前にも言いましたが毎回神回という訳にはいかないし、今回は自分には合わないなという回があるのは当然です。むしろそういう時にこそ率直な感想を書く事を目的としてここでのレビューを再開したはずなのに、最近普通に面白い回が続いてちょっと予定と違ったなと思っていたので逆に良かったです。
今日はアプリで喪192 モテないし文化祭までの毎日(後編)が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「ギャグがキレてるな」です。 前編も面白かったですが後編に入って調子が上がってきたのか、キレ味が増してる感じでしたね。 それでは私が今回特に面白いと思った所、気になった所をピックアップして語っていきたいと思います。 まずは1ページ目、もこっちが眠気覚ましに飲むコーヒーについて語った後の1コマ。 ゆりちゃん「要するに自分がブラック飲んでるアピール?」 もこっち「は!? 違うけど!!」 うっちー「うざい」 もこっち「うざっ!? キモいじゃねーのか!?」 ゆりちゃんの返しは1年の時のもこっちが清田くん達あたりの会話を盗み聞きして脳内で考えてそうな発想ですね。思わぬ返しをされて顔を真っ赤にして怒るもこっちがかわいいです。 うっちーの「うざい」も絶妙ですね。ここは「キモい」でもそれなりに面白くなったと思いますけど、ここをあえて「うざい」とする所にイッコ先生のワードセンスの非凡さを感じます。 次にお化け屋敷のお化けに気を使うというもこっちの話。 ここはもこっちらしい自意識を久しぶりに感じるエピソードですね。お化け屋敷でなくとも接客のアルバイトをした事がある人ならわかると思いますが、次から次へとやってくるお客さんの反応をいちいち気に病んでたら仕事になりませんよね。 私がファミレスでアルバイトをしていた時の例を挙げると、鍛えた肉体と日焼けした顔にテンガロンハットをかぶり、カウボーイみたいな服装をして演技の練習で使うという模造刀(刃のついてない日本刀)を持ってお店に来る、バイト仲間から「テリー」というあだ名をつけられた役者志望のイケメン常連客がいましたが、極端な話これくらいキャラが立ってないと店員の記憶には残らないのでもこっちの心配は完全に杞憂だと思います。 ただ清田くんあたりのサービス精神旺盛な男子は過剰に驚いて場を盛り上げたりするんだろうなーとは思います。雌猫組の場合は本当にお化け屋敷がダメな子がいたりすると、その子に合わせてみんなで怖がったりするんでしょうね。 その後の清田くんと和田くんの女装と風夏のちんちんパイプラインも面白かったですが、他が面白すぎたので今回は割愛。 で今回のクライマックスはなんと言っても智貴とサチの邂逅でしょう。 組み合わせの妙というか、ギャグ漫画として「やべー奴」ばかりになったワタモテ世界で数少ない常識人である智貴と、他人の悪口を楽しむ性格を除けばこれまた常識人枠のサチとの絡みがこれほどまでに面白くなるとは誰が予想したでしょうか。 お互い自分をまともだと思っていて、そしてお互いが相手をどういう人間なのか測りかねて慎重に言葉を選んで会話してる所が本当に見ていておかしいです。じわじわ来る面白さというか、掲示板でも何人か指摘していましたが私も「男子高校生の日常」を思い出しました。 中でも特に笑ったのが冒頭の画像にも選んだサチのモノローグからの「私じゃん」のシーンですね。 前々回までの南さん編では尖ったナイフみたいに他人を拒絶する雰囲気があったサチのあまりにも素朴な自虐ノリツッコミ。これだけでもだいぶ面白いですけど、さらに南さん編では南さんのモノローグがドラマを演出する上で効果的に使われていたという前フリがありますからね。 南さん編でのドラマと、オムニバス回におけるサチとの落差が生んだ奇跡の1シーンと言っても良いでしょう。「緊張と緩和」は笑いを生みだす基本概念らしいですからね。 その後のサチの「案外ぼっちたいしたことないじゃん」「いつもと景色違うだけじゃん」というオチも綺麗で良いですけど、イッコ先生のセンスが光るのはその前の「私じゃん」のシーンかなと私は思います。 それにしても今回のオムニバスは前編10ページ・後編15ページという結構な長編になりますけど、笑いの打率高いですよね。某ブログさんとか「オムニバス回にはずれなし」という意見はよく見かけますけど、今回は特にギャグがキレてたなと思いました。 ところでワタモテ連載10周年企画の概要がようやく発表されましたね。 https://www.ganganonline.com/special/watamote_10th/ この中で目玉となるのは人気キャラクターアンケートになると思いますが、私は前回のアンケートみたいに「見守り」に徹するか自分も投票するかまだ決めていません。まあ今回は参加した方がみなさんと一緒に楽しめそうな予感はしますけど。
今日はアプリで喪192 モテないし文化祭までの毎日(前編)が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「やっぱりオムニバスか」です。 まあ南さんとサチのエピソードがだいぶドラマしてましたからね、ここらでバランスを取るためにオムニバス回が来る事は訓練されたワタモテファンなら容易に予想できたと思います。 まずは扉絵、階段下にいるのは 野球部のマネージャー と元野球部員の3年生ですかね? 部活をやめて坊主にする必要がなくなったので「髪のびたねー」ということなんだと思います。 「喪166 モテないしまた応援に行く」で原幕野球部は強豪長志野高校に3-0で敗れて、マネージャーも顔を手で抑えて泣いていましたが、季節も秋になりみんな元気に新しいスタートを切っている感じがして良いですね。 私的にワタモテがよくある他の日常系漫画と一線を画しているのはこういう何気ない背景の描写にあると思っていて、主人公であるもこっちとほとんど関わりのないキャラの日常を描くことによって、世界に奥行きが出るというか、漫画で描かれてない部分でもキャラが生きて生活をしている感じがして想像がはかどります。 まあ扉絵を見て一瞬で野球部のマネージャーだと気づくファンは多くはないと思いますが、そこはツイッターでも掲示板でも誰かが気づいて書き込むので、それを見て「なるほどー、よくわかったなー」と思ったりするのもまた面白いわけです。 でひさびさのもこっち・ゆりちゃん・吉田さんの3人組。もこっちの中身がおじさんだというのはよく言われている事ですが、酒にタバコにAV鑑賞とか、発想が完全に昭和の男子高校生で笑いました。あとやたらとデカすぎる大二郎のペットボトルw おそらくもこっちの抱く青春のイメージに友達と一緒に悪いことをするってのがあるんでしょう。原幕を卒業したら吉田さん達と車で卒業旅行に行くフラグが立っているので、そこでなんらかの形でちょっと悪いことができると良いですね。 次は雫ちゃんとのお昼ごはん。ぶっちゃけ私は初見では気づきませんでしたが、雫ちゃんと電話をしていたのは ・原幕の生徒ではない ・おそらくもこっちを知っている ・雫ちゃんに敬語を使っている 以上の理由からきーちゃんの可能性が高いようですね。 まあこれくらいでは私も「なるほどー」とは思いませんが、アプリのコメント欄で「きーちゃんのお願いは通話を切らずにもこっちとの会話を聞かせて欲しいというもの」という書き込みがあって、まさに「なるほどー、その発想はなかった」とすごく嬉しい気持ちになりました。 これらの予想が当たっているとすると、きーちゃんは原幕でのもこっちの様子を雫ちゃんから色々と聞き出している事も容易に想像できて、相変わらずサイコなきーちゃんが文化祭に襲来するかも知れないと思うと、きーちゃん好きな私としては文化祭の楽しみが増えました。 あと後輩である雫ちゃんを当たり前のように気遣えているもこっち。1年生の時にぼっちだった事や、今江先輩に助けられた事を何気なく話して、「やることがなかったら自分の映画を手伝わないか」と誘った後で「せっかくだから自分のクラスに案を出してみれば」という完璧な先輩ムーブ。 私の個人的な意見ではここだけ見ると今江先輩超えてね? というくらいに完璧ですね。1年の時のもこっちと今の雫ちゃんが大分違うというのもありますが、もこっちは雫ちゃんの自発的な行動を促すことに成功してますからね。 その結果でた案がさすがもこっちというくらいバカみたいな内容なんですが、これもまた文化祭でどのように描かれるのか楽しみですね。 今回は前後編の前編ということで、後編では二木さんがつかまりますかね? まあ急ぐ必要もないし今回みたいにサイドキャラのエピソードも読みたいんですが、肝心の映画製作についても少しづつでも良いから進めてもらいたい所です。 少しづつでも良いからと言えば、連載10周年企画についてもまったく情報が出てきませんがこちらも気になりますね。 なんにしろこちらで気を揉んでもしょうがないので、気長に待ちたいと思います。
今日はアプリで喪191 モテないし繰り返すが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「ちゃんとドラマしてる」です。 前回のラストで南さんとサチの和解は確定していたようなものですが、それがどの様に描かれるのかという意味では正直なところ私はそこまで期待していませんでした。有り体に言うなら南さんとサチのドラマは前回までで終わったものと思っていたのです。 ですがいざ今回の話を読んでみると、前フリから南さんとサチの対決、そしてその後のオチまで12ページながら綺麗にまとまっていて、谷川ニコ先生の実力を過少評価していた事を素直に反省した次第です。 まず冒頭、南さんはサチと話をしようと休み時間に3-4の教室を訪ねますが、サチはおらずノリマキとも険悪なためうっちーから話かけられるまでただ廊下から教室の様子を伺うことしかできません。 この時のうっちーの行動も注目ポイントですが、南さんにとってサチノリマキ以外に困った時に頼れる相手が3-4にはいない、あるいはそれほど親しくない相手に頼る事ができないというのは面白いと思いましたね。 わかりやすく対比するなら、うっちーにしてみればそれが例えどうでも良いと思っている相手でも困っている人がいたら助けるのが当たり前の事なのでしょう。同時にうっちー自身が困っている時にはあまり親しくない相手に頼る事もなんでもない事なんだろうなと私は思います。 言葉にすれば簡単な事の様に思えますが、これを当たり前の様にするのがうっちーで、このうっちーの人柄が雌猫のグループを形成する上で重要な要素になっているんでしょうね。 当初ぼっちのもこっちを見下していたという点ではうっちーも南さんも同じだったはずですが、こうして比べてみると結構違うとわかって来るのはとても面白いと思います。 で今回のクライマックスである南さんとサチの対決、 「今 私のが上じゃん 優しくしてやらないと」 例え本当にそう思っていたとしても実際に口に出す人間がいるのか? と少々カルチャーショックを受けましたが、考えてみればこれは南さんとサチだからこそ成立する会話なんですね。 たとえば世間一般では非常識あるいは差別的とされる言葉もごく親しい仲間内では逆に親愛の証として使われる例はたくさんあるわけで、喧嘩中ではあっても南さんとサチの間にある種の信頼関係があるからこそできる会話なんだと思います。 「…あの娘(二木さん)とか絶対連れてこないでね」「うん」 「あとオタクとも絶対つるまないよ」「わかったよ」 ここすごく良いですね。 南さん編が始まった当初の感想で私は「高校生ともなれば人間関係は否応なく拡がっていかざるを得ない」と言いました。でも一般的に高校から大学~就職にかけて拡がった人間関係も、本人や仲間の結婚や出産を経て次第に限定的になっていく事を思えば、人間関係も拡ければ良いというわけでもないんですよね。 南さんは二木さんと交友する事で視野が拡がり自身の抱えていた問題を解決する事ができました。 一方でサチは南さんが交友を拡げる事を拒絶した結果一時的に不仲になりましたが、自分と南さんは違う事を認めて、同時にそれを南さんにも認めてもらう事で仲直りする事ができました。 「成長」と同じく他のファンの方の感想でよく見かける言葉に「依存」というのがありますが、この時サチは依存から脱却して自己を確立するきっかけをつかんだのかなと思います。 でラスト、遅々として進まぬ映画製作に苛立ちを見せるネモ、 掲示板ではたまに指摘されてる事ですが、いつのまにかもこっちが主体となって映画製作をする事になっているのは漫画だから良いとしましょう。 でも細々とした事に至るまでもこっちがイニシアチブを取って物事を進めなければならなくなってるのは、作劇の都合とはいえ正直どうかと思います。いくらなんでもみんな受動的すぎるだろうと。 まあこれは難しい問題で、もこっちがリーダーシップを取るのが苦手だからと言って周囲が有能すぎても物語としてはつまらなくなるジレンマに陥ってるのかなと思いますね。 そんな困ってるもこっち達に二木さんの居場所を教えて助けたのが南さんです。冒頭のうっちーみたいに当たり前の様にという感じではありませんが、これで一本のドラマが綺麗にまとまっています。冒頭で南さんがうっちーに助けてもらうのと最後にもこっち達を南さんが助けるのは1セットになってるんですね。 次回はさすがにもこっち中心の話に戻りますかね? まあ映画作りの物語がどうなっていくのか現段階ではほとんど予想がつきませんが、谷川先生の事ですから読者には思いもよらないドラマをみせてくれる事を期待しましょう。
今日はアプリで喪190 モテないし仲良し?が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「南さんとサチの仲直りが思ったより早そう」です。 前回の感想で文化祭が終わるころには仲直りするんじゃないかと私は言っていましたが、今回の話を読んだ限りでは文化祭が始まる前にも和解しそうな雰囲気ですね。 これは意外というより「まあそうだよね」と言った感じで、二木さんという友達ができて心に余裕が生まれた南さんがサチに怒る理由はないというか、そもそもなんでサチがああいう行動に出たのかも分かってない様子です。 となると次はサチが南さんのアプローチを受け入れるかどうかという話になりますが、例えもうひと悶着あるにせよ、お互い一緒にいる時間は楽しかったという認識なので喧嘩している方が不自然な状態だと私は思います。 で今回も一番良いと思ったのは南さんのモノローグからの一連の流れですかね。 「こいつ他人に興味ないだけじゃない?」「だから他人にどう思われてもどう言われても平気なだけじゃない?」 とても南さんらしいというか、もしかしたら読者にも一部同じように思っていた人もいるんじゃないかなと思いますが、この後の二木さんの発言でこれが誤解だと分かります。 「昨日のあの4人で何かあった?」 他人に興味ないどころか、新しく仲良くなった南さんとその友人を気遣う事のできる普通の子だったわけです。喪145で三家さんの料理を食べて苦しそうにしている南さんを心配そうに見ていた事もありましたね。 ただまあそれでも、思った事をあまりオブラートに包まずに言う少し不器用な所があるので、二木さんはそこが見ていてかわいいわけですが、少し変わり者ではあるけど南さんと比べてメンタルが強いとかそういう感じはしないですね。 少し前のもこっちがそうだったように今回の南さん編でもよく「成長」という言葉で感想が語られる事が多いんですが、個人的には今「成長」という言葉が一番ふさわしいのは二木さんじゃないかなと思います。 不器用ではあるけど偏見を持たないのが強みなのか、オタク男子達とも付き合い、杏奈麗奈達ヤンキースとも仲良くし、南さんとの会話でも真剣さが伝わるというか、常に新しい価値観だったり楽しさを吸収している感じがあるんですよね。 高校生にしては精神的に少し幼い印象を受けたかつてのもこっちや南さんに対し、二木さんの場合は不器用なりのコミュニケーションを模索しているというか、子供が大人になるのとはまた違う意味での成長を感じます。 話は少しそれますが、声優とはいえ役者の道を志してるネモは二木さんを見習った方が良いような気がしますね。私は演技についてはわかりませんけど、高校が舞台のアニメは多いですしリアルな高校生の生態を学ぶ機会は今しかないですからね。まあ高校生でその価値に気づく人はそれこそ高校生らしくないとは思いますが。 南さん側のストーリーがもこっちの映画撮影にどう絡んでくるかはおおよそ分かってきましたね。Youtuberとしての撮影ノウハウを持つ二木さんに相談を持ち掛ければ、二木さんは興味を持って協力してくれるでしょう。南さんはカメラアシスタント的な役割で二木さんのサポートをすれば良いわけです。 サチのクラスである3年4組はおそらく雌猫組が中心となって出し物を進めていると思いますけど、サチとノリマキとの和解は文化祭に間に合いますかね? そこまでは描かれないかな? 雌猫組といえば最後の文化祭はみんな揃って良い思い出を作れると良いですね。 そういえばワタモテの連載もそろそろ10年になるんですね。私の感覚だとアニメの初回放送の時に4chanでアホみたいにスレが乱立してお祭り騒ぎになっていたのがつい最近の事のように思えますが、当時はその後何年も同じ漫画を読み続ける事になるとは思っていませんでした。 どうして同じ漫画を10年も読み続けているかといえば単純な話で、ワタモテという作品が持つ面白さと、いろんな人の感想を読んだり自分の感想を語ったりするのが楽しいからです。 これが楽しいと思える間はもこっちを見守る会を続けていくつもりなので、みなさんも見守る会をを見守ってもらえると嬉しいです。
今日はアプリで喪189 モテないしどこかで終わるが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「やっぱり谷川先生は奇才だな」です。 奇才というのは世にも稀なる才能の持ち主という意味ですが、今回の話の落ちで上の画像にある南さんのモノローグを描ける漫画家はなかなかいないと思います。 ワタモテを読んでる読者には昔から大きく分けて2種類のタイプがあって、1つはもこっちや南さんに共感しつつキャラの立ち位置を意識しながら読むタイプと、私の様に俯瞰的に「結局みんな同じ高校生」という前提の元に読むタイプがいます。まあ後者は少数派だと思いますけど。 南さんは誰と話す時でも相手が自分より上か下を意識していて、より前者のタイプの読者と親和性が高いというか、共感を得やすかったり逆に反発されやすい面白いキャラクターですが、その南さんをしてこのモノローグですよ。 なんでしょうね。例え他人の悪口を言う合うようなものだとしても南さんの高校生活は唯一無二の自分のものしかない訳で、それを大切に思うプライドの様なものが南さんにもあったんだという当たり前の事への驚き。 このモノローグを読んだ時はしびれましたね。おそらく南さんはみんなが言いたい事を言い合った結果として自分のグループが決裂した中で、他人に思いやりを見せられるゆうちゃんに劣等感を感じているんですよね。 自分がゆうちゃんの様だったら、サチノリマキのいずれかがゆうちゃんの様だったらこんな風にはなってないのが分かるからこそ「(ゆうちゃんには)多分わからないだろうね」になる訳ですよ。別の言い方をすると南さんは無意識的にサチノリマキを庇っているんです。 でもってこれはネモと岡田さんの時にも思ったんですが「ひょっとしてこの娘らは喧嘩するのが初めてなのかな?」という疑問が沸いてきます。 私の理解だと高校生の多感な時期には仲が良いほどつまらない事で喧嘩して、時間が経てばいつの間にか仲直りするのが普通だと思ってたんですが、よりにもよって高校3年の文化祭の直前に喧嘩しなくてもいいのにと思ってしまいます。 面白い比較として、例えば加藤さんってワタモテでも珍しいくらい感情が顔や態度に表れるキャラですよね。こういう子が周囲と上手くやっているのはあまり仲良くない子だと外見に威圧されてる場合もあるでしょうが、美保ちゃんや夏帆ちゃんの様に仲良くなるまでには小さな衝突が何度もあったんだろうなと想像ができます。 その上で加藤さんの性格が変わっていないのは、美保ちゃんや夏帆ちゃんが加藤さんのそういう性格を理解した上で付き合ってるからで、そういう所にも加藤さんの妹気質というか実は周囲に甘えるタイプという事が表れていますね。 別のキャラで言うなら鈴木くんと清田くんの関係もおそらくこれに近いんじゃないかなと思っていますが、何が言いたいのかというと、人付き合いが上手いタイプの人は喧嘩をしないのではなく喧嘩の仕方が上手いんですよね。少なくとも今回の南さんたちの様に人前で喧嘩をする事はまず無いと思います。 メタ的な事を言ってしまうとそれじゃあドラマにはならないので青春作品だと周囲を巻き込んでアホみたいな大喧嘩をする事も多いですけど、現実的にはまあ無いですよね。 今回の話を読んだ人には南さんとサチノリマキ達のお話はこれでおしまいで、彼女たちが仲直りする事はないと思っている人が多かったんですが、私は文化祭が終わるくらいには仲直りするんじゃないかなと思います。 今は慣れない感情を爆発させた気まずさで仲直りなんて考えられないと思いますけど、時間が経って冷静になれば喧嘩する理由なんてほとんどない事に気づくはずです。仲良くするより喧嘩する方がエネルギーを使いますしね。 いずれにせよこの4人がしばらく距離を取って自分たちの関係について考えるためにも今回の「儀式」が必要だったんだろうなとは思います。 まあ次回の更新でこの続きが描かれるかはわかりませんが、私としてはこれで終わりにはして欲しくないですね。 それにしても谷川先生がツイッターでおっしゃってた「色々はその内発表できる」の色々って何なのか気になりますね。1つはシロイハルの電子単行本だと思いますが、その他がなんなのか更新と共に楽しみに待ちたいと思います。
今日はアプリで特別編12(仮)が公開されました。 今回のエピソードというか、冒頭のおわびとお知らせのページを読んで私が最初に思った感想は「_(┐「ε:)_ズコー」です。 前回の盛り上がりを受けて、今回も南さん側のストーリーの続きをやるのか、それとももこっち側の視点に戻るのか、いやいやもしかしたらオムニバスのショートストーリー回が来るかも知れないと、あれこれ考えていたらこれですよ。 まあワタモテはいつもスケジュールぎりぎりで連載されている事は承知していますし、あと一週間待つくらいはなんでもないので怒ったりがっかりしたというよりは、見事に肩透かしをくらってまさに「ズコー」という感じです。 そして私はいつもの通りいろんな場所のワタモテスレを見に行くわけなんですが、みんな同じ様に肩透かしをくらった感がありつつも、もこっちとゆりちゃんの仲良さそうな描写や開眼サチが再び登場した事で「うんまあ、でもこれはこれで」みたいな感じになってるのが面白かったですね。 さて今回の内容の「男が目指すマッチョって女で言ったらなんになる?」ですが、 なんでしょうね、私の個人的な考えだとマッチョな男の人ってのは、見た目より日々の筋肉トレーニングや食事制限を続ける努力と精神力がすごいなと思うんですよね。 おそらく男性ならばその多くがマッチョや細マッチョに憧れて腕立てや腹筋をやった経験が一度はあって、だからこそマッチョな人には見た目だけではない「かっこよさ」みたいなものを感じるんじゃないかと思います。 これの女性バージョンと言っても私は女性じゃないのでまったく分かりませんが、例えば「一部の女性はとても熱心にやるけど、おそらくほとんどの男性は興味がない事」と言ったらネイルアートかなと思います。もこっちには否定されてますが。 最初はオルチャン系や黒ギャル系の派手なメイクかなと思ったんですが、私の周囲にいないだけでそういう女性が好きな男性も少なからずいるんだろうなと想像はできます。 だけど女性のネイルアートを見てその女性を好きになる男性は想像つかないし、もし恋愛ドラマとかで男性が女性のネイルを見て恋に落ちていたらそういうフェチズムの人なのかなとしか思えません。 まあでも高校生くらいだったら異性にモテる事に努力を集中しがちですけど、男性のマッチョも女性のネイルもたぶん異性にモテるというよりは自分で自分の事を好きになるための努力の一種なんじゃないかと思います。ネイルアートも日常生活を送りながら爪先を綺麗に保つのは相当大変そうですからね。食後の洗い物とかどうしてるんですかね? で、そんなもこっちとゆりちゃんの会話を盗み聞きしていて、昼休みにみんなに披露するサチ。 これには意表つかれました。前回の話を受けてサチや南さんグループに対する興味が沸いていた所に絶妙すぎる1コマ。あまりにもタイミングが良すぎて割と早くから一週間延期を決めていたなと勘ぐってしまいそうになるほどです。 ちなみにこの4人の会話で私が一番面白いと思ったのは、ノリの「えー 私マッチョ好きだけど」です。 特に深い理由はなくて、これでほんとにノリがマッチョ好きだったら特徴のある顔の彼氏を持つマキも含めて、この二人の異性の好みが独特というのは面白いなと思っただけですけど。 あとサチの「キモがられる」というワードに反応して、こっちも盗み聞きしているっぽい顔が見切れたうっちーでじわじわ来るw で思ったんですけど、こういう誰かの何気ない会話を盗み聞きする所から始まるコメディと言えば、私はかつてガンガンJOKERで連載していた「高橋さんが聞いている。」を思い出しますが、オリジナルはどこなんだろうとしばらく考えていたら、焼肉店でネタ探しのために高校生の会話を盗み聞きしている谷川ニコ先生ご自身(※15巻あとがき)でした。 てなわけでもう一週間更新待ちがんばりましょー。
今日はアプリで喪188 モテないしあいつのことが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「勝負に出たな」です。 前回の最後の引きから、まあたぶん今回も南さんを中心に話が描かれるんだろうとは思ってましたが、まさかここまでがっつり人間関係を掘り下げてくるとは予想外でした。 下手したら前回と今回の2話で南さん関連の話が片づけられてしまうかも知れないと危惧していた私ですが、今回の話を読んだ限りでは谷川先生もいけるとこまでいくつもりなんだなという安心感のようなものが生まれました。 気が早いかも知れませんが、もともと3回で終わる予定だった2年の修学旅行編が最終的に11話まで伸びた時の事を思い出します。 ※参考記事 修学旅行ではもともと、もこっちとこみちゃんが少しだけ仲良くなる予定だった説 あの時も多くのファンが、予想に反してもこっちとゆりちゃんや吉田さんが仲良くなっていく過程を、期待と先の読めない不安と共に読んでいましたが、今回も各所の反応を見てると期待と不安でハラハラしている様子が見てとれます。 今回の各ワタモテスレは前回よりもさらに勢いが増していて、ここ最近積極的に語らなくなっていただけで「潜在的な読者」はまだ大勢いたんだという事が分かりましたね。語らざるを得ない話が来たらそりゃもう語らざるを得ないのが人間ってもんです。 かく言う私はワタモテ本編よりファンの反応の方が好きな所があるので、今回のような話の感想を率直に語ろうとすると内容よりもまずファンの反応の話になるわけです。 三人寄れば文殊の知恵と言いますが、大勢のスレ住人が細部まで読み込んで感想を語るのであえてそこから「私はこう思う」と付け足して語る部分と必要性がなくなってしまうんですよね。 そんな中、今回の話で一つ選んで語るとするならやっぱり「サチの目が初めて描かれた」事ですかね。 前回の反応でも「ここまでサチのキャラを立てたなら目をちゃんと描くべき」という意見が多かったんですが、私はそれはやらないんじゃないかなーと正直思っていました。 それが今回サチの目が描かれた事で「南さんグループの話をちゃんとやるんだ」と驚くと同時に、冒頭の「勝負に出たな」という感想になった訳です。 ずっと得体の知れないただの性格の悪いキャラだったサチが、目が描かれた事により突如として実体を持った女の子として現れた時のインパクトはすごいですね。 この件についても多くの人がそれぞれ自分の言葉で表現していますが、ファンの頭の中にあったサチのイメージが、目が描かれた事で一瞬で実体という形を得た事が多くのファンに衝撃を与えたんじゃないかと私は思います。 「こんな女の子、自分が高校生だった時にもいたなぁ…」 実際にいたかはともかく、こんな風に感じた人も少なくなかったんじゃないですかね? 中には見た目が好みだという理由でサチみたいな子がいて欲しかったという人もいるみたいですけど。 それにしても今後の展開がまったく予想できなくなりました。南さんとサチ、南さんと二木さんの関係も気になりますが、この物語が果たしてどの様に本筋である文化祭に絡んで来るのか。 今回南さん視点でもこっちの映画プレゼンまで描かれたので、時系列的に言ってもこっち視点に戻るのか戻らないのか。おそらく今の流れ的に南さんとサチの話の続きが気になっている人が多そうですけど、二つのエピソードをどうバランスを取って描いていくのか。 いずれにしろ、しばらくこれまで以上に更新が待ち遠しい日々が続きそうですね。
今日はアプリで喪187 モテないし他人のことは知らないが公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「これを待ってた」です。 前回の最後でもこっちの映画案が結局採用されたのかどうかいまいち分かりにくくて続きが待ち遠しかった状況で、「谷川先生はこういう時にサイドストーリー的な回を入れ込むことあるからなー」と一応がっかりする心の準備もしていた所にまさかの南さん回。 しかも南さんの視点回、さらに喪144で行われた前回の席替えでせっかく隣同士になりながらもほぼ絡むことなく終わってとても残念に思っていた二木さんとの絡みがたっぷりと描かれて、驚いたら良いのか喜んだら良いのか気持ちの整理がつかぬまま各所のワタモテスレの反応を読みにいきました。 3年に進級して以来、もこっちの人間関係が少しづつ拡がっていく影で少しづつ孤立を深めていった南さん。彼女の物語がいったいどういう結末を迎えるのか、そもそも谷川先生にそれを描く気があるのかどうか気になっていたのは私だけではなかったようですね。 せっかくなのでこの機に私の考える南さんについて語っていきたいと思います。 南さんの抱える問題というのは実は他人の悪口を言う事ではないんですよね。私はやりませんがサラリーマンが仕事帰りにお酒を飲みながら会社や上司の悪口を言ったりするのは普通の事らしいです。もしも本人が聞いたら傷つくでしょうが、その場限りの悪意のない悪口というのはあって、言ってる本人もそこまで本気で言ってるわけではない。 問題は悪口を主なコミュニケーションにしているサチノリマキとの関係がどこまでも内向きで、違う価値観を受け入れたりグループの輪を拡げたりせず、世界が自分たちだけで閉じている所にあるんじゃないかと思います。 小中学生くらいならそういうグループも珍しくないんでしょうけど、マキが彼氏を作ったように高校生ともなれば人間関係は否応なく拡がっていかざるを得ない。今回の例でいうと人間関係が拡がることでグループが壊れてしまったり、グループ内での自分の価値が下がる事を恐れているのがサチなのかなと思います。 今は違いますが一時期のゆりちゃんも似たような感じだった事を考えると面白い対比になっていますね。 話を南さんに戻すと、サチノリマキと別のクラスになってしまった南さんは最初岡田さんや加藤さんと仲良くしようとしますが、他人の悪口が嫌いな二人に拒絶されて心が折れたのか、その後は三毛さん達とたまにお昼を食べるようになった程度で自分から友達を作ろうとはしていませんでした。 ぼっちになった事で初期のもこっちとよく比較される南さんですが、空回りしながらも自ら行動しつづけたもこっちとの大きな違いがここですね。南さんの立場になって言うなら、自分がバカにしていたぼっちに転落してしまったショックから立ち直るのに時間がかかっただけで、ようやくここから行動するフェーズに入るのかも知れませんけど。 そんな南さんが新しく友達を作るとしたら二木さんかこみちゃんが良いなと私はずっと思っていました。理由は単純で、ぼっちを見下しつつぼっちになってしまった南さんが新しい価値観を知るきっかけになるし、なによりその過程がすごく面白くなるだろうと思っていたからです。 友達といっても二木さんと大親友になったりする必要はありません。サチノリマキ達(真子っち含む)との関係の他に別の人間関係を作る事で視点が変われば南さんの問題はほとんど解決すると思います。 もこっちと仲良くなったり、ゆりちゃんと仲直りする必要もありません。みんながみんな常に仲良くする必要はないでしょう。例外があるとすれば運動会とか文化祭とかのイベントの時に協力し合う事くらいです。 他の人の反応を見てると南さんの「救済」についての意見を良く見かけます。掲示板やツイッターは長文を書き込みにくいので、おそらくこの「救済」という言葉には、コメントする人によってそれぞれ違う意味が込められているんだろうなと思いながら読んでいます。 私にとっての「救済」はおおむね上に書いた通りですが、これを救済と言うと表現が大げさな気がして少し恥ずかしいですね。
今日はアプリで喪186 モテないしプレゼンする(後編)が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「俄然面白くなってきたな」でした。 今回のハイライトはなんと言ってももこっちがクラスメートの前で映画案をプレゼンしてどんどん頭の中が真っ白になって行くシーンです。私は「そうそう、このもこっちが見たかったんだよ」と思いながら読みました。 仲の良い友達数人の前で話すのとクラスメート全員の前で話すのとでは全然違いますからね。こんなのもこっちでなくても初めてで上手くできる人はほとんどいないでしょう。 かく言う私も学生時代に大勢の前で話す機会が何度かあったんですが、結局最後まで上手くできなかったという後悔が大人になってからも残っていて、このコンプレックスを解消するために最近たまに Youtube でゲーム実況をやったりしています。 まあほとんど誰も見ていないんですけど、不特定多数が見る前提で話す事に慣れたことでだいぶ気持ちが楽になりましたね。負け惜しみではなくほとんど誰も見てないってのが気が楽で良いんですよ。たぶん同時に10人以上の人が見に来たらテンパっちゃって嫌になると思います。 話をワタモテに戻しましょう。今回はかなり情報量が多く、全部拾って語ったらだいぶ長くなるので特に面白いと思った部分をピックアップしていきます。 まず冒頭のうっちーと伊藤さんの会話で笑いましたね。ぱっと見では常識人なんだけど中身は同種のストーカー気質の二人が表面上はいかにも普通そうな会話をしてるというだけでおかしい。この面白さはファンにしか伝わらない面白さですね。 次にゆり真子南サチが1年の時に同じクラスだったってのは今回でようやく確定ですかね? この4人の関係はごくまれに情報が小出しにされるので正直はっきりと覚えてないんですよね。ノリとマキははっぴを着ていないけど自由行動の日だからなのか、別のクラスだからなのかは判別できませんね。 あと南さんとサチがちゃんと呼び込みをやっているのが少し意外というか、与えられた役割はちゃんとやるタイプというのが面白い。真子っちに任せっきりのゆりちゃんと良い対比になっていますね。 そして文化祭実行委員の中に清田くんがいる事で生まれる安心感w 前回の感想でもこっちの映画は多分失敗するだろうなと言った私ですが、私としたことが清田くんの存在をすっかり忘れていました。今後おそらく一番の問題となるであろうクラスメート間の意見の調整で彼ほど頼りになるキャラはいないし、率先してその役割を引き受けてくれるでしょう。成功確実とはいかないまでも、個人的には成功と失敗の確率が半分半分くらいになった印象です。 1年の時の清田和田岡田根元のグループと一緒に文化祭実行委員をやるもこっち…良いですね。今後鈴木くんもなんらかの役割を果たして、大松さんが映画を見に来るなんて展開を期待しますね。 で最初にも言いましたがもこっちがクラスメートの前でプレゼンをする下りはここ最近では最高の名シーンですね。やはり黒木智子というキャラの魅力は精神的に追い込まれた時にこそ輝くというか、まるで初期のワタモテを読んでいるような気分になりました。 ここ数年各所のワタモテスレを読んでいると、1年の時と比べてもこっちは成長したという人もいれば、美少女の友達がたくさんできてハーレム漫画化したという人もいますが、今回もこっち自身が言っているように一皮むけばこんなもんなんですよね。 ぼっちだった女の子に数人の友達ができたという事実を、読む人がそれぞれ別の受け取り方をしているだけなんです。まあそこがワタモテの面白い所でもあり、私も負けずに自分の感想をできるだけ素直に語っていきたいと思います。 最後はちょっと分かりにくかったですけど、ネモの「クロの案通ったよ」「まだ仮だけど」というのは上位3案で決戦投票をするってことですかね? だとするともこっちの映画の問題点が話し合われるのは次回という事になるんでしょうか。清田くんのサポートは安心材料ですけど荻野先生の介入があれば話がどう転がってもおかしくはない。 南さんの反応は今回の描写で少しわからなくなりました。もこっちのアイデアというだけで反発する可能性は高いですが、意外とイベントごとに参加するのは好きなのかも知れません。 なんにしろ次回の更新がすごく楽しみです。3年の文化祭編への期待値が高まって久しぶりに海外反応の翻訳も復活しましたのでよければそちらもご覧になってください。 私モテに対する海外の反応 一覧
今日はトモモテの新規描き下ろしが掲載されている ガンガンJOKER 2021年2月号 の発売日でした。 前回も言いましたが、1ページ1本の4コマ漫画4ページでいつもみたいに感想を書くのは難しいので、短くかんたんにいきたいと思います。 1本目「パワー」 本編でもこっちが「荒れる成人式が好き」という話をしたのは 喪106 でしたね。その時はゆりちゃんがモノローグで「やっぱりちょっと歪んでるなあ…」と言ってましたが、荒れる成人式に限らずこの手のニュースがなくならないのは読者や視聴者に一定の需要があるからだと思います。もこっちみたいに非日常感を楽しんでいる人もいれば、適度に正義感が刺激される事を楽しんでいる人もいるんでしょう。 私はこの手のニュースは好きじゃないんですが、仮にそれだけの需要があるのだとしたら、それはもう歪んでるというのではなく普通の人の娯楽活動と言って良い気がします。 2本目「スポーツ」 最近私はよくPCゲームをやっていますが、一番最初は軍艦で戦う対戦ゲームをやっていました。しばらく遊んでいるうちにものすごい暴言を吐く人に出会って、「ゲームをやってるだけでこんな風になってしまうの怖いな」と思って、それ以来対戦ゲームはやっていません。 自分を見失うほどゲームにのめり込みたくないですからね。 3本目「上下」 中学時代の吉田さんが登場。ロングスカートのセーラー服はいかにも中学生ヤンキーっぽい風貌ですけど、吉田さんの黒髪が 特別編8 の時よりだいぶ長いですね。染髪が原幕の校則で禁止されていないっぽいので、入学したら染めようと思って受験前に切ったんですかね? よくわかりませんが長い毛を脱色すると枝毛とか大変そうだし。 4本目「目線」 もこっちに言われるまま斜め上を見るゆうちゃんとこみちゃんが可愛い。もこっちが吉田さんに捕まった後、心配するゆうちゃんに対して、そっぽを向いたまま「我関せず」を決め込むこみちゃんで笑えるw ほんと良いトリオですね。 とまあこんなところですかね。 前回たった4ページのために800ページ以上もある雑誌を買うのは苦痛だと言いましたが、年に1回でも良いのでまたトモモテを掲載して欲しいですね。 なんならトモモテとはまた別のワタモテスピンオフ漫画を連載してくれたら良いのにと思いますが、谷川先生の仕事量が増えるから4コマ漫画くらいしか無理なのかも知れませんね。
今日はアプリで喪186 モテないしプレゼンする(前編)が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「ひさびさにすごく良かった」でした。特にネモに促される形でみんなの前で映画のプレゼンをするくだりでは、おそらくワタモテを読んでいて初めて胸が高鳴るのを感じました。これは大げさに言ってるわけではなくて本当の事です。 なんでしょうね。高校2年の修学旅行で友達ができて以来、周囲に流される形で受け身の高校生活を送っていたもこっちが、本当に久しぶりに自分のキャパシティを超える事に挑戦しようとしている。それが私を興奮させるのかも知れません。 あるいはごく単純に、私の好きな映画「グーニーズ」のように、みんながそれぞれ個性を発揮しながら一つの目的に挑むという展開が私を熱くさせるのかも知れません。特にこみちゃんがもこっちの案に否定的ながらも前向きに意見を言ってる所が良かった。 ワタモテで、あのもこっちが、人前で自分の意見をプレゼンする日が来るとはねえ…。 考えてみれば、1年の時の清田くん達や、2年の時の雌猫組にも似たような事があったのかも知れませんね。ごく当たり前の話ですが、誰でも初めての事は上手くできないし不安を感じるものです。みんなで意見を出し合って協力した結果、周囲には簡単にやってるように見えてるだけなのかも知れません。 「みんなで」とは言っても、これからクラス全員を説得しなければならないのでまだまだ先の展開は読めません。 当然、もこっちとの関係が薄い人ほどノリ気ではなくなると思うので、南さんを筆頭にそういう人をどうやって巻き込んでいくのかが課題になるでしょうね。 個人的に一番嫌なのは、映画をやる事に否定的だからと言う理由で南さんらに役割が何も与えられなくなってしまう事です。それだともこっちを「いないもの」として扱った1年の時のクラスメートと何も変わらなくなってしまいます。 幸いというか、もこっちのアイデアではクラス全員がなんらかの形で関われるようになっているみたいなので、実はそこまで心配してなかったりしますけど。 で、その映画の内容ですが、ワタモテスレ各所を読んでると賛否両論、どちらかと言えば否が多い感じですけど、面白いですね。中にはワタモテで久しぶりに共感性羞恥を感じて読むのがつらいと言ってる人もいました。 私の率直な意見としては、「初めての映画作りでずいぶんとトリッキーな事をするなあ」と「まあ大すべりするだろうな」といった感じですが、個人的には映画の内容そのものは重要視していません。観る方もあまり期待しては観ないだろうし、初めての映画作りなんてなんとか形にするだけでもすごい事だと思うからです。 私の希望であるクラス全員が参加するという意味では悪くない案だとすら思います。もこっちは時間稼ぎのために舞台上でする芸について「全員その場のノリでやるから練習時間はとらないでいける」と言っていますが、私だったらその場のノリでやってる「てい」なだけで必死こいて練習して準備します。普通ならば誰でもそうします。 もし仮にこれが理想的にいけば、もこっち達映画撮影班の負担を軽減した上で、本人のやる気に応じてクラスメートに負担を分配できる良いアイデアだと思いますが、さすがにそう上手くはいかないでしょうね。 メタフィクショナルなことを言ってしまえば、成功がほぼ確実のような雰囲気で文化祭に突入するより余程良いと思います。「多分失敗するんだろうな」と思いつつ、心のどこかでは成功して欲しい、でも安易な成功はして欲しくない、というのが私の正直な気持ちです。我ながらわがままですね。 なんにしろ映画の内容について気を揉むのは、もこっちのプレゼンが通ってからでも良いと思います。プレゼンの過程でクラスメートからもっと良い案が出たらそっちを採用しても良いわけですし。おそらくもこっち本人だって何がなんでも映画をやりたいという訳ではないように思えます。 私がもこっちに望むのは、月並みながら失敗を恐れない事と、かつて文化祭実行委員長を務めて校内の生徒一人一人にまで気を配っていた今江先輩をお手本にして欲しいという事です。あの時の今江先輩がどうしてもこっちを見つけて、そして優しくしてくれたのか、それが分かれば文化祭が例えどういう結果になっても、それはもこっちにとっての「青春」と呼んで良いものになると私は思います。
今日はアプリでクリスマス特別編が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「谷川先生のこのクリスマスへのこだわりは一体どこからくるんだろう?」でした。 このブログを見に来てる方はご存じだと思いますが、ワタモテはかつてクリスマスの時期になると毎年「特別編」と題して本編の時系列から離れてクリスマスのエピソードが描かれるのが恒例となっていました。 そんな恒例行事も2016年公開の特別編7で2年生のクリスマスまで描き切ってしまったせいか、ここ数年途絶えていたのです。 で今回久しぶりに、本編の時系列から見れば未来となる3年生のクリスマスのエピソードが描かれたわけですが、私はそもそも特別編として本編と分けて描く必要があるんだろうかと昔から思っていました。 まあ古くは突撃!パッパラ隊の「しっとマスク」や稲中卓球部の「サンタ狩り」とか、クリスマスにこそぼっちのギャグがより一層輝くという例もありますが、今のワタモテでクリスマスがそこまで面白くなりますかね? そうやって油断してると予想もしてない角度からキレッキレのギャグ(岡田さんのヒナー!!とか)をぶっこんで来るのがワタモテなのでその期待ももちろんありますが、なんかまた空気感が良いだけのポエミィなクリスマスが描かれたら嫌だなあという悪い予感もしています。 いつ頃だったか忘れましたが、以前なんJのワタモテスレの人が「最近のもこっちはポエム野郎になってしまった」というレスをしていて、辛辣ではあるけど上手いこと言うなと感心した事があります。なんJ流に言うなら火の玉ストレートってやつですかね。 それはそれとして、もこっちがみんなと楽しくクリスマスを過ごす事はシンプルに嬉しく思います。今回の続きが描かれてるのが来年のクリスマスなのかどうかは分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。
今日はトモモテの新規描き下ろしが掲載されている ガンガンJOKER 2021年1月号 の発売日でした。 まあでも、さすがに1ページ1本の4コマ漫画4ページでいつもみたいに感想を書くのは難しいので、短くさらっといきましょう。 1本目「全員マスクキャラ」 谷川先生ならやりかねないと言われていた新型コロナに絡んだネタですね。さすがにワタモテ本編ではなくトモモテでやるくらいの慎重さはあるようです。 最後のオチのこみちゃんに対するもこっちのツッコミは、ワタモテの感想を書いてる私にも少し流れ弾が当たってる気がして勝手に心が痛みましたが、考えてみれば私はこみちゃんの様にどうでもいいことで熱く語れるオタクの人が好きだし、そうなりたいと思ってるので無傷でした。 2本目「五感を失う」 トモモテならではの分かりやすい中二病のもこっち。今回はなんかもこっちの髪形の感じとか少し変わっていてかわいいですね。 3本目「色んなオタク」 中学生ゆうもここみと中学生ネモのニアミス。凄い流行っているという「鬼詰のオナゴ」は鬼滅の刃が元ネタかと思ったら、鬼滅をネタにしたパロディAVに「鬼詰(きつめ)のオ〇コ」というのがあると某掲示板で教えてもらいました。 わかる人にはわかるパロディはワタモテではよくある事ですが、ほんとこういうネタをどこで拾ってるのか毎度気になる。 4本目「記念」 中学生ゆうもここみと中学生凪楓(雌猫組)のニアミス。これも私ではなく掲示板の人が気づいたことですが、凪楓の制服が前回の中学生加藤さんと同じっぽいですね。今後この設定が本編のワタモテで生かされるのか気になるところです。 以上、簡単に感想を書きましたが、ネットを見てるとたった4ページのために800ページ以上もある雑誌を買うことに抵抗を覚える方もいるようですね。 わかります。トモモテが毎月連載されていた時は電子版もまだなくて今よりも苦痛でした。ライト姉妹は別の雑誌での連載でしたが、1月遅れでPixivコミックで読めるようになった事もあり途中で雑誌を買うのを止めました。 でなんと、今回は1回限りでなく来月22日発売の ガンガンJOKER 2021年2月号 にもトモモテの描き下ろしが掲載されるとの事です。 もちろん私は買って読みます。読んだらまた感想を書くと思うのでみなさんも苦痛に耐えながらガンガンJOKERを買って読みましょう。
今日はアプリで喪185が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「今回は凪の回だな」でした。 凪の回というのは、特に面白くもつまらなくもなく読み終わった後にあまり感情の動かない、話と話のつなぎのようなエピソードの事です。当然ですが雌猫組の凪さんとはなんの関係もありません。 ワタモテの席替えというと、2年生後半くらいまでは新たなキャラ同士の絡みが見られるかもという期待感に満ちていたものの、何回か繰り返すうちに席が近くなったからと言って特別に絡むエピソードが作られる事はほとんどないとわかってしまったので、今さら期待を抱けないというのが正直な所です。 現実的な話をすると、クラスに好きな子がいてその隣になりたいとかはあっても、高校生になって仲の良い友達同士で席が隣になりたいってのはあまりないですよね。授業中に会話はできないし、仲が良ければ休み時間に集まれば良いだけですし。 まああえて離れ離れになる必要もないので、好きな席に座れと言われれば仲の良い者同士固まる傾向になるとは思いますが、個人的な感覚としては今回の吉田さんの反応が一番自然な気がします。 我らがもこっちもちょっとめんどくさいと思ったのか、ふらっと図書室に立ち寄ります。途中1年の時に一人でお弁当を食べた階段の踊り場や(喪19 ※この話も席替えのエピソード)、2年の一学期に一人で過ごした校舎と校舎の間の通り道(喪45)が描かれたり、これまた1年生以来となる図書室の茶髪女子と眼鏡男子の登場(喪12)に「お?」という気持ちになったものの、ぼっち時代と現在との対比は何度もこすられたネタなので正直特筆するほどの感動はありませんでした。 なんでしょうね、ファンの目線でもこっちがよくがんばった、あるいは成長したってのは私も共感できるんですが、もこっち本人が過剰にそれを意識することには少し違和感を覚えるんですよね。 ゆうちゃんに対するセクハラとかでもこっちの中身がおじさんだってのはよく言われていますが、懐古趣味までおじさんになる必要はないんじゃないかと思います。それこそおじさんの私が言うのも変ですけど、1年の時はぼっちではあったけどもっと前向きに生きていて、それがいじらしくて良かったのになあという感じです。 まあでも凪の回というのはつまらない回という訳でもありません。全てが神回というわけにはいかないし、むしろ手放しで面白いと思える回の方が少なくて当たり前だと思います。少なくとも私の場合はこういう感覚で読んでるからこそ長年ファンを続けていられるのだと思っています。 話は変わりますがシロイハルの連載終わっちゃいましたね。正直に言うとここ最近はワタモテより更新を楽しみにしていただけに非常に残念です。でもまあ、早期の連載終了は予想していたというか、むしろ予想より早すぎて逆に面白かったというか。 もしかしたらシロイハルに関しては近い未来に一本記事を書くかも知れません。→ ※書きました「海浜秀学院のシロイハルの連載が終わって思うこと」 あとワタモテの更新は3週間後の24日ですが、12月22日発売のガンガンJOKER 1月号 にトモモテの描き下ろしがまた掲載されるみたいですね。今度は誰の中学時代が描かれるのか今から楽しみです。
今日はアプリで喪184の後編が公開されました。 今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「下ネタのキレはシロイハルの方が上だな」でした。 まあ積んでる下ネタのエンジンが、女子高生が普通乗用車だとしたら男子高生はレーシングカーくらいの違いがあるから仕方がないですね。面白かったですけど。 むしろ女子高生がメインの日常漫画で手コキを、しかも絵付きで描写する谷川先生のリミッターの壊れ具合が少し怖いくらいです。それも杏奈ちゃんとか美保ちゃんとかそれっぽい感じのキャラではなく、見た目は清純派の雫ちゃんでやるインパクトの強さったらないですね。 なおそこまで高校生の生態に詳しいわけじゃないですが、高校1年のカップルでペッティングまではいってるけどセックスはしていないってのは割とよくある事かなと思います。彼女がセックスを拒んでいて、代わりに手や口でっていうのもない事ではない。 というか男子高校生の場合だと、友人の中でいち早く性を経験する男子ってある意味ヒーローじゃないですか。前のデートではどこまでやったとか、次のデートではここまでいきたいとか、そんな話を聞きながらみんなで薄い性の知識を持ち寄って応援したり羨ましがったりしていた思い出があります。 今回も風夏ちゃんともこっちのおバカなマウントの取り合いに注目がいきがちですが、もこっちにとっても雫ちゃんにとっても性の悩みについて話あえる友人ができたというのが重要なポイントだと思いますね。 もこっちにとってそれは本来ゆうちゃんになるはずでしたし、喪36「モテないし大人になる」などでゆうちゃんと性の話をする事もありましたが、ゆうちゃんが彼氏と別れてからはさっぱりなくなってしまっていました。 なのでもこっちと雫ちゃんが性の悩みについて相談しあえる友人になるというのは、ギャグを考慮しなくても良い事だと思いますし、お話にも幅が出て面白くなると思います。恋人のいない先輩のもこっちと、彼氏はいるけど女友達がいない後輩の雫ちゃんという組み合わせも、奇妙かつ絶妙なバランスがあってすごくいい。 あと風夏ちゃん、「中学時代 陸上部でよくしごかれた」って事は高校では部活に入ってなかったんですかね? 中学に比べて原幕の運動部が厳しくなかったという解釈もできますけど、なんかちょっと気になりますね。 考えてみれば、こんな目立つ子が同じ電車で通学してるのに3年になるまでもこっちと絡みがなかったのは部活で通学時間がずれていたからとかあり得る話かも知れないなと思ったり。 なんにしろ今回も面白かったですね。ワタモテの次回更新もですが、シロイハルの更新も25日と判明しましたし、来月にはガンガンJOKERにまたトモモテが掲載されるという事で、しばらく楽しみな予定がたくさんあって嬉しいです。
今日はアプリで喪196 モテないし映画作りは進まないが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「これでほんとに映画作りが始まるのかな?」です。
遅々として進まぬ映画制作に疑問を呈する感想が目立ち始めたこの昨今、ここで現状もこっちの映画作りの何が問題なのか私なりの見解を語ってみたいと思います。
谷川先生がネタ作りに苦労してるとかそういうメタ的な話ではなく、仮に自分がこの映画作りに参加していたら何を感じるだろうかという視点のお話をします。
まず最大の問題はもこっちに責任と負担が集中しすぎていて他のクラスメートがほとんど機能してない点ですね。
今回ようやくネモがもこっちの脚本づくりの参考となる資料を持ってきてみんなでアイデアを出しあっていましたが、こんなのは本来プレゼンが通ったその日のうちにクラス全員の意見を聞いたり、最低でも文化祭実行委員で話し合っておくべき事だと思います。
もこっちが脚本の担当だからと言って、クラスのみんなから意見や要望を聞いてはいけないなんて事はないし、脚本づくりに行き詰っているならなおさら他のみんなにアイデアを出してもらうのが普通でしょう。
もちろんクラスメートの中にはやる気のある生徒もいればない生徒もいるので、全員が全員同じ熱量で参加しろだなんて無茶な事は言いませんが、現状もこっちをはじめとして映画作りに前のめりになってるキャラが一人もいないのは酷いというか不思議に思います。
おそらくもこっちは自分が好きなアニメである「涼宮ハルヒの憂鬱」での映画作りをイメージしてるんだろうと思いますけど、もこっちはハルヒのように自分の我を通す形でリーダーシップを発揮するタイプではないし、自分の作るものは絶対に面白くなるはずだという自信家でもない。
もこっちにはもこっちの映画作りのやり方がきっとあるはずで、それは1年生の時には不可能だった友達やクラスメートの力を借りて作るものであって欲しいというのが私の願望です。SOS団のように仲間内だけで作る映画制作はして欲しくない。
ただ実を言うとプレゼンの時点で最大の懸念だった南さんの問題は解決してるんですよね。前にも言いましたが、二木さんがカメラ担当になれば南さんがカメラアシスタント的な役割をするのは自然な流れだし、本人が希望すればちょい役で出演しても良いと思います。
あとは文化祭実行委員である清田くんや和田くんを中心に、これまで端役で登場していた3年5組のキャラ達に少しづつ役割が与えられて映画作りを進めれば、映画の内容がどうであれ谷川先生なら物語としていくらでも面白くできるだろうし、むしろそういう流れこそがワタモテの本道だと私は思います。
一時期ワタモテを「青春群像劇」と表現する人が結構いて、私は大げさだなあと思ったものですが、この言葉を借りるなら今のワタモテは「青春」の部分だけがクローズアップされて、「群像」の部分がぼやけてしまっているのかも知れません。
これまたワタモテの感想でよく見る言葉に「成長」というのがありますが、他人を信頼し頼る事ができるようになるのも大事な成長の一つだと思います。
とまあ、あれこれと好き勝手に書きましたが、結局のところ私は映画制作から文化祭までの一連の物語が面白いものになる事を疑っていません。
何話か面白くない回があったとしても、その次に私の想像を超える面白い回が来るという事をこれまで何度も体験して谷川先生を信頼しているからです。
今日はアプリで喪195 モテないし個性が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「期待してたのとは違うけど、まあこれはこれで」です。
前回のエピソードを読んでサチとこみちゃんの遭遇からのこみちゃん無双を期待していた私としては、最初のコマでこみちゃんが登場して「お、これは」と思ったものの、すぐ期待していた話とは違うとわかって少しがっかりしました。
掲示板では「一週間更新を延期してこれか」という意見が多く、私もまあその気持ちが分かりますが、今回の話はタイトルどおりの各キャラの個性ではなく、もこっちの観察眼に注目するとそこまで悪くないと思います。
たとえば教室でスポーツ新聞を読むこみちゃん。確かに女子がスポーツ新聞を読んでるのを見たら珍しいなと思いますが、これがもこっちのモノローグを通して見ると、すごく特殊な行動をしている様に思えてきます。
「演出だろうが本物だろうが教室でスポーツ紙を読んでる女子は新しいし絶妙だ!!」
理屈はよく分からないけど言われてみればそうだなと思ってしまう謎の説得力。
その後の吉田さん、二木さん、初芝くんなども、確かに少し変わった事をしているけど冷静に考えるとそこまで変な事はしていない。特に読者はそれぞれの行動に至る事情を知ってるはずなのに、もこっちというフィルターを通すとすごくおかしな事をしているように見えてきます。
風夏は例外です。風夏もそうですが、あの状況で普通に風夏と応対してる加藤さんも少し変わってる人に見えます。加藤さんの場合はもこっちのツッコミがないから逆に読者として気になってしまうのかも知れません。
こみちゃんが本を読んでるだけで「ロッテの変態のくせに」とまで言う段になると完全にイチャモンとしか思えませんが、そんな風に周囲を観察しているもこっち自身もかなり変わっているという事に本人が気づいてないんですね。
例えばですけど、今回のもこっちの役割を誰でもいいので他のキャラに置き換えて想像してみると、ほとんどの場合お話が転がらない事に気づくはずです。特にゆりちゃんはほんとどうにもならない。
ここ数年掲示板でよく見かける意見に「個性的な友達が増えてもこっちがツッコミに回るしかなくなってしまった」というのがありますが、私はツッコミの切り口さえマンネリにならなければ、無理にボケ役に回る必要はないと考えます。
上でも言った通り、一部の例外を除いてワタモテのキャラは実はそこまで異常な行動は取る事はほとんどなくて、むしろ日常の延長線上にある何気ない行動にもこっちが個性的な切り口でツッコミを入れる事で面白くなってるケースがかなり多いです。
それでいてごく稀に、その一部の例外たちがハチャメチャやるから面白いのであって、常にそればかりになってしまったら絶対につまらくなるだろうなと思います。
これらを踏まえた上で、今回の話は特にギャグがキレてたとか、もこっちのツッコミがいつもより冴えてたって訳ではないんですが、まあこれはこれで悪くはない、というのが正直な感想です。
8月6日発売のワタモテ ミステリー小説アンソロジーを読んだ感想を記事にまとめました。良かったら読んでみてください。
ワタモテ ミステリー小説アンソロジーを読んだ感想
今日はアプリで喪194 モテないしそんな日はないが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「今回の話は今後の前フリかな」です。
6ページという短さもあって、面白い部分もいくつかあったけど、もうちょっと何か欲しかったなというのが正直な所ですかね。
今後の前フリというのは智貴とサチの件ですね。喪192でこの二人が初絡みした時にも言われてましたが、今回の話を読んでサチとこみちゃんの対決への期待値が私を含めた一部の読者の間で高まってきています。
また今回吉田さんが登場した事で、これが三つ巴の戦いに発展するかも知れないというのは完全に予想外でした。これもどうなってしまうのか今から楽しみですね。
こうなると朱里ちゃんはどうなる? という意見も出ていて、まあ当然の疑問ではありますが、私個人としては朱里ちゃんと紗弥加まで絡んでくるとさすがに収拾がつかなくなる気がするので、しばらくは遠慮してもらって最後においしい所を持っていってくれると良いななんて考えています。
で今回面白いと思ったのは冒頭の画像でも選んだ南さんの「今日は悪口言っていい日!!?」です。
前にも言いましたが、私はネズミー編以降の南さんの精神がどんどん幼児化していった事に不満を持っていました。それがここ最近の南さん編でようやく普通の高校生レベルに戻ってきたなと思っていたらこれですよ。
サチの「私じゃん」の時と同じく「落差」が生んだ面白さですね。見た瞬間思わず吹き出して笑ってしまい、正直「やられた」と思いました。
あとは細かいところでお弁当のおかず交換で、豆を玉子焼きやウインナーと交換しようとする南さんは面白さと可愛さを兼ね備えていて良かったですね。
それでも私はやっぱり南さんをあまり幼児化させて欲しくないなと思いますが、面白ければ別に気にならないし、面白くなければどうでもいい事まで気になってしまうものなのかなと思います。
気になると言えばたぶん多くの読者が気になっている「文化祭と映画を進めないのかよ」という事についてですが、今はイッコ先生も南さんやサチを動かす方が話を作りやすいのかなと思います。私自身も含めてファンも新鮮な気持ちで読めますしね。
私はつい最近まで少しづつでも良いから映画製作の話を進めて欲しいと思ってましたが、面白い話が続く限りはしばらく先延ばしにしてもらっても良いかなという風に気持ちが変わってきました。
また次の更新まで3週間の空きですが、夏の暑さにやられないよう気を付けて過ごしましょう。
今日はアプリで喪193 モテないしラーメンでも食っていくが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「男子高校生が学校帰りにラーメンを食べるのって言うほどあるあるか?」です。
高校生活が終わりを迎えようとしている今、もこっちがやり残した数々の憧れを実現しようとする流れ自体は良いと思います。ただ学校帰りにみんなでラーメンを食べに行くというシチュエーションが、漫画の中のお話としても実体験としても私は正直あまりピンとは来ませんでした。
例えば運動部の部員が休日の練習の後にみんなでラーメンを食べに行くというなら容易にイメージが沸きます。それこそ漫画の中でよく見た光景です。
でも帰宅部の生徒が平日の放課後に思いつきでラーメン屋に行くとなると「そんなバカな」と思ってしまいます。
帰宅部の男子高生が放課後に食べるのは、1年の時の清田くん達のようにマクドナルドなどのファストフードか、コンビニのホットスナックやカップラーメン、あるいは駅のロータリーにあるカウンターだけの小さな店で売ってるたこ焼きやソフトクリームと私の中では相場が決まっています。
なぜなら彼らの目的は友達とおしゃべりをする事であって、食べ物はその間の小腹を満たしてくれれば良いからです。
私の思い出に残っているものでは、マクドナルドの2階席で大富豪などのトランプをして、勝負がつくごとに負けた人が勝った人に一番安いハンバーガーをおごるというのをやっていました。当時の価格で1個100円、平均して2~300円の出費で2~3個のハンバーガーを食べながらおしゃべりしつつ時間も潰せると言う割と良くできたシステムでした。
もちろん絶対にラーメン屋にはいかないとまでは言いません。例えばみんなが知ってる評判のお店とか、近所に新しくできたラーメン屋とか、そのお店に行くこと自体が話題となるケースならみんなで話し合って行くこともあるでしょう。
それこそ今回のようにみんなで予定を立てて二郎系のラーメンを食べに行くというのは普通にあってもおかしくない流れだと思いますが、もこっちは「こういうのじゃないんだよな」という反応をしています。
今回の話をシンプルに「みんなでラーメンを食べに行く話」として見れば、満腹感に黙って耐えるゆりちゃんとか面白いと思える部分もあったんですけど、残念ながら私自身ともこっちとのイメージのギャップが気になって上手く気持ちを乗せて読む事ができませんでした。
他に面白かった点をあげると、掲示板にいるワタモテファンはおじさんが多いからか、「吐く」と言えばでお酒の席での体験がたくさん書き込まれていたのがおかしかったですね。
まあでも、以前にも言いましたが毎回神回という訳にはいかないし、今回は自分には合わないなという回があるのは当然です。むしろそういう時にこそ率直な感想を書く事を目的としてここでのレビューを再開したはずなのに、最近普通に面白い回が続いてちょっと予定と違ったなと思っていたので逆に良かったです。
今日はアプリで喪192 モテないし文化祭までの毎日(後編)が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「ギャグがキレてるな」です。
前編も面白かったですが後編に入って調子が上がってきたのか、キレ味が増してる感じでしたね。
それでは私が今回特に面白いと思った所、気になった所をピックアップして語っていきたいと思います。
まずは1ページ目、もこっちが眠気覚ましに飲むコーヒーについて語った後の1コマ。
ゆりちゃん「要するに自分がブラック飲んでるアピール?」
もこっち「は!? 違うけど!!」
うっちー「うざい」
もこっち「うざっ!? キモいじゃねーのか!?」
ゆりちゃんの返しは1年の時のもこっちが清田くん達あたりの会話を盗み聞きして脳内で考えてそうな発想ですね。思わぬ返しをされて顔を真っ赤にして怒るもこっちがかわいいです。
うっちーの「うざい」も絶妙ですね。ここは「キモい」でもそれなりに面白くなったと思いますけど、ここをあえて「うざい」とする所にイッコ先生のワードセンスの非凡さを感じます。
次にお化け屋敷のお化けに気を使うというもこっちの話。
ここはもこっちらしい自意識を久しぶりに感じるエピソードですね。お化け屋敷でなくとも接客のアルバイトをした事がある人ならわかると思いますが、次から次へとやってくるお客さんの反応をいちいち気に病んでたら仕事になりませんよね。
私がファミレスでアルバイトをしていた時の例を挙げると、鍛えた肉体と日焼けした顔にテンガロンハットをかぶり、カウボーイみたいな服装をして演技の練習で使うという模造刀(刃のついてない日本刀)を持ってお店に来る、バイト仲間から「テリー」というあだ名をつけられた役者志望のイケメン常連客がいましたが、極端な話これくらいキャラが立ってないと店員の記憶には残らないのでもこっちの心配は完全に杞憂だと思います。
ただ清田くんあたりのサービス精神旺盛な男子は過剰に驚いて場を盛り上げたりするんだろうなーとは思います。雌猫組の場合は本当にお化け屋敷がダメな子がいたりすると、その子に合わせてみんなで怖がったりするんでしょうね。
その後の清田くんと和田くんの女装と風夏のちんちんパイプラインも面白かったですが、他が面白すぎたので今回は割愛。
で今回のクライマックスはなんと言っても智貴とサチの邂逅でしょう。
組み合わせの妙というか、ギャグ漫画として「やべー奴」ばかりになったワタモテ世界で数少ない常識人である智貴と、他人の悪口を楽しむ性格を除けばこれまた常識人枠のサチとの絡みがこれほどまでに面白くなるとは誰が予想したでしょうか。
お互い自分をまともだと思っていて、そしてお互いが相手をどういう人間なのか測りかねて慎重に言葉を選んで会話してる所が本当に見ていておかしいです。じわじわ来る面白さというか、掲示板でも何人か指摘していましたが私も「男子高校生の日常」を思い出しました。
中でも特に笑ったのが冒頭の画像にも選んだサチのモノローグからの「私じゃん」のシーンですね。
前々回までの南さん編では尖ったナイフみたいに他人を拒絶する雰囲気があったサチのあまりにも素朴な自虐ノリツッコミ。これだけでもだいぶ面白いですけど、さらに南さん編では南さんのモノローグがドラマを演出する上で効果的に使われていたという前フリがありますからね。
南さん編でのドラマと、オムニバス回におけるサチとの落差が生んだ奇跡の1シーンと言っても良いでしょう。「緊張と緩和」は笑いを生みだす基本概念らしいですからね。
その後のサチの「案外ぼっちたいしたことないじゃん」「いつもと景色違うだけじゃん」というオチも綺麗で良いですけど、イッコ先生のセンスが光るのはその前の「私じゃん」のシーンかなと私は思います。
それにしても今回のオムニバスは前編10ページ・後編15ページという結構な長編になりますけど、笑いの打率高いですよね。某ブログさんとか「オムニバス回にはずれなし」という意見はよく見かけますけど、今回は特にギャグがキレてたなと思いました。
ところでワタモテ連載10周年企画の概要がようやく発表されましたね。
https://www.ganganonline.com/special/watamote_10th/
この中で目玉となるのは人気キャラクターアンケートになると思いますが、私は前回のアンケートみたいに「見守り」に徹するか自分も投票するかまだ決めていません。まあ今回は参加した方がみなさんと一緒に楽しめそうな予感はしますけど。
今日はアプリで喪192 モテないし文化祭までの毎日(前編)が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「やっぱりオムニバスか」です。
まあ南さんとサチのエピソードがだいぶドラマしてましたからね、ここらでバランスを取るためにオムニバス回が来る事は訓練されたワタモテファンなら容易に予想できたと思います。
まずは扉絵、階段下にいるのは 野球部のマネージャー と元野球部員の3年生ですかね? 部活をやめて坊主にする必要がなくなったので「髪のびたねー」ということなんだと思います。
「喪166 モテないしまた応援に行く」で原幕野球部は強豪長志野高校に3-0で敗れて、マネージャーも顔を手で抑えて泣いていましたが、季節も秋になりみんな元気に新しいスタートを切っている感じがして良いですね。
私的にワタモテがよくある他の日常系漫画と一線を画しているのはこういう何気ない背景の描写にあると思っていて、主人公であるもこっちとほとんど関わりのないキャラの日常を描くことによって、世界に奥行きが出るというか、漫画で描かれてない部分でもキャラが生きて生活をしている感じがして想像がはかどります。
まあ扉絵を見て一瞬で野球部のマネージャーだと気づくファンは多くはないと思いますが、そこはツイッターでも掲示板でも誰かが気づいて書き込むので、それを見て「なるほどー、よくわかったなー」と思ったりするのもまた面白いわけです。
でひさびさのもこっち・ゆりちゃん・吉田さんの3人組。もこっちの中身がおじさんだというのはよく言われている事ですが、酒にタバコにAV鑑賞とか、発想が完全に昭和の男子高校生で笑いました。あとやたらとデカすぎる大二郎のペットボトルw
おそらくもこっちの抱く青春のイメージに友達と一緒に悪いことをするってのがあるんでしょう。原幕を卒業したら吉田さん達と車で卒業旅行に行くフラグが立っているので、そこでなんらかの形でちょっと悪いことができると良いですね。
次は雫ちゃんとのお昼ごはん。ぶっちゃけ私は初見では気づきませんでしたが、雫ちゃんと電話をしていたのは
・原幕の生徒ではない
・おそらくもこっちを知っている
・雫ちゃんに敬語を使っている
以上の理由からきーちゃんの可能性が高いようですね。
まあこれくらいでは私も「なるほどー」とは思いませんが、アプリのコメント欄で「きーちゃんのお願いは通話を切らずにもこっちとの会話を聞かせて欲しいというもの」という書き込みがあって、まさに「なるほどー、その発想はなかった」とすごく嬉しい気持ちになりました。
これらの予想が当たっているとすると、きーちゃんは原幕でのもこっちの様子を雫ちゃんから色々と聞き出している事も容易に想像できて、相変わらずサイコなきーちゃんが文化祭に襲来するかも知れないと思うと、きーちゃん好きな私としては文化祭の楽しみが増えました。
あと後輩である雫ちゃんを当たり前のように気遣えているもこっち。1年生の時にぼっちだった事や、今江先輩に助けられた事を何気なく話して、「やることがなかったら自分の映画を手伝わないか」と誘った後で「せっかくだから自分のクラスに案を出してみれば」という完璧な先輩ムーブ。
私の個人的な意見ではここだけ見ると今江先輩超えてね? というくらいに完璧ですね。1年の時のもこっちと今の雫ちゃんが大分違うというのもありますが、もこっちは雫ちゃんの自発的な行動を促すことに成功してますからね。
その結果でた案がさすがもこっちというくらいバカみたいな内容なんですが、これもまた文化祭でどのように描かれるのか楽しみですね。
今回は前後編の前編ということで、後編では二木さんがつかまりますかね? まあ急ぐ必要もないし今回みたいにサイドキャラのエピソードも読みたいんですが、肝心の映画製作についても少しづつでも良いから進めてもらいたい所です。
少しづつでも良いからと言えば、連載10周年企画についてもまったく情報が出てきませんがこちらも気になりますね。
なんにしろこちらで気を揉んでもしょうがないので、気長に待ちたいと思います。
今日はアプリで喪191 モテないし繰り返すが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「ちゃんとドラマしてる」です。
前回のラストで南さんとサチの和解は確定していたようなものですが、それがどの様に描かれるのかという意味では正直なところ私はそこまで期待していませんでした。有り体に言うなら南さんとサチのドラマは前回までで終わったものと思っていたのです。
ですがいざ今回の話を読んでみると、前フリから南さんとサチの対決、そしてその後のオチまで12ページながら綺麗にまとまっていて、谷川ニコ先生の実力を過少評価していた事を素直に反省した次第です。
まず冒頭、南さんはサチと話をしようと休み時間に3-4の教室を訪ねますが、サチはおらずノリマキとも険悪なためうっちーから話かけられるまでただ廊下から教室の様子を伺うことしかできません。
この時のうっちーの行動も注目ポイントですが、南さんにとってサチノリマキ以外に困った時に頼れる相手が3-4にはいない、あるいはそれほど親しくない相手に頼る事ができないというのは面白いと思いましたね。
わかりやすく対比するなら、うっちーにしてみればそれが例えどうでも良いと思っている相手でも困っている人がいたら助けるのが当たり前の事なのでしょう。同時にうっちー自身が困っている時にはあまり親しくない相手に頼る事もなんでもない事なんだろうなと私は思います。
言葉にすれば簡単な事の様に思えますが、これを当たり前の様にするのがうっちーで、このうっちーの人柄が雌猫のグループを形成する上で重要な要素になっているんでしょうね。
当初ぼっちのもこっちを見下していたという点ではうっちーも南さんも同じだったはずですが、こうして比べてみると結構違うとわかって来るのはとても面白いと思います。
で今回のクライマックスである南さんとサチの対決、
「今 私のが上じゃん 優しくしてやらないと」
例え本当にそう思っていたとしても実際に口に出す人間がいるのか? と少々カルチャーショックを受けましたが、考えてみればこれは南さんとサチだからこそ成立する会話なんですね。
たとえば世間一般では非常識あるいは差別的とされる言葉もごく親しい仲間内では逆に親愛の証として使われる例はたくさんあるわけで、喧嘩中ではあっても南さんとサチの間にある種の信頼関係があるからこそできる会話なんだと思います。
「…あの娘(二木さん)とか絶対連れてこないでね」「うん」
「あとオタクとも絶対つるまないよ」「わかったよ」
ここすごく良いですね。
南さん編が始まった当初の感想で私は「高校生ともなれば人間関係は否応なく拡がっていかざるを得ない」と言いました。でも一般的に高校から大学~就職にかけて拡がった人間関係も、本人や仲間の結婚や出産を経て次第に限定的になっていく事を思えば、人間関係も拡ければ良いというわけでもないんですよね。
南さんは二木さんと交友する事で視野が拡がり自身の抱えていた問題を解決する事ができました。
一方でサチは南さんが交友を拡げる事を拒絶した結果一時的に不仲になりましたが、自分と南さんは違う事を認めて、同時にそれを南さんにも認めてもらう事で仲直りする事ができました。
「成長」と同じく他のファンの方の感想でよく見かける言葉に「依存」というのがありますが、この時サチは依存から脱却して自己を確立するきっかけをつかんだのかなと思います。
でラスト、遅々として進まぬ映画製作に苛立ちを見せるネモ、
掲示板ではたまに指摘されてる事ですが、いつのまにかもこっちが主体となって映画製作をする事になっているのは漫画だから良いとしましょう。
でも細々とした事に至るまでもこっちがイニシアチブを取って物事を進めなければならなくなってるのは、作劇の都合とはいえ正直どうかと思います。いくらなんでもみんな受動的すぎるだろうと。
まあこれは難しい問題で、もこっちがリーダーシップを取るのが苦手だからと言って周囲が有能すぎても物語としてはつまらなくなるジレンマに陥ってるのかなと思いますね。
そんな困ってるもこっち達に二木さんの居場所を教えて助けたのが南さんです。冒頭のうっちーみたいに当たり前の様にという感じではありませんが、これで一本のドラマが綺麗にまとまっています。冒頭で南さんがうっちーに助けてもらうのと最後にもこっち達を南さんが助けるのは1セットになってるんですね。
次回はさすがにもこっち中心の話に戻りますかね? まあ映画作りの物語がどうなっていくのか現段階ではほとんど予想がつきませんが、谷川先生の事ですから読者には思いもよらないドラマをみせてくれる事を期待しましょう。
今日はアプリで喪190 モテないし仲良し?が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「南さんとサチの仲直りが思ったより早そう」です。
前回の感想で文化祭が終わるころには仲直りするんじゃないかと私は言っていましたが、今回の話を読んだ限りでは文化祭が始まる前にも和解しそうな雰囲気ですね。
これは意外というより「まあそうだよね」と言った感じで、二木さんという友達ができて心に余裕が生まれた南さんがサチに怒る理由はないというか、そもそもなんでサチがああいう行動に出たのかも分かってない様子です。
となると次はサチが南さんのアプローチを受け入れるかどうかという話になりますが、例えもうひと悶着あるにせよ、お互い一緒にいる時間は楽しかったという認識なので喧嘩している方が不自然な状態だと私は思います。
で今回も一番良いと思ったのは南さんのモノローグからの一連の流れですかね。
「こいつ他人に興味ないだけじゃない?」「だから他人にどう思われてもどう言われても平気なだけじゃない?」
とても南さんらしいというか、もしかしたら読者にも一部同じように思っていた人もいるんじゃないかなと思いますが、この後の二木さんの発言でこれが誤解だと分かります。
「昨日のあの4人で何かあった?」
他人に興味ないどころか、新しく仲良くなった南さんとその友人を気遣う事のできる普通の子だったわけです。喪145で三家さんの料理を食べて苦しそうにしている南さんを心配そうに見ていた事もありましたね。
ただまあそれでも、思った事をあまりオブラートに包まずに言う少し不器用な所があるので、二木さんはそこが見ていてかわいいわけですが、少し変わり者ではあるけど南さんと比べてメンタルが強いとかそういう感じはしないですね。
少し前のもこっちがそうだったように今回の南さん編でもよく「成長」という言葉で感想が語られる事が多いんですが、個人的には今「成長」という言葉が一番ふさわしいのは二木さんじゃないかなと思います。
不器用ではあるけど偏見を持たないのが強みなのか、オタク男子達とも付き合い、杏奈麗奈達ヤンキースとも仲良くし、南さんとの会話でも真剣さが伝わるというか、常に新しい価値観だったり楽しさを吸収している感じがあるんですよね。
高校生にしては精神的に少し幼い印象を受けたかつてのもこっちや南さんに対し、二木さんの場合は不器用なりのコミュニケーションを模索しているというか、子供が大人になるのとはまた違う意味での成長を感じます。
話は少しそれますが、声優とはいえ役者の道を志してるネモは二木さんを見習った方が良いような気がしますね。私は演技についてはわかりませんけど、高校が舞台のアニメは多いですしリアルな高校生の生態を学ぶ機会は今しかないですからね。まあ高校生でその価値に気づく人はそれこそ高校生らしくないとは思いますが。
南さん側のストーリーがもこっちの映画撮影にどう絡んでくるかはおおよそ分かってきましたね。Youtuberとしての撮影ノウハウを持つ二木さんに相談を持ち掛ければ、二木さんは興味を持って協力してくれるでしょう。南さんはカメラアシスタント的な役割で二木さんのサポートをすれば良いわけです。
サチのクラスである3年4組はおそらく雌猫組が中心となって出し物を進めていると思いますけど、サチとノリマキとの和解は文化祭に間に合いますかね? そこまでは描かれないかな? 雌猫組といえば最後の文化祭はみんな揃って良い思い出を作れると良いですね。
そういえばワタモテの連載もそろそろ10年になるんですね。私の感覚だとアニメの初回放送の時に4chanでアホみたいにスレが乱立してお祭り騒ぎになっていたのがつい最近の事のように思えますが、当時はその後何年も同じ漫画を読み続ける事になるとは思っていませんでした。
どうして同じ漫画を10年も読み続けているかといえば単純な話で、ワタモテという作品が持つ面白さと、いろんな人の感想を読んだり自分の感想を語ったりするのが楽しいからです。
これが楽しいと思える間はもこっちを見守る会を続けていくつもりなので、みなさんも見守る会をを見守ってもらえると嬉しいです。
今日はアプリで喪189 モテないしどこかで終わるが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「やっぱり谷川先生は奇才だな」です。
奇才というのは世にも稀なる才能の持ち主という意味ですが、今回の話の落ちで上の画像にある南さんのモノローグを描ける漫画家はなかなかいないと思います。
ワタモテを読んでる読者には昔から大きく分けて2種類のタイプがあって、1つはもこっちや南さんに共感しつつキャラの立ち位置を意識しながら読むタイプと、私の様に俯瞰的に「結局みんな同じ高校生」という前提の元に読むタイプがいます。まあ後者は少数派だと思いますけど。
南さんは誰と話す時でも相手が自分より上か下を意識していて、より前者のタイプの読者と親和性が高いというか、共感を得やすかったり逆に反発されやすい面白いキャラクターですが、その南さんをしてこのモノローグですよ。
なんでしょうね。例え他人の悪口を言う合うようなものだとしても南さんの高校生活は唯一無二の自分のものしかない訳で、それを大切に思うプライドの様なものが南さんにもあったんだという当たり前の事への驚き。
このモノローグを読んだ時はしびれましたね。おそらく南さんはみんなが言いたい事を言い合った結果として自分のグループが決裂した中で、他人に思いやりを見せられるゆうちゃんに劣等感を感じているんですよね。
自分がゆうちゃんの様だったら、サチノリマキのいずれかがゆうちゃんの様だったらこんな風にはなってないのが分かるからこそ「(ゆうちゃんには)多分わからないだろうね」になる訳ですよ。別の言い方をすると南さんは無意識的にサチノリマキを庇っているんです。
でもってこれはネモと岡田さんの時にも思ったんですが「ひょっとしてこの娘らは喧嘩するのが初めてなのかな?」という疑問が沸いてきます。
私の理解だと高校生の多感な時期には仲が良いほどつまらない事で喧嘩して、時間が経てばいつの間にか仲直りするのが普通だと思ってたんですが、よりにもよって高校3年の文化祭の直前に喧嘩しなくてもいいのにと思ってしまいます。
面白い比較として、例えば加藤さんってワタモテでも珍しいくらい感情が顔や態度に表れるキャラですよね。こういう子が周囲と上手くやっているのはあまり仲良くない子だと外見に威圧されてる場合もあるでしょうが、美保ちゃんや夏帆ちゃんの様に仲良くなるまでには小さな衝突が何度もあったんだろうなと想像ができます。
その上で加藤さんの性格が変わっていないのは、美保ちゃんや夏帆ちゃんが加藤さんのそういう性格を理解した上で付き合ってるからで、そういう所にも加藤さんの妹気質というか実は周囲に甘えるタイプという事が表れていますね。
別のキャラで言うなら鈴木くんと清田くんの関係もおそらくこれに近いんじゃないかなと思っていますが、何が言いたいのかというと、人付き合いが上手いタイプの人は喧嘩をしないのではなく喧嘩の仕方が上手いんですよね。少なくとも今回の南さんたちの様に人前で喧嘩をする事はまず無いと思います。
メタ的な事を言ってしまうとそれじゃあドラマにはならないので青春作品だと周囲を巻き込んでアホみたいな大喧嘩をする事も多いですけど、現実的にはまあ無いですよね。
今回の話を読んだ人には南さんとサチノリマキ達のお話はこれでおしまいで、彼女たちが仲直りする事はないと思っている人が多かったんですが、私は文化祭が終わるくらいには仲直りするんじゃないかなと思います。
今は慣れない感情を爆発させた気まずさで仲直りなんて考えられないと思いますけど、時間が経って冷静になれば喧嘩する理由なんてほとんどない事に気づくはずです。仲良くするより喧嘩する方がエネルギーを使いますしね。
いずれにせよこの4人がしばらく距離を取って自分たちの関係について考えるためにも今回の「儀式」が必要だったんだろうなとは思います。
まあ次回の更新でこの続きが描かれるかはわかりませんが、私としてはこれで終わりにはして欲しくないですね。
それにしても谷川先生がツイッターでおっしゃってた「色々はその内発表できる」の色々って何なのか気になりますね。1つはシロイハルの電子単行本だと思いますが、その他がなんなのか更新と共に楽しみに待ちたいと思います。
今日はアプリで特別編12(仮)が公開されました。
今回のエピソードというか、冒頭のおわびとお知らせのページを読んで私が最初に思った感想は「_(┐「ε:)_ズコー」です。
前回の盛り上がりを受けて、今回も南さん側のストーリーの続きをやるのか、それとももこっち側の視点に戻るのか、いやいやもしかしたらオムニバスのショートストーリー回が来るかも知れないと、あれこれ考えていたらこれですよ。
まあワタモテはいつもスケジュールぎりぎりで連載されている事は承知していますし、あと一週間待つくらいはなんでもないので怒ったりがっかりしたというよりは、見事に肩透かしをくらってまさに「ズコー」という感じです。
そして私はいつもの通りいろんな場所のワタモテスレを見に行くわけなんですが、みんな同じ様に肩透かしをくらった感がありつつも、もこっちとゆりちゃんの仲良さそうな描写や開眼サチが再び登場した事で「うんまあ、でもこれはこれで」みたいな感じになってるのが面白かったですね。
さて今回の内容の「男が目指すマッチョって女で言ったらなんになる?」ですが、
なんでしょうね、私の個人的な考えだとマッチョな男の人ってのは、見た目より日々の筋肉トレーニングや食事制限を続ける努力と精神力がすごいなと思うんですよね。
おそらく男性ならばその多くがマッチョや細マッチョに憧れて腕立てや腹筋をやった経験が一度はあって、だからこそマッチョな人には見た目だけではない「かっこよさ」みたいなものを感じるんじゃないかと思います。
これの女性バージョンと言っても私は女性じゃないのでまったく分かりませんが、例えば「一部の女性はとても熱心にやるけど、おそらくほとんどの男性は興味がない事」と言ったらネイルアートかなと思います。もこっちには否定されてますが。
最初はオルチャン系や黒ギャル系の派手なメイクかなと思ったんですが、私の周囲にいないだけでそういう女性が好きな男性も少なからずいるんだろうなと想像はできます。
だけど女性のネイルアートを見てその女性を好きになる男性は想像つかないし、もし恋愛ドラマとかで男性が女性のネイルを見て恋に落ちていたらそういうフェチズムの人なのかなとしか思えません。
まあでも高校生くらいだったら異性にモテる事に努力を集中しがちですけど、男性のマッチョも女性のネイルもたぶん異性にモテるというよりは自分で自分の事を好きになるための努力の一種なんじゃないかと思います。ネイルアートも日常生活を送りながら爪先を綺麗に保つのは相当大変そうですからね。食後の洗い物とかどうしてるんですかね?
で、そんなもこっちとゆりちゃんの会話を盗み聞きしていて、昼休みにみんなに披露するサチ。
これには意表つかれました。前回の話を受けてサチや南さんグループに対する興味が沸いていた所に絶妙すぎる1コマ。あまりにもタイミングが良すぎて割と早くから一週間延期を決めていたなと勘ぐってしまいそうになるほどです。
ちなみにこの4人の会話で私が一番面白いと思ったのは、ノリの「えー 私マッチョ好きだけど」です。
特に深い理由はなくて、これでほんとにノリがマッチョ好きだったら特徴のある顔の彼氏を持つマキも含めて、この二人の異性の好みが独特というのは面白いなと思っただけですけど。
あとサチの「キモがられる」というワードに反応して、こっちも盗み聞きしているっぽい顔が見切れたうっちーでじわじわ来るw
で思ったんですけど、こういう誰かの何気ない会話を盗み聞きする所から始まるコメディと言えば、私はかつてガンガンJOKERで連載していた「高橋さんが聞いている。」を思い出しますが、オリジナルはどこなんだろうとしばらく考えていたら、焼肉店でネタ探しのために高校生の会話を盗み聞きしている谷川ニコ先生ご自身(※15巻あとがき)でした。
てなわけでもう一週間更新待ちがんばりましょー。
今日はアプリで喪188 モテないしあいつのことが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「勝負に出たな」です。
前回の最後の引きから、まあたぶん今回も南さんを中心に話が描かれるんだろうとは思ってましたが、まさかここまでがっつり人間関係を掘り下げてくるとは予想外でした。
下手したら前回と今回の2話で南さん関連の話が片づけられてしまうかも知れないと危惧していた私ですが、今回の話を読んだ限りでは谷川先生もいけるとこまでいくつもりなんだなという安心感のようなものが生まれました。
気が早いかも知れませんが、もともと3回で終わる予定だった2年の修学旅行編が最終的に11話まで伸びた時の事を思い出します。
※参考記事 修学旅行ではもともと、もこっちとこみちゃんが少しだけ仲良くなる予定だった説
あの時も多くのファンが、予想に反してもこっちとゆりちゃんや吉田さんが仲良くなっていく過程を、期待と先の読めない不安と共に読んでいましたが、今回も各所の反応を見てると期待と不安でハラハラしている様子が見てとれます。
今回の各ワタモテスレは前回よりもさらに勢いが増していて、ここ最近積極的に語らなくなっていただけで「潜在的な読者」はまだ大勢いたんだという事が分かりましたね。語らざるを得ない話が来たらそりゃもう語らざるを得ないのが人間ってもんです。
かく言う私はワタモテ本編よりファンの反応の方が好きな所があるので、今回のような話の感想を率直に語ろうとすると内容よりもまずファンの反応の話になるわけです。
三人寄れば文殊の知恵と言いますが、大勢のスレ住人が細部まで読み込んで感想を語るのであえてそこから「私はこう思う」と付け足して語る部分と必要性がなくなってしまうんですよね。
そんな中、今回の話で一つ選んで語るとするならやっぱり「サチの目が初めて描かれた」事ですかね。
前回の反応でも「ここまでサチのキャラを立てたなら目をちゃんと描くべき」という意見が多かったんですが、私はそれはやらないんじゃないかなーと正直思っていました。
それが今回サチの目が描かれた事で「南さんグループの話をちゃんとやるんだ」と驚くと同時に、冒頭の「勝負に出たな」という感想になった訳です。
ずっと得体の知れないただの性格の悪いキャラだったサチが、目が描かれた事により突如として実体を持った女の子として現れた時のインパクトはすごいですね。
この件についても多くの人がそれぞれ自分の言葉で表現していますが、ファンの頭の中にあったサチのイメージが、目が描かれた事で一瞬で実体という形を得た事が多くのファンに衝撃を与えたんじゃないかと私は思います。
「こんな女の子、自分が高校生だった時にもいたなぁ…」
実際にいたかはともかく、こんな風に感じた人も少なくなかったんじゃないですかね? 中には見た目が好みだという理由でサチみたいな子がいて欲しかったという人もいるみたいですけど。
それにしても今後の展開がまったく予想できなくなりました。南さんとサチ、南さんと二木さんの関係も気になりますが、この物語が果たしてどの様に本筋である文化祭に絡んで来るのか。
今回南さん視点でもこっちの映画プレゼンまで描かれたので、時系列的に言ってもこっち視点に戻るのか戻らないのか。おそらく今の流れ的に南さんとサチの話の続きが気になっている人が多そうですけど、二つのエピソードをどうバランスを取って描いていくのか。
いずれにしろ、しばらくこれまで以上に更新が待ち遠しい日々が続きそうですね。
今日はアプリで喪187 モテないし他人のことは知らないが公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「これを待ってた」です。
前回の最後でもこっちの映画案が結局採用されたのかどうかいまいち分かりにくくて続きが待ち遠しかった状況で、「谷川先生はこういう時にサイドストーリー的な回を入れ込むことあるからなー」と一応がっかりする心の準備もしていた所にまさかの南さん回。
しかも南さんの視点回、さらに喪144で行われた前回の席替えでせっかく隣同士になりながらもほぼ絡むことなく終わってとても残念に思っていた二木さんとの絡みがたっぷりと描かれて、驚いたら良いのか喜んだら良いのか気持ちの整理がつかぬまま各所のワタモテスレの反応を読みにいきました。
3年に進級して以来、もこっちの人間関係が少しづつ拡がっていく影で少しづつ孤立を深めていった南さん。彼女の物語がいったいどういう結末を迎えるのか、そもそも谷川先生にそれを描く気があるのかどうか気になっていたのは私だけではなかったようですね。
せっかくなのでこの機に私の考える南さんについて語っていきたいと思います。
南さんの抱える問題というのは実は他人の悪口を言う事ではないんですよね。私はやりませんがサラリーマンが仕事帰りにお酒を飲みながら会社や上司の悪口を言ったりするのは普通の事らしいです。もしも本人が聞いたら傷つくでしょうが、その場限りの悪意のない悪口というのはあって、言ってる本人もそこまで本気で言ってるわけではない。
問題は悪口を主なコミュニケーションにしているサチノリマキとの関係がどこまでも内向きで、違う価値観を受け入れたりグループの輪を拡げたりせず、世界が自分たちだけで閉じている所にあるんじゃないかと思います。
小中学生くらいならそういうグループも珍しくないんでしょうけど、マキが彼氏を作ったように高校生ともなれば人間関係は否応なく拡がっていかざるを得ない。今回の例でいうと人間関係が拡がることでグループが壊れてしまったり、グループ内での自分の価値が下がる事を恐れているのがサチなのかなと思います。
今は違いますが一時期のゆりちゃんも似たような感じだった事を考えると面白い対比になっていますね。
話を南さんに戻すと、サチノリマキと別のクラスになってしまった南さんは最初岡田さんや加藤さんと仲良くしようとしますが、他人の悪口が嫌いな二人に拒絶されて心が折れたのか、その後は三毛さん達とたまにお昼を食べるようになった程度で自分から友達を作ろうとはしていませんでした。
ぼっちになった事で初期のもこっちとよく比較される南さんですが、空回りしながらも自ら行動しつづけたもこっちとの大きな違いがここですね。南さんの立場になって言うなら、自分がバカにしていたぼっちに転落してしまったショックから立ち直るのに時間がかかっただけで、ようやくここから行動するフェーズに入るのかも知れませんけど。
そんな南さんが新しく友達を作るとしたら二木さんかこみちゃんが良いなと私はずっと思っていました。理由は単純で、ぼっちを見下しつつぼっちになってしまった南さんが新しい価値観を知るきっかけになるし、なによりその過程がすごく面白くなるだろうと思っていたからです。
友達といっても二木さんと大親友になったりする必要はありません。サチノリマキ達(真子っち含む)との関係の他に別の人間関係を作る事で視点が変われば南さんの問題はほとんど解決すると思います。
もこっちと仲良くなったり、ゆりちゃんと仲直りする必要もありません。みんながみんな常に仲良くする必要はないでしょう。例外があるとすれば運動会とか文化祭とかのイベントの時に協力し合う事くらいです。
他の人の反応を見てると南さんの「救済」についての意見を良く見かけます。掲示板やツイッターは長文を書き込みにくいので、おそらくこの「救済」という言葉には、コメントする人によってそれぞれ違う意味が込められているんだろうなと思いながら読んでいます。
私にとっての「救済」はおおむね上に書いた通りですが、これを救済と言うと表現が大げさな気がして少し恥ずかしいですね。
今日はアプリで喪186 モテないしプレゼンする(後編)が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「俄然面白くなってきたな」でした。
今回のハイライトはなんと言ってももこっちがクラスメートの前で映画案をプレゼンしてどんどん頭の中が真っ白になって行くシーンです。私は「そうそう、このもこっちが見たかったんだよ」と思いながら読みました。
仲の良い友達数人の前で話すのとクラスメート全員の前で話すのとでは全然違いますからね。こんなのもこっちでなくても初めてで上手くできる人はほとんどいないでしょう。
かく言う私も学生時代に大勢の前で話す機会が何度かあったんですが、結局最後まで上手くできなかったという後悔が大人になってからも残っていて、このコンプレックスを解消するために最近たまに Youtube でゲーム実況をやったりしています。
まあほとんど誰も見ていないんですけど、不特定多数が見る前提で話す事に慣れたことでだいぶ気持ちが楽になりましたね。負け惜しみではなくほとんど誰も見てないってのが気が楽で良いんですよ。たぶん同時に10人以上の人が見に来たらテンパっちゃって嫌になると思います。
話をワタモテに戻しましょう。今回はかなり情報量が多く、全部拾って語ったらだいぶ長くなるので特に面白いと思った部分をピックアップしていきます。
まず冒頭のうっちーと伊藤さんの会話で笑いましたね。ぱっと見では常識人なんだけど中身は同種のストーカー気質の二人が表面上はいかにも普通そうな会話をしてるというだけでおかしい。この面白さはファンにしか伝わらない面白さですね。
次にゆり真子南サチが1年の時に同じクラスだったってのは今回でようやく確定ですかね? この4人の関係はごくまれに情報が小出しにされるので正直はっきりと覚えてないんですよね。ノリとマキははっぴを着ていないけど自由行動の日だからなのか、別のクラスだからなのかは判別できませんね。
あと南さんとサチがちゃんと呼び込みをやっているのが少し意外というか、与えられた役割はちゃんとやるタイプというのが面白い。真子っちに任せっきりのゆりちゃんと良い対比になっていますね。
そして文化祭実行委員の中に清田くんがいる事で生まれる安心感w
前回の感想でもこっちの映画は多分失敗するだろうなと言った私ですが、私としたことが清田くんの存在をすっかり忘れていました。今後おそらく一番の問題となるであろうクラスメート間の意見の調整で彼ほど頼りになるキャラはいないし、率先してその役割を引き受けてくれるでしょう。成功確実とはいかないまでも、個人的には成功と失敗の確率が半分半分くらいになった印象です。
1年の時の清田和田岡田根元のグループと一緒に文化祭実行委員をやるもこっち…良いですね。今後鈴木くんもなんらかの役割を果たして、大松さんが映画を見に来るなんて展開を期待しますね。
で最初にも言いましたがもこっちがクラスメートの前でプレゼンをする下りはここ最近では最高の名シーンですね。やはり黒木智子というキャラの魅力は精神的に追い込まれた時にこそ輝くというか、まるで初期のワタモテを読んでいるような気分になりました。
ここ数年各所のワタモテスレを読んでいると、1年の時と比べてもこっちは成長したという人もいれば、美少女の友達がたくさんできてハーレム漫画化したという人もいますが、今回もこっち自身が言っているように一皮むけばこんなもんなんですよね。
ぼっちだった女の子に数人の友達ができたという事実を、読む人がそれぞれ別の受け取り方をしているだけなんです。まあそこがワタモテの面白い所でもあり、私も負けずに自分の感想をできるだけ素直に語っていきたいと思います。
最後はちょっと分かりにくかったですけど、ネモの「クロの案通ったよ」「まだ仮だけど」というのは上位3案で決戦投票をするってことですかね?
だとするともこっちの映画の問題点が話し合われるのは次回という事になるんでしょうか。清田くんのサポートは安心材料ですけど荻野先生の介入があれば話がどう転がってもおかしくはない。
南さんの反応は今回の描写で少しわからなくなりました。もこっちのアイデアというだけで反発する可能性は高いですが、意外とイベントごとに参加するのは好きなのかも知れません。
なんにしろ次回の更新がすごく楽しみです。3年の文化祭編への期待値が高まって久しぶりに海外反応の翻訳も復活しましたのでよければそちらもご覧になってください。
私モテに対する海外の反応 一覧
今日はトモモテの新規描き下ろしが掲載されている ガンガンJOKER 2021年2月号 の発売日でした。
前回も言いましたが、1ページ1本の4コマ漫画4ページでいつもみたいに感想を書くのは難しいので、短くかんたんにいきたいと思います。
1本目「パワー」
本編でもこっちが「荒れる成人式が好き」という話をしたのは 喪106 でしたね。その時はゆりちゃんがモノローグで「やっぱりちょっと歪んでるなあ…」と言ってましたが、荒れる成人式に限らずこの手のニュースがなくならないのは読者や視聴者に一定の需要があるからだと思います。もこっちみたいに非日常感を楽しんでいる人もいれば、適度に正義感が刺激される事を楽しんでいる人もいるんでしょう。
私はこの手のニュースは好きじゃないんですが、仮にそれだけの需要があるのだとしたら、それはもう歪んでるというのではなく普通の人の娯楽活動と言って良い気がします。
2本目「スポーツ」
最近私はよくPCゲームをやっていますが、一番最初は軍艦で戦う対戦ゲームをやっていました。しばらく遊んでいるうちにものすごい暴言を吐く人に出会って、「ゲームをやってるだけでこんな風になってしまうの怖いな」と思って、それ以来対戦ゲームはやっていません。
自分を見失うほどゲームにのめり込みたくないですからね。
3本目「上下」
中学時代の吉田さんが登場。ロングスカートのセーラー服はいかにも中学生ヤンキーっぽい風貌ですけど、吉田さんの黒髪が 特別編8 の時よりだいぶ長いですね。染髪が原幕の校則で禁止されていないっぽいので、入学したら染めようと思って受験前に切ったんですかね? よくわかりませんが長い毛を脱色すると枝毛とか大変そうだし。
4本目「目線」
もこっちに言われるまま斜め上を見るゆうちゃんとこみちゃんが可愛い。もこっちが吉田さんに捕まった後、心配するゆうちゃんに対して、そっぽを向いたまま「我関せず」を決め込むこみちゃんで笑えるw ほんと良いトリオですね。
とまあこんなところですかね。
前回たった4ページのために800ページ以上もある雑誌を買うのは苦痛だと言いましたが、年に1回でも良いのでまたトモモテを掲載して欲しいですね。
なんならトモモテとはまた別のワタモテスピンオフ漫画を連載してくれたら良いのにと思いますが、谷川先生の仕事量が増えるから4コマ漫画くらいしか無理なのかも知れませんね。
今日はアプリで喪186 モテないしプレゼンする(前編)が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「ひさびさにすごく良かった」でした。特にネモに促される形でみんなの前で映画のプレゼンをするくだりでは、おそらくワタモテを読んでいて初めて胸が高鳴るのを感じました。これは大げさに言ってるわけではなくて本当の事です。
なんでしょうね。高校2年の修学旅行で友達ができて以来、周囲に流される形で受け身の高校生活を送っていたもこっちが、本当に久しぶりに自分のキャパシティを超える事に挑戦しようとしている。それが私を興奮させるのかも知れません。
あるいはごく単純に、私の好きな映画「グーニーズ」のように、みんながそれぞれ個性を発揮しながら一つの目的に挑むという展開が私を熱くさせるのかも知れません。特にこみちゃんがもこっちの案に否定的ながらも前向きに意見を言ってる所が良かった。
ワタモテで、あのもこっちが、人前で自分の意見をプレゼンする日が来るとはねえ…。
考えてみれば、1年の時の清田くん達や、2年の時の雌猫組にも似たような事があったのかも知れませんね。ごく当たり前の話ですが、誰でも初めての事は上手くできないし不安を感じるものです。みんなで意見を出し合って協力した結果、周囲には簡単にやってるように見えてるだけなのかも知れません。
「みんなで」とは言っても、これからクラス全員を説得しなければならないのでまだまだ先の展開は読めません。
当然、もこっちとの関係が薄い人ほどノリ気ではなくなると思うので、南さんを筆頭にそういう人をどうやって巻き込んでいくのかが課題になるでしょうね。
個人的に一番嫌なのは、映画をやる事に否定的だからと言う理由で南さんらに役割が何も与えられなくなってしまう事です。それだともこっちを「いないもの」として扱った1年の時のクラスメートと何も変わらなくなってしまいます。
幸いというか、もこっちのアイデアではクラス全員がなんらかの形で関われるようになっているみたいなので、実はそこまで心配してなかったりしますけど。
で、その映画の内容ですが、ワタモテスレ各所を読んでると賛否両論、どちらかと言えば否が多い感じですけど、面白いですね。中にはワタモテで久しぶりに共感性羞恥を感じて読むのがつらいと言ってる人もいました。
私の率直な意見としては、「初めての映画作りでずいぶんとトリッキーな事をするなあ」と「まあ大すべりするだろうな」といった感じですが、個人的には映画の内容そのものは重要視していません。観る方もあまり期待しては観ないだろうし、初めての映画作りなんてなんとか形にするだけでもすごい事だと思うからです。
私の希望であるクラス全員が参加するという意味では悪くない案だとすら思います。もこっちは時間稼ぎのために舞台上でする芸について「全員その場のノリでやるから練習時間はとらないでいける」と言っていますが、私だったらその場のノリでやってる「てい」なだけで必死こいて練習して準備します。普通ならば誰でもそうします。
もし仮にこれが理想的にいけば、もこっち達映画撮影班の負担を軽減した上で、本人のやる気に応じてクラスメートに負担を分配できる良いアイデアだと思いますが、さすがにそう上手くはいかないでしょうね。
メタフィクショナルなことを言ってしまえば、成功がほぼ確実のような雰囲気で文化祭に突入するより余程良いと思います。「多分失敗するんだろうな」と思いつつ、心のどこかでは成功して欲しい、でも安易な成功はして欲しくない、というのが私の正直な気持ちです。我ながらわがままですね。
なんにしろ映画の内容について気を揉むのは、もこっちのプレゼンが通ってからでも良いと思います。プレゼンの過程でクラスメートからもっと良い案が出たらそっちを採用しても良いわけですし。おそらくもこっち本人だって何がなんでも映画をやりたいという訳ではないように思えます。
私がもこっちに望むのは、月並みながら失敗を恐れない事と、かつて文化祭実行委員長を務めて校内の生徒一人一人にまで気を配っていた今江先輩をお手本にして欲しいという事です。あの時の今江先輩がどうしてもこっちを見つけて、そして優しくしてくれたのか、それが分かれば文化祭が例えどういう結果になっても、それはもこっちにとっての「青春」と呼んで良いものになると私は思います。
今日はアプリでクリスマス特別編が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「谷川先生のこのクリスマスへのこだわりは一体どこからくるんだろう?」でした。
このブログを見に来てる方はご存じだと思いますが、ワタモテはかつてクリスマスの時期になると毎年「特別編」と題して本編の時系列から離れてクリスマスのエピソードが描かれるのが恒例となっていました。
そんな恒例行事も2016年公開の特別編7で2年生のクリスマスまで描き切ってしまったせいか、ここ数年途絶えていたのです。
で今回久しぶりに、本編の時系列から見れば未来となる3年生のクリスマスのエピソードが描かれたわけですが、私はそもそも特別編として本編と分けて描く必要があるんだろうかと昔から思っていました。
まあ古くは突撃!パッパラ隊の「しっとマスク」や稲中卓球部の「サンタ狩り」とか、クリスマスにこそぼっちのギャグがより一層輝くという例もありますが、今のワタモテでクリスマスがそこまで面白くなりますかね?
そうやって油断してると予想もしてない角度からキレッキレのギャグ(岡田さんのヒナー!!とか)をぶっこんで来るのがワタモテなのでその期待ももちろんありますが、なんかまた空気感が良いだけのポエミィなクリスマスが描かれたら嫌だなあという悪い予感もしています。
いつ頃だったか忘れましたが、以前なんJのワタモテスレの人が「最近のもこっちはポエム野郎になってしまった」というレスをしていて、辛辣ではあるけど上手いこと言うなと感心した事があります。なんJ流に言うなら火の玉ストレートってやつですかね。
それはそれとして、もこっちがみんなと楽しくクリスマスを過ごす事はシンプルに嬉しく思います。今回の続きが描かれてるのが来年のクリスマスなのかどうかは分かりませんが、楽しみに待ちたいと思います。
今日はトモモテの新規描き下ろしが掲載されている ガンガンJOKER 2021年1月号 の発売日でした。
まあでも、さすがに1ページ1本の4コマ漫画4ページでいつもみたいに感想を書くのは難しいので、短くさらっといきましょう。
1本目「全員マスクキャラ」
谷川先生ならやりかねないと言われていた新型コロナに絡んだネタですね。さすがにワタモテ本編ではなくトモモテでやるくらいの慎重さはあるようです。
最後のオチのこみちゃんに対するもこっちのツッコミは、ワタモテの感想を書いてる私にも少し流れ弾が当たってる気がして勝手に心が痛みましたが、考えてみれば私はこみちゃんの様にどうでもいいことで熱く語れるオタクの人が好きだし、そうなりたいと思ってるので無傷でした。
2本目「五感を失う」
トモモテならではの分かりやすい中二病のもこっち。今回はなんかもこっちの髪形の感じとか少し変わっていてかわいいですね。
3本目「色んなオタク」
中学生ゆうもここみと中学生ネモのニアミス。凄い流行っているという「鬼詰のオナゴ」は鬼滅の刃が元ネタかと思ったら、鬼滅をネタにしたパロディAVに「鬼詰(きつめ)のオ〇コ」というのがあると某掲示板で教えてもらいました。
わかる人にはわかるパロディはワタモテではよくある事ですが、ほんとこういうネタをどこで拾ってるのか毎度気になる。
4本目「記念」
中学生ゆうもここみと中学生凪楓(雌猫組)のニアミス。これも私ではなく掲示板の人が気づいたことですが、凪楓の制服が前回の中学生加藤さんと同じっぽいですね。今後この設定が本編のワタモテで生かされるのか気になるところです。
以上、簡単に感想を書きましたが、ネットを見てるとたった4ページのために800ページ以上もある雑誌を買うことに抵抗を覚える方もいるようですね。
わかります。トモモテが毎月連載されていた時は電子版もまだなくて今よりも苦痛でした。ライト姉妹は別の雑誌での連載でしたが、1月遅れでPixivコミックで読めるようになった事もあり途中で雑誌を買うのを止めました。
でなんと、今回は1回限りでなく来月22日発売の ガンガンJOKER 2021年2月号 にもトモモテの描き下ろしが掲載されるとの事です。
もちろん私は買って読みます。読んだらまた感想を書くと思うのでみなさんも苦痛に耐えながらガンガンJOKERを買って読みましょう。
今日はアプリで喪185が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「今回は凪の回だな」でした。
凪の回というのは、特に面白くもつまらなくもなく読み終わった後にあまり感情の動かない、話と話のつなぎのようなエピソードの事です。当然ですが雌猫組の凪さんとはなんの関係もありません。
ワタモテの席替えというと、2年生後半くらいまでは新たなキャラ同士の絡みが見られるかもという期待感に満ちていたものの、何回か繰り返すうちに席が近くなったからと言って特別に絡むエピソードが作られる事はほとんどないとわかってしまったので、今さら期待を抱けないというのが正直な所です。
現実的な話をすると、クラスに好きな子がいてその隣になりたいとかはあっても、高校生になって仲の良い友達同士で席が隣になりたいってのはあまりないですよね。授業中に会話はできないし、仲が良ければ休み時間に集まれば良いだけですし。
まああえて離れ離れになる必要もないので、好きな席に座れと言われれば仲の良い者同士固まる傾向になるとは思いますが、個人的な感覚としては今回の吉田さんの反応が一番自然な気がします。
我らがもこっちもちょっとめんどくさいと思ったのか、ふらっと図書室に立ち寄ります。途中1年の時に一人でお弁当を食べた階段の踊り場や(喪19 ※この話も席替えのエピソード)、2年の一学期に一人で過ごした校舎と校舎の間の通り道(喪45)が描かれたり、これまた1年生以来となる図書室の茶髪女子と眼鏡男子の登場(喪12)に「お?」という気持ちになったものの、ぼっち時代と現在との対比は何度もこすられたネタなので正直特筆するほどの感動はありませんでした。
なんでしょうね、ファンの目線でもこっちがよくがんばった、あるいは成長したってのは私も共感できるんですが、もこっち本人が過剰にそれを意識することには少し違和感を覚えるんですよね。
ゆうちゃんに対するセクハラとかでもこっちの中身がおじさんだってのはよく言われていますが、懐古趣味までおじさんになる必要はないんじゃないかと思います。それこそおじさんの私が言うのも変ですけど、1年の時はぼっちではあったけどもっと前向きに生きていて、それがいじらしくて良かったのになあという感じです。
まあでも凪の回というのはつまらない回という訳でもありません。全てが神回というわけにはいかないし、むしろ手放しで面白いと思える回の方が少なくて当たり前だと思います。少なくとも私の場合はこういう感覚で読んでるからこそ長年ファンを続けていられるのだと思っています。
話は変わりますがシロイハルの連載終わっちゃいましたね。正直に言うとここ最近はワタモテより更新を楽しみにしていただけに非常に残念です。でもまあ、早期の連載終了は予想していたというか、むしろ予想より早すぎて逆に面白かったというか。
もしかしたらシロイハルに関しては近い未来に一本記事を書くかも知れません。→ ※書きました「海浜秀学院のシロイハルの連載が終わって思うこと」
あとワタモテの更新は3週間後の24日ですが、12月22日発売のガンガンJOKER 1月号 にトモモテの描き下ろしがまた掲載されるみたいですね。今度は誰の中学時代が描かれるのか今から楽しみです。
今日はアプリで喪184の後編が公開されました。
今回のエピソードを読んで私が最初に思った感想は「下ネタのキレはシロイハルの方が上だな」でした。
まあ積んでる下ネタのエンジンが、女子高生が普通乗用車だとしたら男子高生はレーシングカーくらいの違いがあるから仕方がないですね。面白かったですけど。
むしろ女子高生がメインの日常漫画で手コキを、しかも絵付きで描写する谷川先生のリミッターの壊れ具合が少し怖いくらいです。それも杏奈ちゃんとか美保ちゃんとかそれっぽい感じのキャラではなく、見た目は清純派の雫ちゃんでやるインパクトの強さったらないですね。
なおそこまで高校生の生態に詳しいわけじゃないですが、高校1年のカップルでペッティングまではいってるけどセックスはしていないってのは割とよくある事かなと思います。彼女がセックスを拒んでいて、代わりに手や口でっていうのもない事ではない。
というか男子高校生の場合だと、友人の中でいち早く性を経験する男子ってある意味ヒーローじゃないですか。前のデートではどこまでやったとか、次のデートではここまでいきたいとか、そんな話を聞きながらみんなで薄い性の知識を持ち寄って応援したり羨ましがったりしていた思い出があります。
今回も風夏ちゃんともこっちのおバカなマウントの取り合いに注目がいきがちですが、もこっちにとっても雫ちゃんにとっても性の悩みについて話あえる友人ができたというのが重要なポイントだと思いますね。
もこっちにとってそれは本来ゆうちゃんになるはずでしたし、喪36「モテないし大人になる」などでゆうちゃんと性の話をする事もありましたが、ゆうちゃんが彼氏と別れてからはさっぱりなくなってしまっていました。
なのでもこっちと雫ちゃんが性の悩みについて相談しあえる友人になるというのは、ギャグを考慮しなくても良い事だと思いますし、お話にも幅が出て面白くなると思います。恋人のいない先輩のもこっちと、彼氏はいるけど女友達がいない後輩の雫ちゃんという組み合わせも、奇妙かつ絶妙なバランスがあってすごくいい。
あと風夏ちゃん、「中学時代 陸上部でよくしごかれた」って事は高校では部活に入ってなかったんですかね? 中学に比べて原幕の運動部が厳しくなかったという解釈もできますけど、なんかちょっと気になりますね。
考えてみれば、こんな目立つ子が同じ電車で通学してるのに3年になるまでもこっちと絡みがなかったのは部活で通学時間がずれていたからとかあり得る話かも知れないなと思ったり。
なんにしろ今回も面白かったですね。ワタモテの次回更新もですが、シロイハルの更新も25日と判明しましたし、来月にはガンガンJOKERにまたトモモテが掲載されるという事で、しばらく楽しみな予定がたくさんあって嬉しいです。