喪12
モテないし花火に行く
基本情報
収録巻 | 2巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll go see the fireworks. |
ページ数 | 14 |
あらすじ
一学期終業式の日、ようやく夏休みに入り、学校【じこく】からしばらく解放されると考える智子であったが、その日は花火大会でもあった。昨年は成瀬優と行って楽しかったことを思い出し、一学期がこのようなシングルス(ぼっち)状態で終ってしまうのは良くないと、誰かを誘って花火を見たいと願い、その相手を探そうと図書室に向かう。
図書室には眼鏡の男子とかわいい女子(ゆい)がいた。自分から見ず知らずの男子を誘うのは無理なので女子に狙いを定め、彼女が読んでいる本をきっかけとして話しかけようとするが、彼女は合コンに行く友人1)と待ち合わせをしているだけだった。
仕方なくもう一人の男子に狙いを変えるが、自分から話しかけることはできないため、「友人が花火に行けなくなった」という電話を偽装し、誘われようと仕掛けるが、男子は先に帰ってしまい、期待も虚しく学校を去ることになる。
かつて成瀬優と共に訪れた、3階建ての寂れたショッピングセンター「ヤングファッションセンターマルイ」の屋上に無断で立ち入り、独りで花火をみようするが、そこに二人組の男子中学生が現れる。仕方なく帰ろうとするが思いとどまり、ただ花火を見たかったのではなく、誰かと一緒に楽しい時を過ごしたかったと気づく。しかし、そこで智子が中学生たちと見たものは……。
対応するアニメのエピソード
登場人物
名言
よし!いた!社会不適合者が!(黒木智子)
そうだ… 私はただ花火が見たかったんじゃない… 誰かと一緒に同じものを見て 楽しい時を過ごしたかったんだ(同上)
補足
テレビアニメ版ではこの日は平成25年(2013年)7月20日の土曜日とされている(喪7「モテないし、夏休みを満喫する」。伊志嶺潤の握手会である7月29日が夏休み9日目であるため。年については黒木智子の研究ノート参照)。
ゆいさんが読んでいる本『インストーレ』は綿矢りさ『インストール』。智子が読んでいる本『海辺のフカフカ』は村上春樹『海辺のカフカ』。
私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 公式ファンブック 喪の原作のインタビューによれば、中学生時代に黒服を着て屋上に佇むイメージは、漫画『GANTZ』の主人公・玄野計から来ているとのこと。