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今江恵美

基本情報

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本名 今江恵美(いまえめぐみ)
あだ名   先輩 委員長 めぐちゃん ドスケベ 会長さん
英語表記 Megumi Imae
初登場   喪20
肩書き   高校生・大学生
生徒会長 文化祭実行委員長
家族  今江母
所属 原宿教育学園幕張秀英高等学校
生徒会
3年6組
青山学園大学
野中藍
名前の由来 今江敏晃

概要

原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で学年は黒木智子の一つ上に当たる。生徒会長兼文化祭実行委員長を務めており(後述)、蛍輝祭開催前に智子が実行委員の手伝いをしたことがきっかけで彼女と知り合いになる(喪20)。2年次の卒業式エピソード(喪37)にてフルネームが判明した。

智子2年次の卒業式をもって生徒会女子たち生徒会メンバーやイケメン先輩と共に原幕を卒業後、青山学園大学に合格し大学生となった(後述)。

プロフィール

項目/出典   単行本18巻特装版小冊子より       
身長 157cm
体型 普通
血液型 A型
生息地(お気に入りの場所) 大学
好き 学校
嫌い いじめ
趣味 ボランティア
特技 書道・ピアノ

特徴

髪型は肩の下まである黒(単行本12巻表紙では紺色)のロングヘアーで前髪を真ん中あたりで分けており、後頭部にはまとめられた一本のテールがある。気に入っているからなのか原幕卒業後も同じ髪型を続けている(単行本14巻おまけ「喪140別視点」など)。また、下向きのまゆげや二重瞼1)も特徴のひとつである。普通に美人だと言える顔立ちをしているが、下級生の麗奈からは飼い犬のふるまいが原因で飼い主である今江さん自身もスケベだとみなされており、初対面であったにもかかわらず「やべ!! 想像以上にドスケベそうだぞ!!」と絶叫されてしまったこともある(喪181)。一人称は「私」(喪42「あいさつ運動」)。

智子と同様に制服のネクタイを首元で締めている数少ない生徒のひとり(喪20ほか)で、靴下も標準とおぼしき黒(単行本12巻表紙では紺色)のハイソックスを着用しており、本人のふるまいと相まって優等生然とした佇まいを醸し出している(ただし大多数の女子生徒と同様、スカート丈は短かめにしている)。今江さんの身だしなみは智子3年次の生徒会長である涌井美月にも影響を与えたようで、彼女の制服の着こなし方は今江さんと同じである。

原幕卒業後の私服はワンピースやロングスカートなどの落ち着いた雰囲気のものを着用することが多いが(単行本14巻おまけ「喪140別視点」・単行本17巻おまけ「飼い主」・喪181・226(前編)扉絵ほか)、夏場では露出度が高い肩出しのワンピース姿だったことで麗奈が絶叫した(前述)一因となってしまった(喪181)。(単行本17巻おまけ・)。大学時代では「AOG」(青山学園大学の略)の文字が入ったTシャツを重ね着していた(単行本14巻おまけ「喪140別視点」)。

原幕在学中は生徒会に所属し、生徒会長2)として先頭に立って各種行事を取り仕切っていた。作中では2年次に蛍輝祭の文化祭実行委員長を兼任する(喪20・21)、卒業式では在校生代表として送辞の言葉を述べる(喪37)などの活動を行っており、3年次には七夕祭りのイベントを企画したこともある(喪55。上記「基本情報」の画像は同話の扉絵より)。七夕祭りは好評だったからか次代の生徒会メンバーにも受け継がれており、自身が卒業後の翌年も引き続き開催された(喪162)。涌井さんの回想によると、詳細は明らかにされていないものの彼女と共に活動していた時期があったようで「美月ちゃん」と呼んでいる。また、涌井さんも「先輩」と呼んでおり尊敬しているような描写が見られた(喪226(後編)「思い」)。

生徒会に所属していたことから校則には厳しく、卒業後に再会した吉田茉咲に自動車の運転は校則違反3)だとやんわり注意したことがあるが(喪182)、智子が同じく校則違反であるバイクの二人乗りが原因で謹慎処分を受けたことについて言及した際には、生徒会に所属していたのでできなかったと前置きしつつ「でもなんか楽しそう」という本音も見せていたことから(喪182)、けして堅物なだけの人物ではないことがわかる。

温厚な性格で作中では怒ったり声を荒げるようなシーンは見られないが、麗奈から性的絡みのイジりを受けた際にはさすがにイラッとしたようで、やや強い口調で否定していた(喪182)。高校時代では友人の同級生だけでなく下級生に対しても気軽に声をかけており、会話中も笑顔で明るくふるまっているが、放課後の生徒会室でひとり外を眺めながら黄昏るという意外な一面もある(喪50)。蛍輝祭の体育館での準備を手伝っていた生徒の一人ひとりにお礼の言葉をかける(喪20)・七夕祭りの短冊に「ここにある みんなの願いが届きます様に」という願いごとを書く(喪55)・趣味がボランティア(上記「プロフィール」より)であることからもわかるように他者のことを思いやる優しい心を持っており、自身が卒業する前までの様々な場面において下級生である智子のことをしきりに気にかけていた(後述)。同じく下級生の吉田さんに対しても、雨降りの下校時に会話したこと(喪82)がきっかけで智子の友人かつ大切な存在だと認識するようになり、卒業後に再会した際には悩みごとを吐露した彼女の聞き役になってアドバイスしたことで、彼女の不安を幾分か取り除いている(喪182)。生徒会長としての仕事ぶりや性格から、自身の卒業式後もたくさんの生徒に囲まれており(喪115(後編)4) )、生徒たちからは慕われており人望も厚かったことが窺える。

性的な話題については友人との会話で知識を得ていたことから免疫を持っているようで、麗奈の友人である杏奈から挑発気味に質問をされた際も赤面したり動じる素振りを全く見せず、笑顔で返事している(喪182)。また、麗奈は今江さんがいないところでも性的な話題になるたびに彼女を引き合いに出しながらイジる行為5)を続けている。

本作品では数少ない普通自動車免許保有者のひとりで、大学時代に自家用車(自分の愛車なのかは不明。車種についての考察は後述)を運転しているシーンがある(喪181)。なお、免許を取得した時期については明らかにされていない。

家族は母親(作中未登場)の存在のみが明らかにされており(単行本17巻おまけ「飼い主」)、「マロ」という名前の犬を飼っている。元々は捨てられていた野良犬で、小学生の頃に連れて帰り今江家のペットにした(喪182)。マロはその当時から家を飛び出すことが多かったようで、今江さんのセリフから手を焼かされ続けていることが窺え、生徒たちがマロを様々なあだ名で呼んでいる様子を目の当たりにした際には赤面したこともあった(単行本17巻おまけ「飼い主」)。大学生になり実家を離れた現在でも、夏休みの帰省時は母親の代わりに引き取りに出向いたり(単行本17巻おまけ「飼い主」)、ドライブに連れていく(喪181)など愛情をもって接していることがわかる。

高校1年次の今江恵美

智子が原幕に入学する一年前にあたるため、学校生活の様子は描かれていない。

高校2年次の今江恵美

2年生に進級したが、所属クラスは明らかにされていない。

初登場である蛍輝祭前日では文化祭実行委員委員長(左腕に腕章あり)として体育館での設営準備を指揮しており、生徒にパイプ椅子の設置箇所を指示していた。設営終了後は準備を手伝ってくれた生徒にお礼の言葉を掛けており、成り行きで準備を手伝っていた智子にも「どうもありがとー 一年生?」と声を掛けていた。そして、上級生からの声掛けに驚き、慌てて返事を返す智子に「楽しい文化祭にしようねー」と更に話しかけ、その場を離れた(喪20)。

蛍輝祭2日目の朝に登校してきた智子と出会った時に「今日は本番だね 昨日(1日目)はどうだった」と話しかけるが智子はしどろもどろになって答えられず、途中で生徒会女子から質問されたことで会話が中断した形になった。生徒会女子を見送った今江さんは智子との会話に戻ろうとしたが彼女は既にその場を立ち去っており、その後姿を心配そうな表情で見つめていた。そして蛍輝祭終了直前、着ぐるみ(マクゾー6) )へ入っていた生徒会女子を労っていた時に智子の姿を見かけ、何かを思いついた様子だった今江さんは生徒会女子と交代して自分が着ぐるみに入ると智子の前に現れ、驚き不思議がる彼女に無言で風船を渡して抱きしめ、その場を後にした(喪21)。智子は、着ぐるみに入っていた人物が今江さんだった事実を後に知ることになる(後述)。

智子が校内で今江さんを見掛けた時はあいさつや声掛けしたほうがいいのかなと考えながら彼女の後を付いていったが、今江さんは突然吹いた風のいたずらでスカートがめくれてしまった時に智子が後ろにいたことに気付き、赤面していた。今江さんは智子に声を掛けようとするも、まるで「ストーキングしながらパンツを覗いた変態」みたいなシチュエーションになってしまったことでいたたまれなくなった智子はその場から立ち去ってしまう(単行本3巻おまけ)。

卒業式では在校生代表として送辞を読み上げ、終了後は涙ぐみながら壇上から降りていた。この時、智子は送辞を読み上げていた人物が蛍輝祭で声をかけてくれた上級生だったことに気付くと同時に彼女のフルネームも知ることになったが(喪37)、氏名で呼んだことはなく、卒業後に今江さんと再会・会話した際には「会長さん」と呼んでいる(喪182)。

高校3年次の今江恵美

3年生に進級し、6組に所属している(喪115(前編))。

朝のあいさつ運動では生徒会女子たちなどの生徒会メンバーとともに校門に立ち、登校してきた生徒一人ひとりに挨拶していた。遠目で今江さんを見掛けた智子はパンツ事件(前述)のいきさつから気まずいと感じており、前回の会話から間が空いてしまったことも相まって会話するのをためらうような様子だったが、担任の荻野先生と出会ってしまい発声練習をさせられてしまうはめになった。このタイミングで智子がいたことに気付いた今江さんはその後、荻野先生から「あっ そういえば友達はできた?」と尋ねられ、答えに窮した智子に助け舟を出す形で会話に割り込みながら「私 仲良いですよ この子と」と発言することで智子との関係性をアピールし、智子にも「ね!」と声をかけたが、当の本人からは「すごい気を遣われてる…」と思われてしまった上、荻野先生からは「あなた3年生でしょ 私が言ってるのは同じクラスの友達だけど」「あなたが卒業したらどうなるの?」と返されてしまい7)、気遣いが裏目に出る形になってしまった(喪42「あいさつ運動」)。

智子が廊下で転倒した様子を目撃した時は彼女を助けて保健室まで連れて行こうとするが、智子は今江さんが自分のことをいつも気遣ってくれる理由が自分のことを好きだからと推測し、「この人 異常性【アブノーマル】!!?」と思い始めてしまう(喪51)。

生徒会のイベント「七夕祭り」では、下ネタを書いた短冊を次々と飾っていた智子を2日続けて目撃したことから、智子に「いっぱい願い事あるんだね」とクスクス笑いながら話しかけていた。なお、原作ではこの時に「黒木さん」と名字で呼びかけている(喪55)。

雨が降る中、下校時に駅まで向かおうとしていた智子と吉田茉咲を見かけた時は、嘘(後に吉田さんと二人きりでの会話中に、元々バス通学であり駅への道は遠回りになることを明かしている)をついて「私も一緒にいい?」と尋ね、三人で帰ることになった。その道中で吉田さんの気遣いを見ていた今江さんは、智子がコンビニで買い物をしている間に吉田さんに対して二人の関係について誤解していたことを詫びると同時に「あなた(吉田さん)が待ってくれてるし いいかな」と伝え、智子が戻る前に立ち去った(喪98)。

前期選抜入学試験では試験を受けるために原幕を訪れた受験生たちを生徒会メンバーと共に校門で出迎えていた(喪110)。時系列では卒業式直前のエピソードだが、作中でわかる限りではこの時点まで生徒会活動を行っていることになる。

自身の卒業式では、卒業生にコサージュを付けに行った智子を3年6組の教室から見かけ、笑顔で手を振っていた(喪115(前篇))。卒業式が始まると前年とは逆に卒業生代表として答辞を読み上げる側になり、智子たち下級生に向けて「私達卒業生よりもっと多くの思い出を手に入れて下さい」と激励の言葉を贈った。卒業式終了後、吉田さんから強制的に連れてこられた智子と会い、改めてお互いに自己紹介し合った後に「あ…あの私になんかやって欲しいことがあります?」と尋ねた智子へ「最後にもう一回抱きしめとこうかな 智子ちゃんのこと」と言って生身で智子を抱きしめ(この日以降、智子を「智子ちゃん」と呼ぶようになる)、最後に「ありがとう 会いに来てくれて」とお礼を述べた(喪115(後編))。その後は生徒会女子にお願いしてツーショットの記念写真を撮ってもらっていた模様(詳細は「本編外での登場」を参照)。智子は下校時での田中真子との会話がきっかけとなって「もう一回」の意味を知ると共に、蛍輝祭での着ぐるみの正体が今江さんであることに気付いた。なお、この時の真子の発言から今江さんが生徒会長だったことが明らかにされている(喪115(後編))。

卒業式の別視点エピソードでは黒木智貴も姉が抱きしめられているシーン(前述)を見かけており、今江さんを「答辞読んでいた人」と称し、彼女が姉と知り合いなのかどうかを疑問に感じていた(喪116)。

高校卒業後の今江恵美

智子と加藤明日香が青山学園大学のオープンキャンパスに訪れた日(喪140)に先輩らしき女性と談笑しながら校内を歩いていたことから、今江さんが同校に合格し大学生になっていたことが判明した(私服姿であること以外の外見の変化は特に見られない)。この時に先輩らしき女性から「めぐちゃん」とあだ名で呼ばれており、何かを手伝ったことについてお礼の言葉を述べられているが、今江さんが手伝った内容および二人の関係性については明らかにされていない8)。そして、先輩らしき女性との会話中に加藤さん・内笑美莉と一緒にいた智子を偶然目撃し、智子に吉田さん以外の友人ができたことについて「よかった」と安堵するとともに、心の中で智子に向けて「待ってるね 智子ちゃん」と声をかけていた(単行本14巻おまけ「喪140別視点」)。

夏休みに母校を訪れた際の荻野先生との会話から、智子たちが様々な名前を付けている9)犬の飼い主であることおよび飼い犬の名前が「マロ」であることが判明した。また、母校を訪れた目的は母に代わってマロを引き取りに来たためであり、その際に「こちらには今日帰ってきて」と発言していることから青山学園大学に通うために実家を離れて暮らしていることが示唆されている。その後、マロを発見した時に生徒たちがマロの性癖について話している様子や主に性癖絡みの名前を付けられていることを知り、赤面していた(単行本17巻おまけ「飼い主」)。

夏の終わり頃(夏果【ナツハテ】)にマロを連れてドライブしていた所、やはりドライブ中に偶然マロをみかけた杏奈が飼い主を突き止めるために追跡を指示した吉田さんの車が追ってきた様子に気付くと、あおり運転だと感じ警察に通報しようとするが、件の車から降りてきたメンバーの中に智子がいたことに驚く(喪181)。彼女たちが近付いてきた時(杏奈・麗奈・二木四季の3名はこの時が今江さんとの初対面だった)は顔を隠していたが、智子と吉田さんは見覚えがある人物であることを感じていた。その後は彼女たちと合流し、智子との会話で飼い犬の名前がマロであることとマロを飼うことになったいきさつを説明しており、吉田さんから大学について質問された際には東京在住で夏休みの時だけ千葉へ帰ることを説明しているが、どこの大学なのかを智子から尋ねられた時には「内緒」と返し、学校名を教えなかった。杏奈から挑発気味の質問をされたり麗奈からイジられる一幕もあったが、恥ずかしがったり怒ることもなく(後者に対しては若干イラついていたが…)一歳上の余裕を見せていた(喪182)。

智子・吉田さんと三人になると智子に半年間で色々なことがあったみたいだねと伝え、智子は会話の流れから1年次の蛍輝祭での着ぐるみの中身について尋ねようとしていたが、途中で止めている。その代わりに出し物で映画を撮ることについてアドバイスを求めた所、高校在学中に智子のことを気を掛けていた今江さんは笑顔で「なんか凄くうれしくなっちゃって……」と言い、喜びの気持ちを表現していた(喪182)。その後、吉田さんと二人きりになった際に彼女から何もやりたいことがなくて、ただ今が続けばいいとしか思えないという悩みごとを打ち明けられた時は、自分も同じで吉田さんや智子たちなどのいろんな人と出会い、いろんなものをもらえたことが楽しかったのでまだ学生を続けたかっただけだとアドバイスし、生徒会長でもけして特別な人間ではないという旨の言葉を伝えている。智子たちと別れる直前には麗奈の企みでスカートの中にマロが突っ込んでしまい、赤面するはめになってしまった(喪182)。

今江さん本人が未登場のエピソードにおいても智子が登場人物との会話やモノローグで存在について度々言及しており、「前の生徒会長が構ってはくれたけど……」(喪192(前編)10)「先輩」)・「生徒会長には思い入れがあって 役とはいえ風夏さんにやってもらうのはその生徒会長への冒涜になるから」(喪204(後編)11)「生徒会役員」)・「前の生徒会長は見る目あったぞ」(喪226(中編)「気にならない」)という発言からもわかる通り、智子の今江さんに対する心情が具体的に表現されており、未だに智子にとって大切な存在であることが窺える。また、着ぐるみの回想シーンも度々描かれている(喪182・192(前編)「先輩」ほか)。

蛍輝祭2日目には生徒会女子生徒会男子1とおぼしき人物と共に原幕を訪れており、3人で会話したり(喪226(前編)扉絵)、生徒会メンバーからちらしを受け取っている(喪226(後編)「思い」)。彼女たちを目撃した智子はマクゾーの中に入り、まるで卒業式の時のお返しのように今江さんに抱きついている。また、涌井さんとも再会した(喪226(後編)「思い」)。

登場回

喪20 喪21 3巻おまけ 喪37 喪42 喪50 喪51 喪55 喪98 喪110 喪115(前編) 喪115(後編) 喪116 喪149(回想) 14巻おまけ 喪162(言及のみ) 17巻おまけ 喪181 喪182 喪187(言及のみ) 喪192(前編)(言及のみ) 喪204(後編)(言及のみ) 喪214(後編)(想像・言及のみ) 喪215(言及のみ) 喪226(前編)(扉絵) 喪226(中編)(言及のみ) 喪226(後編) 喪227 喪228 喪230(前編) 喪230(中編) 喪230(後編) 喪232(前編) 喪232(後編) 喪234(前編) 喪234(後編)

本編外での登場

単行本12巻のカバー表および表紙 裏に登場。初表紙で、髪の色が紺色であることが判明した。本編の卒業エピソードのその後にあたる今江さんと智子のツーショットが描かれており、表紙 裏では生徒会女子がスマートフォンで今江さんと智子のツーショット(カバー表)を撮影しようとしている様子が背後からの視点かつ引きで描かれている。

原作の蛍輝祭エピソード(喪20・21)をベースにしたテレビアニメ版喪11「モテないし、文化祭に参加する」に登場。担当声優は野中藍氏(メインゲスト扱い)。アニメでは原作で智子とぶつかったモブキャラクターの女子生徒(喪20)の役回りが今江さんへ変更されたため、原作よりも若干早いタイミングで智子と出会うことになった。この時の流れは、智子がケガして保健室へ向かう途中に今江さんとぶつかる→今江さんが智子を保健室へ連れて行く→治療後、今江さんが「ごめんね、私が急いでいたから…」と智子に詫び、「私、文化祭の実行委員長なの」と自己紹介するというアニメオリジナルの展開となり、その後体育館の準備シーンへと繋がるがアニメではこの時点で「黒木さん…だっけ?」と智子を名字で呼んでおり、前述のオリジナル展開をふまえた「けがしてるのに(準備してくれて)ありがとね」というセリフも追加されている。

友人

生徒会女子

彼女とは生徒会活動を共に行う中でハイタッチを交わしたり親しげに会話している様子(喪21)が描かれたことで良好な関係を築いていたが、自身の卒業式終了後も一緒にいたこと(喪115(後編))や智子3年次の蛍輝祭も共に訪れていたこと(喪226(前編)扉絵)から個々人としても友人関係だったようで、卒業後も関係性に変化がないことが窺える。

また、性的な話題を話してくる友人も存在していた模様(喪182)。

補足

今江さんが初登場した蛍輝祭のエピソード(喪20・21)は、前述通りテレビアニメ版では一本のエピソードとして制作されたが、最終話の放送2日前12)に発売された『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! 公式ファンブック 喪』(スクウェア・エニックス)の139ページに掲載された監督の大沼心氏とシリーズ構成および喪11の脚本を担当した吉岡たかを氏の対談コーナーにて、大沼監督は智子がこの先どのように生きていくのかを全12話13)鑑賞後になんとなく予感させるような雰囲気にする意図で蛍輝祭のエピソードをテレビアニメ版の山場に据えたシリーズ構成にしたことを明かしており、吉岡氏も本作品がほぼ一貫して「智子目線」で進む中、喪11では「委員長(今江さん)目線」が入ることで空気が変わり、それがポイントとなってうまくストーリーがまとめられるのではないかと思ったという理由で「文化祭ではやはり「実行委員長」の存在が特別です」とコメントしている。

自身の卒業エピソード(喪115(前編))にて今江さんがアナウンスされた際の名前のルビについて、ガンガンONLINE初出時では「えみ」と誤記していたが、単行本12巻収録時に「めぐみ」へ修正されている。また、同じタイミングで「卒業生代表」と「今江恵美」の間にスペースが挿入されており、肩書と氏名を明確に区切る変更も施された。

「黒木智子交遊録!」(智子3年次の人物相関図)によると、今江さんから智子は「気にかけている後輩」・智子から今江さんは「気にかけてくれた優しい先輩」という関係性である(単行本18巻特装版小冊子)。

本作品の連載10周年を記念して2021年6月3日~7月1日まで開催されたキャラクター人気コンテストでは第12位(2,264ポイント)だった。また、ベストコンビランキングでも智子とのコンビで第15位(1,736ポイント)だったことで、単独・コンビの両方でランキング入りを果たした(単行本20巻特装版小冊子)。

研究ノート

今江さんの自家用車について

今江さんがマロを連れてドライブしていた時に運転していた自家用車は、特徴的なリアの描写(喪181)からフランスのコンパクトカーであるルノー・トゥインゴがモデルになったと考えられる。なお、同車の日本向けモデル(2023年をもって販売終了)は右ハンドル仕様だが、今江さんの運転シーンでは左ハンドル仕様だったことから正規ディーラー車ではなく、並行輸入車の可能性がある。

1)
後者は初登場時の喪20を除く
2)
任期については作中では明確にされていない
3)
もっとも、この時は学校には報告せずその場で納めている
4)
単行本12巻には前後編がまとめられた喪115として収録
5)
蛍輝祭の前夜祭で遊んでいたクイズゲームのキャラクターについて「高校主席で卒業して風俗嬢とか 生徒会長じゃねーか」と発言し、イメージとしてゲーム内制服姿の今江さん(ポーズは初対面の時のもの)を思い浮かべる(喪214(後編))・蛍輝祭1日目の涌井さんのあいさつに対して「いいからストリップしろー! 前の生徒会長はやったぞー!!」というでたらめな野次を飛ばす(喪215)
6)
名前が明らかにされたのは喪224(前編)で、この当時は名無しだった
7)
なお、今江さんがそれに対してどのように返事したのかは作中では描かれなかった
8)
今江さんが「高校の時からこういうことよくやっていたので」と返事していることから、趣味であるボランティア絡みの可能性がある
9)
このことは荻野先生も認識しており、今江さんには「よく学校に来るから人気者よあの犬 名前つけてる生徒もいるわ」と説明している
10)
単行本20巻には前後編がまとめられた喪192として収録
11)
単行本22巻には前中後編がまとめられた喪204として収録
12)
キー局であるテレビ東京の場合
13)
この時点ではOADである喪13は未制作だった