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喪138

喪138

モテないし大学に行く

基本情報

収録巻
英題

あらすじ

前話から引き続き、ゴールデンウィーク(GW)関連のエピソード。

4月28日(日)1)。この日に田村ゆりと大学見学に行く約束をしていた黒木智子は、駅のホームのベンチで「もう着く 6号車」というゆりからのLINEメッセージを受信し、直後に入線した電車の6号車に乗っていたゆりと合流した。合流後、田中真子の姿がないことを不思議がる智子だったが、ゆりによると真子は2年次に大学見学を済ませてきたという。そして偶然にも、今回が二人にとって人生初の学校見学となった。

二人は見学先である「千葉西大学」に到着した。智子は、この学校は結構偏差値が高いのでは・(願望通り)勉強しないで入れる学校ではないんじゃ…とゆりに尋ねるが、ゆりは根元陽菜加藤明日香の志望校を聞いたことで自分達も少しだけ上を目指さないと思ったからという理由を語り、他学部はレベルが高いが教育学部なら入れないこともないと付け加えた。「教育学部ってなに?」という智子の質問にゆりは「先生になる勉強をするところ」と説明するが、それを聞いた智子は、先生になったゆりが騒いでいる生徒をひじ鉄で黙らせる光景を妄想したことでゆりに「絶対向いてないだろ」と言ってしまう。ゆりから「そういう黒木さんはどうなの?」と聞かれた智子は「私も先生は無理だ」と返し、小学生【ガキ】は好きでも嫌いでもないけど、好きではない・中学生【クソガキ】は嫌い、本当にゴミ→とにかく子供【ガキ】は嫌い、という持論を語った。そして同意する様に「私も子供は苦手 一緒だね」と話すゆりに「なんでこの大学来たんだよ!!」と心の中でツッコむ智子。そしてゆりは、真子がどうしてこの学校を見学したのか、それは先生になりたいからなのかと疑問に感じていた。

せっかく来たのでとりあえず回ってみるかという智子の提案にゆりも同意し、二人は校内を歩いていた。智子は、校内の風景や生徒達を見ながら大学や大学生に感じていたイメージと違い、地味で大人しくて静かだという印象を抱いた。掲示板を見ながらゆりは、智子にやりたいことや勉強したいことはある?と尋ね、ないという答えが返ってくるとゆりも同意し、自分の中では明確な志望校のというものはなく、あるとすれば智子・真子・吉田茉咲と同じ大学に行きたいという願望だが、同時にその選び方ではダメな気がするという複雑な心境を明かした。それに対して智子は、目的がないままだったり遊ぶために大学へ行くやつが結構多いと思う・真面目に勉強している奴よりもサークルなどで遊んでいる奴の方が案外就職するらしいので友達で選ぶのもアリだとアドバイスした。ゆりはこの学校に行くかはわからないけど、見学に行けてよかった・智子のお陰で(気持ちが)少し楽になったと智子に感謝の気持ちを伝えた。

昼食は智子が案内した「レストラン え●すや」というお店で摂ることになった。なんでも事前にネットで見た時に大学の近くにあることを知ったという。注文したランチを口にしたゆりが「おいしい!」という感想を漏らすと、智子はゆりに「ほら みろおいしいだろ!」と得意げな表情を見せ、チョイスした店がことごとく不評に終わったことから自ら「メシマズの黒木」とまで口にするほど気にしていた修学旅行の借りを返したと話した流れから、ゆりが智子のおかげで修学旅行のご飯がつらい思い出になったと語る吉田さんも連れてきたらよかったねと話した。そのまま吉田さんの進路についての話題へと移り、智子は「ヤクザ?出し子?」というとんでもない質問をゆりにぶつけるが、本人にはまだ聞いていないというゆりは、もし聞いた時に遠くの大学への進学や就職だと知ったら会えなくなりそう…と心配そうな表情になった。そんなゆりに智子は「大丈夫じゃない」と言い、ヤンキーは地元大好きなのでなんだかんだ言っても戻るから、同様に吉田さんも近所のパチンコ店やディスカウントストアで会うかもよと話し、「ていうか普通に聞けば?」と勧めた。

食後のデザートタイムも終わり、そろそろ帰るかと言う智子にこの後の予定を尋ねるゆり。智子が加藤さんと出掛けるための服を一人で買いに行くと答えた所、なんとゆりが付き合ってもらったお礼として「今度は私が付き合うよ」と自分から申し出た。GW前にゆりから一旦断られてしまった経緯があった智子は驚く。そして二人が向かったのはファストファッションストアのH&Moだった。店舗名を見て思わず「ほっともっと」と心の中でつぶやいた智子は服の値札を見て、普段愛用している「(ファッションセンター)むらむら」と変わらない価格だったことにビックリする。ゆりは価格帯が高いお店の場合だと店員がやってくることが苦手だという理由でここを選んだことを智子に説明し、智子も了承した。ゆりから服の希望を尋ねられた智子は「青山学園大学」を加藤さんと歩くので「大学生っぽいモテる服」を希望するが、それがどんな服なのかがよくわからないゆりはマネキンが付けている服をそのまま買えば?と返してしまう。

それに対し、無難だけど店員に負けた気になるという智子は女子大生が着ているイメージから肩が出ている服をチョイスするが、似合わないんじゃないかと言ったゆりに智子は「じゃあ着てみて」と試着する様に促した。他人が着ている姿を見ることで客観視でき、自分に付き合ってくれるでしょと言われたゆりは断れず、智子の要望通り肩が出た服を試着したが「なんか思ったよりエロくなるね」と智子から言われたことで恥ずかしがって脱ぎたそうにしていた。その様子を見て懐かしさを感じた智子は中学時代地味だった成瀬優にセクハラしていたことを思い出し、今のゆうちゃんはビッチなのでエロい格好をさせても似合ってしまい、地味な奴に似合わないエロい服を着せる楽しみがないと考える智子はゆりをターゲットにして更にドスケベ(露出度が高い)な服を着せて羞恥に染めようと目論んでいた。しかし、さすがに「着るわけないでしょそんなの」と一蹴されてしまったことでこういう所は全然ゆうちゃんじゃなくて、しつこく迫るとひじ鉄を食らう可能性を感じた智子は、「マネキンの服持ってくるからそれ着なよというゆりの言葉を受け入れた。

夕暮れ時、帰りの電車に乗っていた智子は「千葉西大学」に通うことになれば今日みたいにたまに寄り道して一緒に帰るのかもな・大学生活でもぼっちになる覚悟はできているものの、ゆりや他の人と同じ大学に進学して高校生活の延長の様な大学生活を送るのもいいかもなという願望を抱き始めていた。そして、今更ながら高校生活が残り数ヶ月で終わってしまうことが惜しく感じる様にもなっていた。やがて智子が下車するJR稲毛海岸駅に到着し、「じゃあまたね」とゆりに別れを告げられた智子はゆりを初めて名前で呼んだが、途中でドアが閉まってしまった。走り去る電車に乗っているゆりを見送りながら智子は、ゆりとは学校がなくても消える関係じゃないと思っているけど…という心境だった。

登場人物

名言

私も子供は苦手 一緒だね(田村ゆり)→なんでこの大学来たんだよ‼︎(黒木智子)

ほら みろおいしいだろ!修学旅行からメシマズの黒木みたいに思ってたろ(黒木智子)

吉田さんの進路ってなに?ヤクザ?出し子?(黒木智子)

今日付き合ってもらったし今度は私が付き合うよ(田村ゆり)

着るわけないでしょそんなの(田村ゆり)

ま…またね ゆ…ゆりちゃ…(黒木智子)

補足

本話は登場人物が増大している本作品では珍しく、エピソードの展開の都合上からか智子・ゆり2名のみの登場となっている。

本話の扉絵は2ページ目に配置されており、1ページ目の本編がテレビドラマやアニメなどで多用されるアバンタイトルの様な体裁となっている。また、扉絵の内容自体は1ページから続いているものになっている。

本話で智子とゆり(過去を含めると真子も該当)が見学に訪れた「千葉西大学」は実在せず、3ページ目に描かれた校門のデザインが酷似している千葉大学の西千葉キャンパス(本部・千葉市稲毛区)が元ネタだと思われ、教育学部も同キャンパス内に存在している。

智子とゆりが昼食に訪れたレストランは「この大学の近くって」「この店 孤独のグ●メでやってたから」という智子のセリフや看板のデザインから「味のレストラン えびすや幸町店」(千葉市美浜区)が元ネタだと思われる。智子のセリフ通り、同店は2018年6月22日2)にTXN(テレビ東京)系で放送されたドラマ24「孤独のグルメ Season7」第11話にて採り上げられていた。余談だが、グルメサイト「ヒトサラ」での同店料理人紹介ページに「田村」姓の人物が紹介されている。

智子が昼食時に「とにかく修学旅行の借りは返したな」とあるのは、2年次の修学旅行2・3日目(喪7679および124)に智子が案内した店舗の食事が何れも美味しくなく(特に後者に関してはゆりから「またマズかったね」(喪124)とハッキリ言われてしまうくらいの状況だったことが窺える)、自分自身で「メシマズの黒木」と名乗るほど自虐的になってしまっていたが、本話にてゆりが「おいしい!」と感想を漏らしたことでようやく雪辱を果たした形になったことを指している。

智子が吉田さんの進路について発言した時の「出し子」とは、振り込め詐欺において被害者に振り込ませた現金を指定口座から引き出す役割の者を指し、言うまでもなく犯罪行為である。

智子がゆりに案内された「H&Mo」は、二人の行動範囲より最も近く、11ページ目に描かれた店舗入口のデザインが酷似していることから「H&Mイオンモール幕張新都心店」(千葉市美浜区)が元ネタだと思われる。また、同店を見た智子が「ほっともっと」と心の中でつぶやいているが、株式会社プレナスが運営する持ち帰り弁当チェーン店のことだと思われ、元ネタのH&Mとは無関係である。

研究ノート

智子の居住エリアについて

本作品において、これまで智子(黒木家)の居住エリアに関しては言及されていなかったが、最終ページにて描かれている電車の外観の描写がJR東日本209系500番台もしくはE231系0番台に酷似していること、智子が下車しようとしていた時の車内案内表示器に「Next Ina」と表示されていたこと、千葉西大学の元ネタとなった千葉大学西キャンパスの最寄駅がJR西千葉駅であることから、同駅の一つ隣であるJR稲毛駅周辺が智子の居住エリアである可能性が出てきた。ただ、あくまでも可能性であることから今後の具体的描写に期待が持たれる。 なお、喪117宮崎さんが智子と満員電車で遭遇したのは稲毛である。

扉絵

学校見学へ向かう道中、電車の車内で並んで座っている私服姿の智子とゆり

扉絵

外部リンク

1)
喪137の最終ページより
2)
遅れネットのテレビ大阪を除く
喪138.txt · 最終更新: 2018/08/29 23:38 by anonimo