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喪138

喪138

モテないし大学に行く

基本情報

収録巻 14巻
英題 I'm not popular, so I'll go to college.
ページ数 15
初出 2018年7月19日

あらすじ

前話から引き続き、ゴールデンウィーク(GW)関連のエピソード。

4月28日(日)1)。この日に田村ゆりと大学見学に行く約束をしていた黒木智子は、駅のホームのベンチで「もう着く 6号車」というゆりからのLINEメッセージを受信し、直後に入線した電車の6号車に乗っていたゆりと合流した。合流後、田中真子の姿がないことを不思議がる智子だったが、ゆりによると真子は2年次に大学見学を済ませてきたという。そして目的地である「千葉西大学」へ到着し、二人にとって人生初となる学校見学が始まった。

登場人物

名言

私も子供は苦手 一緒だね(田村ゆり)→なんでこの大学来たんだよ‼︎(黒木智子)

ほら みろおいしいだろ!修学旅行からメシマズの黒木みたいに思ってたろ(黒木智子)

吉田さんの進路ってなに?ヤクザ?出し子?(同上)

今日付き合ってもらったし今度は私が付き合うよ(田村ゆり)

着るわけないでしょそんなの(同上)

ま…またね ゆ…ゆりちゃ…(黒木智子)

補足

本話は登場人物が増大している本作品では珍しく、エピソードの展開の都合上からか智子・ゆり2名のみの登場となっている。

本話の扉絵は2ページ目に配置されており、1ページ目の本編がテレビドラマやアニメなどで多用されるアバンタイトルの様な体裁となっている。また、扉絵の内容自体は1ページから続いているものになっている。

この時点では智子はゆりが肘打ちをすることしか知らないので、想像でゆりが生徒に行っていた行為も肘打ちとなっている。

智子が昼食時に「とにかく修学旅行の借りは返したな」とあるのは、2年次の修学旅行2・3日目(喪7679および124)に智子が案内した店舗の食事が何れも美味しくなく(特に後者に関してはゆりから「またマズかったね」(喪124)とハッキリ言われてしまうくらいの状況だったことが窺える)、自分自身で「メシマズの黒木」と名乗るほど自虐的になってしまっていたが、本話にてゆりが「おいしい!」と感想を漏らしたことでようやく雪辱を果たした形になったことを指している。

智子が吉田さんの進路について言及した時の「出し子」とは、特殊詐欺において被害者に振り込ませた現金を指定口座から引き出す役割の者を指しているいわゆる隠語であり、言うまでもなく犯罪行為である。

智子のセリフで「むらむら」とあるのは、彼女の行きつけの店舗である「ファッションセンターむらむら」(喪14ほか)を指しており、本話で登場した「H&Mo」(詳細は研究ノートの項目を参照)共々、モデルになったと考えられる両運営会社は同ジャンル(ファストファッション)の競合関係にあたる。

研究ノート

本話に登場した施設・店舗について

智子とゆり(過去を含めると真子も該当する)が見学に訪れた「千葉西大学」は実在せず、3ページ目に描かれた校門のデザインが酷似している千葉大学の西千葉キャンパス(本部・千葉市稲毛区)をモデルにしたものだと考えられ、教育学部も同キャンパス内に存在している。

智子とゆりが昼食に訪れたレストランは「この大学の近くって」「この店 孤独のグ●メでやってたから」という智子のセリフや看板のデザインから「味のレストラン えびすや幸町店」(千葉市美浜区)がモデルになったと考えられる。智子のセリフ通り、同店はにテレビ東京(TXN)系で放送されたドラマ24「孤独のグルメ Season7」第11話(2018年6月22日放送分2) )の舞台となっていた。余談だが、 グルメサイト「ヒトサラ」での同店料理人紹介ページにて2代目店主である「田村」姓の人物が紹介されている。

智子がゆりに案内された「H&Mo」は、二人の行動範囲より最も近く、11ページ目に描かれた店舗入口のデザインが酷似していることから「H&Mイオンモール幕張新都心店」(千葉市美浜区)がモデルになったと考えられる。また、同店を見た智子が「ほっともっと!」と心の中でつぶやいているが、作中での店舗名を設定する際に株式会社プレナスが運営する持ち帰り弁当チェーン店にかけた可能性が高く、ほっともっと自体は元ネタのH&Mとは全くの無関係である。

智子の居住エリアについて

これまでの本作品においては智子(黒木家)の居住エリアについて言及されていなかったが、最終ページにてわずかに描かれている電車の外観の描写が中央・総武緩行線で使用されているJR東日本209系500番台もしくはE231系0番台に酷似していること・智子が下車しようとしていた時の車内案内表示器に「Next Ina」と表示されていたこと・千葉西大学のモデルになったと考えられる千葉大学西キャンパスの最寄駅がJR西千葉駅であることから、同駅の一つ隣であるJR稲毛駅周辺が智子の居住エリアである可能性が出てきた。ただ、あくまでも可能性であることから今後の具体的描写に期待が持たれる。

なお、2年次に宮崎さんが智子と満員電車で遭遇したのはJR稲毛駅を出発した後の出来事である(喪117「密着」)。ただしこちらではなぜかJR京葉線で使用されているはずのJR東日本E233系5000番台が描かれていたことから、両線の使用車両を混同した可能性が高い。

扉絵

学校見学へ向かう道中、電車の車内で並んで座っている私服姿の智子とゆり

扉絵

外部リンク

1)
喪137の最終ページより
2)
遅れネットのテレビ大阪を除く
喪138.txt · 最終更新: by syumote