モテないし文化祭準備(後編)
| 収録巻 | 23巻 |
| 英題 | |
| ページ数 | 13 |
| 初出 | 2022年12月1日(アプリ) |
佐々木風夏は自クラスの出し物であるお化け屋敷について、何か良いアイデアがないか黒木智子たちに相談するが、智子はインターネットで「洒落怖(洒落にならない怖い話)」を死ぬほど読んだ経験を活かして風夏さんにアドバイスをする。
3年4組の出し物であるコーヒーカップが完成し、試運転の搭乗者としてかよが選んだ女子生徒の人選は美馬サチ・ノリ・マキ、そして5組から来ていた南小陽の4名だった。宮崎さんは彼女たちを選んだことについて懸念していたが、かよさんにはとある思惑があるようで…?
1年7組の教室で男子生徒にまじって作業している平沢雫を見つけた智子は、自分も1年生の時に彼女のような状況だったと振り返っていた。そして雫を教室から連れだした智子は、彼女から蛍輝祭の準備の時に教室から抜け出すのをやってみたかったと聞かされた。
「映画出演」の続き。智子のアドバイスにかかわらずクラスでの立場が好転してない雫に対して、智子は「自分を棚にあげて説教するか?」と考えるものの思いとどまり、同時に雫に友人ができた結果、自分が必要なくなったらそれはそれで悲しいと考える。
蛍輝祭のパンフレットが完成し、映画がまだ完成していないのにもかかわらず既にプログラムには掲載されていることにプレッシャーを感じる智子。根元陽菜はそんな智子に「まぁなんとかなるよ」と慰めの言葉をかけるが、そこへやってきた荻野先生から映画の内容にかかわる重大なことを聞かされる。.
※上記各短編「登場人物」の項目を参照。
うぇーい!! 彼氏くん見てるー 君の大切な彼女 私の映画に出てもらいまーす!(黒木智子)
これがNTR【ねとられ】か…… いや寝てないからTR【とられ】だけど(同上)
根元さんのアレは結構ロックだと思う アレは正気じゃない(田村ゆり)
「真夏の昼の悪夢」にて3年6組の出し物がお化け屋敷であることが明らかにされた。また、智子が一時期なりたかった「お化け屋敷P【プロデューサー】」はお化け屋敷プロデューサーの略だと思われ、企画・立案や関係各所との調整などお化け屋敷をトータルでプロデュースする職業のことである。1992年に初めてお化け屋敷をプロデュースした五味弘文氏がよく知られているが、ホラープランナーともいい、その肩書で活動している人物も複数存在する。
「真夏の昼の悪夢」にて智子が風夏さんへ伝えていたお漏らしの件については、智子が2年次の夏休みに里崎家へ遊びに行ったエピソード(喪61)を参照。
「回転する時間の流れ」にてノリが発言していた「あいつ意地悪いし」の「あいつ」は状況的にかよさんを指しており、発言内容から彼女に対して快く思っていない様子が窺える。
「映画出演」にて智子が振り返っていた、1年次の蛍輝祭で行っていた準備の件については喪20を参照。また、智子と雫が校内を歩いていたシーンで3年1組の出し物が「ホログラムRainbow写真館」(内容不明)であることが明らかにされた。
「映画出演」にて雫が智子の来訪に気付くシーンで、智子が1年次に玄関昇降口で出会った(喪23「雨の日の登校」)髪の乱れを気にしがちな女子生徒(トーン髪ロングボブ)と男子生徒(黒髪長身)と思しき人物が並んで廊下を歩いている様子が確認できる。
「喪失感」にて雫が智子に話していた「夏休みにできた友人(女子)」は具体的に誰を指しているのかは明らかにされなかったが、雫がスマートフォンで会話していた相手の特徴描写(喪192(前編)1)「先輩」)もふまえると、ほぼ里崎希心で間違いないと思われる。喪192(前編)・216(前編)2)の研究ノートの項目も参照されたい。
「事前審査」にて配布された蛍輝祭のパンフレットから、1日目のオープニングイベント(名称は喪217(後編)3)にて判明)にあたるプログラムや根元陽菜が初芝くんに依頼していた(喪210(前編)「目的地」)イメージイラストが公開された。また、視聴覚室の存在や出し物が映像作品だった場合は担任による事前チェックが必要であることが明らかにされた(具体的な描写については次話を参照)。
単行本23巻には、3話完結である前々話・前話・本話が一本のエピソードにまとめられた喪210として収録された。