喪20
モテないし準備する
基本情報
収録巻 | 3巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll make preparations. |
ページ数 | 16 |
初出 | 2012年6月7日 |
あらすじ
蛍輝祭(文化祭)前日のエピソード。出し物準備で賑やかな1年10組では、黒木智子が居場所のないまま佇んでいた。帰宅したくてたまらなかったものの、これまでの準備に一度も参加していなかったためにクラスメイトから何を言われるかわからないと感じた智子はクラスメイトに頼み込み、なんとかチラシづくりの簡単な仕事を割り当ててもらうことに成功する。そして自分なりの綿密な計算の元、一日丸々かけて仕事をしようと目論んでいた智子だったが、カッターナイフで作業中にとある理由から指を切る怪我を負ってしまう。
登場人物
名言
無理なんかしてねーよ! 紙切るの無理だったら もう死んでるだろ!(黒木智子)
楽しい文化祭にしようねー(今江恵美)
補足
智子1年次の蛍輝祭では準備の様子が描かれたエピソードは本話のみであるが、智子のモノローグより準備期間がある程度設けられていたことがわかる。
本話ではチラシづくりをしていた智子の助っ人要員としてクラスメイトの男子生徒2名(名無しのモブキャラクター)が登場したが、その後彼らは3年次の蛍輝祭編(喪234(前編)扉絵)にて13年ぶりとなる再登場を果たしている。ちなみに彼らが描かれている5コマ目がちょうどセンター(中心)の位置だったこともあり、SNS上ではまさかの再登場、そしてセンターを張ったことに驚くファンの様子もみられた。
智子にとって大切な人物のひとりとなる今江恵美は本話で初登場している。ただし本話の時点では文化祭実行委員長として登場しており、本名は明らかにされていない。また、彼女は智子が初めて接した上級生でもあるが、本話をベースとしたテレビアニメ版では、彼女との出会いについてより詳細に描かれた内容となっている。詳細は本人のページを参照されたい。
智子の親友であるゆうちゃんの本名は初登場エピソード(喪3)以降明らかにされていなかったが、智子が彼女へ送信するメールの画面から彼女の本名が「成瀬優」であることが判明し、フルネームも確定した。また、ここから智子がゆうちゃんをスマートフォンの電話帳に本名で登録していることもわかる。
研究ノート
本話に登場した店舗のモデルについて
智子のクラスメイトから「ドンキン」(喪19)と呼ばれており、彼らの会話を聞いていた智子がコスプレ用のメイド服を購入した「ドン・キオオテ」は、外観から「ドン・キホーテ幕張店」がモデルになったと考えられる。ちなみに作中で描かれている「激安の殿堂」というキャッチフレーズは本話公開当時のモデル元においても実際に使用されていたが、後に「驚安の殿堂」(2025年現在も使用中)へ変更されている。
扉絵
文化祭の用意が進む廊下を所在なさげに歩く智子