喪3
モテないし昔の友達に会う
基本情報
収録巻 | 1巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll see an old friend. |
ページ数 | 12 |
あらすじ
黒木智子が自室にて「ヤンデレ男子言葉攻めCD」を使って自分の世界に浸っていた時、突然自分のスマートフォンに中学時代の友人である成瀬優から電話がかかってきた。ドキドキしながらゆうちゃんと会話していた智子だったが、ゆうちゃんからの要望で翌日の午後一時にJR海浜幕張駅前の「STAR TURRYS COFFEE」で会うことになった。通話後、別の高校に進学したゆうちゃんのことを振り返る智子。
翌日の午後一時。人と待ち合わせするのが久しぶりだったのでドキドキしていた智子の前に現れたゆうちゃんは、智子の想像に反して高校デビューし見違えるような姿になっていた。智子はあまりの変わりように内心では驚愕し委縮していたが、ゆうちゃんがアニメの話題を振ってきたことで姿は変わっても自分の友人かつ同類であると再確認し、気を取り直して会話を続けていた。そんな中、「ずっと中学生のままだったらよかったのになー」とつぶやいたゆうちゃんに何かひっかかりを感じる智子。
続いてゲームセンターの「CLUB MEGA」1)に移動した二人はゲームを楽しんでいたが、「…もこっちは 学校楽しい?」というゆうちゃんからの突然の質問に見栄を張った智子に対して、ゆうちゃんは智子と一緒の高校に行きたかったと悲しげな表情で告白した。
その後、夕方の別れ際に帰ろうとするゆうちゃんを呼び止めた智子は、自分も頑張るからゆうちゃんも頑張ってと大きな声でエールを送るが、ゆうちゃんからは高校生になって初めてできた彼氏とケンカして落ち込んでいたという思いもよらない返答が返ってきた。それを聞いた智子は、無言でヘッドホンを装着し自分の世界へと戻るのであった。
対応するアニメのエピソード
登場人物
名言
ヤンデレ男子 言葉責めCD 予想以上にいいわー(黒木智子)
フェラペチーノ 何それ下ネタ? びびるわ…(同上)
私も女子高生になって楽しいのかなって思ったけど全然そんなことなくって!! でもでもそれでも頑張ってるし!! だからゆうちゃんも頑張って!!(同上)
高校で初めてできた彼氏とケンカしたくらいで何落ち込んでたんだろー(成瀬優)
補足
本話より冒頭のナレーションが記載されなくなった。
智子の使っているヘッドホンがビーツ・エレクトロニクス製であることがわかる。製品名は「Beats Solo HD」と思われる2)。ヘッドホンのメーカーについては後に喪146で言及される。
智子が部屋で聴いている「ヤンデレ男子言葉責めCD」の元ネタは、「ヤンデレ天国」シリーズの第1弾『ヤンデレ天国~真誠学園高等部編~』。後に本作のアニメで伊志嶺潤を演じることになる鳥海浩輔が出演している。なお、本作のアニメでは『ヤンデレ男子』というタイトルになり、森嶋秀太が演じた。
智子の部屋に置いてあるゲーム「はと彼 Plus」の元ネタは、同人ゲーム『はーとふる彼氏 Plus』。
智子とゆうちゃんの待ち合わせ場所は海浜幕張駅の南口(外部リンクのわたモテ舞台3を参照)。後ろの建物はイオンの本社であるイオンタワーとイオンタワーアネックス、エム・ベイポイント幕張(旧NTT幕張ビル)。撮影スポットは三井アウトレットパークの2階であると考えられる。
智子とゆうちゃんが待ち合わせた「STAR TURRYS COFFEE」の元ネタはスターバックスとタリーズコーヒーで、店舗ロゴは前者がベースとなっている。その後も喪36にて二人の待ち合わせ場所として利用され、喪54以降は再会したもう一人の友人である小宮山琴美も交えた三人で頻繁に利用するようになった。なお、このカフェの聖地(舞台)は外部リンクのわたモテ舞台1によるとタリーズコーヒー 海浜幕張店だが、小説アンソロジーの周辺図に掲載されているスタータリーズコーヒーの聖地(舞台)は、場所を考慮すると、スターバックスコーヒー イオン海浜幕張店である。
智子がプレイしていたゲーム「popoponmusic」の元ネタは『pop'n music』。なお、メインキャラクターのMimiはACジャパンの公共広告『あいさつの魔法。』のありがとウサギのように変えられている。当時の「pop'n music」シリーズは旧難易度でレベル43が最高であったため、レベル40はかなりの高難易度である(最高レベル50となった新難易度のレベル46に相当)。
智子とゆうちゃんがプレイしていた「クイズマジックアカデミー」が元ネタだと思われるクイズゲームで出題されていた問題に対して、智子が「たぶんセ●ロス」と回答していたが、問題文に「1984年」とあることから、正確には「セクターゾーン」(日本物産製作のシューティングゲーム)である。なお、「セ●ロス=セクロス3)」は翌1985年に発売された同ゲームの移植版のタイトルであり、智子のセリフはここから来ていると思われる。