アニメ喪2
モテないし、昔の友達に会う
基本情報
あらすじ
とある日の夜。黒木智子は自室で言葉責めCDを聴きながら興奮していた最中、スマートフォンに着信があり驚くがディスプレイを見ると成瀬優という人物の名前が…智子は中学時代の親友だった彼女と久しぶりに会話するが、彼女から土曜日の予定を尋ねられる。その目的とは?
対応する原作のエピソード
主な原作との相違点
冒頭のアバンタイトル、原作喪3にあたる智子が自室のベッドで横になりながら言葉責めCDの『ヤンデレ男子』を聴き興奮しているシーンで、iPod classicとおぼしきデジタルオーディオプレイヤーのディスプレイに『ヤンデレ男子』のジャケットが映されている描写が追加された。
原作では、智子のスマホの電話帳にゆうちゃんを本名で登録していることが判明したのは蛍輝祭前夜のエピソード(喪20)だったが、アニメではそれよりも過去にあたる本話にて着信画面が表示される描写が追加され、姓と名の間にスペースを入れた「成瀬 優」と登録していることがわかる(ちなみに原作ではスペースなし)。
原作ではゆうちゃんは明るい口調で智子に予定を尋ねていたが、アニメでは低めのトーンで「うん…ちょっと…」と返す、何か思う所があるようなセリフが追加されており、後の彼女の告白シーンの伏線となっている。また、原作では電話の翌日にアポを取っていたが、アニメでは何気ない日常生活のエピソードと初芝くんのエピソードを間に挟む関係で週末の土曜日3)へ変更された。
智子が中学時代のゆうちゃんについて振り返るシーンで、原作では智子の想像から当時の姿が描かれていたが、アニメでは中学校の卒業アルバム(タイトルは「きずな」)を眺める描写に変更され、集合写真で智子の右隣に立っている様子がわかる。また、その際に智子のアニメにおけるトラウマシーンが映し出され、えずく描写が追加された(ゆうちゃんから「高校生活はどう?」と尋ねられた時のことを想像したため)。
本話は原作喪3のゆうちゃんからの電話シーンの翌日エピソードとして原作喪7の「登校」へ繋げられている。トラウマ想像(前述)からの繋がりで「大切なのは過去を振り返ることではなく、今なにをするかだ」と考えた智子が、ゆうちゃんに会う土曜日までに会話のネタにできる充実した女子高生生活を送ると決意したことでダッシュした際のセリフが「今ならなんでもできる」から「私が本気を出せばなんでもできる」へ変更された。また、出発前に朝食シーンが追加され、原作喪7では未登場だった家族(黒木智貴・智子母)が登場したが、セリフがない事実上背景としての登場だったため、両者共にエンディングのキャストクレジットには記載されていない。
原作「登校」では智子が朝ごはんをいつもよりいっぱい食べたというくだりはセリフのみで表現されていたが、アニメではセリフに加えて朝食シーンで納豆の空いた容器が増えていく4)という描写が追加されたことで、よりわかりやすくなった。また、ここからアニメ版の智子は納豆を好んでいる様子が窺える。
登場人物
補足
本話にて初芝くんの声を担当した杉田智和氏は、エンディングのキャストクレジットではメインゲスト扱いとして一番最後(トリ)に記載されている。
智子の親友はエンディングのキャストクレジットでは本名の「成瀬優」名義ではなく、あだ名の「ゆうちゃん」名義で記載されている。
エンディングテーマの「夢想恋歌」は本話のみ使用された。