喪233
モテないし最後の舞台
基本情報
収録巻 | |
英題 | |
ページ数 | 9 |
初出 | 2025年5月29日(アプリ) |
あらすじ
引き続き、蛍輝祭(文化祭)2日目の様子を描いたエピソード。2日間、完璧な舞台を演じてきた2年4組。千秋楽を控えていた教室では眼鏡監督と澤村さんが黒木智貴・井口朱里・与田紗弥加の戻りを待っていた。そして彼らは開演10分前にようやく戻ってきたものの、どことなく様子が…?そんな彼らの変化を感じ取った眼鏡監督は期待を膨らませるのだが…はたして、千秋楽も無事にフィナーレを迎えることができるのだろうか?
登場人物
名言
あっ 忘れてきた(与田紗弥加)
黒木くん 老けた?(眼鏡監督)
うるせー 黙れ 死なすぞ(黒木智貴)
智貴くんは私にとっても弟みたいに思ってるのでつい見守っちゃってて…(小宮山琴美)
あーはい お姉さま すぐにやりマス(井口朱里)
補足
本話のアオリ文にて、単行本27巻が7月11日に発売されることが初告知された。
本サイトにてこれまで便宜上「ジト目ツインテール」と呼称されていた女子生徒の名字が「澤村【さわむら】」であることが男子生徒のセリフによって明らかになった。
本話にて智子母が原幕を訪れたことで、2日目朝の会話(喪226(前編)1)「気まずいシーン」)でみられた伏線が回収された。来場の件については、子どもたちからやんわり断られていたにもかかわらず彼らには無断で訪れたことから、彼女の性格上子どもたちのことが気になっていたことが窺える。なお、智子母が原幕を訪れるのは娘の謹慎期間最終日(喪160)以来となる。
小宮山琴美と智子母の会話から、智子母が小宮山さんを中学時代より認識しており、「琴美ちゃん」と呼んでいることが明らかとなった。小宮山さんが中学時代に黒木家へ訪れていた時のエピソードは彼女の回想(喪472) )を参照されたい。
本話ラストで智貴たち4組が集合写真に写っているシーンは、構図とキャプションの流れ3)からバスケットボールまんが『SLAM DUNK』(井上雄彦氏」)#274にて主人公の所属している部活動チームが集合写真に写っているシーンのパロディもしくはオマージュだと思われる。ただし、元ネタとは相違点4)もみられる。ちなみに智貴のファーストキスが描かれたエピソードのサブタイトルも同作品のパロディもしくはオマージュだと思われることから(詳細は同エピソードのページを参照)、同作品とはちょくちょく縁がある関係性となっている。
上記に関連して、記念写真の輪の中に入っている4組メンバーのうち、智貴たち主要人物以外は基本的にモブキャラクターのため目がない状態で描かれているが、なぜか名無しの女子生徒2名(クラス札に貼られていた『シンデレット』の紙を手にしている人物)のみ目も描かれている。その理由は不明。
主人公である黒木智子は本話には姿をみせていないが、登場人物の会話の中で言及されている。
研究ノート
登場人物の名字の由来について
前述通り、本話にて名字が明らかにされた澤村さんの名字の由来となったマリーンズ選手は澤村拓一選手であることが考えられる。
『シンデレット』の総公演回数について
『シンデレット』の総公演回数については作中では言及されておらず、公演の模様も1日目初回公演(喪217(後編)5)・219)、2回目公演(喪221)・2日目千秋楽公演(本話)のみが描かれていたが、千秋楽公演時に小宮山さんが智子母へ「この舞台見るの3回目(いわゆるメタな言い方をするならば作画上での公演回数)……」だと伝えている時に隣の伊藤さんが「本当は6回目の鑑賞…」と心の中で発言しているシーンがあり、ここから述べ2日間の総公演回数は「6回」だったということが考えられる。
総公演回数が6回だったと仮定した場合、1日あたりの公演回数は普通に考えれば3回だと想定されるが、初回公演後の美馬サチのセリフに「もう一回あるんでしょ?」(喪218)というものがあり、これを考慮すれば学校関係者のみの1日目は2回公演、一般人も入場可能になる2日目には4回公演という計算になる。本項目はあくまでも仮定・考察の話であり、タイムスケジュールも公開されていない以上は正解だとは言えないが、どちらにせよ4組メンバーはかなりのハードスケジュールだったことが窺える。