BOOK☆WALKER特別編(ガンガンONLINE初出時)→特別編8(単行本15巻収録時)
収録巻 | 15巻 |
英題 | Special chapter 8 |
ページ数 | 14 |
初出 | 2018年11月1日 |
電子書籍販売サイト「BOOK☆WALKER」(ブックウォーカー社1) )にて行われた投票イベント(詳細は後述)にて、3,094ポイントを獲得して第1位となった根元陽菜が主役となり、彼女の過去の出来事及び現在の黒木智子とのふれあいを本編12ページ+おまけ2ページで描く特別編。
ある日の昼休み、根元さんは吉田茉咲がベンチで昼寝している様子を眺めていた。根元さんは智子から吉田さんの昼寝の件について事前に聞かされており、その様子を見に来たのだ。吉田さんは自分たちと違って目立つ所でひとりで寝ていて変だとか、ぼっちに思われるとか考えないんだろうなと感じた根元さんは、ベンチの近くの中庭で自分も寝転び、腕枕しながら昼寝することにした。初めての体験にドキドキしていた根元さんは、慣れるまで眠れないかもしれないけどやってみてよかった・今までの自分ならこの経験はできなかったと思っているうちに、いつしか眠りに落ちていた…。
根元陽菜 黒木智子 岡田茜 吉田茉咲 田村ゆり(言及のみ) 【以下の登場人物は過去編のみ登場】 鎌田さん 山口さん みきちゃん 小島くん(言及のみ) 内笑美莉 宮崎さん 柿沼くん 黒髪ロングさん 岡さん
根元さんのパンツを見てしまった智子がそのことについて延々と語り、それを聞かされていた根元さんは智子にとあるアクションを起こすが…。そして周りの反応は?
※この項目では上記以外の登場人物を挙げる。
清田良典(扉絵)
やってみてよかった 今までの私ならこの経験はできなかった(根元陽菜)
私は何も言ってないんだけどな…(同上)
ーーーー今度はうまく演【や】る(同上)
いつもここでパンツ公開してるよ(黒木智子)
クロの言う通りずっとアニメの学園ものみたいな生活に憧れてるよ(根元陽菜)
あらすじの項目で前述した投票イベントとは、2018年7月18〜30日に「BOOK☆WALKER」にて「もこっちとくっつくのは誰だ!?選手権」のタイトルで開催された単行本13巻発売記念イベントのことであり、エントリーした女性メインキャラクター10名(田村ゆり・根元陽菜・内笑美莉・吉田茉咲・成瀬優・加藤明日香・田中真子・南小陽・小宮山琴美・黒木智子2)。以上、エントリー順)に投票3)を行い、最多投票数を獲得したキャラクター1名には「主役となる描き下ろしエピソード(=本話)がガンガンONLINEに掲載される」というごほうびがあった。余談だが同イベントは本作品のファンの間で賛否両論を巻き起こし、SNS上ではファン同士のトラブルへと発展してしまった4)。また、作者は同イベントの主催者ではなかったが、トラブルの件に関しての謝罪コメントをSNS上で発表する事態となった。なお、投票結果については本項目内のリンク先を参照されたい。
本話は前述したイベントが絡むエピソードである関係上、ガンガンONLINE初出時は「BOOK☆WALKER特別編」のサブタイトルで公開されたが、単行本15巻収録時に「特別編8」へ改題されている。
智子の原幕入試の模様が描かれたエピソード(喪110)では、左隣の女子中学生が根元さんであるという明確な描写はなかったが、本話にて過去編の根元さんが描かれた際に制服・髪型・髪の色が一致したことから、件の女子中学生は根元さん本人であることが確定した。
本話8ページ、過去編にて原幕新1年生のクラス分け発表が描かれたシーンでは、根元さん2年次のクラスメイトになる5名の生徒(吉田さん・うっちー・宮崎さん・柿沼くん・黒髪ロングさん)が登場しており、柿沼くんを除く女子生徒4名は髪型や髪の色が現在と異なっていることがわかる。
本話にて根元さんのセリフに「4クール」とあるが、クールとは放送業界で四半期(3ヶ月間)を意味する用語で、4クールだと週1回放送かつ放送休止が発生しないと想定した場合は概ね50〜52週(回)換算となることから、根元さんは「一年間」という意味合いで使用したと思われる。ちなみにかつてのテレビアニメは4クール(もしくはそれ以上)続けて放送するパターンが基本だったが、近年では1〜2クールで完結もしくは最初に1~2クール放送した後に一定期間を置き、そこから続きの1~2クール(いわゆる「第二期」「二期」)を放送するパターンが主流となっている。なお、本作品のテレビアニメ版は1クール完結である。
根元さんの中学時代の呼び名は「根元さん」(クラスの腐女子グループや陽キャグループから)、「ひな」(みきちゃんから)、「ひなちゃん」(クラスメイトの女子から)。
中学時代の根元さんは、戦いや死ぬアニメだけでなく、恋愛アニメも好きではなかったことがわかる。
根元さんの中学時代の同級生のうち、鎌田さん・山口さんの2名は後に再登場し、根元さんとは意外な形で再会することになる(詳細は単行本21巻おまけ「喪198おまけ」を参照)。
過去編で根元さんが進級直後にクラスメイトと観ているアニメのタイトルは、『タ●バニ』5)は『TIGER & BUNNY』(サンライズ)、『あのハナ』は『あの日見た花の名前を僕達はまだ知らない。』(A-1 Pictures)が元ネタである。一方、根元さんが個人で観ているアニメはタイトルが明かされていないので推測となるが、進級直後に観ているのはキャラクター4人のシルエットから『Aチャンネル』(黒田bb)であることがわかりやすい。受験勉強中に観ているのはキャラクター3人の造形や制服、名前などが異なるが、話し方や目の描き方から『ゆゆ式』(三上小又)ではないかと考えられる。進級直後のアニメ3作品は2011年4月開始の春アニメでまとめられているが、『ゆゆ式』だけは2013年4月開始のアニメであり、時期が合わない。『ゆゆ式』だけキャラクターデザインなど大きく変えているのは、そのためであるのかもしれない。あるいはPVを観ていた可能性もある。なお、本作品のアニメは2013年7月放送であり、作中の舞台設定も2013年である。それに併せているとすると、進級直後の2011年4月には根元さんは中学2年生であったことになる。
ネモは喪178で智子の銀色の陰毛をも目撃する時の驚きっぷりから自分の毛を染めたようには見えないので、智子が言っている「ピンクできれいだし」は陰毛のことではないらしい。
連れ立って歩いている根元さんと岡田さんと清田くん、そしてひとり後ろを振り返る根元さん。
※2023年5月7日現在