モテないし後片づけ(前編)
| 収録巻 | |
| 英題 | |
| ページ数 | 11 |
| 初出 | 2026年5月21日(アプリ) |
雨の根元家では、自室にいた根元陽菜が外を眺めながら根元母との会話を振り返っていた。彼女が黒木組映画の上映時にみせた生演技(後述)について「演技の一環」という一言で済ませた姿勢を問題視した母は、娘にとある重大な宣告を行うのだが…。
「お母さん ごめんなさい」の続き。智貴の部屋へ移動した黒木きょうだい。そして智貴は蛍輝祭の打ち上げ会場にて先輩の佐々木風夏と会話していたというエピソード(喪239(中編)・239(後編)を智子に披露するが、彼女から会話の内容を尋ねられると…?
日が変わって登校日。田村ゆりはとある目的のために「SNSを始めようと思う」と智子に告げた。ところが智子から「承認欲求」というワードを聞かされると…?
「これが…?」の続き。ゆりが智子にSNS事情を尋ねた所、智子は投稿をいっさい行わない、いわゆる「ROM専1)」であることを告げ、具体的な楽しみ方をゆりへ伝える。それを聞いたゆりの反応は?
遊びなんかじゃない!! 全部本気だもん!! みんながしてることは全部演技でできるようになりたいの!! きれいごとだけじゃなく汚いも表も裏も!! みんなやお母さんがやってることくらい!!(根元陽菜)
ごめんなさいだろ 男優でごめんなさいだろ(黒木智子)
まあでも 常人が無理して変人ぶってる感あるが(黒木智貴)
ショウニン…… ヨッキュウ……?(田村ゆり)
いいけど私もフォロワー2だけど(黒木智子)
本話の出来事が起こった日は明言されていないが、短編5本のうち前半の3本(「傷跡」「お母さん ごめんなさい」「インフレ」)ではいずれも雨が降っていたことから同一日であり、根元さん・智子・智貴が自宅にいる描写や根元さんが雨模様を眺めながら「文化祭に降らなくて良かったな…」と思っていた描写(「傷跡」)や智貴が「昨日の夜……」「打ち上げ場所一緒で~」と発言していた描写(「インフレ」)から、蛍輝祭翌日の代休日であることがわかる。代休の詳細については喪236(後編)2)・239(後編)のページを参照。なお、後半の2本(「これが…?」「つながる」)についての考察は研究ノートの項目を参照。
「傷跡」では二度目の登場となる根元母の会話シーンが初めて描かれ、娘の夢については資金面を含めて応援していたことが明らかにされた。また、蛍輝祭(喪234(中編)3)「かこきゅう」)にて根元夫と共に黒木組映画を鑑賞後の動向についてはこれまで描かれていなかったが、娘が生アフレコでフランクフルトを用いて実演した口淫演技(喪231)に対してはやはり思う所があったようで「傷跡」にて「演技の一環」と発言した娘に対して厳しい態度で問いただし、それは声優を「あそび」と称したことからもわかる。そして応援を取りやめること(加えて資金提供の打ち切りも)と声優への夢をあきらめるよう宣告したことで、感情的になった娘からの反感を買ってしまうことになった。
「インフレ」にて智子が下の毛を銀色に染めたエピソード(喪170)を智貴が初めて知った描写から、弟には普段よりセクハラとしか思えないような発言をしまくっているにもかかわらず、さすがに自身のデリケートなゾーンに関しては内緒にしていた様子が窺える。
「これが…?」ではゆりがSNSを始めようとしているが、SNSのひとつであるLINE(ライン・ラ●ン)については友人の田中真子とやりとりを行うために、作中から確認できる限りでは少なくとも2年次の時点で既に使用しており(喪73)、後に智子も加わった三人でグループトークを行ったこともある(喪99)。SNSを始める目的が「もっと多くの人に黒木組映画を知ってもらうため」であることから、不特定多数のユーザーに向けて動画が紹介可能で、効果が期待できるLINE以外のSNSを対象としていることがわかる。また、ゆりがこれらのSNSを始めようとしたのは、二木四季が動画再生数とSNS(コメント)の関係について説明してくれたことや原幕OG・OBの大学生数名4)がSNSで黒木組映画を紹介してくれていたこと(喪226(前編)5)「感想」)も理由のひとつだと思われる。
ゆり以外の人物では智子は1年次よりSNSを使用しており、クリスマスの日には暇潰しに偽名で登録したSNSからクラスメイトの動向をチェックしていたこともある(特別編4)。また、1年次のクラスメイト(リア充グループ)では清田良典もSNS(ツ●ッター)を使用しており(喪7「一番ムカつくタイプ」)、岡田茜はMIXI・LINE・スカイプと3種類のSNSを使用していることが明らかになっている(特別編2)。
智子が使用しているSNS(前述)は詳細が明らかにされていなかったが、「つながる」にて「ツムッター」および「イムスタ」の2種類であることが判明した。それぞれTwitter6)およびInstagramが元ネタだと思われる。ちなみにこれらの作中での表記はエピソードによってまちまちになっており7)、一例として前者は「ツ●ッター」(喪7「一番ムカつくタイプ」)「ツイッター」(喪55・特別編3)、後者は「インスタ」(喪121)「Outstagram」(単行本20巻アニメイト購入特典)が挙げられる。
当該短編では智子とゆりや他の在校生が制服姿で登校しており、校門に設置されていた蛍輝祭アーチがまだ撤去されていない描写や智子が「文化祭終わったしね」と発言している描写から(「これが…?」)、当該短編の出来事が起こったのは代休の翌日で後片づけを行う日であることが考えられる。
廊下にて涌井さんの指示の下、蛍輝祭の後片づけを行っている坂本さんと生徒会男子。撤去物のなかには「第一回原幕コンテスト」の文字が書かれた看板も