喪52
モテないし作曲する
基本情報
収録巻 | 6巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll write a song. |
ページ数 | 6 |
初出 | 2013年12月5日 |
あらすじ
中高生から絶対的支持を得ている、とあるボカボPがテレビに初登場したことを知った黒木智子は、歌い手やボカボPなどニゴニゴ動画出身でモテる人がいるということで、近い将来に自分も現役女子高生Pの「 ロキP」として売り出すことを想像し、まず手始めに「Simobukure」というボーカロイドソフトを購入するところから始める。そして翌日にソフトが到着すると智子は早速起動してみるが、マニュアルの中の専門用語が理解できず実際に操作してもわからない。その後5時間手探りで「お」から始まる適当な単語1)に音階をつけることができるようになったが…。
登場人物
名言
一万五千円…… こんな物買わなきゃゲーム2本は買えたのに!!(黒木智子)
おーチーんーちーん~ おーイーなーリーさーん~ オーミーソーシール~♪ おーチーアーいーふークーシ~→おー●ーアーいーふークーシ~※歌詞(同上)
補足
智子が1年次にやったことがある音声編集については、男性声優の握手会に参加したエピソード(喪17)を参照。
ボカボは智子が購入した「Simobukure」のパッケージに記載されている「VOCAROBO」の略称だと思われる。なお、元ネタと思われるボカロは「VOCALOID」の略称である。
専門用語の「クオンタイズ」とは、音楽制作時に打ち込んだ音声データのタイミングのズレを補正する機能のことである(こちらも参照)。
小宮山琴美の作曲依頼サイトでのハンドルネームが「miko@図書委員」であることが本話で明らかになった。彼女が2年次に図書委員を務めていることと名字の「こみ」が由来だと思われるが、本話以降もこのハンドル名を使い続けているのかどうかは不明。また、彼女の投稿文に「高校2年生になって中学生の時片思い…」というくだりがあるが、これは放課後に黒木智貴を偶然見かけたこと(喪47)を指していると思われる。なお、小宮山さんの片思いのエピソードについては単行本6巻にて描き下ろされている。詳細は6巻おまけのページを参照。
本話で小宮山さんが智子が送った曲を聴いていたシーンで、ガンガンONLINE初出時では歌詞の一節が「おーチーアーいーふークーシ~」と表記されていたが、単行本6巻2)収録時に伏せ字が入れられた「おー●ーアーいーふークーシ~」へ修正された。歌詞の元ネタがロッテオリオンズ他でプレーし、中日ドラゴンズの監督も務めた元プロ野球選手の落合博満氏の長男で声優の落合福嗣氏であることも理由のひとつだと思われる。なお、本話が単行本仕様で配信されているガンガンONLINE(アプリ版)のバックナンバーやスクウェア・エニックスのまんがアプリ「マンガUP!」では初出時の状態を確認することができなくなったが、外部リンク先の「初音ミクさんにもこっちが作った曲をうなってもらった」にて確認することが可能。
研究ノート
智子の発言について
智子が歌い手やPについて想像していたシーンで「女子高生に手出して つかまったのもいたけど……」と発言していたが、具体的に誰を指しているのかは明らかにされていない。なお、本話が公開された2013年に人気を博していた歌い手が警視庁に逮捕される事件が発生しているので、この件について触れていた可能性がある。
本話に登場したボーカロイドソフトのモデルについて
「Simobukure」はパッケージに描かれたキャラクターから「初音ミク」(クリプトン・フューチャー・メディア)がモデルだと考えられるが、どちらかというと初音ミクの派生キャラクターである「ミクダヨー」3)を思わせるデザインをしている。