目次

成瀬優の高校の友達

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概要

本ページでは原宿教育学園幕張秀英高等学校(原幕)の受験に失敗したため、中学時代の友人である黒木智子とは別の高校(幕張本郷高等学校(本郷))へ進学した成瀬優が高校で作った友人(個人ページ未作成)に関する情報をまとめる。なお、友人は本名が明らかにされていないため、便宜上本サイトで付与した呼び方で記載しており、ページの構成上ゆうちゃん本人やゆうちゃんの原幕生の友人である加藤明日香と本郷生の交友関係についても触れている。

ゆうちゃんの変化と新しい友人たちとの出会い

高校1年次

高校進学後に再会した智子より高校に進学してから外見が変わったことを指摘されたゆうちゃんは「(高校の)みんなが派手なので浮かないように眼鏡をやめてコンタクトにし髪もおろした1)」と説明している。なお、本人は言及していないが髪をばっさり切ってミディアムヘアに変えており、明るい色2)に染めている。高校ではアニメ等の会話ができる人が全然いないとも述べている(喪3)。

ゆうちゃんが「PARGO」で智子と待ち合わせた時には制服(夏服)姿で現れており、彼女の姿を見た智子は「スカート(丈)短【みじけ】え…」と思っていた。この時のゆうちゃんの発言によると、当時の本郷ではニー(ハイ)ソックスが流行していたようで(喪8)、ゆうちゃんは以後もニーハイを履いている(喪198(前編)3)ほか)。また、後述する友人2名は私服時でもニーハイを履いている(テレビアニメ版のみ4) )。

夏休みでは顔の一部分のみではあるが初めてゆうちゃんの友人の姿が描かれ、彼女がゆうちゃんを「ゆう」と呼んでいることが判明した。なお、この時はゆうちゃんが友人たち数名と電車に乗って海に遊びに行く途中の様子が描かれており(喪14)、作中ではこの時点で高校で新しくできた友人とともに遊びに行くほどの関係性を築いていることがわかる。

蛍輝祭2日目では黒いセミロングの髪をした女子(以下、黒髪セミロング)と明るい髪をツインテールにまとめた女子(以下、明るいツインテール)の2名がゆうちゃんとともに原幕を訪れている。2名とも智子が来場に気付いたシーン(下記画像)以降は目が描かれていない。また、この時に智子と行動をともにするゆうちゃんと一時別れる際に黒髪セミロングが「じゃあ ゆう 私達も友達に会ってくるから」と発言しているので、彼女たちにも原幕へ進学した別の友人がいることがわかる(喪21)。

智子とゆうちゃんが電話で会話していた時に彼女から「ゆうちゃんって痴漢されたことある?」と尋ねられたゆうちゃんは「電車に乗る時は友達と一緒だから平気だよ」と答えており、友人と一緒に通学していることが窺える(喪24)。

智子の誕生日ではゆうちゃんが「友達から聞いたこと」と事前に断ったうえで「友達」が彼氏と体験したこと5)を智子に耳打ちしている(喪36)。

クリスマスはゆうちゃんが友人3名とともにカラオケに行っており、智子にメールを送った際にその時の画像を添付している(特別編3)。

高校2年次

ゆうちゃんが智子と小宮山琴美と三人でお茶していた時、智子から髪を切った(ミディアムヘアからロングボブに変わった)のは彼氏と別れたからなのかというド直球の質問をされていたが、ゆうちゃんはそれを認めている。また、ゆうちゃん曰く付き合ってた彼氏と別れた際の彼氏側の言い分は「自分よりも友達との約束を優先するのが嫌だった」というものであるが、この「友達」は智子や小宮山さんだけではなく、よく遊んでいたという高校の友人も含まれていると二人に説明している(喪100)。

高校3年次

ゆうちゃん・智子・小宮山さんの三人が黒木家で勉強していた時は、ゆうちゃんが高校の友人とテスト前にファミレスで勉強会を開いていたことを説明する際の回想シーン(上記画像)で、前述の友人2名のほかにもう1名別の女子が参加している(喪143)。

夏休みにゆうちゃんと初対面だった加藤さんが会話していた時は、加藤さんの中学時代の友人である「砂羽【さわ】」「芽生【めい】」という名前の人物がともに本郷へ進学していることが明らかになった。また、前者に関しては3年次に同じクラスになったゆうちゃんの友人でもあり、「砂羽ちゃん」と呼んでいることも合わせて判明した(喪170)。

ゆうちゃんから本郷の文化祭に招待された智子と小宮山さんがそれぞれ友人を連れて3年F組の出し物「うさぎCAFE」を訪れた時は、ゆうちゃんと黒髪セミロングと明るいツインテール(目が描かれたのは初)の3名が接客係を担当していたことから、3名とも同じクラスに所属していることが確定した(喪198(前編))。また、智子に同行した加藤さんと黒髪セミロングが会話しており、加藤さんを「明日香ちゃん」と呼んでいたことや手を合わせる行為から二人は親密な関係性である様子が窺え、加藤さんとゆうちゃんが友人関係であることを事前にゆうちゃんから聞かされた際には「びっくりしたー」という感想を述べている(喪198(前編))。なお、黒髪セミロングは智子のこともゆうちゃんから聞かされていた模様。その後、加藤さんは「別の友達と会ってくるから」という理由で智子たちと一時的に別行動を取っている(喪198(前編))。

加藤さんは智子たちと別れた後に「別の友達」である明るいツインテールで顔立ちが派手な女子(以下、加藤友人)のクラスへ行っており(喪198(後編))、彼女から「明日香」と呼ばれていることやともに合コンに行った経験もあることから、二人は親密な関係性である様子が窺える。この時加藤さんは加藤友人に「本郷の子(ゆうちゃん)に勉強教えてるんだ」と話したことで「うちの子!? 誰? 知ってる?」と返されているが、作中の描写からはゆうちゃんであることまでは伝わっていない模様(喪198(後編))。

蛍輝祭2日目では前回と同様に黒巻セミロングと明るいツインテールがゆうちゃんとともに原幕を訪れている(喪229)。三人は智子・加藤さんたち原幕生と合流し、黒木組映画の動画を見ていた黒髪セミロングは加藤さんに「めっちゃウケたー」という感想を伝えていた(喪230(後編)6)「悪魔的発想」)。また、この時に明るいツインテールが「加藤友人7) 来るって言ってたけどまだかな?」と発言していたことで、二人に繋がりがあることが明らかになった。

ゆうちゃんたちの後から原幕入りした加藤友人は「第一回ミス原幕コンテスト」を観戦していたようで、加藤さんにラインのメッセージで「今来たけど 原幕の文化祭エグすぎひん?」という感想を伝えている(喪232(後編)8) )。その後は加藤さんたち原幕組+ゆうちゃんたち本郷組のグループに合流し、加藤さんと会話していた(喪234(中編)「お母さん前 お母さん後」)。

蛍輝祭終了時にはゆうちゃんたち3名は生徒会メンバー(リボン付き明るいツインテールの女子生徒)に記念写真を撮影してもらっており、その後智子に見送られながら原幕を後にした。また、加藤友人はアーチ付近で女児が風船を手にしている様子を眺めていた(喪234(後編)「終わる」)。

作中に登場した本郷生

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※氏名の後に記載しているのは登場エピソード。

ゆうちゃんの友人は以下の通り。顔がはっきりと確認できるのは黒髪セミロングと明るいツインテールの2名だが、その他にもう1名仲の良い女子がいるようである(前述)。

明るいツインテールとも繋がりがある加藤さんの友人は以下の通り。

また、名前は判明しているが顔はわかっていない(名前と一致していない)人物は以下の通り。

本編外への登場

黒髪セミロングと明るいツインテールは原作喪2021をベースにしたテレビアニメ版アニメ喪11「モテないし、文化祭に参加する」に登場している。担当声優は明確にされていない9)。服装(配色はアニメ独自)は当時の原作通りだが、原作では智子が来場に気付いたシーンのみ目が描かれていたのを目なしに統一・無色だった明るいツインテールの髪の色が茶色に設定されている・二人ともニーハイを履いている(前述)・原作では黒髪セミロングが発言していたゆうちゃんと一時的に分かれる際のセリフが「じゃあ ゆう」の箇所を黒髪セミロング、「私達も友達に会ってくるから」の箇所を明るいツインテールがそれぞれ発言するといった変更点がみられる。

砂羽は『私がモテないのはどう考えてもお前らが悪い! ミステリー小説アンソロジー』に収録された岡崎琢磨氏による短編「踵の下の空白」に岡崎氏が独自に名字を付与した「中村砂羽」という氏名で登場しており、ゆうちゃん1年次のクラスメイトで出席番号が彼女のひとつ前である。また、容姿は「明るい髪をツインテールにしている」と説明されていることから、原作の明るいツインテールを連想させる人物となっている。なお、小説アンソロの内容は二次創作10)のため、本作品の公式設定ではない。

補足

黒髪セミロングは1年次の蛍輝祭(喪21)ではゆうちゃんを「ゆう」(平仮名表記)と呼んでいたが、3年次の本郷の文化祭(喪198(前編)では「優」(漢字表記)と呼んでいる。表記ゆれともとれるが、本作品ではこの二人に限った話ではなく、他の登場人物にも同様のケース11)がみられる。呼び方一覧のページも参照。

研究ノート

ゆうちゃんとともに電車に乗っていた女子について

電車の車内で顔が見えているのはグレーっぽいセミロングの女子だが(喪14)、ゆうちゃんを後の蛍輝祭の時(喪21)と同様に「ゆう」と呼んでおり、目つきは黒髪セミロング(喪143)に似ていることから、光の加減などで明るくみえていた、あるいは染めていただけであり、黒髪セミロングと同一人物の可能性がある。また、他に明るい髪の女子の頭頂部だけがみえるが、こちらは明るいツインテールか明るいロングの女子の可能性がある。

クリスマスのメール画像について

クリスマスにゆうちゃんから智子に送られたメール画像(特別編3)では、黒髪セミロングと思われる女子がアップになってるほか、明るいツインテールと思われる女子12)と髪の毛のみえないもうひとりの女子(おそらく明るいロングの女子であろう)のお腹から下が見える。蛍輝祭に来た友人は2名だが、クリスマスの時点で3名の友人がいることがわかる。

砂羽・芽生と呼ばれている人物について

前述通り、加藤さんの中学時代の友人である「砂羽」と「芽生」は本郷へ進学している(喪170)。ゆうちゃんは加藤さんに砂羽とは友人で今でもクラスが一緒だと発言した(喪170)。このことから前述の1年次に原幕の蛍輝祭にやってきた黒髪セミロングと明るいツインテールは原幕生の友人に会いに行っていることから(喪21)、どちらかが砂羽である可能性がある。加藤さんへの発言を見る限りでは、ゆうちゃんは芽生とは友人や知り合いではないように見受けられるが、単に砂羽とクラスが一緒であることを優先して話したかっただけなのかもしれず、友達や知り合いである可能性が消えたわけではないかもしれない。

→その後、本郷の文化祭で黒髪ロングはゆうちゃんや明るいツインテールとともに3年F組の出し物に参加していることから同じクラスに所属していることが確定した(喪198(前編))。また、黒髪ロングは出し物にやってきた加藤さんと会話しており、彼女と手を合わせる行為や「明日香ちゃん」と呼んでいることから二人は親密な様子が窺え、加えてゆうちゃんと加藤さんが友人であることをゆうちゃん本人から聞かされており、3年次もゆうちゃんたちと蛍輝祭に来ていること(喪229)から、黒髪ロングと砂羽は同一人物である可能性が高くなった。

→加藤さんはゆうちゃんたちと会った後に「別の友達」に会いに行くと発言しているが(喪198(前編))、本郷へ進学した二人の友人のうち先に会った人物が砂羽だったとすれば、もうひとりの友人である芽生の存在が浮上してくる。その後、加藤さんは加藤友人と会っているが、彼女も加藤さんを「明日香」と名前で呼んでおり、ともに合コンにも参加していたこと(喪198(後編))から親密な様子が窺え、3年次の蛍輝祭にも来て加藤さんと会話していたこともあり(喪232(後編)・234(中編)「お母さん前 お母さん後」)、加藤友人と芽生は同一人物である可能性が高くなった。

1)
束ねていた髪を解くこと
2)
白黒原稿の場合。カラーイラストの場合はベージュ系(単行本6巻表紙)
3)
単行本21巻には前後編がまとめられた喪198として収録
4)
本郷で流行していたという設定を反映したものなのかどうかは不明
5)
ただし智子はこの話をゆうちゃん自身の体験談だと考えている節があり、真偽は明らかにされていない
6)
単行本27巻には前中後編がまとめられた喪230として収録
7)
作中では名前の代わりに彼女の顔が描かれている
8)
単行本27巻には前後編がまとめられた喪232として収録
9)
同エピソードのエンディングではキャストクレジットに彼女たちの表記がなく、「女子生徒」名義で工藤晴香氏・中田沙奈枝氏・石上静香氏・西明日香氏の4名が記載されており、4名のうちの誰かが担当したものと思われる
10)
ただしファンが作成する同人誌とは異なり、本作品の出版元であるスクウェア・エニックスから許可が下りた企画である
11)
一例を挙げると、伊藤光が小宮山さんを呼ぶ際の「こと」(喪84ほか)と「琴」(喪173以降)
12)
顔とテールの一部分が写っている