モテないし文化祭1日目を終える(後編)
収録巻 | 26巻 |
英題 | |
ページ数 | 16 |
初出 | 2024年8月15日(アプリ) |
喪224(中編)の続き。原宿教育学園幕張秀英高等学校の生徒たちが多数訪れていたファミリーレストラン「ゲスト」では、クラスメイトから呼ばれて向かっていた黒木智貴と出会った里崎希心が会話していた。その後ろの席にいた美馬サチは智貴が別の女(きーちゃん)と会っていると思い、同席していた南小陽を使って二人の会話の内容を探らせようとするが…。
黒木智貴 里崎希心 美馬サチ 南小陽 根元陽菜 黒木智子 田村ゆり 内笑美莉 加藤明日香 平沢雫 田中真子 井口朱里 澤村さん 眼鏡監督 与田紗弥加 かよ 大隣凪 宮崎さん 小宮山琴美(映像) 二木四季(想像) 吉田茉咲(言及のみ)
ガキの経済力じゃん(美馬サチ)
さすがに黒木をこれ以上恥さらしにするのはかわいそう(内笑美莉)
「世界一面白くない根元」に改名したら(田村ゆり)
プロスポーツ選手か!(井口朱里・黒木智貴)
このソバカス やっぱり裏切った(美馬サチ)
また知らねぇ三年の女が…(黒木智貴)
ガンガンONLINE初出時の本話は夏休み特別編・夏休み特別編0が挿入された関係で前話から1ヶ月後の更新となった。また、次話が夏休み特別編2(仮)だったことから、2024年8月における本編は本話が唯一となった。
智貴ときーちゃんの絡みは、これまでの本編では智子2年次の1月2日にきーちゃんが黒木家へ訪れた際の会話シーン(喪104)ぐらいしか描写がなく、きーちゃん本人も本話で「お兄ちゃんと二人で話すのって初めてかもね」と話していたが、本話にて幼少期は智子も交えた三人でよく遊んでいたこと・智貴が中学生の頃より何らかの理由できーちゃんと遊ばなくなったことが明らかになった。
きーちゃんの回想シーンでの「200円以上おごらせると~」のくだりは、智子ときーちゃんが制服姿だったことからGW中に高校見学へ行った日(喪142「チン」)の出来事だったと思われる。なお、この時のお菓子の上限額は「200~300円くらいなら…」(智子談)だった模様。
根元陽菜がオーディオコメンタリーを提案した際に田村ゆりは「「世界一面白くない根元」に改名したら」とコメントしていたが、後のゆりの回想では加えて「くだらない」という辛らつな言葉も掛けていたようである(喪230(前編)1)「舞台挨拶」)。
出し物の初演時(喪217(後編)2) )に智貴のローキックを食らったことが原因3)で左ひざに違和感を感じていた紗弥加が「左ふくらはぎヒラメ筋損傷」だと学校で診断されたことが本話にて明らかにされたが、「左ふくらはぎヒラメ筋損傷」は智貴と朱里がツッコんでいた通りプロスポーツ選手がプレイ中に発症しやすいとされている大けがである。近年においても、2021年にイタリアプロサッカーリーグのセリエA・ボローニャFC(当時)に所属していた冨安健洋選手が欠場に追い込まれている(参考サイト)。
本話の続きとなる「ゲスト」から帰宅中の黒木きょうだいの様子が単行本26巻おまけ「帰り道と正解」にて描き下ろされた。詳細は同エピソードのページを参照。
単行本26巻には喪224として収録されているが(詳細は喪224(前編)のページを参照)、本話にあたるのは24ページ目以降となる。
きーちゃんの回想シーンで手にしていたお菓子には「小」「ポテトチップス 神のり塩」と記載されているが、その特徴的なデザインから「湖池屋プライドポテト 神のり塩」がモデルになったと考えられる。なお、作中の「小」の箇所は原典では湖池屋の「湖」が記載されていることから、本作品では小の文字から始まるメーカー(小池屋?)が製造したと思われる。
本話では智貴が姉の友人である田中真子を「また知らねぇ三年の女が…」と称していたことで、彼女の存在をこれまで知らなかったかのような描写がみられたが、蛍輝祭の準備期間中(喪204(後編)4) 「演技論」)に真子と一緒にいた田村ゆりが偶然智貴と出会った流れで短時間ながら三人でお茶したことから、二人が出会ったのはこの時が初めて(真子は智貴を「ゆりの男の子の友達」と思っており、ゆりから智子の弟だという情報を教えてもらっている)で本話の描写とは矛盾しているように感じられる。しかし作中からわかる限りではこの時の二人はお互いに自己紹介や会話をしておらず、その結果真子の印象が残らなかったのかもしれない。
両耳に手をあて、目を外に離す南小陽の元ネタはおそらく『グラップラー刃牙』の愚地独歩の散眼。医学的な名称は開散、俗称は離し目(離れ目)である。
智貴の発言、「最近読んだヤンキー漫画で目がキラキラしてる奴は本当はヤバイ奴」の元ネタはおそらくusagiによる『地元最高!』。XのWatamotist氏の見解である(詳細はXを参照)。