目次
夏休み特別編3(仮)
夏休み特別編
基本情報
| 収録巻 | |
| 英題 | |
| ページ数 | 9 |
| 初出 | 2026年8月6日(アプリ) |
あらすじ
黒木きょうだいと涌井美月・坂本香凜のコンビ、それぞれの夏休みの一コマを描いた特別編エピソード。
とある夏休みの日。黒木智貴の部屋を訪れた黒木智子は、「夏休みの小学生【キッズ】にめちゃくちゃ流行りそうな遊び」を思いついたと告げた。その後、お風呂場にて全裸の状態でバスタブに入っている姉を眺めるはめになった智貴の反応は?その頃、原宿教育学園幕張秀英高等学校では生徒会のミーティングが終了し、涌井さんが夏休みなのにミーティングに参加してくれた坂本さんにお礼の言葉を述べていた。そして涌井さんはとあるものを冷蔵庫から取り出すと…。
登場人物
名言
じゃあバカの為に一から説明するわ 一からな(黒木智子)
本当の脱出【デス】ゲームだったら 死亡【ゲームオーバー】だかんな(同上)
いえ 私も生徒会のお手伝いできて楽しいです(坂本香凜)
せっかくだから雨の中帰らない? 傘なら職員室で借りれるし(涌井美月)
私… 先輩みたくなれてるかな……(同上)
補足
本話のサブタイトルは、ガンガンONLINE初出時ではナンバリングのない「夏休み特別編」として公開されたが、2024年に公開された同名の3エピソードと区別が付かなくなるため、本サイトでは便宜上「夏休み特別編3(仮)」と呼称し、以後、状況に応じて変更するものとする。
特別編エピソードに扉絵が配置されるのは特別編3・81)・252)に次ぐ4エピソード目となる。
本話は智子パート終了後にそのまま涌井パートが始まるという構成になっており、両パートの登場人物がお互いに関わり合うこともない。これまでの本作品で複数のパートが描かれる場合は短編題が振られる短編回として公開されていたため、通常回の本話は新鮮な印象を受けるエピソードとなっている。
智子が智貴に渡した紙(3ページ2コマ目)には脱出【デス】ゲームの問題文が書かれており、「その問題文の所々に振られた①②③の字を順に並べると問題の解答になる」というものだったが、作中では解答の決め手となるはずの③がどこにも振られていない。問題文を見た弟があやまりに気付くのかどうかを試したのかもしれないが…。解答自体は智子が5ページ4コマ目で明らかにしていることから、③がどこに振られるのかは容易に確認可能である。なお、本件については作者自身が気付いたようで、更新告知ポストの直後のポストにて修正版の画像と共に告知したことにより、作画上のあやまりだったことが確定した。
上記に関連して、問題文をよくみると「振られた①の隣に数字のないマルが記載されている」ことがわかるが、こちらについては作者のポストでも触れられておらず(修正版の画像でもそのまま記載されている)、何を意図していたのかは明らかにされていない。
本話の智貴は姉のお遊びに付き合っているものの、一言たりともしゃべっていない異色の演出が行われている。
本話にて生徒会が夏休みの予定についてミーティングを行っており、「吹奏楽部夏休み(以下不明)」「オープンスクール」「夏休みボランティ(ア)」といった内容が挙げられていたことから、夏休み中も精力的に活動している様子が窺える。また、坂本さんが少なくとも夏休みの時点から生徒会を手伝っていることが判明した。ミーティングおよび坂本さんの考察については下記「研究ノート」の項目を参照。
喪240(後編)「アピール写真」に引き続き、本話においても坂本さんの名前を誤記してしまっているが、本件に関する作者からのコメントは発表されていない。このままだと「凜」と「凛」のどちらが正しいのかが曖昧な状況になってしまう可能性が高いと思われるのだが…。
涌井さんが冷凍庫から取り出した「W【ダブル】アイスソーダ」というアイスクリームは、名称やパッケージのデザインからかつて森永乳業より1983~2017年にエスキモー3)および自社ブランドで販売されていたダブルソーダが元ネタだと思われる。余談だが、2026年現在では同コンセプトのアイスクリームが他社より販売されているので、作中にて涌井さんが行った食べ方を再現することが可能。
本話では職員室で傘を借りた涌井さんと坂本さんが雨のなか下校するシーンがあるが、単行本28巻のメロンブックス購入特典(イラストカード)用に描き下ろされた二人のイラストは本話と同じシチュエーションである。ただしこちらでは坂本さんが傘のなかにきちんと入れてもらっている点が異なる。
涌井さんが下校途中で立ち寄ったコンビニエンスストア「MINI STEP」(後述)で購入したアイスクリームは、容器の形状や2本に分けて食べることができる特徴からパピコ(江崎グリコ)が元ネタだと思われる。なお、「MINI STEP」は1年次の智子が小坂くんと初対面するエピソード(喪5。奇しくも、本話とは途中から雨が降り出すという共通点がある)にて初登場しているが、外観の描写から本話に登場する店舗(考察については下記「研究ノート」の項目を参照)とは別の店舗だと思われる。
本話更新日の2日前である8月4日に本作品が連載15周年を迎えたことで、本話が連載15周年絡みの内容になるのでは?と予想したファンも存在したと思われるが、作者が本話更新告知ポスト(下記「外部リンク」の項目を参照)にてXにお祝いのポストを上げたファンに感謝の言葉を述べた後、「公式で15周年やるの忘れてて普通に夏休みの話になります。」とコメントしたことで、本話が連載15周年とは無関係な内容のエピソードとなった理由が明らかにされた。連載15周年に絡むイベントなどは現時点では発表されていないが、今後の展開に期待したい。余談だが、ガンガンONLINEが15周年を迎えた2023年には「15」にちなんだ内容のエピソード(特別編184)5) )が公開されている。
研究ノート
本話扉絵に描かれたスポットのモデルについて
欄干に特徴的なカモメのオブジェがあしらわれている描写から、吉田茉咲たちが訪れた橋は美浜大橋(千葉市美浜区)がモデルになったと考えられる。同大橋は「幕張の浜」(喪64「8月10日 海水浴」)と「検見川の浜」を結んでおり、富士山まで見渡すことができる市内の絶景スポットとしてよく知られている。また、1990年代当時では道路の幅が広い割に現在よりも交通量が少なかったこともあって、男女共々車に乗ったまま行われるナンパのスポットとしても有名で、通称「ナンパ橋」と呼ばれていたこともある。
夏休みミーティングの参加者について
本話では生徒会が夏休みのミーティングを行っているが、終了時のシーンではテキストのやりとりから参加者が少なくとも2名いることはわかるものの、発言者が明確にされていないために具体的に誰が参加しているのかが不明瞭な状況になっている。その直後に涌井さんと坂本さんの会話シーン(後述)が描かれていることから二人で行った可能性もあるが、夏休み中の行事を決めるミーティングの参加者が「生徒会長」と「生徒会のお手伝い」のみなのはいささか不自然な感がある。もしかすると作中では描かれなかったが他の生徒会メンバーも参加しており、彼らが去った後に二人だけ残って会話していたのかもしれない。過去のエピソードでは単行本収録時にふきだしに顔イラストを加筆したことで発言者が明確になったケースもあるので(喪235)、本話が単行本へ収録される際に何らかの変化があるのかどうか気になるところである。
坂本さんと生徒会の関係について
これまでの作中では坂本さんが生徒会メンバーなのかどうかは言及されていなかったものの、蛍輝祭やその後片づけなどの生徒会活動に従事していた描写から、彼女も生徒会メンバーだと感じてもおかしくはない。ところが本話での涌井さんと坂本さんの会話のやりとりのなかに「ありがとう香凛(※原文ママ)ちゃん 夏休みなのに手伝ってくれて」「いえ 私も生徒会のお手伝いできて楽しいです」というものがあり、ここから坂本さんは生徒会メンバーではなく、何らかの理由で繋がりができた涌井さんと個人的に関係を持っていることが考えられる。今後の作中でその関係性が明らかにされることを注目したい。
本話に登場した店舗のモデルについて
下校途中に涌井さんと坂本さんが寄り道し、涌井さんがアイスクリームを購入したコンビニ「MINI STEP」は外観が似ている・作中で描かれているレンガの壁が存在する・雨が降っている状況にもかかわらず、店舗の前にいた二人が傘をさしていなかった(雨がしのげる屋根がある)ことから、ミニストップ イオンタワー店(千葉市美浜区中瀬)がモデルになったと考えられる(ただし、作中で描かれている看板下の広告バナーらしきものや公衆電話は存在しないという相違点もある)。同店は店舗名の通り、イオングループの一員であるミニストップ社の本社が入居しているイオンタワーの1Fに存在しており、本社のお膝元であることから実験店舗も兼ねている。
扉絵
青空の下、橋に車を停めてカモメのオブジェがあしらわれた欄干にもたれている吉田さん・欄干前に佇む智子・欄干に手をやるきーちゃん(全員私服姿)
