喪241(後編)
モテないし長く短い時間(後編)
基本情報
| 収録巻 | |
| 英題 | |
| ページ数 | 11 |
| 初出 | 2026年8月27日(アプリ) |
あらすじ
勉強がダレてきたという成田美保からの提案に同意した加藤明日香は、ゆうちゃんに5分間の休憩を与えた。ところが加藤さんがタイマーをセットしたことで、流れていく時のなかでゆうちゃんは真っ白になってしまう。そしてゆうちゃんの隣で謎の構えを取っていた佐々木風夏が…?一方、彼女たちの様子を黒木智子と共にみていた田村ゆりは、小宮山琴美と伊藤光を含めた一同に対してとある質問を投げかけるが反応がなく、まるで「空気が止まった」かのように場が静まり返ってしまう。そんな空気のなか、真っ先に口を開いたのは…?
登場人物
名言
成瀬 呼吸さえ整えれば人間24時間は戦える 一緒に頑張ろう!(佐々木風夏)
優虐【ゆうぎゃく】!! まだそんな新しい性癖【ジャンル】あったのか!?(黒木智子)
……さっき智子と話してたけど みんなが大学行く理由知りたいから教えて(田村ゆり)
大学生という免罪符があるから遊べるだけで 仕事も勉強もしてなかったら遊びづらいだろ(成田美保)
私も琴と同じ大学に行きたいと思ってる(伊藤光)
もうちょっと 私達も残るか……(小宮山琴美) うん(伊藤光)
補足
本話にて風夏さんが行っていた「息吹」は空手の基本かつ主に練習前や試合前に行うことが多い呼吸法で、「逆腹式呼吸」とも呼ばれている(詳細はこちらを参照)。息吹で得られる効果のなかには「呼吸が整う」「疲れにくい体になる」というものがあり、作中で風夏さんがゆうちゃんを励ます時に発したセリフの内容とおおむね一致している。もしゆうちゃんが24時間も戦ったら真っ白になるだけでは済まされないと思われるが…
本話では「みんなと仲良くなれた」と感じていたゆりが大学へ進学する理由を知りたいために自分から質問しており、親友以外の人物との人付き合いが不器用で「陰キャ」である彼女が蛍輝祭を経たことで心境に変化が生じ、精神面で成長している様子が窺える。
風夏さんの「遊び人」というワードに反応した美保さんの「そんなド●クエみたいな職業ねーよ」というツッコミは、過去のエピソード(特別編201)「夏休み特別編④」・27巻おまけ)においても度々元ネタとされている『ドラゴンクエストIII_そして伝説へ…』(エニックス2) )にて勇者の仲間(プレイヤーキャラ)が就くことができる職業のひとつ「遊び人」(詳細はこちらも参照)が元ネタだと思われる。ちなみに「遊び人」はピエロ(男性)・バニーガール(女性)という、モンスターとの戦闘にはおよそ似つかわしくないようないでたちをしており、性能的にも初心者プレイヤー向けの職業ではないが、転職に関わる隠し要素が仕込まれている。
本話にて小宮山さんが「学費(が)安い」という理由で国立を目指していることが明らかにされたが、前々話では父親が既に死去していることに言及しており、これらの描写から小宮山家の家計に負担をかけたくないという彼女の想いが窺える。
ゆうちゃんは原幕の受験に失敗したために親友たちと別々の進路を歩まざるを得なくなってしまった件について高校生活の終盤にさしかかっている現在まで後悔し続けていることが本話にて判明したが、彼女にとってそれだけ重大な出来事だったということと同時に、大学進学への原動力になっていることがわかる。
本話の風夏さんのセリフから青学(青山学園大学)は陸上部が有名であることが判明したが、青学のモデルとされている青山学院大学(東京都渋谷区渋谷)の陸上競技部も有名かつ強豪チームである。
風夏さんが視聴していたテレビ番組は「レンチャン」というキーワードや芸能人がスポーツ競技に参加する内容から、バラエティ番組の『千鳥の鬼レンチャン』(フジテレビ系)が元ネタだと思われる。
風夏さんが発言していた「~酒程度なら 一度クリスマスに…」は1年次のクリスマス会にて美保さんが酔っぱらってしまった出来事を指しており、蛍輝祭打ち上げエピソード(喪239(中編))での莉瀬の回想3)でその様子が描かれている。本話にて莉瀬さんが持ち込んだ飲料は酒だったことが確定したが、当該エピソードでは飲料が酔っぱらった原因とされていたものの、飲料そのものについては言及されていなかった。
上記に関連して、風夏さんの酒発言を聞いた加藤さんが「莉瀬が持ってきたあれはジュースだから」と半ば強制的に訂正させたが、コメディまんがの『みなみけ』(桜場コハル)では登場人物が主人公宅にジュースと称した酒と思しき飲み物を持ち込むエピソードがあり、加藤さんがジュースと称するくだりはこちらが元ネタだと思われる。
前々話・本話のロケーションは加藤さんがゆうちゃんの勉強会を開いており、智子たちも訪れているコーヒーショップ「STAR TURRY’S」だが、閉店時間がエピソードごとに異なっており、蛍輝祭前のエピソード(喪212)では根元陽菜が「じゃあ今6(=18)時だから閉店【10(=22)時】まで結果【ラスト】いけるかな」と発言していることに対し、蛍輝祭後のエピソードである本話では伊藤光が「21時までかな」と発言している。なお、「STAR TURRY’S」のモデル元とされている店舗(特別編114)のページを参照)では閉店時間が22:00となっている。本件についての考察は下記「研究ノート」の項目を参照。
作者は本話更新告知ポスト(下記「外部リンク」の項目を参照)にて、更新の間隔が空いてしまっている件について言及しており、原稿作業と並行して単行本29巻の作業に着手しているためという理由が明らかにされた。リプライではファンからの「29巻を楽しみにしています」という内容の激励メッセージが多く寄せられた。
研究ノート
コーヒーショップの閉店時間について
前述した閉店時間がエピソードごとに異なっている件については、作者の勘違いや失念、もしくは表記のあやまりではないと仮定した場合、本作品の世界では何らかの理由によって閉店時間を一時間早めたことが考えられる。
