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涌井美月
基本情報
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本名 | 涌井美月(わくいみつき) |
あだ名 | 美月ちゃん |
英語表記 | |
初登場 | 喪162? 喪215 |
肩書き | 高校生 生徒会長 文化祭実行委員長 |
家族 | 不明 |
所属 | 原宿教育学園幕張秀英高等学校 |
声 | |
名前の由来 | 涌井秀章 |
概要
原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で黒木智子3年次の時点では生徒会長(喪226(中編)「気にならない」)兼文化祭実行委員長(喪215)を務めている。智子3年次の蛍輝祭1日目のオープニングイベントにて自己紹介という形でフルネームが判明した(喪215)。学年および所属クラスは明らかにされていない。
特徴
髪型は黒髪のセミロングで、目は初登場時以来描かれていなかったが、蛍輝祭2日目のエピソード(喪226(中編)「気にならない」)にて初めて描かれた。智子や今江恵美と同様にネクタイをきちんと結んでいる数少ない生徒のひとりで、標準とおぼしき黒のハイソックスを着用している(喪215ほか)。制服の着こなし方は優等生然としていた今江さんと同じであることから、彼女から影響を受けた可能性がある。身長は167cm(単行本18巻特装版小冊子)の加藤明日香よりもわずかに低い程度であり、女子生徒の中では高身長の部類に入る(喪226(中編)「気にならない」)。
普段から常に明るく笑顔でふるまっており、智子の質問に対しても明確に答えただけでなく、七夕祭りの由来についても説明するなど親切な性格である(喪162)。蛍輝祭1日目のオープニングイベントでは笑顔と明瞭かつ場の雰囲気を上げるようなトークが相まったからか、イベント終了時には生徒たちがかなり盛り上がっている様子が見られたことで、生徒会長らしくトーク力が優れていることがわかる(喪217(中編)1) )。また、合間には片手を上げるポーズも取っていたことから(喪215・217(中編))、ノリの良いキャラクターであることも窺える。
生徒会長の地位を得るまでの経緯を「私は頑張って努力して勇気出して…」と振り返っており、学校生活だけでなくプライベートで自分磨きを行う様子が描かれたことから努力家の一面も持ち合わせている。それと対比させる形で自分から何もせず、ただ周りに恵まれているだけと感じる人物を嫌っており、作中では智子が該当する(喪226(後編)「思い」)。
蛍輝祭1日目に上映された3年5組の黒木組映画『こういう青春』に出演したメンバーを見かけた際には嬉しかったのか映画の感想をアツく語り、内容を褒めちぎるミーハーっぽい一面2)もあるが、本音では「つまらない映画」(喪226(後編)「思い」)だと感じており、前述の行為も監督だと思い込んでいた加藤さんに話しかけるための口実だったことが窺える。
明るく元気なキャラクターである反面、美馬サチと同様に相手の外見から人となりを判断しているふしがあり、相手によっては一言たりとも話さないことすらあった(喪226(中編)「気にならないけど」)。
初登場時の涌井美月
【第2回七夕祭りでは後片付けの際にポスターを抱えながら他の生徒会メンバーと一緒に歩いており、落ちた短冊を拾った智子にお礼の言葉を述べた。イベント終了後の笹をどうするのかという智子からの質問に答えた後に七夕祭りを「前の生徒会長が考えたんですよ このイベント」と説明していたが、他のメンバーより呼びかけられたため智子と別れた。この時は生徒会メンバーであることは推測できるものの、氏名などの情報は明らかにされていない。また、外見の特徴は現在とほぼ同様だが、この時点より目は描かれていなかった(喪162)。】
蛍輝祭1日目のオープニングイベントのMC・進行役として登場し、冒頭に自己紹介と言う形で氏名と文化祭実行委員長であることが明らかにされた。開会あいさつでは「(前略)今日から2日間全力で楽しんでいきましょう!!」と明るく元気なトーンで語り、片手を上げるポーズを取りながら雰囲気を盛り上げていくよう生徒たちに促していた(上記「基本情報」の画像)。なお、顔を含む全身が登場していたが、目のみ描かれていない(喪215)。
その後の涌井美月
幕間には明瞭なアナウンスで進行していたが(喪216(後編)3) )、『こういう青春』が尺を満たせないまま終了してしまったことが原因で時間調整を余儀なくされてしまう事態に陥っても涌井さん本人は全く動じることがなく、再び登場した際にはクラスや部活動の出し物をアピールするためのCMタイム4)を設けて飛び入りでの参加を募っていたことから、アドリブ力にも長けていることがわかる(喪217(前編)5) )。前述通り笑顔とトーク力とノリの良さを発揮したことでオープニングイベントの盛り上げに一役買っており、イベント終了時には体育館が生徒たちの歓声と拍手の音で満たされていた。そして涌井さんは最後に出し物が校内発表へ移ることを告知し、イベントを締めた(喪217(中編))。
午後3時(15時)より体育館で開催された中夜祭では、原幕のマスコットである「マクゾー」とのダブルMC6)を務めており、注意事項を周知後にイベントを進行していた(喪224(前編))。
蛍輝祭2日目ではツインテールの女子生徒と共に一般来場者の来場案内を行っており、この時に初めて目が描かれた。その際に智子たち黒木組映画のメンバーを見かけると来場案内から外れて「映画制作のみなさん!」と声をかけ、当初監督だと思い込んでいた加藤さんに対して映画の感想をアツく語りつつ内容を褒めちぎっていたが、加藤さんから監督は智子であることを告げられた直後には態度を一変させ、智子には一言も話さないばかりか、まるで見下しているかのような笑顔を見せており、その後何事もなく来場案内へと戻っていた(喪226(中編)「気にならないけど」)。その後、智子が中に入ったマクゾーからセクハラ行為をされてしまうが、智子の声を聞いた際に不審者が中に入っていると感じ、大声で周囲に先生を呼ぶよう頼んでいた(喪226(後編)「おおごと」)。
マクゾーの中身が「先程無視した女子生徒」(智子)だったことが判明した際は驚いていたが、加藤さんのフォローや生徒会メンバーのとりなしもあったことで智子が不審者ではないことがわかり「おおごと」にはならなかった。しかしことが有耶無耶のまま終わることに納得がいかない涌井さんは、智子に対して「さっき見た時から この人なんか嫌いだった」と心の中でつぶやき、自身のこれまでの経験と対比させる形で何もしておらず、ただ周りに恵まれているだけと感じる彼女を非難しており、褒めちぎっていたはずの『こういう青春』も彼女が監督だと知ったこともあり「つまらない映画」と吐き捨てる本音を見せていた(喪226(後編)「思い」)。そして今江さんと生徒会女子が来場したことに気付いた智子が再びマクゾーの中に入り今江さんを抱きしめていた様子を目の当たりにすると、セクハラ行為だと思い智子マクゾーの脇腹に強烈なパンチを叩きこんでいる(喪226(後編)「思い」)。
登場回
喪162? 喪215 喪216(後編)(アナウンスの声) 喪217(前編) 喪217(中編) 喪224(前編) 喪226(中編) 喪226(後編) 喪227 喪229 喪230(前編) 喪230(中編)
友人
今江恵美 次代生徒会メンバー
便宜上「友人」の項目に記載したが、今江さんとは役職上では「先代」と「現在の」生徒会長兼文化祭実行委員長という関係性である。涌井さんの回想によると今江さんが生徒会長の時代より生徒会で活動しており、彼女を「先輩」と呼ぶ目標のような存在だったようで、今江さんからも「美月ちゃん」とあだ名で呼ばれていることからもわかる通り個々人としての関係性も良好だったことが窺え、今江さんが卒業後もその関係性には変わりがないようである。また、彼女に迷惑がかかると判断した場合は相手を力ずくで止めようとする過激な一面を見せている(喪226(後編)「思い」)。
補足
涌井さんは喪162が初登場の可能性が高いため(研究ノート)、本ページでは便宜上「登場回」に当該話を?付きで記載し、「初登場時の涌井美月」にも【】付きで記載することとする。
名字について
名字の由来とされる涌井秀章投手は、千葉ロッテマリーンズに2014~2020年の6年間在籍していた。なお、涌井さんが登場したエピソード(喪215)が公開された2023年時点では中日ドラゴンズに所属している。
また涌井選手がロッテに移籍した2014年では、当時のTwitterにて「今後わたモテに井上、涌井、吉田といった名前のキャラが出る事はあるんでしょうか?」と聞かれた作者は「涌井とかだとレギュラーキャラになりそうな名前なんで逆に使わないかもしれませんね」と答えている(谷川ニコTwitterより)。
研究ノート
涌井さんが生徒会メンバーである可能性について
涌井さんが初登場したのは蛍輝祭1日目のオープニングイベント(喪215)であるが、前述した彼女の特徴が第2回七夕祭り(喪162)で智子と会話していた生徒会メンバーの女子生徒の特徴と酷似していることから、両者が同一人物である可能性がある。また、喪162が公開された2019年8月1日の時点では名字のモデルとされる涌井投手がマリーンズに在籍中であったこともふまえると、同話の段階では本名不詳の生徒会メンバーとして登場したものの、名字の件を含めてキャラ設定の構想がある程度なされていたことが窺える。
⇒前述通り涌井さんが現生徒会長であることが判明したため、両者が同一人物である可能性は極めて高くなった。
涌井さんの名前について
涌井さんの初登場回が公開された2年前の2021年1~3月にフジテレビ系で放送された藤原竜也氏主演のテレビドラマ『青のSP―学校内警察・嶋田隆平―』(カンテレ制作)の重要人物として「涌井美月」(ただしこちらの名前の読みは、み「づ」き)という氏名の女子中学生が登場しており、涌井さんの名前を付ける際に参考にした可能性がある。