原宿教育学園幕張秀英高等学校の女子生徒で1年生(平沢雫と同学年)。生徒会に所属している。坂本さん自身は蛍輝祭が終了に向かうエピソード(喪234(後編)「DARE」)にて初登場したが、実際には蛍輝祭1日目のエピソードより登場していた(後述)。初登場の時点では本名は明らかにされなかったが、蛍輝祭の閉会式エピソード(喪236(前編))にて生徒会男子(眼鏡)と涌井美月からそれぞれ名字と名前を呼ばれたことで本名が判明し、フルネームが確定した。

一人称は「私」(喪236(前編))。

髪型は左側だけ上げてヘアピンで留めている前髪とポニーテールの三つ編みをリボンで留めており、髪の色はスクリーントーンで表現されている。

目は縦に長く、内側に線が入っており黒目も大きめに描かれている。また、緩いカーブの上まつげや二重瞼、細いまゆげも特徴。

身長のデータは明らかにされていないが、作中の描写から涌井さんよりもほんのわずかだけ背が高いことがわかる(喪236(前編))。なお、参考までに同じく身長のデータが明らかにされていない涌井さんの身長は167cm(単行本18巻特装版小冊子)である加藤明日香よりもわずかに背が低いので(喪226(中編)¹⁾「気にならない」)、坂本さんも女子生徒の中では高身長の部類に入る。

涌井さん・雫・黒木智子などと同様にネクタイをきちんと締めている数少ない在校生のひとりで、蛍輝祭終了後は「HARAMAKU」の文字が入ったトレーナーを着用していた(喪236(前編))。

控えめな性格をしており、生徒会の中では1年生ということもあってか恐縮しがちな面がみられるが、先輩である生徒会メンバーからは気に入られているようで、蛍輝祭終了後は彼らから働きぶりを絶賛されていた(喪236(後編))。また、理由は不明だが同じく先輩である涌井さんの顔色を窺っているようなふしがあり、彼女の機嫌を取るかの如く過剰に褒めちぎったり、他の先輩たちに彼女への拍手を求める行動を取っている(喪236(前編))。

特技かどうかは不明だがドラムの扱いに長けており、着ぐるみに入っている状態でも高速でドラムを叩けたりドラムロールも難なくこなせるスキルの持ち主で、その腕前は生徒会男子(田中真子似の髪型)から「ドラムもずっとウケてたし」と絶賛されていた(喪236(前編))ことからもわかる。

原幕に入学。所属クラスは明らかにされていない。加入時期は不明だが生徒会の一員として日々の活動に従事しており、蛍輝祭ではマクゾーの着ぐるみの中に入っている。

1日目の中夜祭にてマクゾーに入った状態で涌井さんと共に登場し、MCを担当している。マクゾーは言葉を発さないため実質涌井さんのそばで立っているだけだったが、フィナーレを飾る吹奏楽部²⁾と軽音楽部とのコラボレーション演奏ではドラマーとして参加しており、高速でドラムを叩く様子をみせていた(喪224(前編)³⁾。なお、坂本さん本人が初登場したエピソードでもマクゾーに入った状態でドラムを扱うシーンや生徒会男子の発言(前述)から、彼女はこの時点で作中に「マクゾーの中の人」として登場していたことになる。

2日目は休憩(喪226(後編)「おおごと」)のために着ぐるみを脱いでいたが、誰でも目に付くようなところに放置していたため、たまたま通りがかった際に着ぐるみを見つけた智子が好奇心から中に入ってしまった(喪226(後編)「変身」)。その後智子は着ぐるみなのをいいことに大暴れするが、イタズラのターゲットだった涌井さんから「あれ? もう休憩いいの?」と尋ねられた時に不審な態度を取っていたので、中身が坂本さんではないことに気付いた涌井さんが大声を出し、おおごとに発展しそうな状況になってしまった(喪226(後編)「おおごと」)。

その後、マクゾーの中に戻った坂本さんは一般来場者に風船を渡していたが、涌井さんの肩を叩いた時に「マクゾー＝智子」のイメージが残っていた彼女から「汚いっ!!」と罵られ、強い力で手を振り払われてしまった。なお、その後我に返った涌井さんから謝罪されたが、坂本さんは呆然と立ち尽くしていた(喪230(中編)⁴⁾「風評被害」)。そしてマクゾーの中身が姉のままだと思い込んでいた黒木智貴と出会った時には風船を渡そうとして断られただけでなく、因縁まで付けられてしまう訳が分からない状況になってしまったために、心の中で「なんなの!?」と叫んでいた(喪230(後編)「気になる」)。この件があったからか、涌井さんに連れられて中庭のステージへ向かう途中で智貴とすれ違った際、振り向いて彼を見つめていた(喪232(前編)⁵⁾ )。

喪234(後編) 喪236(前編)