校長(原幕)
基本情報
![]() |
|
本名 | 不明 |
あだ名 | |
英語表記 | |
初登場 | 喪160 |
肩書き | 校長 |
家族 | |
所属 | 原宿教育学園幕張秀英高等学校 |
概要
主人公の黒木智子が3年生の時点で原宿教育学園幕張秀英高等学校の校長を務めている高齢男性。校長室には歴代校長と共に自身の肖像写真も掲げられている(喪160)。本名1)が明らかにされていないため、本サイトでは便宜上「校長(原幕)」と呼称する。
特徴
スクリーントーンがかかった七三分けの髪型・への字型の眉毛・眼鏡を掛けていることが特徴。
表情は常に微笑んでおり、生徒の父兄のみならず生徒自身に対しても穏やかな口調かつ丁寧な言葉遣いを用いて話しかけていることから温厚な人物であることがわかるが、面談指導時(後述)に校長と初めて会話することになったものの、彼の人となりがわからなかった智子は警戒するあまり「もしかして笑顔で人を殺せる別世界【べっせかい】の人間かもしれんし……」というとんでもない妄想を抱いていた(喪160)。
作中で初登場となった謹慎期間最終日の面談指導では、謹慎処分を受けた生徒に対して「謹慎期間が終了することについての現在の気持ち」と「今後どうしたいのか」を質問するという役割を担っていることから当該生徒が書いた反省文を事前に読んでおり、指導開始時に本人たちへ反省文を読ませてもらったことを伝えている(喪160)。
智子は前述の校長からの質問に回答後、更に突っ込んで質問されたことに対してしどろもどろになりながらも回答したが、なぜか校長は「ふむ…」と一言発したきり黙りこんでしまい、そのまま吉田さんの番になってしまったことから智子への結論が見られないまま事実上の終了となった。なお、この時に校長が取った行為の意図については作中では明らかにされなかった(この件に関する考察は研究ノートの「校長の人物像について」を参照)。
登場回
補足
研究ノート
校長の人物像について
本校のモデルと思われる渋谷教育学園幕張高等学校の初代校長2)および渋谷教育学園の学園長は田村哲夫氏である。彼は生徒たちから「たむてつ」というあだ名を付けられており、たとえば文化祭などに行くと、生徒たちが「たむてつ」を慕う空気が感じられる。googleで「渋谷 たむてつ」などのワードで検索しても、そういう空気が感じられる頁が上がってくる。喪160での「校長」の描き方(道徳を押しつけず、生徒の言葉を受け止めて「スルー」する感じ)には、もしかしたら作者の「たむてつ」への肯定的な気分が現われているのではないだろうか。