こわいこわいこわい これじゃすぐに夏が終わっちゃう!! なんでこんなすぐに明日がくるの!?

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単行本2巻54ページ目(喪13:モテないし夏休みを満喫する)にあるモノローグ。

夏休み六日目の夜、いわゆるリア充の夏休みっぽいことをまったくしていない事に、身体をジタバタさせるほどに焦燥感を抱くもこっち。

眠れない… 何もしてないのにもう夏休み6日も終わってしまった

こわいこわいこわい これじゃすぐに夏が終わっちゃう!! なんでこんなすぐに明日がくるの!?

誰か…誰か… 私を助けて…!! 誰かーー

なんと言うか…、もこっちのこういう気持ちが良く理解できつつも、同時にここまで自分を無理に追い込むことはないんじゃないかと慰めてあげたくなります。

翌日、弟と一緒に花火をするという事でいちおう落ち着いたもこっちですが、弟には断られてアイスをあげるかわりに一人で花火をしている所を弟に見てもらう事にします。夏の花火には楽しさや華やかさと共にある種の物悲しさがつきまとうものですが、線香花火以上に物悲しい花火が存在するとは思いもよりませんでしたね。

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いいのかそんなこと言って ここですべての女子力を解放してもいいんだぞ…

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単行本2巻50ページ目(喪13:モテないし夏休みを満喫する)にあるセリフ。

夏休み三日目の夜、怖い動画をみてトイレにいけなくなってもこっち。弟の智貴を起こして、トイレに一緒についてきてもらうように頼みますが、当然断られます。

もこっち「いいのかそんなこと言って ここですべての女子力を解放してもいいんだぞ…」
智貴「何言ってんの?」
もこっち「もらすってことだよ」
智貴「ふざけんな!!」

結局智貴についてきたもらったものの、少しもらしてしまったもこっちですが、色々言いながらもこんな姉につきあってあげる智貴は中学生にしてはかなりの人格者だと私は思います。

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ゲームやって動画見て一日が終わってもまだ休みがたくさんある こんな日々が続くなんて幸せすぎて泣いちゃう!

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単行本2巻47ページ目(喪13:モテないし夏休みを満喫する)にあるモノローグ。

夏休み初日の夜のできごとですが、もこっちはこのあと「嬉しいよう… 嬉しいようーー!!」と声を押し殺して泣きます。

一人ぼっちでつらい学校生活から解放されたという喜びは確かにあるでしょうが、夏休みになっても一人ぼっちである事に変わりはなく、もちろん泣いているのは幸せだからじゃあないですね。夏休み初日のもこっちの様々な感情が凝縮されたモノローグで、この辺の絶妙な感情表現はすごく良いと私は思います。

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そうだ 私はただ花火が見たかったんじゃない… 誰かと一緒に同じものを見て 楽しい時を過ごしたかったんだ

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単行本2巻39ページ目(喪12:モテないし花火に行く)にあるモノローグ。

一学期の最終日、クラスメートが花火に行くという事を聞いたもこっちは、自分も誰かと一緒に花火を見に行きたいと思います。図書館で一人本を読んでいる生徒なら誘いやすいと、声をかけようとするもこっちですが、結局声をかけられないまま一人で商業ビルの屋上で花火を見ようとします。

そしてそこに中学生男子の2人組がやってきて、一度帰ろうとするもこっちですが、私も一緒にみても良いかと提案し、中学生たちからOKをもらって一瞬涙目になります。

オチとしてはこの中学生は花火を見に来たのではなく、新しくできたラブホテルの部屋を覗きに来ていたのですが、そんな状況下で花火を見れば良いのか、ラブホテルの部屋を見れば良いのか、花火に感動するのか、エッチなシーンに興奮するのか、はたまた泣けばいいのか、色々な感情を抑えきれずに混乱しているもこっちがとてもかわいいです。

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人生楽しいな

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単行本2巻25ページ目(喪11:モテないし少しだけ占いを信じる)にあるセリフ。

身体中をアリにたかられたままの状態で気づかないもこっちは、1日2回も男子から声をかけられるという、中学生の時にもなかったモテモテの幸運に有頂天になります。極めつけとして、電車で隣に座った男性が「今となりにかわいい女子高生座ってる」とメールを打っているのを見て、それを自分の事を言っているのだと勘違いして「なんなのもう!!」と顔を真っ赤にして喜びます。

そして再びコーラを自販機で買って、自分の顔にぶちまけ笑いながら飲んだあと、「人生楽しいな」とつぶやきます。前回の喪10で徹底的に打ちのめされていたもこっちが、ささやかな幸福で立ち直るという絶妙な構成ですね。オチのコマの顔中をアリにたかられたもこっちの顔のドアップが笑えます。

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