1年担任

原宿教育学園幕張秀英高等学校の男性国語教師で、黒木智子の1年次の担任。本名が明らかにされていないため、本サイトでは便宜上「1年担任」と呼称する。

刈り上げた短髪とアゴ髭、「あー」「じゃあ(んじゃ)」といった口癖が特徴で、口癖は作中の彼でのセリフからしばしば見受けられる。

服装に関しては、普段はパーカー(喪2・77・81・109・147扉絵)やTシャツ(喪158)などのラフなスタイルで勤務することが多いが、学期の節目になる日にはスーツ(喪39、智子1年次の一学期初日)やワイシャツ・ネクタイ(喪12、智子1年次の一学期最終日)を着用している。

原幕の教師が生徒に指導する際は、作中の描写からわかる限りでは厳しめの口調や叱りつける傾向が見られるが(主に数学教師)、彼の場合はそのどちらにも当てはまらず、やんわりと注意している。また、言動や行動から生徒思いであることが窺える(具体例は後述)。

智子の担任で、1年10組を担当。初日の自己紹介シーンでは智子が「長い紙に短い紹介文を書く」と言う小ネタを仕込んでいたことに気付かず、「じゃあ次」と次の生徒に順番を回していた(喪39)。

下校しようとしている智子に気付いた時に「気を付けて 帰れよ」と度々声を掛けたり(上記画像、喪2)、一学期最終日に「夏休み中 問題とか 起こすなよ」とクラス全員に伝える(喪12)、智子が体育の授業中に倒れた時には養護教諭より軽い貧血だと聞かされたことで「そうですか」と安堵したような表情を見せる(喪19)など、生徒思いの教師である描写が見られる。ただし、2・3年次の担任である荻野先生と異なり、智子が入学後二ヶ月近く(喪1)→40日→43日間(喪2)クラスメイトと全く会話をしていない状況に気付いたり、友人がいないことに関して指導やアドバイスをするシーンは作中では見られなかったが、少なくとも気には掛けていたようで、謹慎処分を受けるような生徒ではないと認識していたようである(後述)。

2年生に進級した智子の担任ではなくなったが、2年4組の授業では国語を担当しており(喪69¹⁾ )、前年に引き続き智子と関わることになった(ただし、作中での絡みは見られず)。修学旅行に同行している(喪77・81)ことから、引き続き2年生の担任を担当している可能性が高い。

修学旅行2日目の夜、ビデオカードが使えないことをホテルのフロントに抗議していた吉田茉咲に気付き「何してんだ?」と話しかけた時は、タメ口で事情を話す吉田さんに対して「つーか敬語使え」とやんわり注意しながらも、ビデオカードが使えない理由(毎年「バカな生徒」がアダルトチャンネルを観ることが多かったため、使用不可にするよう学校側から頼んだ)を説明した。それに対して赤面しつつ自分が買ったわけじゃないと必死に反論しようとする吉田さんをなだめながら、ビデオカードの代金を払い戻ししてもらっていた(喪77)。

雪が降った日に4組の2限目²⁾の自習監督を務めた時は、雪の影響でバスがストップしたため大幅に遅刻した田中真子が謝罪しながら入ってきた際に「あー大丈夫だったかー」と真子を気遣うように声を掛け、「とりあえず 今日は自習だから 好きにしていいぞー」と伝えていた(喪109)。

智子が3年生に進級した時も担任ではなかったが、3年5組の授業では国語を担当している(喪197³⁾ )ほか、中間試験1日目の英語のテストでは試験監督を務めており(喪147の扉絵)、智子とは三年間、何らかの形で関わることになった。

また、智子と吉田さんとは謹慎期間1日目の自習授業監督⁴⁾としても接している。内笑美莉が岡さんから智子が謹慎処分を受けたことを知らされたショックのあまり、生徒指導室の前で泣きながら大声で「黒木ー!！」と叫んでいた時(喪157)は、智子に「随分 人気者だな」と笑顔で話しかけ、1年次に担任として接していた時はバイクが原因で謹慎することになるとは思わなかったという心情を明かしている。智子がそれに対してしどろもどろになりながら謝罪した所、「いや別に 怒ってはいないけどな」と返すとともに、二人に対してバイク事故には気を付けるようにと忠告した(喪158)。

喪2 喪4 喪12 喪19 喪39(回想のみ) 喪51 喪69 喪77 喪81 喪109 喪147(扉絵) 喪158 喪197 喪234(前編)(扉絵)