モテないし文化祭が終わる(中編)
収録巻 | |
英題 | |
ページ数 | 11 |
初出 | 2025年7月10日(アプリ) |
前話「イタみ」の続き。田村ゆりは反省の色がみられない根元陽菜に制裁を加えるが(喪234(前編)「イタみ」)、それでも態度を改めない彼女に呆れ気味な様子。ところが、そんな根元さんの表情が一変するような出来事が起こってしまう。
「停止」の続き。両親が蛍輝祭に来ていたことを知った根元さんは、自分のとある行為を見られたかもしれないと思い表情が暗くなってしまうが、突然様子が…?
根元陽菜 根元母(初) 根元父(初)
「情緒」の続き。ゆりは突然叫び出した根元さんに理由を尋ねるが、彼女の返事は?そして、根元さんの変化をよそに黒木智子はとある企みを実行に移そうとしていた。
出し物の映画上映が終了後、教室に戻ってきた清田良典と岡田茜。清田くんは留守を任せていたゆりたちに「大丈夫だった?」と尋ねるが、ゆりは思いもよらぬ返事と共に、上映中に発生したトラブルの原因が根元さんであることを彼らに伝えた。そんな中、岡田さんの様子も…?
※上記各短編「登場人物」の項目を参照。
雫って呼んでほしいな(平沢雫)
次やったら 肩脱臼させるか頭蓋【ずがい】に行く!(田村ゆり)
止められても止められないし 止まらないよ 私(根元陽菜)
今 ドンしたらトドメになりそう(黒木智子)
多分この学校でこの映画の最後の上映…… 出来ればみんないたほうがいい 初めてそんなこと思うけど……(田村ゆり)
「かこきゅう」にて根元さんの両親が初登場した(なお、母親の存在については、根元さんと智子が3年次に夏コミへ行くエピソード(喪177(後編)1) )にて言及されていた)。作中で描かれた登場人物の母親は智子母・加藤母・吉田母・田村母に次ぐ5人目、父親は智子父に次ぐ2人目となる。なお、雫の両親(単行本24巻おまけ)は存在のみが明らかにされており、本作品では言及されていないがスピンオフ作品『私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。』では小宮山琴美の父親が故人であること(『友モテ』喪12「そっとしない」「こいつが初めて」)と成瀬優の両親(『友モテ』喪10「ナレーション」・11「初詣の装い」)について触れられている。
「情緒」では根元さんの様子を見たゆうちゃんが「過呼吸かなー?」と発言しており、短編題(「かこきゅう」)にも用いられているが、過呼吸は呼吸が多く必要となる運動を行った後に発症する症状であり、根元さんは精神的な要因により発症しているため、厳密には「過換気症候群」である(詳細はリンク先を参照)。なお、症状自体は双方ともほぼ同じ。
「情緒」では加藤さんがショックを受けた根元さんを慰めようとして声を掛けていたが、その際のセリフが彼女の家族を貶めるような辛らつな内容だったため、読者からは「驚いた」「キャラ変わった?」「えげつない発言」という感想と共に「映画上映時の根元さんの振る舞いやその後の態度に対して内心怒っていたのでは?」という推測が挙げられていたが、中には「発言が辛らつなのに笑った」「家族を貶めるセリフは受け付けられない」という賛否が分かれるような意見もみられた。
「お母さん前 お母さん後」では遅れて到着し「第一回ミス原幕コンテスト」を観戦していた(喪232(後編)2) )加藤友人も加藤さんや本郷組のメンバーと無事合流したことがわかる。