モテないし文化祭1日目を終える(中編)
収録巻 | 26巻 |
英題 | |
ページ数 | 11 |
初出 | 2024年7月11日(アプリ) |
蛍輝祭1日目が終了した頃、根元陽菜は黒木智子にこの後の予定を尋ねてきた。智子は「帰るだけだが」と返すが、根元さんは色々な理由を付けては智子を誘おうとしていた。そこに負けじと田村ゆりが映画を見に行くことを提案し、自らのルーティンにかこつけて智子と田中真子を映画に連れていこうとしていた。ゆりの発言にツッコミを入れる智子、そして自分もメンバーに含まれていることについて困惑気味な真子。そこへ加藤明日香が遅れてやってくるが…。
黒木智子 根元陽菜 田村ゆり 田中真子 加藤明日香 眼鏡監督 大隣凪 内笑美莉 かよ 宮崎さん 平沢雫 里崎希心 黒木智貴 【以下の登場人物は智子の想像のみ登場】 岡さん 吉田茉咲 清田良典 廣畑くん 初芝くん 川本さん 薙刀女子(ショートカット1)のみ) 野良猫
そうやっていつも仲間外れを作ってきたの?(田村ゆり)
ブラックツリーです こちらはあちらのお客様からです(大隣凪)
何やってんだか……(かよ)
ミソ汁とセクハラの借りを返しに来たよ(川本さん)
私のピンチとクライマックスだから今まで私に関わった全ての人大集合みたいな感じで(黒木智子)
本話の更新日と単行本25巻の発売日は同日だった。更新日と単行本発売日が同日になるケースは喪130(上)の配信日と単行本12巻の発売日だった2018年2月22日以来となる。
冒頭のCiNEPLEX(シネプレックス)は喪213(後編)を参照。
本話では「ブラックツリー2)」と称する内笑美莉の創作ドリンクが登場したが、「BLACK TREE COFFEE」のブランドで自家焙煎したコーヒーを販売しているショップが実在している。
本話にて智子の想像内で助っ人として現れた川本さんは6ヶ月ぶりの登場、野良猫は5年9ヶ月ぶりの登場、 そして薙刀女子(ショートカットのみ)は2012年8月2日の更新回(喪24)以来、約12年ぶりとなる二度目の登場を果たした。
本話に登場したファミリーレストラン「ゲスト」(後述)では猫型配膳ロボット3)が稼働していたが、「ゲスト」の元ネタだと思われる「ガスト」を始めとするすかいらーくグループでも猫型配膳ロボット「BellaBot」(プードゥ・ロボティクス製)が順次導入されている。
ガンガンONLINE初出時では本話と喪224(後編)の間に夏休み特別編0・夏休み特別編が掲載されていた4)。
単行本26巻には喪224として収録されているが(詳細は前話のページを参照)、本話にあたるのは13~23ページとなる。
智子たちが訪れたファミレス「ゲスト」の元ネタはすかいらーくグループの「ガスト」だと思われるが、外観が同業他社の「サイゼリヤ」イオンモール幕張新都心店に似ていることから、こちらが外観のモデルとなった可能性がある。余談だが飲食業界では「ゲスト」を来店客という意味で使用しており、来店客がひとりもいない状態のことを「ノーゲスト」という用語で表現している。
入口のみで判断すると、上記の考察も有力だが、総合的に判断すると、ファミレスゲストの元ネタはガスト 幕張西店である可能性が高い。 根拠は最後の智貴が歩いているコマの背景である。具体的には、道路沿いである点(一方で上記のサイゼリヤはイオンモール内にある)、街灯、点字ブロック(視覚障害者誘導用ブロック)、植木、のぼりなどが酷似している。グーグルストリートビューや食べログを見ることで簡単に特定できる。また、店内のドリンクバーのデザインも似ている。なお、近くに喪137の月ノ珈琲店のモデル、星乃珈琲店がある。
ゆりの習慣、映画の4DXはメッセ・アミューズ・モールのユナイテッド・シネマ幕張(旧シネプレックス幕張)でも鑑賞できる。「プシュー」は水の出る演出で、肘掛けのスイッチでON/OFFを切り替えられる。(詳細は公式を参照) なお、連載時は「4D」のみで「X」がなかった。また、「興業収入」は「興行収入」の誤り。
「汚い海」とゆりが言っている場所(智子の想像)のモデルはおそらく幕張の浜。喪64のモデルもここである。なお、この海辺は喪215と特別編17でも確認できる。また、近くにZOZOマリンスタジアム(千葉マリンスタジアム)がある。
「まだあきらめるのは早いよ」と言って、川本・薙刀女子・公園の猫が出てくる場面の元ネタは『美味しんぼ』のラーメン三銃士かもしれない。根拠は下3コマのコマ割りや言い回しなどが少し似ている点である。SNSのXでよく使われるネタなので、作者がその影響を受けて描いた可能性がある。