モテないし映画を上映する(前編)¹⁾

体育館の外に出て階段に座って落ち込む智子と、その姿を傍で見守る陽菜。体育館では二木さんと清田・岡田の3人が智子の映画の上映を開始する。

映画のタイトルは「こういう青春」。

第二文芸部の部室に女子4人が集まっておしゃべりをしていると、生徒副会長の佐々山(風夏)と会長の成山(美保)がやってきて一週間後までに部員をあと1人以上集めて、生徒会との野球勝負で勝てなければ廃部にすると告げられる。その挑戦を受け入れた第二文芸部員たちはとりあえずラーメンを食べに行き、翌日から部員の勧誘を開始するのだが…。

黒木智子 加藤明日香 根元陽菜 小宮山琴美 田村ゆり 成田美保 佐々木風夏 田中真子 内笑美莉 伊藤光 平沢雫 岡田茜 二木四季 清田良典 里崎希心

映画の中と同じくらいつっこむ(伊藤光)

ガンガンONLINE初出時における本話のサブタイトルでは(前編)の有無について表記ゆれが見られ、エピソード(バックナンバー)一覧のページでは表記されているが、本編1ページ目では表記されていない(理由は不明)。本サイトでは本話の展開を考慮して便宜上、前者の表記に準拠した(前編)付きで記載することとする。

『こういう青春』の第二文芸部のシーンで加藤智香がスマートフォンでプレイしていた「EX●LEの美しすぎるカードゲーム」は『聖戦ケルベロス』(GREE)を指しており、サービス当時は「美しすぎるカードゲーム」というキャッチコピーや、作中で言及している通り(戦士のコスプレをした)EXILEのメンバーがカードの絵柄になって登場していた。なお、同ゲームは小見川のツッコミ通り、2018年4月18日をもってサービスを終了している。智香がその後プレイしていた「怪盗ロ●イヤル」は『怪盗ロワイヤル』(Mobage)を指しており、Mobageのサービス対象がフィーチャー・フォンをメインにしていた2009年頃に大人気だったゲームである。小見川はこちらに関しても「それももうサービス終わってんだろ」とツッコんでいたが、現実ではスマートフォンに移行した2023年現在もサービスを継続している。

在校生限定の初日文化祭にきーちゃんが忍び込んで平沢雫の隣に座っていることから：

• 喪192(前編)「先輩」で雫が携帯で会話した相手はきーちゃんだったと推測される。当時雫は携帯を智子から隠そうとしたこと、電話の声が敬語だったこと、雫のセリフ「友達というか…」などの点を考えると辻褄が合う。
• 喪210(後編)「喪失感」で雫が言及した文化祭に来る女子の友達がきーちゃんでほぼ確定。きーちゃんと雫の出会いは喪142のGWなのに喪210の友達は「夏休みにできた」ということは、きーちゃんは夏休みの間に雫との関係を深めたと解釈できる。

『こういう青春』で第二文芸部のメンバーが食事していた「ラーメンストア」は、店舗名のフォントやその隣に書かれたキャッチコピー²⁾の特徴から、フランチャイズチェーンである「ラーメンショップ」がモデルになったと考えられる。同店の公式サイトは存在しないが有志がファンサイトを多数立ち上げており、中には千葉県内の店舗のみを対象にしたものも存在する。余談だが「ラーメンショップ　ネモト」という店舗が千葉県富里市で営業している。また、更に余談だが「ラーメンストア(ー)」という店舗名のラーメン屋は山口県下関市に実在する³⁾。

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