いえー 引っかかったー ドッキリでしたーー!! ひゅーーー!!

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単行本5巻111ページ目(喪45:モテないし暇つぶし)にあるもこっちのセリフ。

夜、自宅で暇を持て余していたもこっちは、ふと思いつきで智貴に嘘をつく事を考えます。

もこっち「よーし… 弟に 嘘でもつきにいくか…」

どういう思考を経ればこうなるのか解りませんが、またもや智貴が犠牲者に選ばれてしまいました。

もこっち「最近さー 彼氏できてさー… あっゲームじゃなく本物な」

もこっち「ごめんな…」

智貴「………」

もこっち「でさ 南校舎と北校舎の間に目立たないけど通り道があってな あそこでよく一緒にご飯食べてんだ」

智貴「そうか」

もこっち「ほとんど毎日そこで食べてるから見に来たりすんなよ」

智貴「わかった」

もこっち「とか言っときながら本当来んなよ!」

智貴「OK」

もはや「うざい」とさえ言わない智貴。しかし話はしっかりと聞いていたようで、数日後にようやく言われた場所に行ってみる事にします。

するとそこには待ちかねてすっかり気を緩めていたもこっちが昼食を食べていて、智貴を見て立ち上がり、「ドッキリ」と書かれた紙をポケットから取り出して高らかに宣言します。

もこっち「いえー 引っかかったー ドッキリでしたーー!! ひゅーーー!!」

ある面では確かに成長が見られるものの、別の面では幼児化の進むもこっち。それなりに楽しそうなもこっちは見ていてとてもかわいらしいのですが、同時にこんな所で一人弁当を食べる姉ちゃんを目撃してしまった智貴の心情を考えると少し切なくなってきます。

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「ちんちん見せて」「消えろ」

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単行本5巻87ページ目(喪43:モテないし裸に興味を持つ)にある黒木姉弟のやりとり。

学校のトイレで他の女子達が男子の裸について話しているのを聞いたもこっちは、帰宅してから長い間考え事した後、「あっ…男の裸を見ればあいつらより上じゃね?」という考えに至ります。

そして智貴の部屋の扉を開けて一言

もこっち「ち●ちん見せて」

智貴「消えろ」

もこっちの発言もアレですが、あくまで冷静な智貴の応答が笑えます。しかし今回はもこっちの方も智貴の返事を見越していたのか、未来の武器商人ならではの交渉術を見せます。

もこっち「わかってるよ こっちも見せろって言うんだろ?」

智貴「お前は俺のこと一度でもわかったことあるのか?」

もこっち「しょーがねーなー久しぶりに一緒に風呂入るか」

智貴「さっきからなんだよ気持ち悪いな…」

もこっち「で…でたーリアルの姉はキモい言う奴ー」

智貴「………」

もこっち「妹や姉の裸はお母さんと一緒とかありえない理屈出すむっつりカスと一緒だろ?」

ここで智貴は椅子から立ち上がりもこっちの方へ歩み寄ります。本当に一緒に風呂に入るのかと思ってちょっとびっくりしちゃうもこっちですが、あくまで冷静な智貴にそのまま部屋から追い出されてしまうのでした。

ちなみに作者である谷川ニコ先生は、原作の先生に兄が1人、作画の先生に姉が2人いらっしゃるそうです。
https://twitter.com/harimoguni/status/162221459115216896

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1年の時は材料渡さないで早退して班の全員からひんしゅく買ったけど… 今の私は勇気を出して材料渡せた…

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単行本5巻73ページ目(喪42:モテないし何気ない日常を送る(2年生))にあるもこっちのモノローグ。

校門での公開処刑をなんとか終えて教室にやってきたもこっちは、そこで自分の環境にある変化が表れている事に気づきます。

…でも1年の時より私に話しかけてくれる人が増えているのは確かだな… ネモもたまに話しかけてくれるし

すぐに廃れたけど 2年の最初に「黒木さん状態」って流行語作ったし… 1年の時から何かが変わり始めてるのかも知れない…

今だったら自分から変われるかも知れない

「今だったら」という事は、もこっちも自分の問題点は以前から理解していたのでしょうね。そして勇気を出してクラスメートに声をかけ、気分が悪いので調理実習を休む事を告げ、自分の分担だった実習の材料を渡す事に成功します。

たったこれだけの事ですが、保健室のベッドに横になるもこっちは、達成感に包まれてなんだか誇らしげです。

1年の時は材料渡さないで早退して班の全員からひんしゅく買ったけど… 今の私は勇気を出して材料渡せた…

このエピソードには「成長」というタイトルがついていますが、確かに以前のもこっちと比べて明らかな成長が見られます。ちなみに1年生の時、もこっちが自分からクラスメートに声をかけるのに成功したのは文化祭の準備の時だけでした。ここまで来たらぼっち脱出もそう遠くないようにも思えますが、きっとそう簡単には行かないんでしょうね。

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あっそういえば友達はできた?

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単行本5巻70ページ目(喪42:モテないし何気ない日常を送る(2年生))にある荻野先生のセリフ。

「あいさつ運動」という事で、何人かの生徒が校門の所に立ち、通り過ぎる生徒と挨拶を交わしています。その生徒の中に文化祭で少し会話をした今江さんがいる事に気づいたもこっちは、以前彼女のパンツを見てしまった事を思い出して少々気まずい気分になります。しかしそんなもこっちに声をかけたのは今江さんでも他の生徒でもなく、ジャージ姿の荻野先生でした。

「あっ黒木おはよう!」と元気よく挨拶をする先生に対し、普通に挨拶を返す事もできないもこっち。先生はそんなもこっちがちゃんと挨拶できるまで「もっとはっきりと」「もっと大きな声で」挨拶をしなさいと繰り返します。

もこっちがなんとか大きな声で挨拶した後、「ほら やればできるじゃない」と満足そうな顔をする荻野先生に対し、顔を赤らめながら「殺すぞ…!!」と軽く殺意を覚えるもこっちですが、鈍感力ではるかに勝る先生はさらなる一撃を加えてきます。

荻野「あっそういえば友達はできた?」

もこっち (ばかやろう!!てめー…)

荻野「どうなの? できたの?」

もこっち (ばっか… ばかやろう… おま本当…こんな所で… なんで…!! 声でけーよ!)

荻野「もしかしてまだ誰とも仲良くなってないの?」

もこっち (もう許してくれよ早く教室行かせてくれよ…)

ひょっとしてこの先生、ゆうちゃん以上にバカなんじゃないですかね? そしてあっと言う間に殺意を削がれて顔を赤らめながら涙ぐむもこっち。

そんな様子を見かねたのか、今度は今江さんが「私 仲良いですよこの子と」と助け舟を出します。しかし「あなた3年生でしょ 私が言ってるのはクラスの友達だけど」と荻野先生は納得しません。こうして大勢の生徒が行き交う校門で、飴(今江)と鞭(荻野)の板挟み状態となり体を震わせながら涙ぐむもこっちなのでした。

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智貴の災難 in 原幕

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単行本5巻58~60ページ目(喪41:モテないしポイント制にする)にある黒木姉弟のやりとり。

荻野先生にまた何か言われない様にするためなのか、休み時間を一人で校内を探検して過ごす様になったもこっち。そんな時、同じ原幕に入学した智貴が教室で一人ぼっちでいる所を発見してしまいます。

もこっち「身内がぼっちってひくなーー……」

ぜひ智貴に聞かせてやりたい言葉ですが、ともかく智貴の姿を見て自分もこのままじゃダメだと奮起したもこっちは、少しづつ現状を変えるために他人と会話する度にポイントを獲得でき、ポイントをためないと罰ゲームを自分に課すという決まりを作ります。

決まりを作った所で会話を始めるきっかけが作れないのですからポイントは少しも溜まりません。そして校内で唯一気兼ねなく会話できる相手として智貴が選ばれる事になるのですが、願書の一件もあって智貴はもこっちに冷たい態度を取ります。

智貴「学校では話かけてくんなって言ったろ」

この態度に「かわいそうだから話かけてやったのにもう二度と話しかけてやらん!」と怒るもこっちですが、次の日には懲りずにまた智貴の所へ行きます。

智貴「…んだよ いい加減にしろよ……」

もこっち「べ… 別に好きで来たわけじゃねーよ 辞書返しに来ただけだっつーの!!」

智貴「じゃあさっさと帰れよ」

もこっち「言われなくても帰るわ! ったくよー 人がわざわざ届けに来たのによー… こっちだって忙しいのによ………」

智貴「いや…だから…」

もこっち「うるせー帰るよ!! 明日も辞書借りに来っからな」

この何とも形容しがたい理不尽さw。智貴に依存するもこっちは傍から見ている分にはとてもかわいいのですが、智貴が県外の高校を選んでまで原幕への入学を嫌がった気持ちが良く理解できます。

↓こういうモノローグをつけてあげたくなります。
智貴「こんなのを二年間!? 嘘だろ!!」

当然、智貴がぼっちというのはもこっちの勘違いで、それどころかクラスの女子から片思いまでされてるという智貴のリア充ぶりを目撃してしまったもこっちは、嫉妬からか今度はもこっちが智貴にムカつく度にポイントが溜まるちょっと危険なポイント制を始めるのでした。

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