ストーキングもこっち

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単行本6巻56ページ目(喪51:モテないし同性を意識する)の1シーン。

もこっちが休み時間にリップを塗るネモを見ていたら、ネモが「使う?」とリップを貸してくれました。そういう性格なんだと思いますがこのネモの無防備な提案に対し、人付き合いにあまり慣れていないもこっちは間接キスという事を過剰に意識してしまい、あっと言う間に「ネモは百合」という結論に至ります。

しかし 私は普通(ノーマル)だからな… まぁ ゆうちゃんの匂いかいだりセクハラしたりするけどそれは普通の範囲内だし…

なんだったらおっぱい揉みたいし… ゆうちゃんだったらキスまではOKだけどそれも普通の範囲内だし…

でも普通の私がこの有様なら異常性(アブノーマル)のこの子は一体どんなことを私に……!?

次の休み時間、もこっちは岡田に誘われて仲良く一緒にトイレに行くネモの後をつけて用事もないのにトイレまでついて行ってしまいます。

本当は私と行きたかったんだろうな…

まあ… 急に二人でイチャイチャしたら世間の目も厳しいしな…

しかし個室の中でネモと岡田の会話を聞いていたら、ネモが岡田にも「何か」を貸している事を知ってしまい、もこっちのアブノーマルな恋?は儚く散るのでした。

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なんで誰も私を見つけてくれないのだ… なんで誰も私を気にしてくれないのだ…

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単行本6巻49ページ目(喪50:モテないし夕暮れの教室で一人佇む)のもこっちのモノローグ。

体育の補習で遅くまで学校に残ったもこっち。廊下を歩いているとふと生徒会室のドアが開いている事に気づき、中を見てみると夕暮れ時に窓の外を眺めて佇む今江先輩の姿を見つけてドキドキしてしまいます。

今江先輩の「今にも物語が始まりそうな美少女具合」にピンと来たもこっちは、さらに図書室で一人読書するこみちゃんの姿も確認して、「夕方の教室という環境で一人でいれば美少女はさらに美少女に! イマイチな奴も補正でそれなりに見えるのか」と結論づけます。

スマホのカメラで写真を撮ってそれが自分の場合でも適用される事を確認したもこっちは、今度は男子から声をかけてもらって「物語」を始めるために「夕暮れの教室で一人佇む」という作戦を実行します。この辺、ロマンチックな感性を持ちながら、それをちゃっかり利用するリアリストな部分もあるという描写が良いと思います。

最初は自分のクラスの教室で佇んでいたもののクラスメートの男子には声をかけてもらえず、「見知らぬ男子生徒」に声をかけてもらうために空き教室を探してそこで佇む事にしましたが、今度は一週間たっても誰一人やって来ません。

淡い期待をまたもや裏切られたその時のもこっちのモノローグがこちら

誰も来ねえよ……! ぶち殺すぞ……

鈍感男子高校生と出会って物語始まらねーのかよ……

なんで誰も私を見つけてくれないのだ… なんで誰も私を気にしてくれないのだ…

私には物語のヒロインのような主人公に気づかれる能力がないのだろうか…

もこっちの理想と現実と苦悩と問題点の全てを言い表している「なんで誰も私を~」の部分が特に良いと思います。このモノローグで思わずこちらも感傷的な気持ちになって目頭が熱くなってしまいますが、そこへ突如として現れた荻野先生の相変わらず空気を読まない豪快なバカさに全てを持ってかれてこの話は終わるのでした。

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くそー…… いいなー…… 智貴くんに殴られて鼻血出して保健室連れてってもらえるなんて いいな くそー…… くそーー……

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単行本6巻25ページ目(喪48:モテないし低地で争う)のこみちゃんのモノローグ。

ついにワタモテ本編でも始まったもこっちとこみちゃんの低レベルな争い。

まずもこっちがこみちゃんが便所飯をしている所を目撃すれば、今度はこみちゃんがもこっちが一人ぼっちで体育の授業に向かう所を目撃します。次にもこっちが図書委員おすすめのラノベ作品をバカにすれば、こみちゃんはもこっちの目の前で男子生徒(初芝)と会話をして、もこっちが涙目になるほどの敗北感を与えます。

そして翌日、もこっちはその仕返しに智貴の弁当を奪って図書室に呼び出し、智貴の事が好きなこみちゃんの目の前でイチャついて見せびらかすという作戦を立てます。

のこのこと図書室にやってきた智貴を見つけて背後から駆け寄るもこっちでしたが、驚いて振り返ろうとした智貴の肘がもこっちの顔面に当たり、鼻血を出して涙ぐみながら智貴に手を引かれて保健室に連れてってもらう結果になってしまいました。

その一部始終を訳も解らず見ていたこみちゃんのモノローグがこれ。

くそー…… いいなー…… 智貴くんに殴られて鼻血出して保健室連れてってもらえるなんて いいな くそー…… くそーー……

こみちゃん、お前もか (Et tu, Komi?)。百歩譲ってうらやましがるのは理解できるとしても、こめかみに青筋立てながら悔し涙を浮かべなくても良いと思います。

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面と向かって好きじゃないとか!? それ言ったら戦争だろうが!!

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単行本6巻13ページ目(喪47:モテないし昔の知り合いを思い出す)のもこっちのモノローグ。

自分はすっかり忘れていたくせに、久しぶりに再会したこみちゃんと仲良くなれるかも知れないとアプローチを開始するもこっち。相手もぼっちだからかいつになく積極的なもこっちに対し、過去のいきさつからもこっちを警戒するこみちゃん。

しかしそんなこみちゃんも、もこっちの弟である智貴も同じ高校に入学していた事を知って急に態度を変化させます。簡単に言えばこみちゃんは智貴が好きだった訳ですね。そんな智貴の話題でぎこちないながらも好意的にもこっちに話しかけるこみちゃんに対し、「人の弟に性的関心を抱いてる!?」と今度はもこっちの方が警戒心を抱きます。

「じゃあ (智貴に)ここに来てもらう」と提案するもこっちに対し、顔を真っ赤にしながら否定するこみちゃん。智貴の話題になった途端のこみちゃんのあまり態度の変化にもこっちはだんだんイラつき始めますが、昼休みが終わったので二人は図書室から廊下に出ます。

智貴の話題は単なるきっかけだったのか、それとも内心では智貴が目当てだったのかどうかはとりあえず置くとして、廊下を歩きながらこみちゃんはもこっちに対し「正直あんたのこと昔はあまり好きじゃなかったけど今なら仲良くなれる気がする…」と過去を水に流して和解する事を提案します。が、この一言でもこっちにスイッチが入ってしまいました。

なんなのコイツ!? 面と向かって好きじゃないとか!? それ言ったら戦争だろうが!!

思ってるうちはまだしもそれを口にしたら戦争だろうが!!

このくらいで戦争になるなら、トモモテのもこっちとこみちゃんは核戦争になって草木の一本も残らないと思います(笑)。まあこのセリフはご存知カイジのセリフのパロディなんですけど、カイジとはまた別の意味でもこっちの矮小さを強調しててとても良いと思います。

結局こみちゃんの名前以外は思い出したもこっちに、こみちゃんは智貴の目の前でまたもや恥をかかされ、二人が仲良くなる芽は早々と摘まれてしまったのでした。

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こみちゃんとの再会

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単行本5巻117ページ目(喪46:モテないし昔の知り合いに出会う)の1シーン。

休み時間に図書室にやって来たもこっち。最近入荷する本の趣味が自分の好みと一致しているな、なんて考えながら図書委員に本の貸し出しをお願いすると、図書委員の女子はもこっちを見てびっくりした顔をします。

こみちゃん「そういや同じ高校だったか… 生徒数多いから今まで会わなかったけど…」

彼女の名前は小宮山琴美。中学二年の時のもこっちの同級生で、ガンガンJOKERにて連載中のスピンオフ作品「私の友達がモテないのはどう考えてもお前らが悪い。(略称:トモモテ)」のレギュラーキャラクターです。トモモテではゆうちゃんを中心にもこっちと併せて三人組を形成していますが(川本さんはトモモテでは未登場)、似た者同士のせいかもこっちとはあまり仲が良くありません。

一年間、割と近くにいたにも関わらず、こみちゃんの事をすっかり忘れ去っているもこっちに対して、こみちゃんの方はもこっちに何やら恨みを抱いている様子です。しかし帰宅して卒業アルバムを見ながら少しづつ記憶を思い出してきたもこっちは、「まあなんか過去にあったようだけど 同中 ぼっち同士なら仲良くなれるかも…!」と淡い期待を抱いてほくそ笑みます。

たったそれだけで仲良くなれるなら中学時代にもっと仲良くなってるはずですが、とりあえずこの二人の関係がどうなっていくか今後の展開に期待したいと思います。