もう少し友達を作る努力をしなさい

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単行本5巻45ページ目(喪40:モテないし周りにアピールする)にある荻野先生のセリフ。

2年生最初の自己紹介で大きくつまづいたもこっちですが、なんとか立ち直ったのか普通の高校生活を目指して行動を開始します。行動を開始と言っても積極的に自分からクラスメートに声をかけるなんて事はできるはずもなく、「休み時間に教室で漫画雑誌を読み、その漫画に興味を持った男子から話しかけてもらえるのを待つ」というなんとも受け身な作戦を実行します。

一週間ほど実行してみて漫画だけでは効果が薄いと思ったのかもこっちは、今度は女子の気を引こうとやはり教室で漫画を読みながらお菓子を食べてクラスメートに話しかけてもらうのを待ちます。この間、もこっちの表情はどんどん追い詰められたような感じになっていきますが、一連の流れを観察していた新しいクラスの担任教師、荻野先生はもこっちを職員室に呼び出して問い詰めます。

もう少し友達を作る努力をしなさい

一週間 黒木のこと見てたけど 誰とも話さず一人で漫画ばかり読んでて

悩みがあるの? 黙ってちゃ解らないわよ 誰にも言わないから話しなさい ほら

え? 友達作りたいから一人で漫画読んでお菓子食べてる? あなたは何を言ってるの?

ただでさえ大人に怒られると泣いてしまうもこっちですが、先生のこの言葉に体を震わせながら涙目になります。この後の会話がどんな感じに終わったのかは描かれてませんが、帰宅途中の公園のベンチで男子小学生に囲まれながら放心状態で漫画を読むもこっちがかなり危険な感じです。

この荻野先生の言動は4chanのスレでも一時期賛否両論で、このサイトでは急遽以下のようなアンケートを実施しました。タイミングを少々逃した感じで投票数はあまり伸びませんでしたが、選択項目は4chanの人達のおおよその意見をカバーしています。

喪40でもこっちの担任教師がとった行動をどう思いますか?
https://ja.polldaddy.com/poll/7063102/

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ネモとの遭遇

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単行本5巻35ページ目(喪39:モテないし自己紹介する)の1シーン。

このエピソードはまず高校1年のクラスでの最初の自己紹介のシーンから始まります。もこっちはみんなの笑いを取ろうと、わざわざ小道具まで準備してネタを披露しますが、結局ただ一人を除いて誰にも気づかれぬまま流されて終わってしまい、高校生活の出ばなをくじかれてしまいました。

2年生に進級したもこっちはその反省を踏まえて、いきなり目立とうはせず、まずは普通の高校生活を目指して「より下で主導権を握れそうな、もこっちの面白さに気づきもこっちの存在を解ってくれるクラスメート」を探そうとしますがそんな時、隣の席の女子から突然話しかけられます。

「黒木さんまた一緒のクラスだね!」と笑顔で言う女子の名前は、根元陽菜(ねもとひな)。これまでにも何度かモブキャラとして登場していましたが、台詞をしゃべるのは漫画ではこれが初めてです。女子とはいえ突然話しかけられて戸惑うもこっちですが、「ネモ的な名前」からの連想で彼女の名前を思い出し、なんとか無事に挨拶をする事ができました。

そんな中、クラスの自己紹介が始まり、今度こそ無難に自己紹介をこなそうと決意を固めるもこっちですが、ネモは人懐っこい笑顔を見せながらもこっちとの会話を続けます。

あー そう言えばー

黒木さん1年の時 自己紹介で何か面白いことしてたよね

なんかでかい紙用意しててそれなのに紹介短くてさ

でさ あの紙 白紙だったよねー

たったこれだけでもこっちは上の画像のこの顔です。喜びすぎて顔がまるで宇宙人みたいになってます。

もこっち (いかん… 泣きそう 私のこと気づいててくれたなんて…)

この子に解ってもらえればもう十分だと、一瞬満たされるもこっちですが、一方のネモはその間になんと周囲のクラスメートにもこっちがいかに面白い自己紹介をするかを触れてまわりそして一言、

ネモ 「黒木さんのこと話したらみんな凄い楽しみにしてるよ」

これはきつい。もこっちでなければ今年は何も準備してなかったと正直に言えば良いだけですが、これまで1年間空気さんとして生活してきたもこっちです。ようやく現れた理解者の期待を裏切る事などできません。

こうしてもこっちはどう考えても不可能なミッションに果敢にも挑戦しようとし、当然盛大にすべり、またしても高校2年の出ばなをくじかれるのでした。

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楽しい事あったのかな… 友達はいたのかな… 何を思ってここに残ってるのだろうか?

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単行本5巻10ページ目(喪37:モテないし卒業式に出る)にあるモノローグ。

自分なりに色々とがんばってはみたものの、特に結果が残せそうにないまま高校生活最初の1年が終わりかけた頃、もこっちは在校生として3年生を送り出す卒業式に参加します。

自分が卒業するわけでもなく、さらに別れを悲しむ相手もいないもこっちは、ほとんど何の感慨も持たずに式を終え家に帰ろうとしますが、校門の横で一人たたずむ男子生徒を見つけて思わず立ち止まります。

輪に入れず遠くから見つめるだけ BOCHI(ボッチ)だな…

この瞬間だけぼっちなのか… 3年の時だけぼっちだったのか… 3年間ぼっちだったのか… 知る由はないが…

ただ思うことは決して… 人ごとではないということだ…

もし今 私が3年ならこうなってるわけだ あまり考えたくないな…

この3年生は今何を考えてるのだろうか?

楽しい事あったのかな… 友達はいたのかな… 何を思ってここに残ってるのだろうか? 何かを期待してんの? 何も起こらないぞ… 多分……

これまではゆうちゃんの初登場回を除いて、ほぼ全編を通して自分の事を考えるだけで精一杯だったもこっちが、なんと名前も知らない他人の気持ちに共感をしています。この後もこっちは、この男子生徒から話しかけられてしばらく会話をして別れた後、束の間の出会いを惜しみながら自分の1年後、2年後はどうなっているのだろうかと思いを巡らします。

この話の次々回の喪39からは2年生に進級し、ほぼ1人で悪戦苦闘を続けていた1年次と比べて周囲の人々と関わる話が増えて来ましたが、それらを前にして今後のもこっちの成長を予感させる良いエピソードだと思います。もちろん、成長といっても少年漫画のようなはっきりとした成長にはならないだろうと思いますけどね。

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もこっちの耳元でエロい事をささやくゆうちゃん

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単行本4巻131ページ目(喪36:モテないし大人になる)の1シーン。

誕生日がやってきて16歳になったもこっち。たったそれだけの事で自分が大人になった気分に浸るもこっちは、カフェでゆうちゃんと待ち合わせて誕生日プレゼントをもらいます。

そんなもこっちと比べて自分がまだまだ子供だと思っているゆうちゃんは、かねてより知りたかった言葉の意味をもこっちに尋ねます。

ゆうちゃん: xxxxって何?
もこっち: (何言ってんだこのビッチ?)
ゆうちゃん: あっごめん知らないよね
もこっち: いや…わかるけど
ゆうちゃん: え!? 本当? 教えて!
もこっち: 男のアレをこうアレでアレしてアレすることだけど…
ゆうちゃん: ……… (赤面)

もしかしてゆうちゃん本人が彼氏とそういう事をしてるのでは?、とピンときたもこっちは、顔を真っ赤にしているゆうちゃんを追求します。

しばらくもこっちに色々と追求された後、ゆうちゃんは「友達から聞いたことだ」と前置きしたうえで、「あまり人に聞かれたくない話だから」と、もこっちの耳元に顔を近づけなにやらエロそうな事を耳打ちします。

ここで今度はもこっちの方も顔を赤らめ、耳にかかるゆうちゃんの吐息とエロい話に体を震わせます。これはなんですかね? 新手の風俗かなにかですかね? お金を払ってでもいいから私もゆうちゃんに耳元でエロい事をささやいてもらいたいと思います。録音のオプション料金はいくらになりますか!?

なお谷川先生の公式ツイッターによると、ゆうちゃんはまだ「大人になってない」可能性もあるそうです。その辺は読者の想像にまかせるという事なんだと思いますが、どちらにせよゆうちゃんはとてつもなくエロ可愛いと思います。
ソースURL:https://twitter.com/harimoguni/status/349527055488131075

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お姉ちゃん黙ってたけど実はヤリマンだし

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単行本4巻116ページ目(喪35:モテないし弟を気遣う)にあるもこっちのセリフ。

お母さんに頼まれた弟の高校受験の願書を郵便局に出し忘れたもこっち。この辺の流れはいろいろとツッコミどころもあるとは思いますが、とにもかくにも智貴の人生を大きく左右する大失態にもこっちは完全に取り乱していつもに増して謎な行動に出ます。

もこっち: お…おかえり… と…智くん…
智貴: あ…?
もこっち: あ バッグ部屋まで運ぶね
智貴: んだよ なんでいんだよ?
もこっち: あ…あぅ… な…なんか…私にできることないかなって…
智貴: ねぇよ 出てけよ
もこっち: っ…あ…じゃあ勉強とか見てやろうか?
智貴: いらん
もこっち: じゃあ性の問題とかある? 解決してあげるよ お姉ちゃん黙ってたけど実はヤ●マンだし 学校ではいつもこういう格好してやったりやられたりの毎日送ってるから
智貴: 頼むから出てけよ

~中略~

智貴: 別にねーちゃんに対してなんとも思ってねーよ 本当は行くつもりだった高校に行くだけだよ あれだ…願書を出し忘れたおかげで決心できたかもな…

姉ちゃんのせいで行きたくなかった高校に、姉ちゃんのせいで行かざるを得なくなり、そんな姉ちゃんにこんな謝られ方されて許すどころかフォローまでしてあげられる智貴は本当によくできた弟だと思います。しかし智貴があんまり怒ってないと知るやいなやもこっちはすかさず開きなおり、余計に智貴を怒らせ当分口をきいてもらえなくなるのでした。

そういえばきーちゃんは智貴とも従兄妹同士のはずですが、いつかこの二人がもこっちについて話している所を見てみたいです。

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