目次

喪197

モテないし少し進行する

基本情報

収録巻 21巻
英題
ページ数 12
初出 2021年9月16日(アプリ)

あらすじ

3年5組では蛍輝祭の出し物である映画について、黒木智子案のものと他にもう一本ショートフィルム集の映画を撮影することになり、複数の候補のなかから「バカッコイイ動画」に決定したが、智子はそちらの監督を男子と話し易い岡田茜清田良典にやってほしいと要望した。その後、脚本担当の智子は自分だけやることが多いと思っていたので、根元陽菜とついでに田村ゆりにも映画のアイデアを考えるよう依頼した。そして放課後。彼女たちが考えてきたアイデアとは…?

登場人物

黒木智子 根元陽菜 田村ゆり 岡田茜 清田良典 和田くん 鈴木くん 1年担任 二木四季 【以下4名は扉絵のみの登場】 内笑美莉 大隣凪 なつ 成瀬優(言及のみ) 吉田茉咲(ゆりの映画案で出演者として言及) 田中真子(ゆりの映画案で出演者として言及)

名言

二人なら男子と会話できるし ほら私達は女チー牛とネクラ内弁慶じゃん 男子に演技指導とかできないし(黒木智子)

智子は不幸になった方が光ると思うから(田村ゆり)

楽しそう(根元陽菜)

補足

前話にてガンガンONLINEアプリの不具合によるトラブル(前話補足の項目を参照)が発生した影響で、本話も公開時に前話分の「コメント」「いいね」「閲覧状況」が反映されるという事態になった。その後、ガンガンONLINEの運営は本話に付いていた「コメント」「いいね」を削除する修正対応を行ったが、その関係で運営より本話の「コメント」「いいね」についてはあらためて書き込みやタップを行ってほしい旨の要望が出された。

5組の出し物映画でもう一本撮ることが決まった「バカッコイイ動画」は一見するとバカっぽいけれど、カッコイイ技やアクションを決めるという内容で、「バカッコイイ動画(または日常)」で検索すると作中の描写のように数々の動画がヒットする。高校生や中学生が校内で撮影したものが多いが、なかには地方テレビ局のバラエティ番組の出演者が撮影したものもある。

智子が入学当初は妬み・恨みの対象でしかなかった岡田さん・清田くんへの悪感情は時が経つにつれて薄れていく様子が描かれていたが(喪97)、本話では彼らの良い点を理解した上で、それを活かすためにバカッコイイ動画の監督を依頼していたことから、智子の精神的成長が感じられるエピソードだと言える。

チー牛(チーズ牛丼)」とは陰キャ・オタク・ネクラを指すネットスラングで、チーズ牛丼を注文する男性のイラストおよびインターネット掲示板に投稿されたとある書き込み1)がきっかけとなり、広く使われることになった。

ゆりが智子と一緒に観た映画(「HA LA LAND」)を参考にしながら考えたという映画の企画案を披露する際に、彼女の筆跡が確認できる貴重なシーンが存在する。また、この時の想像では智子が実際の学校生活では着用していないベストを着用していることもわかる。

本話の終盤、智子が成瀬優からもらった文化祭の招待券で空白になっていた学校名は、次話で判明する。また、根元さんは本話で智子の他校生の友人(ゆうちゃん)の存在を知ることとなる。

研究ノート

扉絵

3年4組の教室、教壇に立って文化祭の出し物であるコーヒーカップの役割分担や設計図の説明をする凪・なつ・楓と、その様子を最前列の席で見ているうっちー。

扉絵

外部リンク


喪196 喪198(前編)

1)
前述のイラストを描いた人物とは別の人物によるもの