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喪69
モテないし班決めする
基本情報
収録巻 | 8巻 |
英題 | I'm not popular, so I'll pick my group. |
あらすじ
「ぼっちで参加する修学旅行」が人生の中で結構辛い経験になるのではないかと感じていた黒木智子は、クラスメイトの会話から6時間目のLHR(ロングホームルーム)で修学旅行の班決めが行われることを知り、早退するしかないと決める。
智子は早退するタイミングを窺いながらトイレに行こうとしていた時、階段の踊り場で田村ゆりと田中真子が修学旅行の件で諍いを起こしていた様子を偶然目撃し、聞き耳を立てていた。その後、クラスメイトの女子達が修学旅行について会話しているのをトイレの個室の中で聞いてしまうが、「例のあの人」呼ばわりされたことに対して激昂する。そして智子は、自分以外にもぼっちになりそうな生徒がいることに安堵する。
4時間目の授業(保健)は担当が担任の荻野先生だったので、授業終了のタイミングで智子は、通院する予定があるのでお昼で早退したい旨を荻野先生に申し出るが、なんと智子のみその場で班を決めることを提案されてしまい、一緒の班になりたい人を挙げるように促される。しかも智子が「特にいないです…」と返事してしまったことが逆効果となり、誰とも仲良くしていないと叱咤されただけでなく、余った人と一緒に組んであげたいという智子の言い逃れを鵜呑みにした荻野先生がクラスメイトに呼びかけるが、反応はゼロだった。恥をかかされた智子はようやくその場を離れることができたが、翌日修学旅行4班の班長として、話したこともないメンバーのリーダーにされたことを知る。
班長に任命されたことは想定外だったものの、流されるまま誰かの後を付いていくよりもマシだと考えた智子は、修学旅行を楽しめる様にするために自分から勇気を出してメンバー全員に話しかけようとするが、内笑美莉からは「5人組になれないから(便宜上)この班にいるだけ」と言われてしまい、吉田茉咲は欠席のため不在、そしてゆりからはなげやりな態度で返事を返されてしまう。
せっかくの決意が残念な結果に終わった智子は、ばっちや余りものが集まったところで結局は自分がぼっちであることに変わらないこと、ぼっちや余りものにはろくな奴がいないということを認識するのであった。
登場人物
名言
一人【ぼっち】なのに4人組【グループ】になるとか 一人【ひとり】ダブルス並みに無理だと 思うのだが……(黒木智子)
黒木さん 別にいつもはじっこに いるわけじゃねーぞ!! 誰だが知らんが陰口は もっと気を付けてやれ!!(黒木智子)
黒木が組んで あげるってー!!(荻野先生)
別になんでもいいよ…(田村ゆり)
補足
本話で真子が初登場したが、この時点では後姿と横から見た姿(ただし後者は首から下の部分)のみが描写され、氏名も不明だった。
本話も収録された単行本8巻の帯には、修学旅行編が目玉であることをアピールする様に荻野先生(イラスト付き)のセリフである「黒木が組んで あげるってー!!」が大きなフォントかつ赤く書かれている。
修学旅行4班のメンバーが黒板に書かれていたシーンではうっちーだけが見切れてしまっているため(意図的かどうかは不明)、彼女の苗字のみ不明になってしまっているが、判明するのはかなり後の話となる(内笑美莉のページも参照)。
扉絵
体育座りをしてグラウンドの方を見る体操服(ジャージ)の智子