喪53
モテないしいいことある
基本情報
収録巻 | 6巻 |
英題 | I'm not popular, so something good will happen. |
あらすじ
2年生1学期雨の日の短編回。
気持ちのいい朝
昨夜9時に就寝した黒木智子は早朝に目覚め、目覚めの良さに「なんか今日はいいことありそうだ……!」と予感していた。しかし、朝練前の早い朝食を摂っていた黒木智貴は延々と智子に絡まれてしまい、全く正反対の予感を…。
二刀
智子が出発時、午後の天気予報は雨ということで智子母より二人分の傘を渡された。智貴の傘を手にしながら登校中、しゃくとり虫を見つけた智子は頭の中で様々な構えをイメージしながら手にした傘で仕留めようとしていた。しかし、構えの反動で飛んで行った傘はしゃくとり虫に命中せず、なんと川に…。
零式
学校では、智子が寝る・一人で弁当を食べる・根元陽菜の透けブラの色(ピンク)を確認しているうちにあっという間に放課後になった。雨が降る予感がせず傘の処遇に困った智子はなんと、歩いていた智貴の背後から傘を…。
存在
新刊が気になった智子は漫喫1)「快快CIUB」に寄り道することにし、エレベーターで高校生カップルと乗り合わせる。そして他の人達が途中で降りて自分達だけになったと思ったカップルの男子は女子を撫で始めるが、女子はまだ智子がいたことに気付いてしまう…。
見られてる
入店して個室で漫画を読んでいた智子は、隣の個室から先程の高校生カップルがいちゃいちゃしている様子の声を聴いてしまう。上から監視カメラで見られているんだぞと憤慨する智子だったが、その後皮肉にもカメラに写っていたのはカップルだけではなかった…。
スルー
予報通りに雨が降ってきた時、駅の改札で待ってるから傘に入れてくれという智子からのメールが智貴のスマートフォンに送られてきた。やがて智貴はメールの通り改札にいた智子に気が付くが、そのままきびすを返してスルーしてしまう。
今日一日
智子をスルーするためにきびすを返した智貴だったが、智子に捕獲されてしまう。ふたりで傘に入りながら帰る時、智子は傘に入れたのは自分のおかげだという態度を取っていた。更に智貴は智子から、帰宅途中の川の中に落ちていた傘が自分用だと伝えられただけでなく、恩着せがましいことまで言われてしまう。智貴の予感が的中したのだろうか…?
登場人物
名言
そんな所見られて気にしないなんて恥を知れ 俗物が!!(黒木智子)
女と遊ばないで 玉蹴りばっかやってて つまんない一日だったけど 私のお蔭でいいこと あってよかったね!!(同上)
思った通りの 一日だったわ…(黒木智貴)
補足
本話の「二刀」で智子が想像していた構え「流●星」は『シグルイ』に登場する「流れ星(星流れ)」2)、「牙●」は『るろうに剣心-明治剣客浪漫譚-』に登場する「牙突」だと思われ、智子が実際に使用したのは前者である。
「存在」冒頭の「北口」という案内板と改札口の聖地(舞台)は海浜幕張駅である。
「存在」のネットカフェ、快快CIUBの聖地(舞台)はスーク海浜幕張の快活CLUB(クラブ)海浜幕張店である(外部リンクのワタモテ舞台9を参照)。ちなみに看板の快快CIUBの下にあるソイゼリアはサイゼリヤのことで、おそらく喪154で打ち上げをした店もここである。